仕事以外の全ての時間を性欲を満たすことに注ぎこむ男性が妹にライフスタイルを壊され苦悩する姿を描く、監督、脚本スティーヴ・マックイーン、マイケル・ファスベンダー、キャリー・マリガン、ジェームズ・バッジ・デール、ニコール・ベハーリー他共演による衝撃の問題作。 |
・ドラマ
・マイケル・ファスベンダー / Michael Fassbender / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:スティーヴ・マックイーン
製作総指揮
テッサ・ロス
ロバート・ウォラク
ピーター・ハンプデン
ティム・ハスラム
製作
イアン・カニング
エミール・シャーマン
脚本
スティーヴ・マックイーン
アビ・モーガン
撮影:ショーン・ボビット
編集:ジョー・ウォーカー
音楽:ハリー・エスコット
出演
ブランドン・サリヴァン:マイケル・ファスベンダー
シシー・サリヴァン:キャリー・マリガン
デヴィッド:ジェームズ・バッジ・デール
マリアンヌ:ニコール・ベハーリー
地下鉄の女性:ルーシー・ウォルターズ
スティーヴン:アレックス・マネット
イギリス 映画
配給
Momentum Pictures(イギリス)
フォックス・サーチライト・ピクチャーズ(北米)
2011年製作 101分
公開
イギリス:2012年1月13
北米:2011年12月2日
日本:2012年3月10日
製作費 $6,500,000
北米興行収入 $3,909,000
世界 $17,693,680
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
広告業界で成功している独身男性のブランドン・サリヴァン(マイケル・ファスベンダー)は、仕事以外の時間には性欲を満たすことしか頭にない性依存症だった。
ある夜、上司デヴィッド(ジェームズ・バッジ・デール)とバーに寄り、その場であった女性と路地で愛し合ったブランドンは帰宅する。
人がいることに気づいたブランドンは、それが妹のシシー(キャリー・マリガン)だと分かり驚いてしまう。
歌手のシシーは、ステージに立つため数日滞在することになり、ブランドンは仕方なくそれを許す。
デヴィッドを誘い、シシーのステージを見に行ったブランドンは、彼女が自殺癖から立ち直れたのだろうかとも考えながら、その歌を聴き感傷的になり涙する。 シシーはデヴィッドと意気投合し、帰宅して彼と愛し合い、彼女の出現で自分のライフスタイルを崩されたブランドンは苛立つ。 部屋を出てジョギングをして戻り、眠っていたブランドンは、ベッドにもぐり込むシシーを追い払う。 翌日ブランドンは、ウィルスのチェックをされていたパソコンが戻り、そのことでデヴィッドに呼ばれる。 デヴィッドは、そのパソコンのハードディスクの内容が、卑猥なデータだったため、ブランドンを異常者呼ばわりする。 その夜、同僚のマリアンヌ(ニコール・ベハーリー)と食事をしたブランドンは、彼女と会話を楽しんだだけで別れる。 アパートに戻ったブランドンは、帰って来たシシーに自慰行為を見られてしまい憤慨し、二人は罵り合う。 ブランドンが、パソコンのアダルト・チャットなども利用していることを知ったシシーは、その場を去る。 限界に達したブランドンは、マリアンヌを誘うものの愛し合うことができず、他の女性を相手にする。 その後ブランドンは、戻って来たシシーに、既婚者であるデヴィッドに付きまとうのは止めろと忠告する。 愛を求めて、感情だけで行動するシシーを理解できないブランドンは、彼女を突き離してしまう。 街に出たブランドンは、バーで女を誘い、連れの男に叩きのめされてしまう。 その後ブランドンはゲイ・バーの男、二人の娼婦を抱き話したいと言うシシーの電話を無視する。 地下鉄で帰宅しようとしたブランドンだったが、停車駅でドアが開かない。 車両から降ろされたブランドンは、飛び込み自殺があったことを知り、シシーに電話を入れるが彼女は応答しない。 急いでアパートに戻ったブランドンだったが、シシーは手首を切って血まみれで倒れていた。 ブランドンは救急車を呼び、病院に運ばれたシシーは一命を取り留める。 その後、意識を取り戻したシシーに、ブランドンは寄り添う。 雨の中、街角を歩くブランドンは、自分の人生を考えながら泣き崩れる。 普段の生活に戻ったブランドンは、以前、地下鉄で目を付けた女性(ルーシー・ウォルターズ)が微笑むのに気づく。 女性は、ブランドンを誘う仕草をして、停車駅の前で席を立つ。 ブランドンは、指輪で女性が既婚者だと気づきながら彼女を見つめ、やがて電車は停車する。
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*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
広告業界で成功している独身男性ブランドン・サリヴァンだったが、彼は、仕事以外の時間は性欲を満たすことしか考えない性依存症だった。
ある日ブランドンは、自殺壁のある妹のシシーの出現で、自分のライフスタイルを崩されてしまう。
孤独を好むブランドンとは違い、シシーは愛を求め感情だけで行動するため、二人は衝突してしまう。
限界に達したブランドンは、戸惑いながら同僚マリアンヌを誘うが、愛し合うこともできない。
自分の上司で、一度関係を持った既婚者であるデヴィッドに付きまとうシシーを突き離したブランドは、以前と違う孤独感に襲われて、更に苦悩する・・・。
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一件、隙のないエリートである主人公が、単なるプレイボーイでない、異常者とも言える性癖を持つ男として登場する冒頭の描写には驚く。
その主人公の元に現れる、情緒不安定気味の妹が絡むことで、ドラマは、噛み合わない歯車のような複雑な展開となる。
ファンにはドキッとくる、スーパースターと同名のスティーヴ・マックイーンは、確立された生活パターンが崩された場合の人間のもろさなどを、細やかな心理描写で観る者に訴える。
大胆な演技と性描写でファンを驚かせるマイケル・ファスベンダーは渾身の演技を見せ、各映画祭などで絶賛された。
同じく、若手を代表するスターとなったキャリー・マリガンも、体を張った実力派らしい深い演技で好演している。
主人公の上司ジェームズ・バッジ・デール、同僚のニコール・ベハーリーとアレックス・マネット、地下鉄の女性ルーシー・ウォルターズなどが共演している。