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影なき男の影 Shadow of the Thin Man (1941)

1934年に発表された、ダシール・ハメットの小説”The Thin Man”を基に製作された、探偵ニック・チャールズとノラ夫妻が活躍する”影なき男”シリーズの第4作(全6作)。
賭博業者が絡む騎手殺人事件を解決しようとする探偵夫婦の活躍を描く、監督W・S・ヴァン・ダイク、主演ウィリアム・パウエルマーナ・ロイバリー・ネルソンドナ・リードステラ・アドラー他共演のミステリー・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:W・S・ヴァン・ダイク

製作:ハント・ストロンバーグ
原作:ダシール・ハメット(キャラクター)
原案:ハリー・カーニッツ

脚本
アーヴィング・ブレッチャー

ハリー・カーニッツ
撮影:ウィリアム・H・ダニエルズ
編集:ロバート・J・カーン
音楽:デヴィッド・スネル

出演
ニック・チャールズ:ウィリアム・パウエル

ノラ・チャールズ:マーナ・ロイ
ポール・クラーク:バリー・ネルソン
ステラ:ルイーズ・ビーヴァーズ
モリー:ドナ・リード

エイブラムス警部補:サム・レヴェン
”ホワイト”バロウ:アラン・バクスター
ジェイソン・I・スカリー少佐:ヘンリー・オニール
クレア・ポーター:ステラ・アドラー
”リンク”スティーヴンス:ローリング・スミス
フレッド・メイシー:ジョセフ・アンソニー
マグワイア:ウィル・ライト(クレジットなし)
フィンガーズ:シド・メルトン(クレジットなし)
バローの女主人:アデライン・デ・ウォルト・レイノルズ(クレジットなし)
ジャック・ザ・リッパー:トー・ジョンソン(クレジットなし)
レースの騎手:フランキー・バーク(クレジットなし)
スパイダー・ウェブ:ジョー・オーキー(クレジットなし)
レインボー・ベニー:ルー・ルビン
ニックJr.:リチャード・ホール

アメリカ 映画
配給 MGM
1941年製作 97分
公開
北米:1941年11月21日
日本:1949年5月3日
製作費 $821,000


ストーリー
サンフランシスコ
探偵のニック・チャールズ(ウィリアム・パウエル)と妻ノラ(マーナ・ロイ)は、息子のニックJr.”ニッキー”(リチャード・ホール)と愛犬アスタと共に平穏に暮らしていた。
ある日、競馬場に向かうニックとノラは、警察が大挙してその場に急行するために、事件が起きたことを知る。
競馬場には、市警の殺人課刑事エイブラムス警部補(サム・レヴェン)が到着する。
エイブラムスは、レースでわざと負けた騎手ゴレズが殺害されたことをニックとノラに話し、口封じで殺されたという考えを伝える。
現場のシャワールームに向かったエイブラムスは状況を聞き、ニック以外の記者ポール・クラーク(バリー・ネルソン)らを追い払う。
エイブラムスは、ゴレズのことを知る騎手(フランキー・バーク)から、脅していた賭博屋が犯人だとという話を聞く。
最後のレースに賭けようとしていたニックは、エイブラムスに呼び止められ、一緒に現場を調べる。
その後、帰宅してノラとニッキーと共に食事をしていたニックは、訪ねて来たポールとジェイソン・I・スカリー少佐(ヘンリー・オニール)を迎える。
ニックは、議会から特別保安官に任命されたスカリーから、殺された騎手ゴレズが賭博取り締まりの重要参考人だったことを知らされ、関与した賭博業者を捕えるために協力を求められるのだが・・・。


解説 評価 感想

参考:
・「影なき男」(1934)
・「夕陽特急」(1936)
・「第三の影」(1939)
・「影なき男の影」(1941)
・「風車の秘密」(1945)
・「影なき男の息子」(1947)

ダシール・ハメットの小説”The Thin Man”(1934)を基に製作された、探偵ニック・チャールズとノラ夫妻が活躍する”影なき男”シリーズの第4作(全6作)。

前3作に続きW・S・ヴァン・ダイクが監督し(本作まで)、主演はウィリアム・パウエルマーナ・ロイバリー・ネルソンドナ・リードステラ・アドラーなどが共演した作品。

賭博業者が絡む騎手殺人事件を解決しようとする探偵夫婦の活躍を描くミステリー・コメディ。

原作者のダシール・ハメットは、キャラクター創造者というだけで本作には関わっていない。

また、映画には3作しか出演しなかった、演技指導者として知られるステラ・アドラーの貴重な出演作でもある。

主演の探偵夫婦ニック・チャールズのウィリアム・パウエルとノラのマーナ・ロイは、多くの人物が関係する難解な事件の謎の解明のために奮闘し、愛犬のアスタの活躍も見逃せない。

事件に関わる記者のバリー・ネルソン、その恋人で賭博業者の下で働くドナ・リード、主人公のメイド、ルイーズ・ビーヴァーズ、事件を担当する警部補のサム・レヴェン、事件に関わる記者のアラン・バクスター、主人公に協力を求める議会の特別保安官で、実は事件の黒幕だったヘンリー・オニール、賭博業者の愛人でありバロウ(アラン・バクスター)の恋人ステラ・アドラー、賭博業者のローリング・スミスジョセフ・アンソニー、彼らに雇われるチケット販売員のウィル・ライト、主人公の知人である犯罪者シド・メルトン、バロウのアパートの管理人アデライン・デ・ウォルト・レイノルズ、レスラーのトー・ジョンソン、騎手のフランキー・バーク、主人公の知人の犯罪者ジョー・オーキー、賭博業者の仲介人ルー・ルビン、主人公の息子リチャード・ホールなどが共演している。


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