「大陸横断超特急」(1976)のアーサー・ヒラーとリチャード・プライアー、ジーン・ワイルダーが再び組んだ爆笑コメディ。 ケヴィン・スペイシー、アンソニー・ザーブ他共演。 |
・コメディ
・ケヴィン・スペイシー / Kevin Spacey / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:アーサー・ヒラー
製作:マーヴィン・ワース
製作総指揮
バレット・ハリス
アール・バレット
アルネ・スルタン
原案
アール・バレット
アルネ・スルタン
マーヴィン・ワース
脚本
アール・バレット
アルネ・スルタン
エリオット・ウォルド
アンドリュー・カーツマン
ジーン・ワイルダー
撮影:ヴィクター・J・ケンパー
編集:ロバート・C・ジョーンズ
音楽:スチュワート・コープランド
出演
リチャード・プライアー:ウォーレス”ウォリー”カルー
ジーン・ワイルダー:デーヴ・ライオンズ
ジョーン・セヴェランス:イヴ
ケヴィン・スペイシー:カーゴ
アラン・ノース:ブラドック警部
アンソニー・ザーブ:サザーランド
クリステン・チャイルズ:アデル
アメリカ 映画
配給 トライスター・ピクチャーズ
1989年製作 103分
公開
北米:1989年5月12日
日本:1990年4月14日
製作費 $18,000,000
北米興行収入 $46,908,990
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
耳の不自由なデーヴ・ライオンズ(ジーン・ワイルダー)は、ビル内でドラッグ・ストアを経営していた。
ある日デーヴは、ウォーレス”ウォリー”カルー(リチャード・プライアー)という、目の不自由な男を雇うことになる。
二人は、お互いの長所を合わせて、バーで喧嘩をしてしまったり、ギクシャクしながらも、不思議な友情が芽生えていく。
翌朝、客が、正体不明の女イヴ(ジョーン・セヴェランス)に殺されてしまったデーヴとウォリーは、犯人と間違えられて警察に逮捕される。
連行されることになった二人は、とりあえず店の小銭を持って、警察に移送される。 ブラドック警部(アラン・ノース)に尋問された二人は、事件現場に女がいたことを伝える。 イヴと相棒のカーゴ(ケヴィン・スペイシー)は、殺した男の持ち物に、目当てのコインがなかったことに気づく。 二人は、デーヴとウォリーがコインを持っていると考え、弁護士に扮して彼らを保釈させようとする。 しかし、イヴが殺人犯だと気づいたデーヴとウォリーは、ブラドック警部にそれを伝えるが、信じてもらえない。 二人はブラドック警部の隙を見て警察から逃亡するものの、イヴとカーゴに捕まり、コインを奪われてしまう。 デーヴとウォリーはカーゴに殺されそうになるが、ウォリーが彼を殴り倒して、二人は逃亡する。 二人は、通りに駐車されていたパトカーを奪い、ウォリーが運転して走り去ってしまう。 イヴやカーゴ、そしてブラドック警部もそれを追うが、二人はニュージャージー行きのゴミ収集船に、車ごと飛び乗り逃げ延びる。 その後、二人はパトカーを捨てて、ウォリーの妹アデル(クリステン・チャイルズ)の助けを借り、警察の追跡をかわす。 デーヴの読唇術で、イヴとカーゴがリゾートホテルに向かったことを突き止めたデーヴらは、医師会の参加者に扮してホテルに侵入する。 イヴとカーゴもホテルに到着し、デーヴらは二人の監視を続ける。 アデルが二人の車に衝突し、カーゴがそれに対応している間、デーヴがイヴの部屋に侵入する。 見張りをしていたウォリーは、医師会のスピーチ会場に連れて行かれてしまう。 デーヴは、イヴがシャワーを浴びていた隙に、コインを奪い返す。 医師会で陳腐な答弁をしていたウォリーは、デーヴに会場から連れ出されるが、アデルの正体がばれてイヴとカーゴに捕らえられてしまう。 カーゴからの伝言で、アデルを助けたければ”ガラスの館”までコインを持ってくるよう二人は指示される。 駐車場係から、それがサザーランド(アンソニー・ザーブ)の屋敷だと聞いたデーヴは、戻らない場合は、ブラドック警部に連絡するように伝えて現場に向かう。 屋敷に着いたデーヴとウォリーは、温室に囚われていたアデルを助けるが、非常ベルが鳴ってしまう。 アデルは逃がすものの、現れたイヴにデーヴは捕らえられ、ウォリーもカーゴに見つかり、黒幕サザーランドの元に連れて行かれる。 そこで初めて、コインがこの世で最も価値のある、常温超伝導体だと、カーゴはサザーランドから知らされる。 カーゴは、サザーランドに契約違反を訴えたため彼に射殺されるが、ウォリーは、サザーランドも目が見えないことを知る。 デーヴを連れて現れたイヴは、カーゴが握っていた金貨を奪い、それが800万ドルの価値があるとサザーランドから言われる。 それを知ったイヴは、サザーランドを射殺するが、アデルの連絡で警察が到着しようとしていた。 警察が追っているのは、デーヴとウォリーだと言って、イヴは二人を残してヘリコプターで逃亡しようとする。 二人はイヴの逃亡を阻止し、ブラドック警部ら、警察隊が到着して事件は解決する。 ブラドック警部は、ウォリーにバカにされて興奮するが、部下になだめられて、その場を去って行く。
...全てを見る(結末あり)
しかし、二人は弾痕検査の結果”犯意”があったと断定されてしまい収監される。
そして、デーヴとウォリーは、皮肉を言い合いながら、不思議な友情を確かめ合う。
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
ビル内でドラッグ・ストアを経営する、耳の不自由なデーヴ・ライオンズは、ウォリー・カルーという目の不自由な男を雇うことになる。
二人はギクシャクしながらも、不思議な友情が芽生えていくが、ある日、店の客が謎の女イヴに殺されてしまい、デーヴとウォリーは、犯人と間違えられて警察に逮捕されてしまう。
二人は、とりあえず店の小銭を持って警察に連行され、ブラドック警部には事件現場に女がいたことを伝える。
しかし、二人は状況証拠から犯人だと断定されて収監されてしまう。
イヴと相棒カーゴは、殺した男が、目当てのコインを持っていなかったことに気づく。
二人は、デーヴとウォリーがそれを持っていると考え、弁護士に扮して彼らを保釈させようとする。
デーヴとウォリーは、イヴが殺人犯だと気づくが、それを信じないブラドック警部の隙を見て、警察から逃亡する。
しかし、二人はイヴとカーゴに捕まり、コインを奪われてしまう。
そして、デーヴとウォリーはカーゴに殺されそうになり、二人は逃亡を始めるのだが・・・。
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主演のリチャード・プライアーとジーン・ワイルダー、更に若きケヴィン・スペイシーらの絶妙なユーモア、そして演技を評価する声もあったが、障害者に対する配慮が足りないことや脚本のまずさなど、かなり批判も受けた作品でもある。
しかし、主演の二人が、抜群のタイミングで連発する、やや古くさい笑いネタは最高に可笑しい。
ケヴィン・スペイシー(29歳)も奮闘するが、その後の彼の活躍からすると、ほんのお遊び程度にしか感じない役柄だ。
前年の「ワーキング・ガール」(1988)の方が、出番は少ないが印象的だった。
彼は現在とあまり変わらないように見えて、若さを感じない貫禄がある。
元ファッション・モデル、悪役ジョーン・セヴェランスは、お色気だけであまり精彩がない。
クリステン・チャイルズが、身勝手な兄(リチャード・プライアー)に呆れてばかりの妹役を好演しているが、本作しか出演作がないというのは残念だ。
主演の二人に、最後まで振り回される警部役のアラン・ノースは、重要なキャラクターとして大活躍し、大いに笑わせてくれる。
黒幕のアンソニー・ザーブは、クライマックスでしか登場しないが、いかにも悪人面であり、存在感を発揮している。