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スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団 Scott Pilgrim vs. the World (2010)

ブライアン・リー・オマリーによるカナダの人気グラフィック・ノベル・シリーズ”Scott Pilgrim”を基に製作された作品。
一目惚れした相手の元ボーイフレンド達を倒すことになった青年の戦いを描く、製作、監督、脚本エドガー・ライト、主演マイケル・セラメアリー・エリザベス・ウィンステッドキーラン・カルキンクリス・エヴァンスアナ・ケンドリックジェイソン・シュワルツマンブリー・ラーソン他共演のアクション・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:エドガー・ライト

製作
マーク・E・プラット
エリック・ギター
ナイラ・パーク
エドガー・ライト
製作総指揮
ロナルド・ヴァスコンセロス
J・マイルズ・デイル
ジャレッド・ルポフ
アダム・シーゲル
原作:ブライアン・リー・オマリーScott Pilgrim
脚本
マイケル・バコール
エドガー・ライト
撮影:ビル・ポープ
編集
ジョナサン・エイモス
ポール・マクリス
音楽:ナイジェル・ゴッドリッチ

出演
スコット・ピルグリム:マイケル・セラ
ラモーナ・フラワーズ:メアリー・エリザベス・ウィンステッド
ウォレス・ウェルズ:キーラン・カルキン
ルーカス・リー:クリス・エヴァンス
ステイシー・ピルグリム:アナ・ケンドリック
キム・パイン:アリソン・ピル
トッド・イングラム:ブランドン・ラウス
ギデオン・ゴードン・グレイヴズ:ジェイソン・シュワルツマン
ナタリー”エンヴィー”アダムス:ブリー・ラーソン
ジュリー・パワーズ:オーブリー・プラザ
”ヤング”ニール・ノードグラフ:ジョニー・シモンズ
スティーヴン・スティルス:マーク・ウェバー
ナイヴス・チャウ:エレン・ウォン
マシュー・パテル:サティヤ・バーバー
ロクサーヌ”ロキシー”リヒター:メイ・ホイットマン
ジミー:キャルタン・ヘウィット
カイル・カタヤナギ:斉藤慶太
ケン・カタヤナギ:斉藤祥太
別のスコット:ベン・ルイス
マイケル・コモー:ネルソン・フランクリン
悪魔のヒップスター:クリスティーン・ワトソン
タマラ・チェン:シャンテル・チュン
映画監督:ドン・マッケラー
ウィニフレド・ヘイリー:エミリー・カッシー
カオス・シアターの用心棒:ジョン・パトリック・アメドリ
リネット・ガイコット:テネシー・トーマス
ルーク”クラッシュ”ウィルソン:エリック・ナドセン
ジョエル:モーリー・W・カウフマン
トリシャ“トラシャ”ハ:アビゲイル・チュウ
ヴィーガン/純菜食主義警官:クリフトン・コリンズJr.
ヴィーガン/純菜食主義警官:トーマス・ジェーン
リーズ・パレスのパトロン:ホープ・ラーソン
リーズ・パレスのパトロン:ブライアン・リー・オマーリー

アメリカ/イギリス 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2010年製作 112分
公開
イギリス:2010年8月25日
北米:2010年8月13日
日本:2011年4月29日
製作費 $60,000,000
北米興行収入 $31,524,280
世界 $47,664,560


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
カナダトロント
22歳で無職のスコット・ピルグリム(マイケル・セラ)は、中国系の高校生で17歳のナイヴス・チャウ(エレン・ウォン)と付き合っていた。

スコットは、訪ねて来たナイヴスを、ロックバンド”セックス・ボブオム”のメンバーで元ガールフレンドのキム・パイン(アリソン・ピル)、スティーヴン・スティルス(マーク・ウェバー)、そしてゲーマーの”ヤング”ニール・ノードグラフ(ジョニー・シモンズ)に紹介する。

家に戻ったスコットは、ゲイのルームメイトのウォレス・ウェルズ(キーラン・カルキン)に、ナイヴスのことは内緒にしてほしいと伝える。

妹ステイシー(アナ・ケンドリック)から電話を受けたスコットは、彼女がナイヴスのことを知っていたために戸惑う。
...全てを見る(結末あり)

翌日も下校するナイヴスを迎えに行き、ゲームセンターうやCDショップに向かう。

ナイヴスが、元ガールフレンドでロック・スターになったナタリー”エンヴィー”アダムス(ブリー・ラーソン)に興味を示すので、スコットは不愉快になる。

翌日、図書館で見かけたラモーナ・フラワーズ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)に一目惚れしてしまったスコットは、彼女のことが頭から離れない。

その夜、パーティーに向かったスコットは、友人のマイケル・コモー(ネルソン・フランクリン)から、ラモーナが来ているはずだと言われて彼女を捜す。

ラモーナを見つけて話しかけたスコットは相手にされず、ニールやマイケル、スティーヴンの元ガールフレンドのジュリー・パワーズ(オーブリー・プラザ)から、ラモーナの情報を聞き出そうとする。

ジュリーからラモーナには近づかない方がいいと忠告されたスコットだったが、諦めることができない。

それをウォレスから知らされたステイシーは、スコットに電話をして、二股は最悪だと言われる。

マシュー・パテル(サティヤ・バーバー)から脅迫メールを受け取ったスコットは、心穏やかでないままナイヴスとデートする。

翌日、荷物を届けに来たラモーナを誘ったスコットは彼女と会うことになる。

その夜、散歩をして話をしたスコットとラモーナは、彼女のアパートで愛し合おうとする。

結局は泊まっただけだったスコットだったが、ラモーナは、バンドバトルに行くことを約束して電話番号を渡す。

その夜、クラブにラモーナが現れたため喜ぶスコットだったが、ナイヴスが二人の関係に気づく。

スコットは、ウォレスやボーイフレンドのジミー(キャルタン・ヘウィット)と来ていたステイシーに白い目で見られる。

ラモーナがナイヴスと話していることに気づいたスコットは、焦りながら演奏を始める。

ナイヴスは興奮して失神してしまい、ラモーナが介抱する。

その時、マシュー・パテルがステージに現れてスコットに襲い掛かる。

反撃するスコットは、ラモーナから元ボーイフレンドのマシューとの関係と別れた訳を聞き、彼を叩きのめす。

ステイシーは、ウォレスがジミーに手を出したことを知り、”セックス・ボブオム”は勝利し、それも気にせずにスコットはラモーナと共にその場を去り、ナイヴスは取り乱す。

ラモーナから7人の元ボーイフレンドと戦わなければならないと言われたスコットは、全員を倒せばこのまま付き合えることを確認して彼女とキスする。

家に戻ったスコットは浮かれるが、ウォレスから、ナイヴスと別れるようにと言われる。

ジミーがその場にいたために驚くスコットは、仕方なくナイヴスに電話をする。

すぐ近くにいたナイヴスから愛を告白されたスコットは、彼女に別れを告げる。

バンド活動に身が入らずラモーナと家で過ごして楽しむスコットは、ウォレスが出かけたために彼女と二人きりになり動揺してしまう。

何も進展がなかった場合は、映画の撮影現場に来るようウォレスに言われていたスコットは、ラモーナと共にその場に向かう。

映画スターのルーカス・リー(クリス・エヴァンス)が、ラモーナの元ボーイフレンドだと知ったスコットは驚く。

近づいて来たルーカスに叩きのめされたスコットだったが、スタント・チームと戦い全員を倒す。

ルーカスには歯が立たないスコットは、スケボーのグラインドで、階段の手すりを滑り降りたら尊敬すると伝える。

それをやってみせると言うルーカスは、階段を滑るものの自爆する。

ラモーナは姿を消し、その後、連絡が取れなくなり気落ちするスコットは、ウォレスに励まされて、彼女の元ボーイフレンドと戦う覚悟を決める。

エンヴィーからの電話を受けたスコットは、ナイヴスが現れたために家から逃げ出す。

突然、現れた瞬間移動ができるニンジャ、ロクサーヌ”ロキシー”リヒター(メイ・ホイットマン)に襲われたスコットは、ステイシーがバイトをするカフェに向かう。

そこでラモーナに会ったスコットは、その場にエンヴィーが現れたために焦ってしまう。

ライブを見に来てほしいとスコットに伝えたエンヴィーは、その場を去る。

エンヴィーのことを忘れようとしたスコットは、ラモーナとの愛を確かめる。

バンドの練習を始めたスコットは、エンヴィーのバンド”クラッシュ・アット・デーモンヘッド”の前座に選ばれたことをスティーヴンから知らされる。

それが不満なスコットは、バンドのためを考えろとスティーヴンに言われる。

スコットとラモーナが寄り添う姿を目撃したナイヴスは憤慨し、彼を取り戻そうとしてニールに電話をする。

ラモーナと同じ髪の毛をブルーに染めたナイヴスはクラブに向い、演奏を終えたスコットの前でニールといちゃついて見せる。

”クラッシュ・アット・デーモンヘッド”のステージは終わり、エンヴィーはスコットらを楽屋に呼ぶ。

エンヴィーの恋人でベイシストのトッド・イングラム(ブランドン・ラウス)は、元ガールフレンドのラモーナに声をかける。

話しているエンヴィーに口出しするナイヴスはトッドに殴られ、ニールが彼女を連れ出す。

侮辱されたスコットはトッドに襲いかかるが、ヴィーガン(純菜食主義)のトッドは念力を使いスコットを叩きのめす。

スコットからトッドの弱点を訊かれたラモーナは、ルーカスから乗り替えたことを伝え、その後すぐにフッたことを話す。

ベースバトルで片を付けようとしたスコットだったが、トッドにかなわないと考え、彼に牛乳入りのコーヒーを飲ませてしまう。

ヴィーガン/純菜食主義警官の二人(クリフトン・コリンズJr./トーマス・ジェーン)が現れ、スコットは、パワーを奪われたトッドを倒す。

エンヴィーに声をかけたスコットはその場を去り、仲間達のいるピザ店に向い、その後の二次会でロキシーに襲われる。

ロキシーとラモーナが付き合っていたことを知ったスコットは驚く。

ラモーナとロキシーは激しい戦いになり、スコットは女の子は殴れないと言ってそれに加わる気になれない。

スコットの手を取り戦わせたラモーナだったが、ロキシーは反撃する。

ロキシーは、スコットを殴り倒して止めを刺そうとするが、ひざが弱点だとラモーナに言われたスコットは、ロキシーのひざに触れる。

悶えるロキシーは、姿を消してしまう。

今後のことを考えると不安なスコットは、ラモーナと口論になってしまう。

自分の話を理解してもらえないラモーナは気分を害し、元ボーイフレンドのリストをスコットに渡してその場を去る。

次の相手がカイル・カタヤナギ(斉藤慶太)とケン(斉藤祥太)の双子兄弟だと知ったスコットは、戦う方法を考える。

ライブバトルでカタヤナギ兄弟と対戦することになったスコットは、会場にラモーナがいることを知り、彼女の側には、元ボーイフレンドのギデオン・ゴードン・グレイヴズ(ジェイソン・シュワルツマン)が寄り添っていた。

バトルは始り、劣勢だった”セックス・ボブオム”はカタヤナギ兄弟を倒し、スコットはラモーナの元に向かう。

その場にいたナイヴスと多くを語らず、会場の外にいたラモーナの元に向かったスコットは、ギデオンが忘れられないと言われて、彼女から別れを告げられる。

”セックス・ボブオム”が気に入ったと言うレコード会社の重役のギデオンは、即、契約したいことをスコットに伝える。

スコットはそれを拒むが、スティーヴンとキムは契約書にサインする。

代わりを探してくれと伝えたスコットは、ニールがメンバーになることを知り、元ボーイフレンド軍団を組織したのは自分だとギデオンに言われる。

愕然とするスコットは、ステイシーに慰められたように思ったが、からかわれただけだった。

家に戻ったスコットは、男と寝ていたウォレスに励まされ、そこにギデオンから電話が入る。

新しくオープンしたカオス・シアターで”セックス・ボブオム”が演奏すると言われたスコットは、仲直りするために見に来てほしいとギデオンに言われる。

決着をつけるためにその場に向かったスコットは、ギデオンと対決しようとする。

ギデオンは”セックス・ボブオム”に演奏をさせて、スコットを叩きのめそうとする。

そこに現れたナイヴスは、ラモーナに襲いかかる。

ギデオンと戦い殴り倒したスコットは、ラモーナとナイヴスを制止して、少しの間、二股をかけたことを告白する。

ナイヴスを裏切ったと言うスコットは、背後からギデオンに剣で刺されて死亡する。

意識の中で、現れたラモーナから、自分がギデオンに夢中だったと言われたスコットは、無視された末に孤独になったため逃げたことを知らされる。

追ってきたギデオンはラモーナの思考に入り彼女を支配した。

それが信実だと言うラモーナは、巻き込む気はなかったとスコットに伝える。

全て自分のせいであり、責任を感じることをスコットに伝えたラモーナは姿を消す。

何かを学んだ気がしたスコットは、カオス・シアターに向い、ラモーナのためでなく、自分のために戦うことをギデオンに伝える。

突然、キムが叫び出し、”セックス・ボブオム”はスコットのために歌う。

スコットはギデオンを叩きのめし、ナイヴスに戦う必要はないことを伝え、悪いのは自分だと言って彼女とラモーナに謝罪する。

ギデオンがスコットに襲いかかり、二人は再び戦いになる。

ラモーナはスコットに加勢しようとするものの、ギデオンに叩きのめされる。

スコットとナイヴスはギデオンに襲いかかり、激しい戦いとなる。

ギデオンを倒したスコットは、自分自身を倒せるかを問われる。

そこにネガ・スコットが現れ、スコットと一触即発になる。

ところが、二人は意気投合して別れ、スコットは、ネガ・スコットがいい奴だったとラモーナとナイヴスに伝える。

過去が付きまとうと言うラモーナは、スコットに感謝して別れを告げて立ち去る。

ラモーナのために戦ったのだから追うようにとナイヴスに言われたスコットは、ラモーナに近づき声をかける。

一緒に行きたいことをラモーナに伝えたスコットは、もう一度トライすることを提案し、彼女と共にその場を去る。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
カナダトロント
22歳で無職のスコット・ピルグリムは、17歳の中国系の高校生ナイヴスと付き合っていた。
元ガールフレンドのキムとスティーヴンと共にロックバンド”セックス・ボブオム”を組んでいたスコットは、ある日、ラモーナという女性に一目惚れしてしまう。
ナイヴスにそのことを言えないままラモーナと会うようになったスコットは、7人の彼女の元ボーイフレンドを倒せば付き合えると言われる。
仕方なく戦う決心をしたスコットに、ラモーナの元ボーイフレンド達は容赦なく襲い掛かる・・・。
__________

カナダで爆発的な人気を誇る、ブライアン・リー・オマリーのグラフィック・ノベル・シリーズ”Scott Pilgrim”を実写で映画化した話題作。

パロディ・ホラー・コメディ「ショーン・オブ・ザ・デッド」(2004)や「ホット・ファズ」(2007)などで注目されたエドガー・ライトが、独得の映像感覚と音楽センスで描く、見所満載の快作に仕上がっている。

若手スターの個性を生かしたエドガー・ライトの軽快な演出は冴え、ゲームの要素を取り入れた世界感はファンタジックでもあり、非常に楽しい内容となっている。

能天気な自由人ではあるが、一目惚れした相手の元ボーイフレンドと戦うことになる主人公を熱演するマイケル・セラ、彼に試練を与えるメアリー・エリザベス・ウィンステッド、主人公のルームメイトであるゲイの青年キーラン・カルキン、主人公と戦う映画スターのクリス・エヴァンス、主人公の妹アナ・ケンドリック、主人公の元ガールフレンドであるバンドのメンバー、アリソン・ピル、同じくマーク・ウェバー、主人公の友人でゲーマーのジョニー・シモンズ、主人公の元ガールフレンドでロック・スターのブリー・ラーソン、彼女の恋人で主人公と戦うブランドン・ラウス、同じく主人公と戦うレコード会社の重役ジェイソン・シュワルツマン、スティーヴン(マーク・ウェバー)の元ガールフレンド、オーブリー・プラザ、主人公と付き合う中国系の高校生エレン・ウォン、主人公と戦うサティヤ・バーバーメイ・ホイットマン、同じく双子兄弟の斉藤慶太斉藤祥太、別の主人公ベン・ルイス、主人公の友人ネルソン・フランクリン、映画監督のドン・マッケラー、カオス・シアターの用心棒ジョン・パトリック・アメドリヴィーガン/純全菜食主義警官クリフトン・コリンズJr.トーマス・ジェーン、他、原作者のブライアン・リー・オマーリーと妻のホープ・ラーソンがリーズ・パレスのパトロン役で登場する


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