ジャック・ブラックの親友で出演もしているマイク・ホワイトの脚本で製作されたスクール・コメディ。 金策に困ったハードロッカーがひょんなことから名門小学校の教師に成りすましロック・バンドを結成して奮闘する姿を描く、監督リチャード・リンクレイター、主演ジャック・ブラック、マイク・ホワイト、ジョーン・キューザック、サラ・シルバーマン共演の痛快コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・リンクレイター
製作総指揮
スコット・アヴァーサノ
スティーヴ・ニコライデス
製作:スコット・ルーディン
脚本:マイク・ホワイト
撮影:ロジェ・ストファーズ
編集:サンドラ・アデーア
音楽:クレイグ・ウェドレン
出演
ジャック・ブラック:デューイ・フィン
マイク・ホワイト:ネッド・シュニーブリー
ジョーン・キューザック:ロザリー・マリンズ
サラ・シルバーマン:パティ・ディ・マルコ
ジョーイ・ゲイドスJr.:ザック・ムーニーハム
ミランダ・コスグローヴ:サマー・ハサウェイ
ロバート・ツァイ:ローレンス
ケヴィン・アレクサンダー・クラーク:フレディ・ジョーンズ
レベッカ・ブラウン:ケイティ
マリアム・ハッサン:トミカ
アダム・パスカル:テオ
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2003年製作 109分
公開
北米:2003年10月3日
日本:2004年4月29日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $81,257,850
世界 $131,282,950
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
過激なロッカー、デューイ・フィン(ジャック・ブラック)は、同居人のネッド・シュニーブリー(マイク・ホワイト)と恋人パティ・ディ・マルコ (サラ・シルバーマン)から家賃を催促されるが、払えるはずがなかった。
その日、身勝手な行動ばかりするデューイは、バンドをクビになり途方に暮れてしまう。
そんな時デューイは、名門ホレス・グリーン学院の校長ロザリー・マリンズ(ジョーン・キューザック)から、ネッドへの代用教員依頼の連絡の電話を受けてしまう。
デューイは、仕事欲しさにネッドに成りすまし、地域一の名門小学校ホレス・グリーン学院に向かう。
マリンズ校長は、やや不安を感じながらデューイを雇い入れ、早速、教室に連れて行き生徒達に彼を紹介する。 デューイは、いきなり自分のペースで授業を進めることを生徒達に宣言し、授業を中断し休息にしてしまう。 放課後デューイは、新たなバンド・メンバーの募集を始める。 火曜日の音楽の授業を見たデューイは、生徒達に才能があることに気づき、自分流のロックを教えバンドを結成して”バンド・バトル”の賞金2万ドルを狙おうとする。 リード・ギターにザック・ムーニーハム(ジョーイ・ゲイドスJr.)、ドラムにフレディ・ジョーンズ(ケヴィン・アレクサンダー・クラーク)、キーボードにローレンス(ロバート・ツァイ)、ベースにはケイティ(レベッカ・ブラウン)、そしてボーカルにはトミカ(マリアム・ハッサン)を割り振り、点取り虫で理屈っぽいクラス委員サマー・ハサウェイ(ミランダ・コスグローヴ)をマネージャーに抜擢し、デューイはクラス全員でチームを組んだ。 ロックは世の中に逆らうことだと、生徒達に過激に教え込むデューイは、その極意を徹底的に叩き込む。 父母会が近づく中デューイは、お堅いイメージのマリンズ校長が、酔って”スティーヴィー・ニックス”の真似をしたことがあるということを同僚教師から聞く。 その後、デューイと生徒達は、学校を密かに抜け出しオーディションに向かう。 しかし、演奏を拒否されてしまい、サマーの入れ知恵で、子供達が難病だと偽り演奏を許可される。 そして、バンド名が”スクール・オブ・ロック”に決まり、デューイは、クラスの異変に気がつき始めたマリンズ校長を酒場に誘い、”スティーヴィー・ニックス”の曲をかけ、昔は堅物でなかった彼女をおだてる。 いよいよ本番が明日に迫り、マリンズから校外活動の許可をもらうために、デューイは仕方なく父母会に出席することになる。 そんなデューイは、ネッドに成りすまし、代用教師をしていたことを彼に告白してしまい、マリンズにもそれを伝えるが信じてもらえない。 父母会で、デューイは矢継ぎ早に質問を受け、ネッドの恋人パティの通報で、偽教師だということがバレてしまう。 帰宅したデューイは、ネッドを巻き込んだことでパティに責められ、アパートを追い出されることになる。 生徒達は演奏をすることを決意し、マリンズが親達に責められている隙に学校を抜け出してしまう。 迎えに来た生徒達の意気込みを知ったデューイは、決戦の場、”バンド・バトル”の会場へと向かう。 それを知ったパティは再び通報しようとするが、ネッドはかつてのバンド・マンの血が騒ぎバトル会場に向かう。 そして、生徒達の親も駆けつけた会場で、”スクール・オブ・ロック”の演奏が始まる。 それを見た親達も認める、見事な演奏を披露する子供達だったが、マリンズも絶賛する会場の熱狂とは裏腹に、”スクール・オブ・ロック”は優勝を逃してしまう。 ”スクール・オブ・ロック”へのアンコールが鳴り止まない中、ステージに再び上がった生徒達は、大歓声で迎えられる。 その後デューイは、ネッドと共にアパートを改造して、放課後プログラム教室を開き、子供達にロックを教えるようになる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
過激なロッカー、デューイ・フィンは、身勝手な行動ばかりすることを理由に、バンドをクビになってしまう。
途方に暮れていたデューイは、名門のホレス・グリーン学院の校長マリンズから、同居人ネッドへの代用教員依頼連絡を自分が受けてしまう。
デューイは、ネッドに成りすまし、地域一の名門小学校に向かい、マリンズ校長は、不安を感じながらも彼を雇い入れる。
クラスの生徒に紹介されたデューイは、ここでも好き勝手な行動で授業を進めてしまう。
デューイは、新たなバンド・メンバーの募集を始めていたが、音楽の授業を見た彼は、生徒達に才能があることに気づく。
そしてデューイは、生徒達に自分流のロックを教えてバンドを結成して、”バンド・バトル”の賞金2万ドルを狙うために、バンド名を”スクール・オブ・ロック”として、過激な指導を始めるのだが・・・。
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主人公の、あまりの破天荒さとご都合主義には呆れてはしまうが、一本筋が通っている、ストレートに人生を歩む姿は好感が持てる。
リチャード・リンクレイターのシャープな演出も見ものだ。
そんなところが受けて、北米興行収入は約8100万ドル、全世界では、約1億3100万ドルのヒットとなった。
ジャック・ブラックのハチャメチャな偽教師役と、実際にも音楽の才能のある子役達を起用したキャスティングなどで、子供じみた作りになっていないところが注目だ。
自由気ままで型破り、おまけに怠け癖のある、周囲には理解し難い主人公のJ・ブラックが、次第に子供達との親交を深め、人間性が芽生えてくるところも興味深い。
家賃を払わない同居人(J・ブラック)に困り果てるが、最後には親友として協力するマイク・ホワイト、堅物の校長だが、以前は音楽に親しんだこともあり、結局は主人公や生徒達に理解を示すジョーン・キューザック、ネッド(M・ホワイト)の恋人で、主人公のだらしのなさを非難ばかりしているサラ・シルバーマン他、才能豊かな子供達の好演も印象に残る。