「スクリーム」(1996)などのホラー・ムービーのパロディをベースにした作品。 ハロウィンに出現したゴーストフェイスのマスクを被った殺人鬼に襲われる高校生達の恐怖を描く、監督キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ、主演アンナ・ファリス、ジョン・エイブラハムズ、シャノン・エリザベス、ロックリン・マンロー、レジーナ・ホール、マーロン・ウェイアンズ、ショーン・ウェイアンズ他共演のコメディ・ホラー。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ
製作
エリック・L・ゴールド
リー・R・メイズ
製作総指揮
ケイリー・グラナット
ブラッド・グレイ
ピーター・サフラン
ピーター・シュウェリン
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
ボー・ゼンガ
脚本
ショーン・ウェイアンズ
マーロン・ウェイアンズ
バディ・ジョンソン
フィル・ボーマン
ジェイソン・フリードバーグ
アーロン・セルツァー
撮影:フランシス・ケニー
編集:マーク・ヘルフリッチ
音楽:デヴィッド・キタイ
出演
シンディ・キャンベル:アンナ・ファリス
ボビー・ルーミス:ジョン・エイブラハムズ
バフィ・ギルモア:シャノン・エリザベス
グレッグ・コックス:ロックリン・マンロー
ブレンダ・ミークス:レジーナ・ホール
ショーティ・ミークス:マーロン・ウェイアンズ
レイ・ウィルキンス:ショーン・ウェイアンズ
ゲイル・ヘイルストーム:シェリ・オテリ
ケニー:ダン・ジョフレ
ドゥーフィ・ギルモア/殺人鬼:デイブ・シェリダン
バーク保安官:カート・フラー
ドリュー・デッカー:カルメン・エレクトラ
“スクィギー”スクイッグマン校長:デイヴィッド・L・ランダー
ニール・キャンベル:リック・ダコマン
マン:ジェイン・トロッカ
ドーソン・リーリー:ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク
映画の中の奴隷:キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ
ガレージの犠牲者:マリッサ・ジャレット・ウィノカー
アメリカ 映画
配給 ミラマックス
2000年製作 88分
公開
北米:2000年7月7日
日本:2000年9月2日
製作費 $19,000,000
北米興行収入 $157,019,770
世界 $278,019,770
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ハロウィン。
一人で家にいた18歳の少女ドリュー・デッカー(カルメン・エレクトラ)は、かかってきた電話に出て、相手が誰か分からないまま話し続ける。
監視していると脅されたドリューは、相手から裏口を見に行った方がいいと言われて、誰かが玄関に来たために、バットを持って入口を開ける。
バットを振り回して外に来た者達を殴ったドリューだったが、相手はお菓子を貰いに来た子供達だった。
入口を締めたドリューは、侵入していたゴーストフェイスに襲われ庭に逃げる。
服をはぎ取られたドリューは、ゴーストフェイスに捕まり胸を刺されるが、豊胸手術をしたシリコンがとれただけで助かる。 両親の車に気づいたドリューだったが刎ねられてしまい、ゴーストフェイスに刺殺される。 部屋にいたシンディ・キャンベル(アンナ・ファリス)は、ボーイフレンドのボビー・ルーミス(ジョン・エイブラハムズ)が窓から現れたために驚く。 父ニール(リック・ダコマン)が部屋に来たのでボビーに隠れるよう伝えたシンディは、数日、留守にすると父から言われる。 シンディと愛し合おうとしたボビーだったが、その日は諦めて帰る。 翌日、弟のショーティ・ミークス(マーロン・ウェイアンズ)とスクールバスで登校したブレンダ(レジーナ・ホール)は、友人のシンディに、近付いて来るバフィ・ギルモア(シャノン・エリザベス)の悪口を言う。 シンディらはテレビ局が取材に来ていることを知り、ショーティがリポーターのゲイル・ヘイルストーム(シェリ・オテリ)からインタビューを受ける。 バフィのボーイフレンド、グレッグ・コックス(ロックリン・マンロー)、ブレンダのボーイフレンド、レイ・ウィルキンス(ショーン・ウェイアンズ)と共に過ごしていたシンディは、現れたボビーとドリューが殺されたことを話す。 シンディから1年前に人を殺してしまった話をされたボビーは、あれは事故だと言ってそのことを思い出す。 シンディら6人でドライブ中、運転していたボビーは人を轢いてしまう。 被害者は無事だったのだが、それに気づかないグレッグが投げた酒瓶が頭に当たり意識を失う。 仕方なく被害者を車のトランクに乗せたボビーらは、現れたショーティに気づかれないまま港に向う。 被害者の所持品を奪った6人は、彼を海に放り込み、この件を秘密にすることを誓う。 シンディらは、そのことと今回の事件とは関係ないと言って忘れようとする。 ”臨時保安官”である知的障碍者で、バフィの兄ドゥーフィ(デイブ・シェリダン)に声をかけたゲイルは、彼から情報を得ようとする。 授業中にぼんやりしていたシンディは、窓の外のゴーストフェイスを目撃し、机の上にあった”去年のハロウィンのことを知っている!”というメモを確認する。 ボビーと過ごしたことを思い出したシンディは、もう一枚のメモに気づき、それには、”男性を殺したことだ!”と書いてあった。 校長“スクィギー”スクイッグマン(デイヴィッド・L・ランダー)に呼ばれたシンディは、その場にいたバーク保安官(カート・フラー)から、ドリューについて訊かれる。 ロッカールームにあった自分の性器が写っている写真を見て、レイのいたずらだと思ったグレッグは、それを彼らに見せて笑われる。 自分にもおかしなメモが届いたことを伝えたシンディは、去年のことを警察に話すべきだと言うものの、グレッグに痛めつけられ、皆も口止めされる。 校内のミスコンに出場したバフィは、特技の演技を披露しようとする。 2階から見ていたグレッグがゴーストフェイスに襲われるのを目撃したバフィは、それを皆に伝えるものの、演技だと思われて信じてもらえない。 グレッグが殺されたため、バフィはステージから下りるが、観客は彼女に喝采を贈る。 舞台裏で動揺するバフィは、優勝だと知らされて喜びステージに戻る。 バフィから話を聞いたシンディとボビーは、グレッグの死体を見つけることができなかった。 その夜、入浴していたシンディは、去年のことを知っているという電話を受けるものの、誰かは分からなかった。 再びかかって来た電話の相手が居間のソファーの影に隠れていることに気づいたシンディは、ゴーストフェイスに襲われて部屋に戻り、パソコンで警察に通報する。 窓から現れたボビーがナイフなどを持っていたために犯人だと疑ったシンディは、一階に下りて逃げようとする。 入口にはゴーストフェイスがいたが、それはドゥーフィだった。 ボビーは逮捕され、警察署に向かったシンディはバーク保安官と話し、帰っていいと言われたため迎えに来てくれたバフィと外に出る。 マスコミに取り囲まれたバフィは得意になりながら、ドゥーフィとシンディと共にその場を去る。 ショーティに電話をしたゴーストフェイスは、他愛もない話をする。 バフィの家に泊まることになったシンディは、海に投げ捨てた男のことをドゥーフィに話してしまったバフィを責める。 ドゥーフィの話など誰も信じないと言われたシンディは電話を受け、相手がゴーストフェイスだったために動揺して怯える。 翌日、ボビーが釈放されたことをレイから知らされたシンディは、今回の事件が、映画「スクリーム」にセリフまで似ているとショーティから言われる。 今夜、家に皆で集まることを決めたシンディは、現れたボビーから信じてほしいと言われ、自分も殺されかけたと伝えて動揺する。 記者会見を開いたバーク保安官は、シンディの父が容疑者であるという機密情報をゲイルから質問される。 不安が募るシンディは、教師のマン(ジェイン・トロッカ)に相談しようとするものの無駄だった。 ロッカールームに現れたゴーストフェイスがいたずらだと思ったバフィだったが、殺されてしまう。 その夜、殺人犯を追っていたゲイルは、現れたゴーストフェイスに襲われ、森に逃げ込む。 レイと映画館にいたブレンダは、彼がトイレに行っている間に騒いだため、周囲の人々に注意される。 そこに現れたゴーストフェイスに気づかないブレンダは、憤慨する人々にナイフで刺され、ステージ上で息絶える。 その頃シンディは、自宅でパーティーが始まってしまったために戸惑う。 酔ってしまったシンディは、現れたボビーと愛し合おうとする。 ショーティの部屋に向かったゴーストフェイスは、マリファナを吸ってラリってしまうものの、ショーティ以外の者を殺す。 部屋に押入って来たゴーストフェイスにボビーが襲われ、それを逃れたシンディは、傷ついたボビーを連れて家を出ようとする。 ゴーストフェイスが人を殺しまくっていると言って現れたショーティを、ボビーが射殺してしまう。 ボビーの血はケチャップで、レイが電話の相手だと知ったシンディは、父ニールが人質に取られていたために驚く。 自分達は重傷を負いながら助かるというシナリオ通りにボビーをナイフで刺したレイは、現れたゴーストフェイスに殺される。 襲いかかってきたゴーストフェイスに立ち向かい倒したシンディは、ニールを助ける。 警察が駆けつけたために外に出たシンディは、倒したはずのゴーストフェイスがいないために戸惑う。 バーク保安官に犯人が友達を殺したことを伝えたシンディは、署に向い話をする。 1年前の事故のことを話したシンディは、犯人は被害者だと伝える。 ドゥーフィが持ってきた資料を見たバークは、被害者は海で発見されて墓地に埋葬されていることをシンディに伝え、犯人は、事故のことを知り、周囲にいても怪しまれない者だと考える。 シンディは、犯人がドゥーフィだと気づく。 障害者ではなかったドゥーフィは、車で迎えに来たゲイルと共にその場を去る。 車から落ちたドゥーフィのリュックを拾い調べたバークは、中に入っていたゴーストフェイスのマスクとナイフを確認し、驚いたシンディは絶叫する。 バークはその場を去り、シンディは車に轢かれてしまう。 画面に現れたショーティは、生き残る方法を教えるように思えたが、仲間達と共に強盗をして逃げることを考えていただけだった。
...全てを見る(結末あり)
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参考:
・「最終絶叫計画」(2000)
・「最’新’絶叫計画」(2001)
・「最’狂’絶叫計画」(2003)
・「最終絶叫計画4」(2006)
・「最終絶叫計画5」(2013)
簡略ストー リー)
ハロウィン。
18歳のドリューが、ゴーストフェイスの男に殺される。
同じ高校に通うシンディ・キャンベルとボーイフレンドもボビーらは、1年前のハロウィンに起きた事故で、人を轢き海に投げ捨てたことを思い出す。
その件と今回の殺人の関係はないと考えたシンディらだっが、友人達は次々と殺されていく・・・。
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ホラー映画「スクリーム」(1996)をベースに、様々な作品のパロディで構成された、下ネタ満載の痛快コメディ。
監督のキーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ、出演も兼ねる弟ショーン・ウェイアンズとマーロン・ウェイアンズが脚本も担当している。
*キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズは、”アミスタッド2”の予告編で奴隷役として登場する。
全く恐怖感のないホラーであり内容はハチャメチャ・コメディで、ホラー、青春、アクションなど各分野の30作品以上のパロディ・シーンが実に愉快に描かれていて、それを確認するのが楽しい。
公開直後から話題になり、興行収入はオープニングでNo.1を記録し、北米で約1億5700万ドル、全世界では約2億7800万ドルの大ヒットとなりシリーズ化された。
ゴーストフェイスの殺人鬼に怯える高校生アンナ・ファリス、彼女のボーイフレンド、ジョン・エイブラハムズ、友人のシャノン・エリザベス、彼女のボーイフレンド、ロックリン・マンロー、友人のレジーナ・ホール、彼女のボーイフレンド、ショーン・ウェイアンズ、彼女の弟マーロン・ウェイアンズ、冒頭で殺される高校生のカルメン・エレクトラ、テレビ・リポーターのシェリ・オテリ、カメラマンのダン・ジョフレ、精神障害者を装っていた殺人鬼のデイブ・シェリダン、保安官のカート・フラー、校長のデイヴィッド・L・ランダー、主人公の父親リック・ダコマン、マッチョな女性教師のジェイン・トルカ、高校生のジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク、映画”アミスタッド2”の奴隷キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ、ガレージの犠牲者マリッサ・ジャレット・ウィノカーなどが共演している。