ヨーロッパの戦火を逃れたダンサーの冒険と恋を描く、製作ウォルター・ウェンジャー、監督チャールズ・ラモント、主演イヴォンヌ・デ・カーロ、ロッド・キャメロン、デヴィッド・ブルース、ウォルター・スレザック、アルバート・デッカー他共演の西部劇。 |
・西部劇
■ スタッフ キャスト ■
監督:チャールズ・ラモント
製作:ウォルター・ウェンジャー
原作:マイケル・J・フィリップス
脚本:ローレンス・ストーリングス
撮影
W・ハワード・グリーン
ハル・モア
編集:ラッセル・F・ショーンガース
音楽:エドワード・ワード
出演
アナ・マリー:イヴォンヌ・デ・カーロ
ジム・スティード:ロッド・キャメロン
クリーヴ・ブラント:デヴィッド・ブルース
イヴァン・ディミトリオフ大佐:ウォルター・スレザック
エリック・フォン・ボーレン伯爵:アルバート・デッカー
マダム・ヨーロッパ:マージョリー・ランボー
マックス教授:J・エドワード・ブロムバーグ
リン博士:アブナー・ビーバーマン
ロバート・E・リー将軍:ジョン・リテル
オットー・フォン・ビスマルク伯爵:カート・カッチ
ショットガン:リチャード・アレクサンダー(クレジットなし)
パーティーゲスト:ラリー・スティアーズ(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1945年製作 90分
公開
北米:1945年4月17日
日本:未公開
製作費 $1,200,000
北米興行収入 $2,598,960
■ ストーリー ■
1865年4月9日、バージニア州、南北戦争末期。
”アポマトックス・コートハウスの戦い”で降伏したリー将軍(ジョン・リテル)は、未だに戦う意欲のある兵士のクリーヴ・ブラント(デヴィッド・ブルース)に、故郷に帰るよう指示する。
ブラントと話をした従軍記者のジム・スティード(ロッド・キャメロン)は、彼が将軍の指示に従う気がないことを知る。
そこに、武官を務めていた傲慢なプロイセン軍将校エリック・フォン・ボーレン伯爵(アルバート・デッカー)が現れ、スティードは彼と意見を交わす。
1年後、ウィーン、”普墺戦争”前夜。
現地に赴任していたスティードは、有名なダンサー、アナ・マリー(イヴォンヌ・デ・カーロ)の元に向かう。
スティードは、ビスマルク伯爵(カート・カッチ)に仕えプロイセン軍参謀本部の一員となり、アナに惹かれるボーレンから情報を得ることを考える。
そのためスティードは、ボーレンをスパイするようアナを説得する。
スティードは、アナから情報を得て、オーストリア軍にそれを伝えることに成功するが、プロイセンの勝利を阻止することはできなかった。
スティードとアナそして指揮者のマックス教授(J・エドワード・ブロムバーグ)は、プロイセン軍の侵攻を目前に、ウィーンを脱出してアメリカに向かう。
サンフランシスコから西部の町に向かったスティードは、アナをショービジネスの世界で成功させようと考えるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
19世紀に活躍したダンサーで、資産家男性たちを魅了したローラ・モンテスをモデルにした作品。
製作は「駅馬車」(1939)などのウォルター・ウェンジャー、コメディを得意とするチャールズ・ラモントが監督し、主演はイヴォンヌ・デ・カーロ、ロッド・キャメロン、デヴィッド・ブルース、ウォルター・スレザック、アルバート・デッカーなどが共演した作品。
ヨーロッパの戦火を逃れたダンサーの冒険と恋を描く西部劇。
本作はジョン・フォードの構想で映画化される話もあったが、ウォルター・ウェンジャーが映画化権を手に入れて、アラビアンナイトの西部劇版という考えで製作された。
ウォルター・ウェンジャー作品の中では評価が低かった作品ではあるが、興行的には成功して、イヴォンヌ・デ・カーロはスターとなった。
主演のイヴォンヌ・デ・カーロは、戦火を逃れてアメリカに渡り、様々な体験をするダンサーを魅力的に演じている。
主人公をアメリカに連れて帰国してスターにしようとする従軍記者のロッド・キャメロン、主人公に惹かれる盗賊のリーダーである元南軍兵デヴィッド・ブルース、サンフランシスコ在住の富豪で、主人公に惹かれるロシアの大佐ウォルター・スレザック、同じく主人公に惹かれるプロイセンの伯爵アルバート・デッカー、主人公と共に行動する歌手のマージョリー・ランボー、主人公の専属指揮者である教授J・エドワード・ブロムバーグ、ディミトリオフ大佐(ウォルター・スレザック)の相談役である中国人アブナー・ビーバーマン、ロバート・E・リー将軍のジョン・リテル、オットー・フォン・ビスマルク伯爵のカート・カッチ、パーティーゲストのラリー・スティアーズ、他リチャード・アレクサンダーなどが共演している。