凄腕の元刑事が中国、ロシアの両マフィアに追われる少女を守ろうとする命懸けの戦いを描く、製作ケヴィン・スペイシー、ローレンス・ベンダー、監督、脚本ボアズ・イェーキン、主演ジェイソン・ステイサムのクライム・アクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ボアズ・イェーキン
製作総指揮
ケヴィン・スペイシー
スチュアート・フォード
ブライアン・カヴァノー=ジョーンズ
ディーパック・ナヤール
製作
ローレンス・ベンダー
デイナ・ブルネッティ
脚本:ボアズ・イェーキン
撮影:ステファン・チャプスキー
編集:フレデリック・トラヴァル
音楽:マーク・マザーズボー
出演
ルーク・ライト:ジェイソン・ステイサム
メイ:キャサリン・チャン
ウルフ警部:ロバート・ジョン・バーク
ハン・ジャオ:ジェームズ・ホン
アレックス・ローゼン:アンソン・マウント
ダニー・トラメロ市長:クリス・サランドン
エミール・ドチェスキー:サンドール・テクシー
バシリー・ドチェスキー:ジョセフ・シコラ
チャン・クワン:レジー・リー
アメリカ 映画
配給 ライオンズゲート
2012年製作 94分
公開
北米:2012年4月27日
日本:2012年10月13日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $17,142,080
世界 $40,346,190
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
中国人の少女メイ(キャサリン・チャン)は、不安な面持ちで地下鉄のホームにいた。
1時間前、ニューヨーク、ブルックリン。
ロシアン・マフィアのエミール・ドチェスキー(サンドール・テクシー)は、拉致したメイからある暗証番号を聞き出そうとする。
1年前、中国、南京。
数学の天才少女メイは、優秀であるために転校することになるが、何者かに誘拐される。
ニュージャージー。
元刑事で、現在は格闘家のルーク・ライト(ジェイソン・ステイサム)は、試合の相手を意識不明にしてしまう。
ルークは、八百長試合で自分の負けに賭けていたドチェスキーに損をさせたため命を狙われる。 チャイニーズ・マフィアのボス、ハン・ジャオ(ジェームズ・ホン)の元に連れて行かれたメイは、記憶力を利用しようとする彼から、病気の母親を救う代わりに外国に行くことを強要される。 ドチェスキーの息子バシリー(ジョセフ・シコラ)に妻を殺されたルークは、監視していると脅される。 メイの養父となることをハンから命ぜられた部下チャン・クワン(レジー・リー)はアメリカに入国し、ニューヨーク市警のウルフ警部(ロバート・ジョン・バーク)に、賄賂のことなどで話を付ける。 1年後。 最愛の妻の命を奪われ失意のルークは、浮浪者寸前の生活を送っていた。 現地を訪れたハンは、一面に書かれた数字をメイに記憶させ、二つ目の数字を持った男に会うよう指示される。 しかし、メイはロシアン・マフィアに拉致されてしまう。 自分を恨む、かつての同僚らに出くわしたルークは、彼らに痛めつけられ自殺を強要されるが、それを拒み立ち去る。 ドチェスキーに脅されながらも、何も話さないメイだったが、ウルフが、チャンの指示でその場に踏み込もうとする。 ドチェスキーは、中国人の賄賂より多くを払うことをウルフに伝えて手入れを回避しようとする。 その隙にメイは逃亡し、ウルフはドチェスキー以上の額をチャンに要求して承知させる。 ウルフは、ドチェスキーの狙いがメイだと知り、部下に彼女を捕えるよう指示する。 ドチェスキーはウルフの企みを知り、メイが逃げたことを伝え、中国側に彼女が渡らないようにさせる。 ハンは、警察よりも先にメイを捜しだすようチャオに命ずる。 地下鉄のホームで、死ぬことも考えていたルークは、ロシア人に追われている様子のメイが目に留まり、彼女が乗車した車両を追い飛び乗る。 その頃、メイが地下鉄でマンハッタンに向かったことをウルフも知る。 ロシア人を叩きのめしたルークは、メイの安全を確認して車両を降り、警官に連れ去られそうになった彼女を救う。 ルークは、ロシア人が現れたために警官の車を奪い逃走し、彼らを迎え撃ち殺す。 ウルフは、叩きのめされた警官から、メイを連れ去ったのがルークだということを知らされる。 メイを連れたルークは、身を隠すために高級ホテルに向かい、自分を救ってくれたと伝え彼女に感謝し自己紹介をする。 ルークは、追われている理由と記憶した番号のことをメイから聞き、それが金庫を開ける暗号だと気づく。 メイの居場所を突き止めたチャンは、フロントで部屋の番号を聞き出し、警備員を殺して客を脅す。 それに気づいたルークは、メイが発信器を持たされていたことを知り、その場を離れようとする。 通報で駆け付けた警官はチャンの部下と銃撃戦となり、ルークは中国人を何人か倒すがメイは連れ去られる。 ルークは警官に見つかりその場を逃れ、チャンらは混乱の隙にホテルから逃走する。 警官の追跡を逃れたルークは、ロシア人から奪った携帯電話から、部下を装いバシリーに連絡する。 メイから番号を聞き出したと伝えたルークは、バシリーの居場所を知る。 ダニー・トラメロ市長(クリス・サランドン)の元に向かったウルフは、各勢力マフィア撲滅の特捜班刑事で、元部下のルークが戻ったことを伝える。 裏社会の大物から恐れられ、賄賂を手にしたウルフらに逆らい追放されたルークが、手強い相手だということをトラメロは伝える。 ハンが街に現れ、メイに何かを渡した後にルークと接触したことを知ったトラメロは焦り、ウルフに二人を捕えるよう命ずる。 チャンが連れてきたメイから話を聞いたハンは、情報が漏れた可能性に気づく。 あるレストランに向かったルークは、バシリーの手下を殺し、彼を叩きのめして連れ去る。 ドチェスキーに電話をしたルークは、バシリーを人質に取ったことを伝える。 ルークは、メイが番号を知る金庫には3000万ドルがあり、もう一方は、価値のある物が隠されていることを知り、金庫の場所を聞き出そうとする。 ウルフらを呼び出したルークは、人質のバシリーを確認させて、ハンが金庫に隠している3000万ドルの件を話し、その番号を記憶していると言って、現金を奪う手助けをさせる。 ルークらはカジノに押し入り、ハンの部下を次々と殺し、地下の金庫室に向かう。 銃を捨てれば金庫を開けるというルークを信じ、ウルフらはそれに従う。 ルークは、ウルフを銃撃して部下を射殺し、金庫を開けて現金を奪いその場を去る。 トラメロに電話をしたルークは、現金を奪ったことを伝えて、彼の部下アレックス・ローゼン(アンソン・マウント)に連絡する。 ルークは現金を奪ったことを伝えて、もう一方の金庫の番号を知るローゼンから、その中に、名前や金の行方が分かるディスクがあることを聞き出す。 マフィア達が、テロ組織の資金を奪うのを市長に黙認させようとしていたのだが、ローゼンは現金を手に入れて、市長と高飛びをしようと考えていたのだった。 チャンに会ったローゼンは彼らを殺し、同行していたメイを連れ去る。 トラメルのオフィスに侵入し、ディスクのコピーを奪ったルークは、ローゼンとの待ち合わせ場所に向かう。 現金がこの場にないことをほのめかしたルークは、ローゼンと素手で戦おうとする。 しかし、メイが銃を拾いローゼンを銃撃し、ルークが止めを刺す。 ルークは、ウルフを解放して5万ドルを渡し、バシリーをドチェスキーの元に帰す考えを伝える。 メイは、2995万ドルをハンに戻し、組織のことは全て記憶していることを伝え、追わないようにというメモを添える。 約束を守らねば組織を潰すという、メイの言葉に憤慨したハンは帰国する。 ルークは、街中の貸金庫にディスクのコピーを預けて、”大物”が自分達に手出しできないことをメイに伝える。 良い父親になれるか分からないというルークに、メイは父はいらないと答える。 一生友達でいるというルークは、メイに相応しい学校があると言って、シアトルに向かうことを彼女に伝え西海岸に向かう。
...全てを見る(結末あり)
チャンの仕事を手伝わされるメイは、裏社会の現実を見せられ、母親の死を知らされる。
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク、ブルックリン。
チャイニーズ・マフィアのボス、ハンは、天才的な記憶力の持ち主である少女メイに、ある暗号文を記憶させる。
ロシアン・マフィアのボス、ドチェスキーは、メイを拉致してその番号を知ろうとする。
特捜班だった元刑事ルーク・ライトは、格闘家として八百長試合に勝ち、ドチェスキーに損をさせてしまい妻を殺される。
失意のルークは自殺を考えるが、ドチェスキーの元から逃げてきたメイを見かけ、追っ手から彼女を救う。
両勢力のマフィアから賄賂を受け取る市警のウルフ警部は、双方に関わりながらメイを追う。
マフィアや警察に追われることになったルークだったが、メイが記憶している暗号文が金庫の番号だと気づく。
ところがこの事件には、市長や街の大物が絡む陰謀が隠されていた・・・。
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ケヴィン・スペイシーやローレンス・ベンダーが製作に参加した作品で、物語のポイントとなる登場人物は幼い少女なのだが、残虐なマフィアの活動の様子や、警察の腐敗問題も絡めて描く、どぎつい映像も多くあるハード・アクションに仕上がっている。
精悍な面構え、小柄ではあるが、体全体から発する威圧感、雰囲気が悪党なども圧倒する、ジェイソン・ステイサムの魅力を最大限に生かすボアズ・イェーキンの力感溢れる演出も見ものだ。
打ちのめされることが殆どない、圧倒的な強さを誇る、かつてのスティーヴン・セガール作品を彷彿させる痛快さ、そして、少女を見守る優しさと包容力・・・、男の眼から見ても惚れ惚れする主人公演じているジェイソン・ステイサム作品は、今後も見逃せない!
見るもの全てを記憶する天才少女キャサリン・チャン、悪徳警官のロバート・ジョン・バーク、80歳過ぎの高齢ながらチャイニーズ・マフィアのボスを迫力で演ずるジェームズ・ホン、その部下レジー・リー、事件の黒幕だったアンソン・マウント、市長クリス・サランドン、ロシアン・マフィアのボス、サンドール・テクシー、その息子ジョセフ・シコラなどが共演している。