仕事人間のビジネスマンが家族の絆を取り戻すための旅に出て奮闘する姿を描く、監督バリー・ソネンフェルド、主演ロビン・ウィリアムズ、ジェフ・ダニエルズ、シェリル・ハインズ、ジョアンナ”ジョジョ”レヴェック、ジョシュ・ハッチャーソン、クリスティン・チェノウェス他共演のコメディ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:バリー・ソネンフェルド
製作
ルーシー・フィッシャー
ダグラス・ウィック
製作総指揮
ボビー・コーエン
グレアム・プレイス
ライアン・カヴァノー
脚本:ジェフ・ロドキー
撮影:フレッド・マーフィ
編集:ケヴィン・テント
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演
ボブ・マンロー:ロビン・ウィリアムズ
ジェイミー・マンロー:シェリル・ハインズ
キャシー・マンロー:ジョアンナ”ジョジョ”レヴェック
カール・マンロー:ジョシュ・ハッチャーソン
トラヴィス・ゴーニキー:ジェフ・ダニエルズ
メアリー・ジョー・ゴーニキー:クリスティン・チェノウェス
アール・ゴーニキー:ハンター・パリッシュ
ムーン・ゴーニキー:クロエ・ソネンフェルド
ビリー・ゴーニキー:アレックス・フェリス
トッド・マロリー:ウィル・アーネット
フランク:トニー・ヘイル
マーティー:ブライアン・ハウ
レアード:リチャード・イアン・コックス
キャシー・マンロー(5歳)エリカ=シェイ・ゲイアー
グレッチェン:ヴェロニカ・ツトパ
ラリー・モイファイン:ロブ・ラベル
ゲリー・モイファイン:ブライアン・マーキンソン
タミー:キルステン・オルター
ハウイー:ブレンダン・フレッチャー
ジョー・ジョー:マシュー・グレイ・ギュブラー
ウィル:ジャコモ・ベサート
カーナビの声:ダイアン・ミシェル
アーヴ:バリー・ソネンフェルド
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2006年製作 99分
公開
北米:2006年4月28日
日本:未公開
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $71,726,030
世界 $87,528,170
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロサンゼルス。
飲料メーカーの重役ボブ・マンロー(ロビン・ウィリアムズ)は、かつては家庭を第一に考える良き夫であり父だったが、今では仕事に忙殺される日々を送っていた。
そんなボブは、妻ジェイミー(シェリル・ハインズ)と娘のキャシー(ジョアンナ”ジョジョ”レヴェック)、息子カール(ジョシュ・ハッチャーソン)と共に、社長トッド・マロリー(ウィル・アーネット)のパーティーに招かれて屋敷に向かう。
キャシーは、ボブからトッドに挨拶するようにと言われるが、連れて来た友人グレッチェン(ヴェロニカ・ツトパ)が、彼の販売する飲料水を批判して顔にドリンクを浴びせてしまう。
ボブは驚き、ジェイミーは卒倒してしまう。 反抗期の子供達との会話も成り立たないボブは、そんな親子関係を改善しようと考え、ジェイミーからハワイへの家族旅行を提案される。 合併合意ができるかどうかという時期でもあり、パーティーで恥をかかされたトッドから解雇も考えたと言われたボブは、ハワイ旅行を中止してコロラドの合併相手の会社に向かうよう指示される。 同僚のフランク(トニー・ヘイル)とマーティー(ブライアン・ハウ)に”RV”(レクリエーショナル・ビークル)で行くことを勧めらたボブは、巨大なキャンピングカーをレンタルして自宅に向かう。 RVを見て驚く子供達はコロラド行きに反対するが、ボブは同じ考えのジェイミーを説得して、家族は出発することになる。 レンタカー業者アーヴ(バリー・ソネンフェルド)の写真がペイントされたRVに乗って旅立とうとしたボブは、トッドには旅行だということを隠し、伝染病に感染して体調が悪いと伝える。 新しい合併案をメールすることをトッドに伝えたボブは、出発してショッピングセンターに向かう。 サイドブレーキが壊れていたRVは駐車場で動き出してしまい、ショッピングカートに激突してしまう。 アーヴに連絡したボブは走行ブレーキが問題ないため、家族を車に乗せて一路、東に向かう。 初日に宿泊するRVパークに着いたボブは、トイレの排泄物タンクに残ってい汚物をカールと共に処分しに行く。 処分場で悪戦苦闘するボブは、現れた青年ハウイー(ブレンダン・フレッチャー)とジョー・ジョー(マシュー・グレイ・ギュブラー)に協力してもらう。 ところが、それに失敗したボブは汚物まみれになってしまう。 その場に現れたトラヴィス・ゴーニキー(ジェフ・ダニエルズ)から、ハウイーとジョー・ジョーに頼んだことが間違えだと言われたボブは、トラヴィスに体を洗ってもらう。 トラヴィスの息子アール(ハンター・パリッシュ)は、夕食のことをボブに聞きに来たキャシーに惹かれてしまう。 アールからマンロー家を食事に招待することを提案されたトラヴィスだったが、ボブはそれを断り車に戻り料理を始める。 一向に料理ができないため苛立つ家族を連れて、ボブはトラヴィスの車に向い、食事の招待を受けることにする。 ボブら一家を歓迎したトラヴィスは、妻のメアリー・ジョー(クリスティン・チェノウェス)、アールと弟のビリー(アレックス・フェリス)、娘のクロエ(クロエ・ソネンフェルド)を紹介する。 ボブも家族を紹介して、カールはムーンに惹かれてしまう。 トラヴィスらが国中を旅し、子供達は家庭学習で、手配犯であるメアリー・ジョーの義父を25000ドルで売りその資金を得て、彼女が売る音楽クラクションで年収は6万ドルあることを知らされたボブとジェイミーは驚く。 食事は終わり、ゴーニキー家のテーマ曲を聴かされたボブらは、トラヴィスらに感謝してその場を去る。 夜中に起きたボブはトイレに向い、その場に現れた睡眠障害のビリーにパソコンを見られてしまう。 メールを作成してトッドに送ろうとしたボブは、ネット接続がなかなかできないまま車に戻る。 眠ろうとしたボブだったが、ゴーニキー家と関わりたくないジェイミーは飛び起きて、出発の準備を始める。 メアリー・ジョーが起きて向かってくるため、ボブらは慌ててパークを離れる。 時速20キロ以下のトラクターの後ろについてしまったボブは、それを何とか追い越すものの、ガス欠と尿意を催したと言ってガソリンスタンドに寄る。 パソコンを持ってトイレに向かったボブだったが、車が動き出したとカールに言われてその様子を見に行く。 その場に現れたトラヴィスが輪留めをして車を止めてくれたため、ボブはトイレに戻るものの、パソコンがヒッチハイカーに盗まれてしまう。 トラヴィスに朝食を誘われたボブは、ビリーにパソコンのことを言われたために焦る。 食事を共にするとトラヴィスに伝えたボブらは、彼らが準備をしている間にその場から走り去るが、再びトラクターの後ろについてしまう。 ボブが逃げたと考えるトラヴィスは彼を非難するが、メアリー・ジョーはそうは思わなかった。 メアリー・ジョーがヒッチハイカーに気づき、トラヴィスは彼を車に乗せる。 ユタ州。 アライグマを退治しようとしたボブは、歯が立たないために作戦を変更する。 その頃、ビリーがヒッチハイカーの持っているパソコンに気づき、それがボブのものだと知ったトラヴィスは彼を車から降ろす。 パソコンがなくなったためにボブが慌てていたとメアリー・ジョーに言われたトラヴィスは、彼が逃げたと疑ったことを後悔する。 悪臭弾を使いアライグマを追い払ったボブだったが、その臭いが6時間消えないため、家族は、雨の中、外で過ごすことになる。 不満を言うカールは、近くにあるバーに行くと言って岩に上り滑り落ちてしまい、彼を救おうとしたボブらも同じ目に遭う。 バーに向かったボブは、ようやく家族の絆を取り戻したようにも思い、車に戻り眠ることにする。 愛する子供達の様子を見たボブは、”BlackBerry”でトッドにメールを送ろうとする。 ようやく作成した文章を送信することができないボブは、電波の良い場所を探すものの夜が明けてしまう。 ジェイミーに運転を代わってもらい眠っていたボブだったが、トラヴィスの車のクラクションで目が覚める。 トラヴィスは並走し、メアリー・ジョーがパソコンを渡そうとするが、ボブらは無視しようとしてそれに気づかない。 ボブらの行き先は分かっていると言うトラヴィスは、メアリー・ジョーを安心させる。 コロラド州、ワトソン山、RVパーク。 そこにトッドから電話が入り、メールが届いたことを確認したボブは、新人のレアード(リチャード・イアン・コックス)が、それに意見していることを知らされる。 今夜、相談すると言うトッドにコロラドには着ていることを伝えたボブは、現地で会うことをトッドに提案する。 体調不良を装ったボブは、家族をハイキングに行かせる。 合併先の会社に向かったボブは、レアードを伴い現れたトッドと共に、相手会社のオーナー、ラリー・モイファイン(ロブ・ラベル)とゲリー(ブライアン・マーキンソン)の兄弟に会う。 両社は食事をしながら話し合いを始め、トッドに指示されたレアードは、緊張しながら金銭面の条件についてを語る。 金の話だけでなく、地域に根ざす自社が、なぜ傘下に入らなければならないかをラリーに問われて焦るレアードを下がらせて、ボブがそれに対応する。 今回の合併が人々の心を豊かにすることを説明したボブは、モイファン兄弟を納得させる。 喜ぶトッドにRVを返しに行くと言ってその場を去ったボブは、崖崩れによる大渋滞に巻き込まれる。 4WD車のみ走行可能な”悪魔の峠”を通るしかなくなったボブは、覚悟を決めてそれを走破しようとする。 カーナビ(ダイアン・ミシェル:声)に引き返すよう指示されたボブは、それを無視して悪路を前進する。 岩地で立ち往生してしまったボブは、車の外に出て反動をつけ、何んとか動かすことに成功する。 ところが、ボブは、フロントガラスのワイパーに捕まったまま車が坂道を下り始める。 帰ろうとしていたジェイミーと子供達は、暴走する車が自分達のRVだと気づかない。 放り出されたボブは地面に倒れ、車に轢かれそうになるものの難を逃れる。 車は停車し、ジェイミーに声をかけられてたボブは、元の場所に戻っていたことに気づく。 トッドからの電話を受けたボブは、翌日、ラリーの会社で合併についての話があると言われ、その場に向かうことを伝える。 その後、子供時代に父と来た湖に家族を連れて行ったボブは、この場で楽しむことをジェイミーらに提案し、RVを修理してくることを伝える。 ハワイよりこちらの方が楽しかったとジェイミーらに言われたボブは満足するが、RVが動き出し湖に落ちて沈んでしまう。 慌てるボブは湖に入るもののジェイミーに止められ、思わず合併の会議のことを口にしてしまう。 仕事のために仮病まで使ったことがバレてしまったボブは、嘘をついていたことでジェイミーに非難され、子供達への説明を求められる。 キャシーの大学の学費やカールのサマーキャンプの費用など、生活のためにも働かなくてはならないことを伝えるボブは、子供達に理解と協力を求めるものの断られる。 ジェイミーにも首を振られたボブは彼女に別れを告げ、湖に潜りRVから自転車を外して水から上がり走り去る。 歩いて山を下りるしかないジェイミーと子供達は、現れたトラヴィスの車に拾われる。 ジェイミーは、空港まで送ってほしいことをトラヴィスとメアリー・ジョーに伝える。 家庭学習にも拘らず、アールとムーンが飛び級する秀才だと知ったキャシーは驚く。 態度を変えたキャシーは、アールとの親交を深めようとする。 避けようとしたことなど、今までの態度を謝罪したジェイミーは、ボブが仕事に追われるようになってから家族関係がうまくいかなくなったことや、この場でかつての生活を思い起こせたことなどを話す。 トラヴィスの家族と行動を共にするジェイミーらが、ガソリンスタンドで休息していることに気づいたボブは、自転車でその場に向かう。 出発したトラヴィスの車を追うボブは、それに乗り移って屋根に上り、フロントガラスから顔を出してジェイミーと叫ぶ。 驚いたトラヴィスは車を止めて、ジェイミーは無謀なボブの行動を非難する。 家族が全てだと言うボブは、ダメな男だと思われたくなかったことをジェイミーに伝える。 会社の報酬よりボブが大事だと言うジェイミーは、クビを覚悟する彼を抱きしめる。 トラヴィスから目的地に到着していたことを知らされたボブは、奇跡だと言って喜び、今までの無礼を彼に謝罪して、二人は友情を確かめる。 そこに現れたトッドと共に会議に向かうボブは、キャシーに謝罪されて素敵だと言われる。 トッドに呼ばれたボブは、命令に従うのも仕事だと分かったとキャシーに言われて心が動く。 モイファン兄弟や社員、ジェイミーと子供達やトラヴィスの家族の前で、ここに来た経緯を話し始めたボブは、家族の素晴らしさなどを語る。 そしてボブは、この合併に同意すれば、人生最大の失敗になるとモイファン兄弟に伝える。 トッドは、ボブが会社に対して不満を抱いていると言って、キャシーまで批判し、騒ぐ彼女を黙らせようとする。 キャシーに手出しするなとボブに言われたトッドは、彼をクビにしようとする。 カールがトッドを投げ飛ばし、ボブは自ら辞職する。 その後、RVを湖から引き上げたボブらは山に向い、トラヴィスの家族の様に、この車で暮らすことを子供達に提案される。 パトカーに止められたボブは、追ってきたモイファン兄弟から雇いたいと言われる。 家族でそれを喜んだボブだったが、RVが動き出しパトカーに衝突して潰してしまう。
...全てを見る(結末あり)
車を止めて食事の用意をしていたボブらは、オーブンの中にアライグマがいたために驚く。
カールとも父子の会話が出来たボブは、バーベキューを楽しみ、ようやく家族らしい時間が過ごせる。
*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス。
飲料メーカーの重役ボブ・マンローは、仕事に忙殺される日々を送り、まともに口もきいてくれない子供達との関係改善を考える。
合併計画がある社長のトッドから、コロラドの相手先の会社にむかうことを命ぜられたボブは、計画していたハワイ旅行を変更する。
巨大なキャンピングカーである”RV”(レクリエーショナル・ビークル)をレンタルしたボブは、トッドには病気だと言って合併案をメールすると伝え、家族には仕事を兼ねることを内緒にして出発する。
途中、世話好きのトラヴィスの家族と出会ったボブらは、彼らを迷惑に思いながら旅を続けるのだが・・・。
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アメリカならではの文化とも言える、バス級の大型キャンピングカー”RV”(レクリエーショナル・ビークル)で旅する家族に巻き起こる騒動を描く、爆笑コメディ。
バリー・ソネンフェルドが監督していると言われなければ、彼の作品とは思えない、独得の映像感覚などはほとんど見られない仕上がりになっている。
それを期待していると平凡に思える内容で、家族の絆を取り戻そうとする、仕事人間の父親の奮闘もよくある話であり新鮮味はない。
とは言え、ロビン・ウィリアムズの独壇場になりそうな雰囲気を、子供達を含めた個性豊かな登場人物との絡みで微妙に和らげ、優しいタッチで展開し、終盤にかけて描かれる家族愛や友情などは心地よい。
仕事人間であったため家庭を犠牲にしまったビジネスマンを演じ、家族の絆を取り戻すために奮闘する主人公を熱演するロビン・ウィリアムズ、その妻シェリル・ハインズ、家族旅行により親子の絆を深める主人公の娘ジョアンナ”ジョジョ”レヴェック、同じくその弟のジョシュ・ハッチャーソン、その家族に善意で接しようとするジェフ・ダニエルズ、その妻クリスティン・チェノウェス、その息子ハンター・パリッシュ、娘クロエ・ソネンフェルド(バリー・ソネンフェルドの娘)、その弟アレックス・フェリス、主人公のボス、ウィル・アーネット、主人公の同僚トニー・ヘイルとブライアン・ハウとリチャード・イアン・コックス、合併相手会社のオーナー兄弟ロブ・ラベルとブライアン・マーキンソン、RVキャンプで主人公に協力する青年ブレンダン・フレッチャーとマシュー・グレイ・ギュブラー、RVのカーナビの声ダイアン・ミシェル、そして、RVのレンタル業者としてバリー・ソネンフェルドが車体にペイントされて登場する。