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ルビイ Ruby Gentry (1952)

階級社会の中で育った貧しく奔放な女性と男たちの関係を描く、製作、監督キング・ヴィダー、主演ジェニファー・ジョーンズチャールトン・ヘストンカール・マルデン他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ

ジェニファー・ジョーンズ / Jennifer Jones / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:キング・ヴィダー

製作
ジョセフ・バーンハード
キング・ヴィダー
原作:アーサー・フィッツ=リチャード
脚本:シルヴィア・リチャーズ
撮影:ラッセル・ハーラン
編集:テリー・O・モース
音楽:ハインツ・ロームヘルド

出演
ルビイ・コーリー・ジェントリー:ジェニファー・ジョーンズ
ボーク・タックマン:チャールトン・ヘストン
ジム・ジェントリー:カール・マルデン
ジャド・コーリー:トム・タリー
ソウル・マンフレッド医師/ナレーター:バーニー・フィリップス
ジュエル・コーリー:ジェームズ・アンダーソン
レティシア・ジェントリー:ジョセフィン・ハッチンソン
トレイシー・マコーリフ:フィリス・エイヴリー
タックマン判事:ハーバート・ヘイズ
コーリー夫人:マイラ・マーシュ
カレン・マコーリフ:チャールズ・ケイン
ニール・フォールグレン:サム・フリント
クライド・プラット:フランク・ウィルコックス

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1952年製作 82分
公開
北米:1952年12月25日
日本:1954年11月16日
製作費 $525,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ノースカロライナ州、ブラドック。
港町の漁船の船長は、身勝手だった過去を未だに償っているように見えた。
__________

町の名士であるジム・ジェントリー(カール・マルデン)に出会った医師ソウル・マンフレッド(バーニー・フィリップス)は、ジャド・コーリー(トム・タリー)の狩猟小屋に向かう。

ソウルは、ジャドの娘ルビイ(ジェニファー・ジョーンズ)を町で見かけていたため気になり、ジムから、彼女が南米から戻ったボーク・タックマン(チャールトン・ヘストン)に夢中だということを知る。

日が暮れて、2人は宿泊設備もある小屋に着き、ソウルは入口に現れたルビイの姿を見て惹かれてしまう。

ジムから直した銃を受け取ったルビイは、医師のソウルを紹介される。

ジャドに歓迎されたジムは、ソウルを彼に紹介する。
...全てを見る(結末あり)

ジャドの息子ジュエル(ジェームズ・アンダーソン)が、ソウルの荷物を運ぶ。

ジムは、猟のために集まっていたクライド・プラット(フランク・ウィルコックス)、ニール・フォールグレン(サム・フリント)、カレン・マコーリフ(チャールズ・ケイン)をソウルに紹介する。

そこにボークが到着し、ルビイは家の外で彼をからかう。

皆に歓迎されたボークはソウルに挨拶し、ジムから所有地の利用法を訊かれ、即金になる作物を作り北部に出荷すると答える。

ボークが南米の女性の件でからかわれ自分を意識しているため、ルビイは嫉妬して苛立つ。

食事が始まり、ボークが体に触れたたために、ルビイは彼の頬を爪でひっかく。

その後ルビイは、いつまでも身分が違うボークを追うことを兄ジュエルに非難されて苛立つ。

その様子を見ていたジムは、ルビイと暮らしたことがある過去をソウルに話す。

貧しい家で育ったルビイは、高校生の時にジムと妻レティシア(ジョセフィン・ハッチンソン)に親切にされて、2人の家で2年間暮らした。

その頃ルビイは、フットボール部の花形選手だったボークに誘われた夜、彼をナイフで刺した。

ジャドとジェントリー家を訪ねた日にルビイは、病弱のレティシアに事件のことを話し、彼女を驚かせる。

レティシアは、ルビイを護るために預かることを決意し、それをジムに話す。

ルビイを我が子のように可愛がったレティシアは、服装を整えて、使用人の扱いや屋敷の管理まで教えた。

その後、高校を卒業したルビイは、ジャドの手助けをするために家に戻ったのだった。

ジムは、結局は身分が違うルビイには向かない暮らしだったと話すが、ソウルは、今の時代には通用しないと考える。

この家の者にとっては家柄がすべてだと言うジムは、ルビイの本質を見ず、よさを理解してあげないことに苛立つ。

眠ろうとしていたルビイは、現れたボークを部屋に入れず、明日の鹿狩りでソウルと組んだ際、山の尾根に彼を連れて行き逃げ出すよう指示される。

翌日、ソウルと共に山の尾根に向かったルビイは、彼と別れてボークを待つ。

現れたボークと抱き合うルビイは、近づいてきた鹿に気づき、彼と共にそれを仕留める。

迫るボークが本気なのか疑うルビイは、家族は偏見を抱いていると言って、彼に銃を向けて追い払う。

小屋に着いたカレンの娘トレイシー(フィリス・エイヴリー)は、漁の話で盛り上がる父の友人とルビイに挨拶し、ソウルを紹介される。

ボークの歓迎パーティーを計画しているトレイシーが彼を迎えに来たため、ルビイは心穏やかではなかった。

ルビイは、育ちがいいトレイシーとボークが婚約できるよう努力したいと言う皆の話を聞いて苛立つ。

ジュエルからも2人は結婚すると言われたルビイは、ボークは自分のもので誰にも渡さないと兄に伝える。

ジャドとジュエルと共に釣りに行くルビイは、獲物を捕らえ方を教える父の話をヒントにしてボークを誘う。

ルビイと過ごしていたボークはポンプの音が耳に入り、50年間、潮に満ちていた沼地が巨大な農園に生まれ変わるとことをルビイに話す。

車で海岸に向かったボークとルビイは、暴走したために波間で立ち往生してしまう。

その後ルビイは、ボークとのことが町中で噂になっていることでジュエルと母(マイラ・マーシュ)に責められ、結婚を望んでも、彼の家族が必ず破談にすると言われて動揺する。

カレンに借金があるボークは、そのことを考慮してルビイに会い、トレイシーと結婚することを伝える。

ショックを受けたルビイは、子供時代に親同士が決めたことだと言われ、浪費のために土地以外はすべて失い、今はかつての名家ではないタックマン家を復活させなくてはならないという話を聞く。

納得できないルビイは、結婚しても会えると言う彼の言葉を侮辱だと受け止め、彼を追い払う。

その様子を見ていたジャドは憤慨し、ボークに襲いかかろうとするものの、ルビイに制止される。

ボークを殺すのは自分だと言って涙するルビイを、ジャドは抱き寄せる。

ソウルの診察を受けたレティシアは、ルビイに会いたいために、それをジムに頼んでほしいと彼に伝える。

ジムにそのことを話したソウルは、レティシアの余命は長くて2週間だと伝える。

屋敷に来てくれたルビイと楽しい時間を過ごしたレティシアは、容態が急変する。

レティシアは亡くなり、呼ばれたソウルは、彼女に献身的に尽くしたルビイに、謙虚で誠実だっと伝える。

ソウルは、町の噂など気にせずに連れ出してくれる人がいると言って、彼女に思いを伝えようとするが思い留まる。

君は素晴らしいとだけルビイに伝えたソウルは、その場を去る。

ルビイは、ソウルに求婚されそうになったとジムに話す。

ジムとルビイは、レティの死で喪失感を共有した。

ルビイがソウルの元に行くかもしれないと考えたジムは、失いたくないと言って彼女に求婚する。

富豪夫人になれるルビイは、彼との結婚を決意する。

その後、ボークとトレイシーは結婚し、ジムも、誰にも知らせずにニューヨークでルビイと結婚する。

ジムを訪ねたニールは、彼がルビイと結婚したことを知り驚き、自分の新聞社のトップ記事にすると伝える。

そのために呼んだと言うジムは、パーティーを開くことをニールに伝えて招待する。

ところが名家の出席者は少なく、ジムとルビイは、仲間内で密かに話し合って決めたと考える。

その後、あるパーティーにルビイと共に出席したジムは、彼女がボークと踊っていたために恥をかき嫉妬する。

その場にいたトレイシーも同じ思いだと知ったジムは、怒りを抑えきれずにボークに襲いかかる。

ジムの気持ちを察すると辛いソウルは、動揺するルビイがバーに現れ、酒と氷をバーテンダーに用意させたために、一緒に外に向かう。

ボークに殴られたジムは苛立ち、一緒に帰ろうとするルビイに、決着をつけると伝える。

ボークを捜そうとしたジムはソウルに制止され、浮気女と言ってルビイを罵倒して侮辱する。

ソウルに送ってもらい帰宅したジムは、ボークの車で戻って来たルビイに謝罪する。

翌日、仲直りしてヨットでセーリングするジムとルビイは、昨夜のことは忘れて愛を確かめる。

風が強くなり、ルビイは、ブームのロープが外れたために船室にいたジムを呼ぶ。

デッキに出たジムは、そのブームが当たり海に落ちてしまい、行方が分からなくなりルビイは取り乱す。

無事に戻ったルビイは、デッキでジムを呼んだことを後悔し、それをジャドとソウルに話す。

ジャドから自分を責めるなと言われたルビイは、嫌がらせをする人々のクラクションの音を気にしながら、かかってきた電話に出て人殺しと言われ、それに関係する新聞記事を読む。

ニールに電話をしたルビイは、記事の内容を批判するものの、逆に責められる。

他のジムの友人にも非難されたルビイは、外に出て暴徒と化す者たちを制止しようとする。

その後ルビイは反撃し、ジムに借金などがある者たちを陥れようとする。

銀行がカレンに貸した金をジムが引き継いだことを知ったルビイは、ニールの債権と共に取り立てて、新聞社や工場は閉鎖される。

そのために漁にも出られなくなったジュエルは、ルビイの行動を批判する。

それでもまだ納得できないルビイは、ジュエルの話を聞こうとしない。

ルビイは、訪ねて来たボークに約束手形を見せて、借金ななしにすると伝える。

町の連中は跪くまで許さないと言うルビイは、大金を手にした自分は何でもしてあげられると伝えてボーク迫る。

一緒に逃げることを提案されたボークは、金で何でも手に入れられても、沼地からは抜け出せないし自分も買えないとルビイに伝えて、その場を去る。

50年前に潮に浸った沼地は排水されて広大な農園になり、ボークの夢はかないつつあった。

その土地も奪ったルビイは、排水している沼地のポンプも止めて、溝を掘るよう指示する。

農園は再び潮に浸り、抵抗できないボークは、仕方なくルビイに従う。

ルビイとボークは、猟のために皆が集まっている狩猟小屋に向かう。

その夜、酔ってルビイの部屋に向かったボークは、彼女と愛し合う。

翌日、ルビイと組んで猟に出たボークは、土地のことを責めて彼女に襲いかかる。

ボークは謝罪するルビイを許そうとするが、現れたジュエルに発砲される。

ジュエルは、女の邪悪さや打ちのめさなくてはならない罪人についての、聖書の一節を引用しながら発砲する。

ジュエルはボークを銃撃し、ルビイが兄を射殺する。

息を引き取ったボークを抱き寄せるルビイは彼に謝罪し、自分の行動を後悔する。

その後、ルビイは漁船の船長になるが、町の人々は彼女を許さなかった。


解説 評価 感想

*(簡略ストーリー)
ノースカロライナ州、ブラドック。
貧しい家庭で育ったルビイ・コーリーは、広大な土地を所有するボークに惹かれていたが、身分違いの交際であったために問題を抱えていた。
潮に満ちていた土地を農地にすることに成功したボークは、そのために実業家カレンに借金し、彼の娘である幼馴染のトレイシーと結婚することが決められていた。
それを知ったルビイはボークに殺意すら抱き、妻を亡くした、かつて世話になった町の名士ジムと結婚し、富豪夫人となるのだが・・・。
__________

キング・ヴィダーが製作を兼ねて監督し、人気スターのジェニファー・ジョーンズ、若手期待のチャールトン・ヘストン、実力派のカール・マルデンなどが共演したことで話題になった作品。

アメリカ南部を舞台に、家柄を重んじる階級社会で生じる問題に巻き込まれた、魅力的で奔放な女性と周囲の男たちとの関係を描いたドラマ。

身分の違いで思い通りに生きることができない者たちの愛憎を、キング・ヴィダーが、なまめかしい演出で悲劇的に描いた異色作。

その主人公の揺れ動く女心を切なく表現する、ハインツ・ロームヘルドの主題曲が印象に残る。

主演のジェニファー・ジョーンズは、魅力的ではあるが、身分が低いことを理由に、思い通りの生き方ができずに苦悩する女性を見事に演じている。

主人公を愛するものの、親の決めた結婚に従うしかない男性を演ずる、まだ20代のチャールトン・ヘストン、妻の死後、かつて面倒を見た主人公と結婚する町の名士カール・マルデン、主人公の父親トム・タリー、主人公に惹かれる医師とナレーターも担当するバーニー・フィリップス、主人公の行動を心配する兄ジェームズ・アンダーソン、母親のマイラ・マーシュ、主人公を可愛がり頼りにするジム(カール・マルデン)の妻ジョセフィン・ハッチンソン、町の実業家(チャールズ・ケイン)の娘で、ボーク(チャールトン・ヘストン)と結婚するフィリス・エイヴリー、ボークの父親である判事ハーバート・ヘイズ、町の新聞社社主サム・フリント、同じく実業家のフランク・ウィルコックスなどが共演している。


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