サイトアイコン That's Movie Talk!

ロミオ+ジュリエット Romeo + Juliet (1996)

ウィリアム・シェイクスピアの戯曲”ロミオとジュリエット”を大胆な発想で現代劇として描いたバズ・ラーマン演出の恋愛悲劇。
注目の主演はレオナルド・ディカプリオクレア・デインズジョン・レグイザモピート・ポスルスウェイト他共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)

レオナルド・ディカプリオ / Leonardo DiCaprio 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:バズ・ラーマン

製作
バズ・ラーマン

ガブリエラ・マルチネリ
脚本
バズ・ラーマン

クレイグ・ピアース
撮影:ドナルド・マカルパイン
編集:ジル・ビルコック
美術・装置
キャサリン・マーティン

ブリジット・ブロシュ
音楽:ネリー・フーパー

出演
ロミオ・モンタギュー:レオナルド・ディカプリオ

ジュリエット・キャピュレット:クレア・デインズ
ティボルト・キャピュレット:ジョン・レグイザモ
マキューシオ・エスカル:ハロルド・ペリノー
ロレンス神父:ピート・ポスルスウェイト
テッド・モンタギュー:ブライアン・デネヒー
キャロライン・モンタギュー:クリスティナ・ピクルス
フルヘンシオ・キャピュレット:ポール・ソルヴィノ
グロリア・キャピュレット:ダイアン・ヴェノーラ
デイヴ・パリス:ポール・ラッド
ベンヴォーリオ・モンタギュー:ダッシュ・ミホク
薬剤師:M・エメット・ウォルシュ
乳母:ミリアム・マーゴーリス
プリンス警部:ヴォンディ・カーティス=ホール
バルサザー・モンタギュー:ジェシー・ブラッドフォード
サンプソン・モンタギュー:ジェイミー・ケネディ

アメリカ/オーストラリア 映画
配給 20世紀FOX

1996年製作 120分
公開
北米:1996年11月1日
日本:1997年4月19日
製作費 $14,500,000
北米興行収入 $46,338,730
世界 $147,555,000


アカデミー賞 ■
第69回アカデミー賞

・ノミネート
美術賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ヴェローナ。
勢力を二分する豪族、モンタギューとキャピュレット両家の争いは激化していた。

ティボルト・キャピュレット(ジョン・レグイザモ)らは、スタンドでベンヴォーリオ・モンタギュー(ダッシュ・ミホク)らと相対して銃を抜き騒ぎとなる。

テッド・モンタギュー(ブライアン・デネヒー)とフルヘンシオ・キャピュレット(ポール・ソルヴィノ)は、警察に呼び出され、プリンス警部(ヴォンディ・カーティス=ホール)から警告を受ける。

モンタギュー家の一人息子ロミオ(レオナルド・ディカプリオ)は、そんな争いに興味を示さず、かなわぬ恋に悩んでいた。

一方、キャピュレット家の一人娘ジュリエット(クレア・デインズ)の母親グロリア(ダイアン・ヴェノーラ)は、裕福な紳士デイヴ・パリス(ポール・ラッド)と娘の結婚を望んでいた。
...全てを見る(結末あり)

そんな時、ロミオの親友マキューシオ・エスカル(ハロルド・ペリノー)は、キャピュレット家の仮装舞踏会に彼を誘う。

その場の雰囲気に圧倒されたロミオだったが、背中に天使の羽根をつけた少女ジュリエットに出会い、一目で惹かれてしまう。

ところが、ティボルトがロミオに気づき、それをフルヘンシオに知らせる。

苛立つティボルトを落ち着かせたフルヘンシオは、ロミオに構うなと言って、納得しないティボルトを殴り騒ぎを起こすことを禁ずる。

パリスと踊っていたジュリエットは、自分を見つめるロミオが気になる。

ロミオはジュリエットの手を取り、彼女をエレベーターに誘い二人はキスする。

それに気づいた乳母(ミリアム・マーゴーリス)は、ジュリエットを連れて母親の元に向かい、ロミオは彼女が誰であるかを知る。

ジュリエットも、相手がモンタギュー家のロミオだと知らされて驚いてしまうが、もはや二人の愛の炎を消すことはできなかった。

屋敷を離れたロミオだったが、ジュリエットの元に戻り、自分を想いながら部屋から出てきた彼女の言葉を聞く。

ロミオが姿を表したために驚いたジュリエットは、彼と共にプールに落ちてしまう。

二人は愛を確かめ合い、結婚を誓ってしまい、どこで式を挙げるかなど打ち合わせるため、ジュリエットは翌日に使いを向かわせることを伝える。

翌朝、ロレンス神父(ピート・ポスルスウェイト)を訪ねたロミオは、キャピュレット家の娘ジュリエットと恋に落ちたため、結婚式を執り行ってほしいことを伝える。

マキューシオは、ようやく以前のロミオに戻ったことを喜ぶが、ベンヴォーリオと共にティボルトを警戒する。

そこに使いの乳母が現れ、ジュリエットを騙したら許さないと警告されたロミオは、ロレンス神父の元で懺悔をした後に結婚することを伝える。

それを知ったジュリエットは喜び、教会に向かった彼女は、神父に祝福されながらロミオと結婚式を挙げる。

ビーチにいたマキューシオは、現れたティボルトに挑発され、そこにロミオが現れる。

ロミオは、憎めないどころか愛していると伝え、その理由を語れないまま、抵抗せずティボルトに叩きのめされる。

それを見たマキューシオは恥だと感じて、ティボルトに襲い掛かる。

それを制止されたマキューシオは、ティボルトにガラスの破片で傷つけられてしまう。

マキューシオは、両家とも呪われるべきだと言い残して息を引き取る。

ロミオはティボルトを追い、感情を抑えきれず彼を撃ち殺してしまう。

ベンヴォーリオは、ロミオが争いを止めさせようとしたことをプリンス警部に話すのだが、フルヘンシオと共に駆けつけたグロリアは納得しない。

プリンス警部は、ロミオを街から追放することを両家に伝える。

ロレンス神父の元で治療を受けていたロミオは、自分の身を案じて現れた乳母にジュリエットのことを聞く。

彼女が泣き続けていると聞いたロミオは心を痛め、愛の言葉を刻んだ指輪を渡される。

神父は、ジュリエットの元に向かい慰めるようにロミオに指示して、結婚を公表して両家の和解を図ることを伝える。

ロミオはバルコニーからジュリエットの部屋に入り、二人は変わらぬ愛を確かめて愛し合う。

フルヘンシオは、訪ねてきたパリスが、次の木曜にジュリエットとの結婚を決めたことを喜ぶ。

翌朝、グロリアが現れたことで慌てたジュリエットは、ロミオをバルコニーから逃がして別れる。

プールに落ちたロミオに不吉なものを感じたジュリエットは、墓に眠る死人を見るような気がする。

その後、木曜のパリスとの結婚を母グロリアから知らされたジュリエットは驚く。

ジュリエットがそれを拒んだために、父フルヘンシオは激怒して、従わなければ縁を切ると言い放つ。

グロリアにも見放されたジュリエットは、乳母からもパリスと結婚するべきだと言われる。

結婚を承諾したように見せかけ教会に向かったジュリエットは、ロレンス神父に助けを求める。

それが無理だと言う神父の前で、ジュリエットは銃を手に死を選ぶことを伝える。

神父は、24時間仮死状態になる薬を使い、周囲を欺いた後ロミオと共にマントヴァに逃げることをジュリエットに提案する。

その件は、神父によってロミオへの手紙として知らされるはずだった。

ジュリエットは薬を飲んで意識を失い、ロレンス神父は予定通り葬儀を執り行う。

ロミオのいとこバルサザー(ジェシー・ブラッドフォード)は、それを知り追放されていたロミオの元に向かう。

ジュリエットの死をバルサザーから知らされたロミオはショックを受け、ロレンス神父の手紙を受け取らないままヴェローナに戻る。

ロミオは薬剤師(M・エメット・ウォルシュ)の元に向かい、一瞬で死ねる薬を手に入れる。

神父は不吉な予感を感じて、手紙が届いているかを確認し、ロミオが事情を知らないことを知り、ジュリエットが1時間で目覚めるために焦る。

ロミオは警察に追われながら教会に向かい、ジュリエットの亡骸と対面する。

ジュリエットに別れを告げたロミオは薬を飲むが、その瞬間彼女は目を覚ます。

ロミオが毒を飲んだことを知ったジュリエットは、口づけで自分もその毒により死のうとする。

それができないジュリエットは、息を引き取ったロミオの傍らで、拳銃を手にしてこめかみを撃ち抜き命を絶つ。

プリンス部長は、モンタギューとキャピュレット両家の家長に、争ったことに対しての天罰だと語り、周囲は悲しみに包まれる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ヴェローナ。
勢力を二分する豪族、モンタギューとキャピュレット両家の争いは激化していた。
モンタギュー家の一人息子ロミオは、そんなことには関心がなく、かなわぬ恋に悩み、キャピュレット家の一人娘ジュリエットの母グロリアは、娘と裕福なパリスとの結婚を望んでいた。
ある日、ロミオは親友マキューシオに誘われて、キャピュレット家の仮装舞踏会に忍び込む。
ロミオは、その場で少女ジュリエットに出会い、二人はその瞬間に惹かれ合ってしまう。
両家の争いの中で、お互いの立場を理解しながらも愛し合う二人の運命には・・・。
__________

何度も映画化された恋愛劇を、独特の世界観と映像センスで描写する、ハリウッド進出を果たした若きバズ・ラーマンの感性が光る作品。

現代劇ではあるが、その台詞などは古典劇の言い回しをそのまま使っているところなどが実に興味深い。
荒れた若者や暴力社会が映し出されるものの、どことなく気品が感じられる雰囲気にも注目。

第69回アカデミー賞では、翌年バズ・ラーマンと結婚するキャサリン・マーティンが美術賞にノミネートされた。

北米興行収入は約4600万ドルに終わるものの、全世界では約1億4800万ドルのヒットとなった。

注目の主演レオナルド・ディカプリオは、既にその実力を認められていたが、本作の熱演により才能を更に評価され、大きく飛躍することになる。

20歳は過ぎているものの、少年のように見えるレオナルド・ディカプリオは、男の目から見ても嫌みなく受け入れられる素晴らしい役者に思える。

こちらも実力を兼ね備えた子役として評価されていた、ジュリエット役を好演するクレア・デインズ、同家の暴れ者的存在のジョン・レグイザモ、ロミオの親友ハロルド・ペリノー、二人の恋の協力者である神父ピート・ポスルスウェイト、ロミオの両親役ブライアン・デネヒークリスティナ・ピクルス、ジュリエットの両親ポール・ソルヴィノダイアン・ヴェノーラ、ジュリエットの結婚相手ポール・ラッド、ロミオのいとこ役であるダッシュ・ミホクジェシー・ブラッドフォードジェイミー・ケネディ、薬剤師のM・エメット・ウォルシュ、ジュリエットの乳母ミリアム・マーゴーリス、警部ヴォンディ・カーティス=ホールなどが共演している。


モバイルバージョンを終了