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ロック・スター Rock Star (2001)

憧れのヘビー・メタル・バンドのボーカルとなり頂点を極めた青年の栄光と挫折姿を描く、製作総指揮ジョージ・クルーニー、監督スティーヴン・ヘレク、主演マーク・ウォールバーグジェニファー・アニストンドミニク・ウェストジェイソン・フレミングティモシー・スポールティモシー・オリファント他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ミュージカル)

ジョージ・クルーニー / George Clooney 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:スティーヴン・ヘレク
製作
ロバート・ローレンス
トビー・ジャッフェ
製作総指揮
ジョージ・クルーニー
マイク・オクレント
スティーヴン・ルーサー
脚本:ジョン・ストックウェル
撮影:ウエリ・スタイガー
編集:トルーディ・シップ
音楽:トレヴァー・ラビン

出演
クリス“イジー”コール:マーク・ウォールバーグ
エミリー・ポール:ジェニファー・アニストン
カーク・カディ:ドミニク・ウェスト
ボビー・ビアーズ:ジェイソン・フレミング
マッツ:ティモシー・スポール
ロブ・マルコム:ティモシー・オリファント
A.C.:ジェイソン・ボーナム
ジョーゲン:ジェフ・ピルソン
ジョー・コール:マシュー・グレイヴ
ゴード:ザック・ワイルド
ドニー・ジョンソン:ブラス・エリアス
ザンダー・カミンズ:ニック・カタネーゼ
リッキー・ベル:ブライアン・ヴァンダー・アーク
カークの妻:ハイジ・マーク
A.C.の妻:レイチェル・ハンター
ジョーゲンの妻:エイミー・ミラー
マイク/トール:マイルズ・ケネディ
マーシー:カーラ・ゼディカー
ターニャ・アッシャー:ダグマーラ・ドミンスク
ジョー・コールSr.:マイケル・シェイマス・ワイルズ
コール夫人:ベス・グラント

アメリカ 映画
配給
ワーナー・ブラザーズ(北米)
スタジオカナル(世界)
2001年製作 105分
公開
北米:2001年9月7日
日本:2001年10月6日
製作費 $57,000,000
北米興行収入 $16,991,900
世界 $19,334,150


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1980年代、ピッツバーグ
ローカル・バンドのボーカルであるクリス・コール(マーク・ウォールバーグ)は、人気ヘビー・メタル・バンド”スティール・ドラゴン”のボーカル、ボビー・ビアーズ(ジェイソン・フレミング)に憧れ、バンド”ブラッド・ポリューション”で完璧なコピーをしていた。

スティール・ドラゴンのコンサート会場に向かったクリスは、自分達のライブのチラシを配り宣伝する。

スティール・ドラゴンのコンサートで熱狂したクリスは、恋人でマネージャーのエミリー・ポール(ジェニファー・アニストン)とバンド・メンバーのロブ・マルコム(ティモシー・オリファント)らと共に駐車場に向かう。

ライバルのバンドが自分達のチラシを捨てていたため、言い争いになったクリスらは喧嘩を始める。
...全てを見る(結末あり)

翌朝、警官の兄ジョー(マシュー・グレイヴ)に部屋を探られたクリスは、憤慨して襲い掛かり母(ベス・グラント)に止められる。

朝食の際、他人の真似をして曲を歌っているだけだとジョーから批判されたクリスは、不満に思いながら会社に向かう。

コピー機の修理担当を仕事にするクリスは、普段は平凡な日々を送っていた。

ライブの夜、父(マイケル・シェイマス・ワイルズ)や母にも手伝ってもらいステージに立ったクリスは、スティール・ドラゴンを完璧にコピーすることにこだわることをギターのロブから批判される。

クリスに従う気のないロブは反発し、二人はステージ上で喧嘩を始めてしまう。

その後、ボビーがバンドを去ることをロブから知らされたクリスは、自分達はオリジナル曲で攻めるべきだと言われる。

他のメンバーも同じ意見だったため、それに納得しないクリスに対しロブはバンドから去るよう伝える。

クリスはその場を去り、エミリーを呼び止めたロブは、マネージャーとして残ってほしいことを伝える。

才能を追うのが業界の鉄則だとロブに伝えたエミリーは、クリスを追う。

流石に落ち込むクリスだったが、新しいことに挑戦するための啓示だと言うエミリーは、チャンスだと考えてオリジナル曲を書くよう勧める。

数日後、スティール・ドラゴンのカーク・カディ(ドミニク・ウェスト)からの電話を受けたクリスは驚き、航空チケットを手配したのでロサンゼルスに来るようにと言われる。

ロサンゼルス
エミリーと共に空港に着いたクリスは、ターニャ・アッシャー(ダグマーラ・ドミンスク)に迎えられてリムジンでカークの豪邸に向かう。

カークからマネージャーのマッツ(ティモシー・スポール)を紹介されたクリスは、その場にいたボビーがゲイだと知り驚く。

自分の代わりを探すカークらに憤慨するボビーは、バンドをやめると言ってその場を去る。

テストを受けたクリスはメンバーに加わることになり、”イジー”と名前を変えてデビューすることになる。

それを知ったロブらは驚き、両親は息子を誇りに思う。

初めてのコンサートで緊張するイジーは、エミリーに励まされてステージに上がる。

ボビーを求める観客が入る中、歌い始めたイジーは足を踏み外して転倒してしまう。

額を打ち出血する怪我をしたイジーだったが、そのまま歌い続けて観客を熱狂させる。

両親とエミリーも興奮し、ステージを終えたイジーは、メンバーらと共に成功を祝い興奮する。

一夜にしてスターとなったイジーは、ファンや周囲の者達にもてはやされ、それを気にするエミリーは、寛容的に対処することだとマッツから言われる。

翌朝、目覚めたイジーは、昨夜、迫られたターニャが女でないことを知り驚く。

動揺するイジーは、初めて体験した乱交パーティーのことはエミリーと共に忘れることにする。

バスで移動するメンバーとは同乗できないエミリーは、カークの妻(ハイジ・マーク)、ドラムのA.C.(ジェイソン・ボーナム)の妻(レイチェル・ハンター)、ベーシストのジョーゲン(ジェフ・ピルソン)の妻(エイミー・ミラー)と共にリムジンに乗り、常識が通用しない世界だと言われる。

数か月ツアーを続けたイジーは、エミリーからシアトルに行くと言われる。

ルームメイトだったロブの恋人のマーシー(カーラ・ゼディカー)とビジネスを始めると言うエミリーは、こんな生活から抜け出したいとイジーに話す。

エミリーの考えを尊重したイジーは、シアトルで会う約束をして別れる。

A.C.は、エミリーとは別れて、ファンの夢のために生きることだといイジーに助言する。

シアトル
イジーに会ったエミリーは、麻薬に溺れ自分の居場所も分からない別人のような彼と話し、ショックを受けてその場を去る。

6か月後。
曲を書いたイジーは、バンドの路線を外れることを嫌うカークから、自分とA.C.が書くと言われ、仕方なく納得する。

バーでマッツと飲んでいたイジーは、かつての仲間のロブに謝りたい気持ちを話す。

学生時代に結婚していたマッツは、妻と公園でランチを食べていた時、トイレに行き自分の将来を考えて不安になり、そのまま彼女の元に戻らなかったことをイジーに伝える。

その後、自分の親友の医師と結婚した彼女は、3人の子供と共に幸せに暮らしているとマッツはイジーに話す。

あるコンサートで、かつての自分を彷彿させる青年マイク、愛称トール(マイルズ・ケネディ)の声が気になりステージに上げたイジーは、彼に代役を頼みその場を去る。

ステージを降りたイジーは、マッツから去るのかと訊かれ、”トイレ”に行くと答えて抱き合い、彼と別れる。

イジーがスティール・ドラゴンを脱退したことは大きなニュースとなり、エイミーもその報道を目にする。

自分を取り戻し音を見つける決心をしたクリスは、ロブと再会してバンドに戻る。

オリジナル曲を演奏するクリスのバンドのライブを知ったエイミーは、会場に向かう。

エイミーに気づいたクリスは彼女に歩み寄り、会いたかったことを伝えて、二人は愛を確かめ合う。

スティール・ドラゴンに復帰しなかった理由をインタビューで訊かれたボビーは、責任を感じたからだと答え、セックスとドラッグ漬けのロック界は空しいと語る。

より知的で遣り甲斐のある仕事をしたかったと言うボビーは、アイリッシュ・ダンスのチームに参加している。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
1980年代、ピッツバーグ
ローカル・バンドのボーカルであるクリス・コールは、人気ヘビー・メタル・バンド”スティール・ドラゴン”のボーカル、ボビー・ビアーズに憧れ、完璧なコピーをしていた。
バンド・メンバーのロブから、オリジナルで攻めるべきと言われたクリスは納得できず、恋人でマネージャーのエミリーと共にバンドを去る。
その後、スティール・ドラゴンのカークからの誘いを受けたクリスは、エミリーと共にロサンゼルスに向かい、バンドを抜けるボビーに代わりボーカルに抜擢される。
夢のような世界に入ることができたクリスはイジーと名前を変え、最初のステージを成功させて一夜にしてスターとなる。
富も名声も手に入れたイジーは夢の世界に浸るものの、酒やドラッグとセックスに溺れる生活に馴染めないエミリーは、彼の元を去る・・・。
__________

憧れのヘビー・メタル・バンドのボーカルとなったシンデレラ・ボーイが体験する、栄光と挫折、そして人生を見つめ直す姿を描くドラマ。

ジョージ・クルーニーが製作総指揮を担当し、兄ドニー・ウォールバーグと共に”ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック”の前身”ナヌーク”に参加していたマーク・ウォールバーグをはじめ、”ブラック・レーベル・ソサイアティ”のボーカル兼ギタリストのザック・ワイルド、”レッド・ツェッペリン”のドラマーで故ジョン・ボーナムの息子ジェイソン・ボーナム、”ドッケン”のベーシストのジェフ・ピルソン、クライマックスで主人公の代役となる”アルター・ブリッジ”のマイルズ・ケネディなど、プロのミュージシャンが出演して熱演しているのはファン必見だ。

無名に近いローカル・ミュージシャンの青年が掴む栄光と挫折、そして成長を描く内容はご都合主義的なところはあるが、異次元の世界であるロック界の内情などを、異様なムードで生々しく描くスティーヴン・ヘレクの迫力ある演出は見ものだ。

主演のマーク・ウォールバーグは、実際に元ミュージシャンだっただけあり、はまり役とも言える主人公を熱演し、クライマックスで、かつての仲間とオリジナル曲でバンドを再結成する穏やかな表情が実にいい。

主人公を支えるマネージャーでもあり、派手さだけでなく思慮深い女性を好演するジェニファー・アニストン、スティール・ドラゴンのリズム・ギタリストのドミニク・ウェスト(妻ハイジ・マーク)、ボーカルのジェイソン・フレミング、主人公の気持ちを理解するマネージャーをいい雰囲気で演ずるティモシー・スポール、主人公のかつてのバンド仲間ティモシー・オリファント、スティール・ドラゴンのドラマー、ジェイソン・ボーナム(妻レイチェル・ハンター)、ベーシストのジェフ・ピルソン(妻エイミー・ミラー)、リード・ギターのザック・ワイルド、主人公のかつてのバンド仲間ブラス・エリアスニック・カタネーゼブライアン・ヴァンダー・アーク、クライマックスで主人公がステージに上げる青年マイルズ・ケネディ、エミリー(ジェニファー・アニストン)の友人カーラ・ゼディカー、スティール・ドラゴンのスタッフで、女ではなかったという役柄のダグマーラ・ドミンスク、主人公の兄マシュー・グレイヴ、両親マイケル・シェイマス・ワイルズベス・グラントなどが共演している。


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