夢を叶えようとする若者のロマンスを中心に1980年代のヒット・ナンバーを散りばめた、製作、監督アダム・シャンクマン、出演ジュリアン・ハフ、ディエゴ・ボネータ、トム・クルーズ、ポール・ジアマッティ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、マリン・アッカーマン、アレック・ボールドウィンによるロック・ミュージカル・コメディ! |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:アダム・シャンクマン
製作
アダム・シャンクマン
ジェニファー・ギブゴット
トビー・マグワイア
マット・ウェーバー
スコット・プリサンド
カール・レヴィン
ギャレット・グラント
原作:クリス・ダリエンツォ”ロック・オブ・エイジス”
脚本
ジャスティン・セロー
クリス・ダリエンツォ
アラン・ローブ
撮影:ボジャン・バゼリ
編集:エマ・E・ヒコックス
音楽
アダム・アンダース
ピアー・アストロム
出演
シェリー・クリスチャン:ジュリアン・ハフ
ドリュー・ボレー:ディエゴ・ボネータ
ステイシー・ジャックス:トム・クルーズ
ロニー・バーネット:ラッセル・ブランド
ポール・ギル:ポール・ジアマッティ
パトリシア・ホイットモア:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
マイク・ホイットモア:ブライアン・クランストン
コンスタンス・サック:マリン・アッカーマン
ジャスティス・チャリアー:メアリー・J・ブライジ
デニス・デュプリー:アレック・ボールドウィン
アメリカ 映画
配給
ワーナー・ブラザーズ
ニュー・ライン・シネマ
2012年製作 123分(EC 136分)
公開
北米:2012年6月15日
日本:2012年9月21日
製作費 $75,000,000
北米興行収入 $38,509,340
世界 $59,418,610
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1987年、ハリウッド。
オクラホマからやって来た、シンガーを目指すシェリー・クリスチャン(ジュリアン・ハフ)は、大切なレコードなどが入った荷物を奪われてしまう。
シンガーを目指し、サンセット大通りの一角にあるライブ・ハウス“バーボン・ルーム”で働く青年ドリュー・ボレー(ディエゴ・ボネータ)に声をかけられたジェリーは、店のオーナーのデニス・デュプリー(アレック・ボールドウィン)に紹介される。
シンガーはお断りだと言われたシェリーだったが、食い下がる彼女を、デニスは仕方なく雇うことを決める。
店は、この場でデビューしたロックバンド”アーセナル”の解散ライブを控えていた。
市長に当選したマイク・ホイットモア(ブライアン・クランストン)は、環境浄化のために不可欠な人材として、活動家でもある妻パトリシア(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)を、記者会見の場で紹介する。 その模様をテレビで見ていたデニスは、市長が店の常連客だったことを、右腕のロニー・バーネット(ラッセル・ブランド)に伝える。 壇上に立ったパトリシアは、健全な街を作ることを高らかに宣言する。 パトリシアは、悪と考えるその象徴的存在の”バーボン・ルーム”を徹底的に叩くことを夫マイクに伝える。 財政難のデニスは、伝説的ロッカーではあるものの、酒浸りで自堕落な生活を送っている”アーセナル”のステイシー・ジャックス(トム・クルーズ)が当てにならないことをロニーに指摘される。 ステイシーのマネージャー、ポール・ギル(ポール・ジアマッティ)に電話を入れたデニスは、ライブの件を確認する。 親交を深めていたシェリーとドリューは、愛し合う仲になる。 ドリューは、シェリーの口添えでステイシーの前座を務めることになる。 ステイシーは”バーボン・ルーム”に到着し、気乗りしないまま、”ローリング・ストーン”の女性記者コンスタンス・サック(マリン・アッカーマン)の取材を受ける。 まともに答える気もないステイシーだったが、”ステイシーとは・・・?”と言うコンスタンスの質問でスイッチが入り、ステージに向かう。 ライブの前の店内で、シェリーに目を止めたステイシーは、大スターを前に緊張する彼女に、リムジンにあるスコッチを運ぶよう指示する。 その頃会場の外では、連日続けられるロック反対デモの先頭に立つパトリシアが、インタビューを受けていた。 楽屋に戻ったステイシーは、コンスタンスにマンネリからの逃避に過ぎないと、ソロ活動を始める理由を問われ、かつての才能についても厳しく指摘される。 ポールや取り巻きを外に出したステイシーは、自分の求める歌を引き出すことができると言うコンスタンスと、愛し合う寸前までいく。 そのことを書いてもいいと言われたコンスタンスは我に返り、慌ててその場を去る。 楽屋にスコッチを持って行ったシェリーが、ステイシーと共に出てきたのを目撃してしまったドリューは、ロニーに紹介され、呆然としながらステージに上がる。 ドリューのパフォーマンスは大いに受け、それを喜ぶシェリーだったが、誤解していた彼に侮辱されてしまう。 シェリーは店を辞めると言ってその場を去り、ドリューは彼女を追うものの、ポールが現れてステージを絶賛する。 ドリューは、名声を手に入れるために恋を捨てるべきだと言って彼を説得する。 ステイシーのステージで店内が熱狂する中、デニスに店を辞めることを伝えたドリューは、ポールに世話になることを伝える。 一晩で3万ドル以上を稼いだデニスは、経営難を回避できると言って喜ぶが、ポールに、その全額を要求されてしまう。 その後シェリーは、ウエイトレスなどをしながら惨めな日々を送っていた。 ストリップ・バーのオーナーであるジャスティス・チャリアー(メアリー・J・ブライジ)に声をかけられたシェリーは、その店でウエイトレスとして雇われる。 パトリシアは、”バーボン・ルーム”が税金を滞納して破産寸前だといことをマイクに伝える。 ステイシーに特別な憎しみを持っていることも、パトリシアはマイクに語る。 ドリューは、シェリーのことを想いながらポールと契約して活動を始める。 シェリーは、生きるために必死に働き、ジャスティスに、聖域であるステージに上がるよう促され、踊ることを決意する。 その頃ドリューは、売り込むためにポップ・アイドルとしてイメージを変えられ不本意な音楽活動を強いられる。 ポールは、デニスに埋め合わせをすることを約束して、ステイシーのソロ・ライブを提案する。 そんな時、”ローリング・ストーン”の記事が掲載されて、酷評されたステイシーは、ポールが”バーボン・ルーム”のギャラを騙し取ったことを知る。 ポールを呼んだステイシーは、記事を確認させて彼をクビにする。 ”ハリウッド・サイン”。 シェリーは、ドリューが、自分とステイシーと寝たと疑っていたことを知り驚く。 ドリューを愛していたことを伝えたシェリーは、この地が自分には合わないと言って、故郷に帰ることを告げて帰ろうとする。 もう一度やり直したいと伝えたドリューは、ストリッパーだと言うシェリーに、自分はただのアイドルだと答える。 ドリューは、曲を録音したテープをシェリーに渡して、その後、彼女のためにレコードを買い揃えて送る。 シェリーの辛い気持ちを悟ったジャスティスは、愛を求めている彼女に、この場にはそれがないことを伝える。 ドリューからのレコードを受取ったシェリーは、彼の気持ちを理解する。 その頃、自分の心を動かしたコンスタンスに連絡を取ろうとしたステイシーは、”バーボン・ルーム”で自分のギグが行われるため、彼女がその取材に行ったことを知る。 ”バーボン・ルーム”前では、ロニーや観客達とパトリシアのデモ隊が一触即発になる。 そこに現れたステイシーはパトリシアに気づき、かつてのように、彼女を誘惑しかけて立ち去る。 ステイシーの古いアルバム・ジャケットを見つけたロニーは、彼の横に写っているパトリシアの写真をテレビの前で公表してしまう。 パトリシアは取り乱し、それを見ていた市長マイクは驚いてしまう。 店内でコンスタンスを見つけたステイシーは、観客を無視して彼女を求める。 ポップ・グループとして紹介されたドリューはステージに上がるが、ブーイングの中、彼は、レコードを持ったシェリーが会場にいることに気づく。 シェリーの元に駆け寄ったドリューは彼女にキスするが、ライブをぶち壊しにしかけていることを、デニスに責められる。 シェリーは、考えがあると言ってドリューと共にその場を去り、デニスは、ステイシーのボディーガードからライブの売上金を返金される。 ステイシーは、トイレでコンスタンスと激しく愛し合う。 ロックンロールを続けていくことを決めたドリューに対し、チャンスを潰したと言って、憤慨するポールだったが、ステイシーのペットの猿に叩きのめされる。 ステージに上がったシェリーは、ドリューと共に熱唱し、会場は大いに盛り上がる。 その後、シェリーとドリューは、ステイシーとジョイントしてツアーに参加し、”ドジャー・スタジアム”でのコンサートを大成功させる。 アリーナでは、デニスとロニー、ジャスティス、妊娠したコンスタンス、そしてパトリシアが彼らのパフォーマンスに熱狂する。
...全てを見る(結末あり)
かつてその場でデートしたシェリーとドリューは、偶然にも再会する。
*(簡略ストー リー)
1987年、ハリウッド。
オクラホマからやって来たシンガーを目指すシェリー・クリスチャンは、サンセット大通りの一角にある、ライブ・ハウス“バーボン・ルーム”で働くドリューに出会う。
ドリューもロック・シンガーを目指し、その場でデビューした、伝説のバンド”アーセナル”の解散ライブを前に、慌ただしい日々を過ごしていた。
シェリーをウエイトレスに雇った、財政難のオーナーデニスは、右腕ロニーと共に、酒浸りとなり自堕落な毎日を送る”アーセナル”のステイシーのことを心配していた。
マネージャーのポールに、その件を確認したデニスらは、ライブに全てを賭けることになる。
しかし、健全な街づくりをスローガンに掲げる市長の下、その妻パトリシアが、諸悪の根源”バーボン・ルーム”を潰そうと連日のデモで抗議運動を始める・・・。
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クリス・ダリエンツォによる2006年、2009年(ブロードウェイ)のロック・ミュージカル”ロック・オブ・エイジス”の映画化。
1980年代のロック・ファンにはたまらない曲が次々と登場し、キャストも豪華、派手なパフォーマンスの迫力映像も実に興味深い。
しかし、他作で観たようなストーリーと、主人公二人のありふれたロマンス、各部ではそれぞれの個性が生かされた、面白味のある作品なのだが、パンチが効いているようで、今一、物足りないというのが正直な感想だ。
主演ではないが、超ビッグ・ネームのトム・クルーズも満遍なく登場する作品にも拘らず、北米興行収入は約3900万ドル、全世界では約5900万ドルと、製作費の7500万ドルを回収することもできない結果に終わった。
結局は恋人(ディエゴ・ボネータ)と共に栄光を掴むだろうという雰囲気でラストを迎える、田舎から出てきたシンガー志望のジュリアン・ハフ、伝説のロック・シンガーを熱演するトム・クルーズ、ライブ・ハウスのオーナー(アレック・ボールドウィン)の右腕として、なかなかいい味を出していたラッセル・ブランド、結局はステイシー(T・クルーズ)に解雇される、強かなマネージャー、ポール・ジアマッティ、ロックを排除しようとする市長夫人キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、市長ブライアン・クランストン、”ローリング・ストーン”の女性記者役マリン・アッカーマン、ストリップ・バーのオーナー、メアリー・J・ブライジなどが共演している。