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ロボコップ3 Robocop 3 (1993)

SF犯罪アクション「ロボコップ」シリーズ第2作。
犯罪都市デトロイトの治安を守るサイボーグ警官”ロボコップ”の活躍を描く、監督フレッド・デッカー、主演ロバート・バークナンシー・アレンCCH・パウンダーマコ岩松ジル・ヘネシーリップ・トーン他共演の近未来アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト
監督:フレッド・デッカー
製作:パトリック・クロウリー
原案:フランク・ミラー
脚本
フランク・ミラー
フレッド・デッカー
撮影:ゲイリー・B・キッビ
編集:バート・ラヴィット
音楽:ベイジル・ポールドゥリス

出演
ロボコップ/アレックス・マーフィー:ロバート・バーク
アン・ルイス:ナンシー・アレン
ニコ:レミー・ライアン
ポール・マクダゲット:ジョン・キャッスル
バーサ・ワシントン:CCH・パウンダー
マリー・ラザラス:ジル・ヘネシー
カネミツ:マコ岩松
オムニ社CEO:リップ・トーン
ドナルド・ジョンソン:フェルトン・ペリー
ウォーレン・リード警部:ロバート・ドキー
クーンツ:スティーヴン・ルート
モレノ:ダニエル・フォン・バーゲン
ザック:スタンリー・アンダーソン
オートモ:ブルース・ロック
フレック:ブラッドリー・ウィットフォード

アメリカ 映画
配給 オライオン・ピク チャーズ
1993年製作 104分
公開
北米:1993年11月5日
日本:1994年4月
製作費 $22,000,000
北米興行収入 $10,696,200


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
デトロイトに進出した日本企業カネミツは、市政を手中にしているオムニを買収する。

オムニは、都市再開発計画”デルタ・シティ”建設に反対する市民を排除するため、”リハッブス”(警備隊)を配備する。

”リハッブス”は、ポール・マクダゲット(ジョン・キャッスル)の指揮下、キャデラック・ハイツの住民に立ち退きを迫っていた。

それに反抗する人々は地下に潜み反撃のチャンスを窺い、その反乱組織のリーダー、バーサ・ワシントン(CCH・パウンダー)は、ゲリラ活動を行っていた。

混乱の中、両親とはぐれた少女ニコ(レミー・ライアン)は、バーサに助けられる。
...全てを見る(結末あり)

仲間のクーンツ(スティーヴン・ルート)やモレノ(ダニエル・フォン・バーゲン)らと共に武器庫に向かったバーサは、フェンスを爆破するものの、治安ロボット”ED-209”に行く手を阻まれる

コンピューターを天才的に操るニコは、ED-209のプログラムを操作して制御し入り口を破壊する。

バーサらは大量の武器弾薬を奪い、駆け付けた警官にED-209が攻撃を加える。

武器庫を襲い逃走した犯人を追った警官アン・ルイス(ナンシー・アレン)は、事故を起こしてしまう。

別行動を取っていたルイスのパートナーであるロボコップ/アレックス・マーフィー(ロバート・バーク)はバーサらを追うが、ルイスからの救援要請を受けて現場に向かう。

ウォーレン・リード警部(ロバート・ドキー)から追跡を続けるよう指示されたロボコップだったが、それを無視する。

現場に着いたロボコップは、犯罪集団に襲われかけていたルイスらを救う。

署に戻るロボコップは、リハッブスの強引な行動を気にしながら、車の前に飛び出して教会に入ったニコの姿を録画する。

その頃、オムニのCEOリップ・トーン)は、開発計画の進行が遅れていることをカネミツの社長、カネミツ(マコ岩松)に批判される。

会議で、部下のドナルド・ジョンソン(フェルトン・ペリー)から、カネミツを恐れる必要はないと言われたCEOは、巨額な赤字を抱える現状を伝える。

ロボコップのことを治安担当のフレック(ブラッドリー・ウィットフォード)に聞いたCEOは、それをリハッブスに入れて市警も味方につけることを命ずる。

マクダゲットからロボットは必要ないと言われたCEOは、あと4日で開発予定地域を確保しなければ倒産だと伝える。

約束は守ると言うマクダゲットは、ビジネスと戦争の違いが分からなければ引退した方がいいととCEOに伝える。

カネミツ世界本部。
同じ頃カネミツは、独自に開発したアンドロイド、オートモ(ブルース・ロック)をデトロイトに派遣することを決める。

ロボコップ担当のマリー・ラザラス博士(ジル・ヘネシー)は、その場に現れたフレックが、ロボコップのマーフィーとしての人間性を否定するために彼を批判する。

それを聞き入れないフレックは、ロボコップの感情を消すようラザラスに指示し、リハッブスに入れることを伝える。

家族のことなどを考えながらメンテナンスを終えたロボコップは、録画した少女ニコの映像を思い出し、非番だと言うルイスに、自分を”マーフィー”と呼ぶようにと伝えて署を出る。

感情を消すチップをロボコップに装着しなかったラザラスは、それをハンマーで叩き壊す。

ニコが入った教会に向かったロボコップとルイスは、その場に潜む人々を確認する。

そこに、リハッブスを率いたマクダゲットが現れ、ルイスとロボコップの説明を聞き入れようとせずに発砲する。

ルイスは銃弾を受け、”オムニへの反抗不可”と制御されたロボコップは、抵抗できずに攻撃され、心臓部分にる。

教会内に潜んでいたバーサらが反撃し、ロボコップはルイスを抱きかかえて礼拝堂に向かう。

相手を倒すことを約束したロボコップだったが、ルイスは息を引き取る。

反乱組織と行動を共にしてその場から地下に逃れたロボコップだったが、システムに損傷を受けていたために倒れてしまう。

仲間のザック(スタンリー・アンダーソン)が待つアジトに向かったバーサらは追跡電波に気づき、ニコがそれをロボコップから外し、モレノが下水道に捨てる。

次の瞬間、チップの捨てられた場所はリハッブスに爆破される。

フレックからの連絡を受けたラザラスは、ロボコップがルイスを射殺したと話すマクダゲットのインタビューをテレビで見るよう指示される。

反乱組織にロボコップが加わったと報道されていることを知ったラザラスは、それを信じることができず、フレックから、翌日、自分の元に来るようにと言われる。

翌日、オムニ社内は混乱して飛び降り自殺する者も現れる中、現れたオートモを迎えたCEOは現状を伝え、フレックは解雇される。

リハッブスを増強するため警官から隊員を募ることをジョンソンから提案されたCEOは、それを実行させる。

解雇されたフレックは、拳銃自殺する。

反乱組織では修理ができないことをバーサらに伝えたロボコップは、ラザラスを捜すよう指示する。

警察署に向かたニコはラザラスに会い、記憶を消さないでくれたことを感謝するロボコップからの伝言を伝える。

地下組織を探し、見張りを殺したオートモは、アジトの場所を突きとめる。

ニコと共にアジトに向かたラザラスは、ロボコップを修理して”オムニへの反抗不可”というプログラムは削除し機能を回復させる。

ニコから、”マーフィー”とは誰かと訊かれたロボコップは、ルイスや妻子、そしてこれまでの事件などを思い出す。

データを検索したロボコップは、ニコの両親が反乱の協力者として殺されたことを知るが、それは語らず、会えなくても、いつも心の中にいれば寂しくないと彼女に伝える。

バーサらが、ロボコップのフライト装置を武器庫から奪っていたことを知ったラザラスは、自分の設計であることを話す。

装置を装着してチェックしていたロボコップは、相手を倒すとルイスに約束したことを思い出す。

ルイスの敵を討つため、署内にあるリハッブス部署に向かったロボコップは、その場を焼き払い破壊する。

カネミツの指示を受けていたマクダゲットは、キャデラック・ハイツから住民を追い払うことを約束し、オートモにロボコップを始末させるよう伝える。

実は組織を裏切っていたクーンツは、マクダゲットから金を受け取り情報を流す。

リハッブスの一掃を始めたロボコップは、クーンツが裏切っていることを知る。

逃亡したマクダゲットは、ロボコップの追跡をかわす。

クーンツの裏切りで組織のアジトは襲撃を受け、バーサは殺され、ニコを逃がしたラザラスは、マクダゲットに捕らえられる。

クーンツも死んだことを知らされてマクダゲットは、彼の用は済んだと伝える。

ジョンソンとマクダゲットから、リハッブスに協力する警官を50人用意しろと言われたリード警部は、バッジを外して部下と共にその場を去る。

テレビ局もリハッブスとオムニに支配され、ロボコップが犯罪を続けているという嘘の報道を流し、愛想を尽かして原稿を読むのを止めるキャスターも現れる。

マクダゲットは、犯罪者を雇いキャデラック・ハイツの一掃を始めようとするが、部下を引き連れたリードが反乱組織に合流する。

アジトに戻ったロボコップは、その場で待ち構えていたオートモに襲われ、日本刀で左腕を切り落とされるものの、相手を倒す。

リハッブと反乱組織の戦いが始まり、それを知ったCEOはマクダゲットを非難するが、銃を向けられる。

拘束されていたラザラスは、排気口から現れたニコのパソコンを使い、テレビ電波をジャックして、オムニがビジネスのために人を殺していることを市民に伝え、戦いのために立ち上がるよう訴える。

その映像を見たロボコップは、フライト装置を装着してキャデラック・ハイツに向かい、リハッブスを撃退する。

オムニに向かったロボコップは、マクダゲット逮捕しようとするが、オートモのクローンに襲われる。

CEOとジョンソンらはその場を去り、二体のオートモと戦ったロボコップは傷つけられる。

現れたニコとラザラスがオートモのプログラムを操作し、同士討ちさせて倒す。

マクダゲットから、二体のオートモには核自爆装置が仕掛けられていることを知らされたロボコップは、外していたフライト装置を装着して、ニコとラザラスを抱きかかえて飛び立つ。

次の瞬間、ビルはマクダゲットと共に大爆発を起こす。

その後、街に姿を現したカネミツは、その惨状を説明する同行したCEOを解雇する。

頭を下げるカネミツの謝罪を受け入れたロボコップは、君には負けたと言うCEOから、”マーフィー”という名を確認される。

友人はそう呼ぶと答えたロボコップは、お前達は”ロボコップ”と呼ぶようにと伝える。


解説 評価 感想

参考:
・「ロボコップ」(1987)
・「ロボコップ2」(1990)
・「ロボコップ3」(1993)

・「ロボコップ」(2014)

*(簡略ストー リー)
デトロイトに進出した日本企業カネミツは、市政を手中にしたオムニを買収する。
オムニは、都市再開発計画に反対する市民を排除するため、マクダゲットの指揮する警備隊”リハッブス”を配備して、市民を脅して立ち退きを迫る。
反抗する市民は地下に潜んでゲリラ活動を行い、反撃のチャンスを窺っていた。
反乱組織は、コンピューターを天才的に操る両親とはぐれた少女ニコの協力で、大量の武器弾薬を奪い逃走する。
その頃カネミツは、開発計画の進行が遅れているオムニに、独自に開発したアンドロイド、オートモを派遣する。
パートナーのルイスと教会に潜む反乱組織の元に向かったロボコップはリハッブスの襲撃に遭う。
オムニに反抗できないようプログラムされているロボコップは抵抗できず、ルイスはマクダゲットに射殺されてしまう。
ロボコップも攻撃を受けて損傷し、反乱組織のリーダー、バーサに助けられる。
そして、ラザラス博士に修理されて機能を回復したロボコップは、ルイスの敵を討つため、リハッブス一掃を開始するのだが・・・。
__________

前2作で主人公を演じたピーター・ウェラーのスケジュール調整がうまくいかず、主演が交代することになったシリーズ第3作。

この時代には日本のバブルは崩壊し、 アメリカにおける日本企業進出の勢いは鈍ってはいたが、作品中では、日本側がアメリカ社会を圧倒している姿を描いている。

しかし、相変わらず、日本文化の描写や表現が陳腐に描かれているのは残念。

前2作の倍近い製作費をかけたものの、興行的に大失敗となり、シリーズ打ち切りという結果になった。

製作費 $22,000,000
北米興行収入 $10,696,200

なかなか魅力的なキャスティングなのだが、シリーズの中心的役割を担ったロボコップの頼れる相棒のナンシー・アレンが、前半で死亡した時点で本シリーズ終結を暗示しているようにも思える。

誰が演じても変わらない存在になってしまったロボコップ/マーフィ役のロバート・バーク、反乱組織に救われる、コンピューターを天才的に操作する少女のレミー・ライアン、リハッブスの指揮官ジョン・キャッスル、反乱組織のリーダーであるが、仲間(スティーヴン・ルート)の裏切りに遭い命を落とすCCH・パウンダー、彼女に協力する、ロボコップのシステムを操る博士ジル・ヘネシー、日本企業のトップ、マコ岩松、彼に支配されるオムニのCEOリップ・トーン、その部下フェルトン・ペリーブラッドリー・ウィットフォード、今回はかなり活躍する警部ロバート・ドキー、反乱組織のメンバー、ダニエル・フォン・バーゲンスタンリー・アンダーソン、日本企業が開発したサイボーグのブルース・ロックなどが共演している。


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