圧政に耐える住民のために盗賊となって戦うロビン・フッドの活躍を描く、製作レオナルド・ディカプリオ、主演タロン・エガートン、ジェイミー・フォックス、ベン・メンデルソーン、イヴ・ヒューソン、ティム・ミンチン、ジェイミー・ドーナン、F・マーリー・エイブラハム他共演のアクション・アドベンチャー。 |
・レオナルド・ディカプリオ / Leonardo DiCaprio 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:オットー・バサースト
製作
ジェニファー・デイヴィソン
レオナルド・ディカプリオ
ベン・チャンドラー
製作総指揮
トーリー・タネル
ジョビー・ハロルド
ベイジル・イヴァニク
E・ベネット・ウォルシュ
エド・マクドネル
脚本
ベン・チャンドラー
デヴィッド・ジェームズ・ケリー
撮影:ジョージ・スティール
編集
ジョー・ハッシング
クリス・バーウェル
音楽:ジョセフ・トラパニーズ
出演
ロビン・ロクスリー/ロビン・フッド:タロン・エガートン
ヤキヤ・イブン・ウマール/リトル・ジョン:ジェイミー・フォックス
ノッティンガム州長官:ベン・メンデルソーン
マリアン:イヴ・ヒューソン
タック修道士:ティム・ミンチン
ウィル・ティルマン/ウィル・スカーレット:ジェイミー・ドーナン
ギズボーン隊長:ポール・アンダーソン
フランクリン枢機卿:F・マーリー・エイブラハム
助祭長:イアン・ペック
義人:ジョシュ・ハードマン
ペンブローク卿:コーネリアス・ブース
タイドン:ビョルン・ベングソン
火夫:ケイン・ヘッドリー・カミングス
クレイトン:スコット・グリーナン
イブリン:ララ・ロッシ
アメリカ 映画
配給 Lionsgate
2018年製作 114分
公開
北米:2018年11月21日
日本:2019年10月18日
製作費 $100,000,000
北米興行収入 $30,824,630
世界 $86,493,050
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
12世紀、イングランド、ノッティンガム。
領主のロビン・ロクスリー(タロン・エガートン)は、屋敷に盗みに入ったマリアン(イヴ・ヒューソン)に惹かれてしまう。
愛し合うようになった2人は、夢のような日々を過ごした。
ところが、州長官(ベン・メンデルソーン)の指示によりロビンは”第3回十字軍”に徴兵されてしまう。
4年後、アラビア、ケブリット半島。
ギズボーン隊長(ポール・アンダーソン)の指揮下で戦いを続けるロビンは、捕らえられた仲間を見捨てることできない。
敵に襲われたロビンは、敵であるヤキヤ・イブン・ウマール(ジェイミー・フォックス)と格闘になり、意識を失いかける。
ギズボーンは、ヤキヤの左手首を切り落としてロビンを助ける。 敵を捕らえたギズボーンは、情報を得るために容赦なく痛めつけて処刑する。 ロビンは、無抵抗な者を斬首するギズボーンを非難し、ヤキヤの息子サリームが殺されそうになる。 それを阻止しようとしたヤキヤは、知っていることを話すが、ギズボーンはサリームを処刑しようとする。 それを阻止したロビンは、襲われながらヤキヤの鎖を切るものの、ギズボーンの矢を受ける。 領主でなければ反逆罪で死刑だとロビンに伝えたギズボーンは、彼を病院船で帰国させるよう指示する。 マリアンのことを想いながらロビンは祖国に向かい、ヤキヤも同じ船に乗せられていた。 ノッティンガムに戻ったロビンは、州長官に領地を没収されたことを知る。 マリアンを捜したロビンは、修道士タック(ティム・ミンチン)の元に向かい、2年前に自分の死を州長官が公表したことを知る。 州長官が領地を没収してマリアンを追放し、住民に重税を課していることを知ったロビンは、鉱山にいる彼女の元に向かう。 マリアンを見つけたロビンは喜ぶが、彼女がウィル・ティルマン(ジェイミー・ドーナン)と惹かれ合っていることを知り、ショックを受けて立ち去る。 失意のロビンに近づいたヤキヤは、殺す気はないと言いながら、殺された息子や自分を救うおうとした彼と共に、復讐のために戦おうとする。 州長官は、アラビアの脅威に対抗するための措置として戦争税が必要だと住民に説明する。 ウィルとマリアンは、差し出すものがないと州長官に意見し、タックは、ロビンの票が入っていないことを指摘する。 州長官からロビンは死んだと言われたタックは、今日、戦場から帰った彼は生きていると伝える。 ウィルは、ロビンが投票するまで判断は延期することを州長官に提案する。 ヤキヤから戦いには資金がいると言われたロビンは、戦争税を奪うことを考える彼を”ジョン”と呼び、行動を開始する。 その後、マリアが訪ねて来るものの、計画が漏れる可能性があると言うジョンの指示に従い、ロビンは彼女を無視する。 愛しているなら耐えろと言うジョンに励まされたロビンは、彼の指導で弓の練習を始める。 ジョンから譲り受けた薪で作った弓を使い達人となったロビンは、同時に体も鍛える。 領主として州長官の元に向かい、金を渡し親しくなり信用させるようジョンに指示されたロビンは、資金調達のために通行税徴収所を襲う。 ”フッド/頭巾の盗賊”となったロビンは難なく金を奪い、州長官の元に向かい、戦争のための寄付金を渡して信用させる。 教会のミサでも多額を寄付して注目を集めたロビンは、マリアンから話しかけられる。 待つ約束を破ったマリアンを非難するロビンは、ジョンに呼ばれたたためにその場を去る。 その後も金を奪ったロビンは、マリアンの元にそれを届ける。 州長官に会ったタックは、税が奪われている件を助祭長(イアン・ペック)に知らせる義務があると伝える。 それがフランクリン枢機卿(F・マーリー・エイブラハム)に伝わることを恐れる州長官は、自分が秩序を守ると言って対策を考える。 盗賊フッドのことをタックと話したマリアンは、金を置いて行かれてことを伝えて、自分ではなく他の人に渡してほしいと考える。 その話を聞いたロビンは、奪った金を住民に配る。 ペンブローク卿(コーネリアス・ブース)の、州長官が盗賊にバカにされているという話に対し、ロビンは、資金提供を申し出て賞金を懸けることを提案する。 他の領主を下がらせた州長官は、ロビンだけを信用する。 ウィルに話しかけられたロビンは、マリアンの件を話題にする彼と友達になるのは拒む。 ロビンは、自分たちの戦い方があると言うウィルに、”フッド/頭巾の盗賊”を信じると伝える。 金庫を襲うことをジョンに提案して実行したロビンは見つかってしまい、傷を負っただけで金を奪うことに失敗する。 ジョンは、住民の注目を集められたので成功したとロビンに伝える。 その後、住民たちは、救世主である盗賊のトレードマークの頭巾を街中の壁に貼り付ける。 助祭長から、今回の事件が問題になり、フランクリン枢機卿が来ることを知らされた州長官は、盗賊を捕らえるよう指示される。 タックに自分だけに従うよう指示した州長官は、盗賊を捕らえるためにギズボーンを呼び寄せる。 ロビンに枢機卿を歓迎する祝宴の招待状が届き、ジョンは敵を倒すチャンスだと考える。 平民として祝宴に招待されたマリアンはタックと話し、ウィルには内緒である計画を実行しようとする。 祝宴会場に向かったロビンはギズボーンと再会し、獲物(盗賊)を捕らえに来たと言われるものの気にしなかった。 祝宴は始まり、着飾って現れたマリアンと話したロビンは、同伴したウィルが気になる。 タックは、酔っているペンブローク卿から鍵を盗み、それをマリアンに渡す。 鍵を使って保管庫に入ったマリアンは、その場にあった書類を奪う。 フランクリン枢機卿を迎えた州長官は、ロビンがタックを泥棒呼ばわりして連れて来たために驚く。 ペンブローク卿は鍵がないことに気づき、それを盗んだことを否定するタックは、枢機卿の命令で殺されそうになる。 それを制止したロビンは州長官からナイフを受け取り、住民に好かれているタックは殉教者になるつもりだと言って、死よりも酷い仕打ちとして、彼から教会を奪うことを提案する。 それに賛成してタックを追い出した枢機卿は、ロビンを気に入る。 ロビンは、アラビア軍に資金援助を続ければ、自分たちがこの国を支配できるという枢機卿の考えを知る。 4日以内にそれを実行することを州長官が枢機卿に約束したため、ロビンは阻止しようと考える。 マリアンから奪った書類を見せられたウィルは彼女を非難し、州長官にそれを見せようとする。 戦った場合に住民がフッドを指示することを恐れていると言われたウィルは、マリアンに何も答えなかった。 鉱山を占拠したギズボーンは、強制的に徴税する。 それに逆らうマリアンを殴り倒したギズボーンは、彼女を拘束する。 ジョンと共にマリアンを救ったロビンは、彼女にフッドだったことを知られてしまう。 ジョンにマリアンを任せたロビンはギズボーンを引きつけ、再び馬車に戻る。 攻撃を受けた馬車は爆破され、ジョンが犠牲になりロビンとマリアンを逃がす。 ジョンのことを思うロビンはショックを受けるが、鉱山の皆が協力すると言うマリアンに励まされる。 州長官と枢機卿はアラビア軍と組んでいるとマリアンに伝えたロビンは、彼女がその証拠書類を手に入れたことを知る。 ロビンは、リーダーがいれば住民は戦うと言うマリアンの言葉を信じる。 捕らえられたジョンは、盗賊が誰か聞き出そうとする州長官に対し、必ず殺すと伝える。 鉱山を去ろうとするウィルは住民を説得するが、フッドだったことを皆に明かしたロビンは、州長官と枢機卿の企みを話し、それを阻止する考えを伝える。 住民の賛同を得たロビンから協力を求められたウィルは、共に戦うことを誓う。 タックの元に向かい謝罪したロビンは、書類の内容を確認し、州長官がアラビア軍に資金援助している証拠を知り、現金運搬車の襲撃計画を立てる。 拘束されていたジョンは、看守に襲いかかり脱出する。 計画は実行され、住民を引き連れたウィルは、州長官の部隊と戦う。 その間に運搬車を襲ったロビンとマリアンらは、現金を奪う。 矢を受けたロビンに寄り添うマリアンは、彼にキスする。 それを目撃したウィルはショックを受け、敵に殴られて意識を失う。 ギズボーンと対決したロビンは、彼を叩きのめす。 ロビンと共にウィルを助けに行ったマリアンは、彼に裏切り者と言われて追い払われる。 住民を助けるために犠牲になったロビンは捕らえられ、州長官の元に連れて行かれる。 枢機卿と共に国を裏切ったことをロビンに批判された州長官は、ロビンを叩きのめす。 衛兵に扮していたジョンがロビンを助け、約束した通り州長官を吊るして殺す。 シャーウッドの森に現金を運んだロビンは、それを皆にに分配する。 ロビンとマリアンは、愛を確かめる。 フランクリン枢機卿から州長官に任命されたウィルは、フッドを指名手配する。 その様子を監視していたロビンは、手配書を弓で射る。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
12世紀、イングランド、ノッティンガム。
領主のロビン・ロクスリーは、美しいマリアンと愛し合うようになる。
十字軍に徴兵されたロビンは、4年後に負傷して帰国するものの、領地は州長官に没収されていた。
自分が戦死したことになっていたロビンは、マリアンが青年ウィルと惹かれ合っていることを知りショックを受ける。
そんなロビンを、アラビアで彼に助けられたジョンが励まし、徴税に苦しむ住民のために共に戦おうとするのだが・・・。
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何度も映画化された”ロビン・フッド”の物語を、新たな解釈で描いた超大作で、レオナルド・ディカプリオが製作に参加し、テレビ界で活躍していたオットー・バサーストの初監督作品であり、人気若手スターのタロン・エガートンが主人公を演じたことで大いに話題になった作品。
視覚的にまずまず見応えある作品ではあるが、各登場人物を演ずる個性派スターの演技に頼り過ぎている内容に深みはなく、批評家には酷評され、ラジー賞でも主要部門にノミネートされてしまった。
製作費に1億ドルかけた超大作ではあるが、北米興行収入は約3100万ドル、全世界でも8500万ドルに終わった大失敗作。
ラストの終わり方も思わせぶりであり、続編を意識させるような製作者側の考えが窺えるが、この内容と興業的失敗では無理だろう・・・。
それを考えると、”Robin Hood”という原題を無視した邦題は間抜けな気がする。
誰もが知る物語を斬新なアイデアで描こうといている努力は認めるが、凝っている衣装などは近未来SF映画のようで違和感がある。
ロビン・ロクスリー/ロビン・フッドを演ずるタロン・エガートンはそれなりに熱演しているが、ヒロインのイヴ・ヒューソンと共に、ローティーンの青春映画のような役柄が気になる。
主人公の敵でありながら、命を救われたために共に戦うアラビア人/リトル・ジョンのジェイミー・フォックス、圧政で住人を苦しめるノッティンガム州長官のベン・メンデルソーン、主人公と愛し合いながら勇敢に戦うマリアンのイヴ・ヒューソン、主人公に協力するものの、愛していたマリアンを奪われ、最後には州長官になるウィル・スカーレットのジェイミー・ドーナン、タック修道士のティム・ミンチン、十字軍時代の主人公の上官で州長官に雇われるポール・アンダーソン、州長官と手を組み国を支配しようとする枢機卿のF・マーリー・エイブラハム、助祭長のイアン・ペック、義人のジョシュ・ハードマン、貴族のコーネリアス・ブース、十字軍のビョルン・ベングソンなどが共演している。