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リッチー・リッチ Richie Rich (1994)

世界一の資産家の御曹司が、普通の子供のようになりたい願望に悩みながら父の事業を乗っ取ろうとする悪党に対抗する姿を描く、監督ドナルド・ペトリーマコーレー・カルキン主演の痛快キッズ・ムービー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:ドナルド・ペトリー
製作総指揮
ダン・コルスルッド
ジョー・ビレラ
ジョン・シャンピロ
製作
ジョエル・シルバー
ジョン・デイヴィス
原作:ニール・トルキン
脚本
トム・S・パーカー
ジム・ジェニウィン

撮影:ドン・バージェス
編集:マルコム・キャンベル

音楽:アラン・シルヴェストリ

出演
リッチー・リッチ:マコーレー・カルキン
リチャード・リッチ:エドワード・ハーマン
レジーナ・リッチ:クリスティン・エバソール
ローレンス・ヴァンドー:ジョン・ラロケット
ハーバート・アーサー・ランシブル・キャドベリー:ジョナサン・ハイド
ダイアン・パジンスキ:マリアンジェラ・ピノ

グローリア・パジンスキ:ステフィ・ラインバーグ
キーンビーン教授:マイケル・マクシェイン
ファーガソン:チェルシー・ロス
エアロビクス・インストラクター:クラウディア・シファー
本人:レジー・ジャクソン

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1994年製作 94分
公開
北米:1994年12月21日
日本:1995年3月
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $38,087,760


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
世界一の資産家リチャード・リッチ(エドワード・ハーマン)と妻レジーナ(クリスティン・エバソール)の間に、待望の男の子リッチー(マコーレー・カルキン)が生まれる。

生まれた時から、企業家の父リチャードの経営哲学を叩き込まれつつ、リッチーは何不自由なく伸び伸び育つ。

執事ハーバート・アーサー・ランシブル・キャドベリー(ジョナサン・ハイド)の監視の下、大人のような行事にも参加させられていたリッチーは、次第に普通の子供らしい生活に憧れるようになる。

リッチーの楽しみは、一家のお抱え発明家キーンビーン教授(マイケル・マクシェイン)との研究くらいしかなかった。
...全てを見る(結末あり)

リッチ産業の重役ローレンス・ヴァンドー(ジョン・ラロケット)は、リチャードの企業方針やレジーナの慈善事業への傾倒に苦言を呈しつつ、リッチ家のボディガード、ファーガソン(チェルシー・ロス)と共に、企業の乗っ取りを企んでいた。

スケジュールだらけで我慢の限界にきたリッチーは、町の少女グローリア・パジンスキ(ステフィ・ラインバーグ)と野球の勝負をして見事に勝ってみせる。

リッチーは、グローリアらを屋敷に招待するが断らてしまい、大きなショックを受ける。

その頃ファーガソンは、イギリスの女王とのお茶会に出かける、リッチ家の専用機に爆弾を仕掛けていた。

リッチーは、彼の気持ちを察したキャドベリーの計らいでそれを取り止め、グローリアらが屋敷に招待される。

屋敷内のマクドナルドや遊園地のような施設、バギーなどで子供達は大いに楽しむが、キャドベリーが、子供達に1000ドルの報酬で頼み込んだと聞き、リッチーは気落ちする。

一方、リッチ夫妻の操縦する飛行機機内で、リチャードが爆弾に気づき、それを外に投げ出すが、機体が損傷して、その後、消息不明となる。

リッチーは、全世界を網羅するセンサーで両親を捜すが、その反応は全くなかった。

企業を乗っ取ったと、有頂天になるヴァンドーだったが、リッチーが飛行機に乗っていなかったことを聞き、彼の命を狙う計画を立てる。

リッチ夫妻は海上に不時着して、ボートで漂流していたが、ヴァンドーが、リッチーの命を狙うだろうことを心配する。

ヴァンドーは、グローリアの母ダイアン(マリアンジェラ・ピノ)らが働く工場の閉鎖を真っ先に決め、グローリアはそれをリッチーに伝える。

リッチーは早速、会社に出向き、キャドベリーの協力を得てヴァンドーから経営権を奪い取る。

グローリア達のアイデアも利用し、リッチーは商才を発揮して、世の中の話題を独占する。

ヴァンドーは、キャドベリーを爆弾犯にする計画を実行し、彼をリッチーから引き離す。

そして、ヴァンドーがリッチーの後見人と認められてしまう。

警護の名目で屋敷に監禁されたリッチーは、ヴァンドーとファーガソンの悪巧みを、それを盗聴したキーンビーン教授から知らされる。

自殺と見せかけ殺されそうなキャドベリーを、キーンビーン教授の協力で脱獄させたリッチーは、グローリアのパソコンで父リチャードの居場所を知り、両親の生存を確認する。

キャドベリーとダイアン、そして子供達とで屋敷に侵入したリッチーは、捕らえられていたキーンビーン教授を救出する。

しかしヴァンドーは、既にリッチ夫妻を発見して連れ戻し、リッチーら全員は捕らえられ、リッチ家の隠し金庫の場所を探り当てようとしていた。

それはリッチ家の裏山の彫刻の岩山にあったが、そこにはリッチ家の思い出の品しかなかった。

捕らえられていたリッチーは、キーンビーン教授の助けで金庫に向かい、両親を助け出しヴァンドーを倒す。

ファーガソンが、岩山の掘削銃でリッチーらを殺そうとするが、キャドベリーがそれを阻止する。

そして、リッチーは大勢の友達を手に入れ、文字通り世界一豊かな子供になる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

世界一の資産家であるリチャード・リッチと妻レジーナの一人息子リッチーは、当然のことながら、何不自由ない暮らしをしていた。
しかし、リッチーは企業家リチャードの経営哲学を叩き込まれ、子供らしい生活も出来ずに
楽しみは、発明家のキーンビーン教授との研究くらいしかなかった。
そんな時、リッチ産業の重役であるヴァンドーは、リッチ家のボディガード、ファーガソンと共謀し、企業の乗っ取りを企んでいた。
ファーガソンは、リッチ家の自家用機に爆弾を仕掛け、一家の抹殺を計画する。
管理された生活に我慢できなくなったリッチーは、少女グローリアと知り合い、彼女と友人らを屋敷に招待することになる。
そして、リッチーを残し、リッチ夫妻が乗った飛行機は、爆破で損傷し消息を絶ってしまう・・・。
__________

アルフレッド・ハーヴェイによる、ハーヴェイ・コミックのキャラクター”Richie Rich”を基に製作されたキッズ・コメディ。

半端でない、世界一の金持ちを表現する描写がなかなか面白く、両親なども傲慢さなどなく、気さくな人々に描かれているところが、いかにも子供向けの演出だ。

アラン・シルヴェストリの愉快な音楽も楽しい。

しかし、「ホーム・アローン」(1990)の大ヒットで”時の人”になったマコーレー・カルキンの演技やそのストーリーなどに新鮮味がなく、興行的にも失敗に終わった作品。
*北米興行収入 $38,087,760

さらに、マコーレー・カルキンは、その後に紆余曲折あり、約十年間休業に追い込まれることになってしまう。

マコーレー・カルキンは、大金持ちで上品になった「ホーム・アローン」の主人公”ケヴィン”を演じているだけという感じがある。
成長する過程を考えると、このまま大成功を続けるとは考えられなかったのが、結局は、それが現実になってしまった。

気さくで心温かい両親エドワード・ハーマンクリスティン・エバソール、企業の乗っ取りを企むジョン・ラロケット、大奮闘する執事役のジョナサン・ハイド、一家のお抱え発明家役のマイケル・マクシェイン、屋敷内部の裏切り者チェルシー・ロス、主人公の親友になるステフィ・ラインバーグとその母親マリアンジェラ・ピノ、またレジー・ジャクソンクラウディア・シファーも特別出演している。


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