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レザボア・ドッグス Reservoir Dogs (1992)

宝石強盗に失敗した男達が追い込まれていく姿を描く、監督、脚本、出演クエンティン・タランティーノ、主演ハーヴェイ・カイテルティム・ロスマイケル・マドセンクリス・ペンスティーヴ・ブシェミローレンス・ティアニーエドワード・バンカー他共演のクライム・ムービー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:クエンティン・タランティーノ

製作:ローレンス・ベンダー
製作総指揮
リチャード・N・グラッドスタイン

モンテ・ヘルマン
ロンナ・B・ウォーレス
脚本:クエンティン・タランティーノ

撮影:アンジェイ・セクラ
編集:サリー・メンケ
音楽:カリン・ラクトマン
主題歌:ジョージ・ベイカーLittle Green Bag

出演
ミスター・ホワイト/ラリー・ディミック:ハーヴェイ・カイテル
ミスター・オレンジ/フレディ・ニューエンダイク:ティム・ロス
ミスター・ブロンド/ヴィック・ヴェガ:マイケル・マドセン
ナイスガイ・エディ・キャボット:クリス・ペン

ミスター・ピンク:スティーヴ・ブシェミ
ジョー・キャボット:ローレンス・ティアニー
マーヴィン・ナッシュ:カーク・バルツ
ミスター・ブルー:エドワード・バンカー
ミスター・ブラウン:クエンティン・タランティーノ
DJ K-ビリー:スティーブン・ライト
ホールドウェイ:ランディ・ブルックス

アメリカ 映画
配給 ミラマックス

1992年製作 99分
公開
北米:1992年10月23日
日本:1993年4月24日
製作費 $1,200,000
北米興行収入 $2,832,030


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ロサンゼルス
犯罪組織のボス、ジョー・キャボット(ローレンス・ティアニー)は、息子ナイスガイ・エディ(クリス・ペン)と共に悪党達を集めて宝石泥棒を計画する。

ジョーとエディ、コードネームで呼ばれるミスター・ホワイト/ラリー・ディミック(ハーヴェイ・カイテル)、ミスター・オレンジ(ティム・ロス)、ミスター・ブロンド/ヴィック・ヴェガ(マイケル・マドセン)、ミスター・ピンク(スティーヴ・ブシェミ)、ミスター・ブルー(エドワード・バンカー)、ミスター・ブラウン(クエンティン・タランティーノ)は、レストランで朝食をとりながら他愛もない話をして店を出る。

計画は実行されるものの、6人は警察に待ち伏せされホワイトは銃弾を受けたオレンジを連れて逃亡する。

隠れ家の倉庫に着いたホワイトは、オレンジの傷を確認して励ましジョーを待つ。

手当てを受けたいオレンジは、それが無理だと言うホワイトに病院の前に自分を捨てろと指示する。

現れたピンクはオレンジの傷に驚き動揺し、仲間の裏切りと囮捜査を疑う。
...全てを見る(結末あり)

ホワイトは、別の部屋でピンクと話し合い彼を落ち着かせる。

二人は、ブロンドが乱射を始めた際のことや警察の到着時についてなどを思い出す。

ピンクは、懸命に走って逃げたことを話す。
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警官3人に追われながら車に衝突し、乗車していた女性を引きずり出したピンクは、銃撃戦となり車を奪い逃走する。
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ピンクは警官2人を殺したことを話し、ホワイトも数人を殺したと語る。

ホワイトは、ブロンドの狂気の行動で自分達も死にかけて、オレンジを車に乗せて逃げたことを話す。

ブルーらがどうなったか、無事ならばダイヤを持って現れるかもしれなかった。

ピンクがダイヤを持ち運び隠したのだが、ホワイトはその場に向かおうとはせずに予定通り仲間を待とうとする。

誰が裏切ったのか、昔からジョーを知るホワイトは彼を信じ、自分だけがシロだと言うピンクに、死にかけているオレンジまで疑うのなと食って掛かる。
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● ミスター・ホワイト
ジョーに呼ばれたラリーは計画を知らされ、十分な報酬が得られることを確認する。
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この場を離れモーテルに隠れると言うピンクは、オレンジが死を確認する。

まだ死んでいないことを伝えたホワイトは、ジョーならオレンジを病院に連れて行けるかもしれないと考える。

この場に現れないジョーが怖気づいて逃亡したのか・・・

自分のせいでオレンジが撃たれたことで責任を感じているホワイトは、病院に連れて行かねば死ぬ彼を何とか助けたいと考える。

故郷や本名までオレンジに教えてしまったホワイトは、死にかけている者に聞かれたので話すしかなかったのだった。

オレンジがどうせ死ぬ運命だと言うピンクを殴り痛めつけたホワイトだったが、二人は銃を構える。

そこにブロンドが現れ、ホワイトとピンクは現場の状況を話すように迫り、乱射したことを責める。

冷静になれと言うブロンドに迫るホワイトだったが、ピンクが中に入り裏切り者を捜そうとする。

ブロンドは車におもしろい物があると言って二人を表に連れて行きトランクを開けて、捕えた警官マーヴィン・ナッシュ(カーク・バルツ)を拷問して裏切り者を吐かせようとする。
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● ミスター・ブロンド
出所したばかりのヴィックを歓迎したジョーは、彼に何をしたいかを問い、その場にエディも現れる。

保護観察官を追い払うために職に就かなくてはならないヴィックに、エディは名前だけの仕事を与えることを約束する。

エディは、本ものの”仕事”がしたいというヴィックをある計画に加えることを考え、ジョーも彼にそれを確認する。
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人質のナッシュを痛めつけたホワイトとピンクは、現れたエディに計画が罠だったことを伝える。

それを信じようとしないエディは、派手な銃撃戦を始めれば警察が来るのが常識だと言う。

ジョーとは連絡が取れないと言うエディは、ピンクが隠してあるダイヤを取りに行くためブロンドをその場に残そうとする。

ホワイトは、現場で乱射した異常な男ブロンドを非難する。

裏切り者はいないと言うエディは、自分の指示に従う
よう声を荒げ、ホワイトとピンクを連れてその場を離れる。

自分は新米なので裏切り者など知らないと言うナッシュの口をガムテープで塞いだブロンドは、彼の右耳を切り落とす。

車からガソリン缶を持ち出したブロンドは、それを命乞いをするナッシュに浴びせて火を点けようとする。

その時、意識を取り戻したオレンジがブロンドを射殺し、ナッシュの名前を聞いて、自分が刑事フレディ・ニューエンダイクだと伝える。

それを知っていたナッシュは泣き言をいうが、フレディは自分も死にかけていると言葉を返し、近くに仲間が待機しているためもう少し耐えろと伝える。

ジョーが現れるまで警察は動けないと付け加えたフレディは、彼を捕らえるのが自分の任務だと語る。
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● ミスター・オレンジ
フレディは、ジョーの一味に加わったことを同僚のホールドウェイ(ランディ・ブルックス)に伝え、エディやホワイトと会い自分が”オレンジ”と呼ばれることなどもも話す。

ホールドウェイは、怪しまれないために売人の話をフレディに暗記させる。

ジョー、ホワイト、エディと会ったフレディは、その話をして彼らを信用させる。

ホワイト、エディ、オレンジと共に倉庫に向かったフレディは、他の仲間達も加わりジョーから計画の説明を受ける。

ジョーは、名の知られている自分とエディ以外はコードネームで呼び合い、プライベートなことを含めて何も話さぬよう警告する。

ホワイトとフレディは、襲撃現場を下見して各人の役割をチェックする。

襲撃に失敗して、負傷したブラウンが運転する車でオレンジと共に逃走したホワイトは、追ってきたパトカーに発砲して警官を殺す。

死んだと思われるブラウンを置き去りにしてその場を離れたホワイトは、通りがかりの車を止める。

運転していた男に撃たれたオレンジは、男を射殺して怯えながら苦しみホワイトと共に逃亡する。
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ホワイトらは戻り、オレンジは警官ナッシュを焼き殺そうとしたブロンドを撃ったことを伝える。

エディはナッシュを射殺し、ブロンドが自分達を裏切りダイヤを奪おうとしていたという考えをオレンジから聞く。

父ジョーの名前を出さずに服役していたブロンドが、裏切るはずがないと声を荒げるエディは、オレンジに真実を話すよう迫る。

そこにジョーが現れ、オレンジが刑事で裏切り者であることをホワイトらに伝える。

ホワイトは、オレンジのせいでブラウンやブルーも死んだと言うジョーの言葉を否定して銃を向ける。

ジョーとエディも銃を抜き、三人は相撃ちになりピンクはその場を去る。

銃弾を受けたホワイトはオレンジに寄り添い、パトカーの迫る音が聞こえる。

オレンジは自分が刑事だと話し、かばってくれたホワイトに謝罪する。

ホワイトは驚きショックを受けながら、押し入ってきた警官に銃を捨てるよう言われる。

それを無視するホワイトはオレンジを殺し、警官に射殺される。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
犯罪組織のボス、ジョーと息子のエディから宝石強奪を依頼されたミスター・ホワイト、ミスター・オレンジ、ミスター・ブロンド、ミスター・ピンク、ミスター・ブルー、ミスター・ブラウンの犯行は、警察に待ち伏せされて双方に被害を出す。
ホワイトは、銃撃されて瀕死のオレンジを連れて待ち合わせ場所の倉庫に向かう。
オレンジを病院に連れて行くわけにいかないホワイトは、現れたピンクが奪った宝石を隠したことを知る。
ホワイトとピンクは、待ち伏せされたことで仲間の中に裏切り者がいることを考え始めるのだが・・・。
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クエンティン・タランティーノが”ホワイト”役を演じた自主製作映画を気に入ったハーヴェイ・カイテルの支援により製作された作品。

クエンティン・タランティーノにとっての初監督作品であり、異色のバイオレンス映画として高く評価を受けた問題作。

低予算作品でありながら、カメラワークや構図、どぎつい暴力シーンと共に描かれる細やかな人間描写など、クエンティン・タランティーノの感性が光る一作。

襲撃場面が一切映し出されない犯行の前後を巧みに描く脚本とドラマ構成、演技とは思えないアドリブであろう役者達の会話なども素晴らしい。

クエンティン・タランティーノ自身がファンであったことでも知られる往年のスター、ローレンス・ティアニーや、同じく犯罪者でもあったエドワード・バンカーの起用なども注目だ。

強盗集団のリーダー的存在を演ずる、クエンティン・タランティーノの才能を評価し製作を支援した、ハーヴェイ・カイテルの玄人受けする変幻自在の演技は観る者を圧倒する。

殆ど苦しむ場面で通すティム・ロス、狂気の残虐男マイケル・マドセン、ボス、ローレンス・ティアニーの息子クリス・ペン、唯一人逃亡できたか?捻くれ者のスティーヴ・ブシェミ、一味のエドワード・バンカークエンティン・タランティーノ、人質の警官カーク・バルツ、ラジオのDJ、スティーブン・ライト、囮捜査の同僚警官ランディ・ブルックス


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