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反撥 Repulsion (1965)

男性恐怖症の女性が自分の世界に閉じこもり犯す狂気の事件を描く、監督、脚本ロマン・ポランスキー(共同脚本ジェラール・ブラッシュ)、主演カトリーヌ・ドヌーヴイアン・ヘンドリージョン・フレイザーイヴォンヌ・フルノー他共演の心理ホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:ロマン・ポランスキー
製作:ジーン・グトウスキー
脚本
ロマン・ポランスキー
ジェラール・ブラッシュ
デヴィッド・ストーン
撮影:ギルバート・テイラー
編集:アラステア・マッキンタイア
音楽:チコ・ハミルトン

出演
キャロル・ルドゥー:カトリーヌ・ドヌーヴ
マイケル:イアン・ヘンドリー
コリン:ジョン・フレイザー
ヘレン・ルドゥー:イヴォンヌ・フルノー
アパートの家主:パトリック・ワイマーク
バルチ:レネー・ヒューストン
マダム・ドニーズ:ヴァレリー・テイラー
ジョン:ジェームズ・ヴィリアーズ
ブリジット:ヘレン・フレイザー
レジー:ヒュー・フッチャー
レンドルシャム夫人:モニカ・マーリン
ネイリスト:イモージェン・グラハム
職人:マイク・プラット

イギリス 映画
配給 Compton Films
1965年製作 105分
公開
イギリス:1965年6月
北米:1965年10月25日
日本:1965年8月18日
製作費 $300,000


ストーリー
ロンドン
ベルギー人のネイリスト、キャロル・ルドゥー(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、姉ヘレン(イヴォンヌ・フルノー)と暮らしていた。
若くて美しいキャロルだったが、極度に内気で人との交流に苦労していた。
そんなキャロルは、ヘレンが関係を持つ既婚者マイケル(イアン・ヘンドリー)を嫌っていた。
キャロルに惹かれる青年コリン(ジョン・フレイザー)は、彼女を誘うものの拒まれる。
コリンにキスされたキャロルは動揺してアパートに戻り、度々、宿泊するマイケルのカミソリや歯ブラシを捨ててしまう。
ヘレンがマイケルとイタリア旅行に行くことになり、キャロルは独りでアパートに残る。
ますます孤独を感じるキャロルは自分の世界に閉じこもり、仕事場のサロンでトラブルを起こしてしまい、男に襲われる幻覚を見るようになる・・・。


解説 評価 感想
ポーランドからイギリスに移ったロマン・ポランスキーが「水の中のナイフ」(1962)に続き演出した作品であり、彼にとっては最初の英語作品。
また、彼との共同脚本で知られるジェラール・ブラッシュとの初めてのコラボレーション作品。

男性恐怖症の女性が、自分の世界に閉じこもり犯す狂気の事件を描く心理ホラー。

内気で自閉症気味の若く美しい女性が、殺人鬼となるという恐ろしい内容であり、その心理描写と恐怖を映し出すロマン・ポランスキーの斬新な演出とギルバート・テイラーによる映像が光る作品。

何度か登場する、主人公が家族と写る少女時代の写真が、彼女が父親から性的虐待を受けてことを示唆し、それにより彼女が男性恐怖症となったことが連想される。

アパートで起きる事件を描くホラーであることから、ロマン・ポランスキーの”アパート三部作”の最初の作品で、「ローズマリーの赤ちゃん」(1968)、「テナント/恐怖を借りた男」(1976)に続くことになる。

本作は各方面で絶賛され、第15回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した。

前年の「シェルブールの雨傘」(1965)の撮影を終えて本作に起用されたカトリーヌ・ドヌーヴは、男性恐怖症から心を病み、狂気の殺人鬼に変貌する女性を見事に演じている。

主人公が嫌う姉の恋人で既婚者のイアン・ヘンドリー、主人公に惹かれる青年ジョン・フレイザー、主人公の姉イヴォンヌ・フルノー、主人公姉妹が住むアパートの家主パトリック・ワイマーク、エステサロンの客レネー・ヒューストン、サロンのオーナー、ヴァレリー・テイラー、パブの客ジェームズ・ヴィリアーズヒュー・フッチャー、主人公の同僚ヘレン・フレイザーなどが共演している。


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