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タイタンズを忘れない Remember the Titans (2000)

人種偏見が根深い地で白人と黒人の高校が統合されたことで問題に立ち向かうフットボール・コーチや選手達の闘いを描く、製作ジェリー・ブラッカイマー、主演デンゼル・ワシントンウィル・パットンケイト・ボスワースライアン・ゴズリング他共演、監督ボアズ・イェーキン実話を基にしたドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ

デンゼル・ワシントン / Denzel Washington 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ボアズ・イェーキン

製作
ジェリー・ブラッカイマー

チャド・オマン
製作総指揮
マイケル・フリン

マイク・ステンソン
脚本:グレゴリー・アレン・ハワード
撮影:フィリップ・ルースロ
編集:マイケル・トロニック
音楽:トレヴァー・ラビン

出演
ハーマン・ブーンデンゼル・ワシントン

ビル・ヨーストウィル・パットン
ジュリアス・キャンベルウッド・ハリス
ゲリー・バーティアーライアン・ハースト
ピーティー・ジョーンズ:ドナルド・フェイソン
ジェリー“レヴ”ハリス:クレイグ・カークウッド
ルーイ・ラスティク:イーサン・サプリー
ロニー“サンシャイン”バースキップ・パルデュー
シェリル・ヨースト:ヘイデン・パネッティーア
キャロル・ブーン:ニコール・アリ・パーカー
エマ・ホイト:ケイト・ボスワース
ブルー・スタントン:アール・C・ポイティアー
アラン・ボズレイ:ライアン・ゴズリング
レイ・バドズ:バージェス・ジェンキンス

アメリカ 映画
配給 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

2000年製作 113分
公開
北米:2000年9月29日
日本:2001年4月28日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $115,654,750
世界 $136,706,680


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1981年、ヴァージニア州、アレクサンドリア
ハーマン・ブーン(デンゼル・ワシントン)とビル・ヨースト(ウィル・パットン)らは、ある葬儀に参列する。

1971年、夏。
白人校T.C.ウィリアムズ高校が黒人高校と統合されることになり、街では越境入学に反対した暴動が起きる。

黒人校のフットボール部のコーチ、ブーンは、白人校コーチ、ヨーストのアシスタントとなるが、当然、歓迎はされない。

ヨーストは、人種的平等の立場を尊重する教育委員会の指示で、ブーンがヘッド・コーチとなることを知らされる。

ブーンの妻キャロル(ニコール・アリ・パーカー)は、夫がコーチとなったことで騒ぎが拡大することを心配するものの、部員のジュリアス・キャンベル(ウッド・ハリス)達はそれを喜ぶ。
...全てを見る(結末あり)

ヨーストの家を訪ねたブーンは、彼の娘シェリル(ヘイデン・パネッティーア)に歓迎されなかった。

ブーンを家に招き入れたヨーストは、冷静な判断で物事を考え、協力し合うことなどを話し合う。

複雑な思いのヨーストは、他所に移ることを考えるが、選手達は辞めると言い出し、仕方なくチームに残ることにする。

”タイタンズ”のトレーニング初日、ブーンは、ピーティー・ジョーンズ(ドナルド・フェイソン)、ジェリー“レヴ”ハリス(クレイグ・カークウッド)ら選手達に厳しく接する。

そこに、人種偏見のない白人ルーイ・ラスティク(イーサン・サプリー)に続いて、ヨーストと共にゲーリー・バーティアー(ライアン・ハースト)ら白人選手が現れる。

ブーンは、自分に従えないのならチームに合流するなとヨーストに言い放つ。

合宿に向かう日、白人選手ゲリーに戦術について意見されたブーンは、彼を相手にせずに、誰の指示に従うべきかを理解させる。

ブーンは、白人と黒人で別々のバスに乗ろうとしていた選手達に、オフェンスとディフェンスで分乗するよう指示する。

ペンシルベニア州、ゲティスバーグ
宿舎に着いた選手達だったが、ジュリアスゲリーが喧嘩を始めてしまう。

ブーンは、選手達を前に注意はするものの、やる気さえあれば辞めさせないと言って練習を始める。

選手達を容赦なくしごくブーンは、チームメイトを理解する目的で話をするよう伝え、できなければ練習を2倍、3倍にすると言ってそれを強要する。

ブーンの指導の厳しさは激しくなる一方で、ヨーストはそれに意見するものの全く相手にされない。

ある日の早朝、選手達とランニングを始め”ゲティスバーグの戦い”の地に向かったブーンは、戦いの真髄を彼らに叩き込む。

その後もチームは、人種へのこだわりなどを考える暇もなく練習は続き、やがて彼らに連帯感が生まれる。

そんな時、人種偏見を持たない軍人の父親に連れられて、クォーター・バック候補ロニー“サンシャイン”バース(キップ・パルデュー)がチームに入る。

街に戻ったチームは、人種偏見のかけらさえ感じさせない様子で、家族らに迎えられる。

9月4日。
新学年を迎え、越境入学に反対する市民は、高校を取り囲み抗議を続ける。

ゲリーのガールフレンドのエマ・ホイト(ケイト・ボスワース)も、ジュリアスを紹介されるものの彼を無視する。

タイタンズ、初戦。
白人校を相手に苦戦するチームは、オフェンスでしくじり下げられたピーティーを、ディフェンスを指揮するヨーストの采配で起用し、それが成功する。

その結果チームは勝利するが、ゲリーは尚も黒人生徒らを相手にしようとしないエマを見限る。

次の試合もチームは勝利するが、構内での人種間のいざこざは起き、ヨーストも黒人びいきだと言ってアシスタントに見放され、ブーンも嫌がらせを受ける。

しかし選手達は、厳しい日々を耐えて築き上げた絆は固く一丸となる。

第3戦。
序盤でクォーターバックが潰されて負傷するものの、交代したロニーの予想外の活躍でチームは勝利する。

試合後ゲリーは、わざと敵のブロックを怠った、親友でもあるレイ・バドズ(バージェス・ジェンキンス)を退部させる。

その後もタイタンズの連勝は続くが、殿堂入り候補となったヨーストは、協会がブーンを排除しようとしていることを知る。

次の試合で、不正が行われていることを確信したヨーストは、自分の地位を捨てる覚悟でチームを勝たせようとする。

タイタンズは圧勝するものの、ヨーストは殿堂入りが消えたことを知らされる。

街に戻ったチームは歓迎され、エマも、時間はかかるが理解するよう努めることをゲリーに伝える。

ヨーストの殿堂入りを、何より願っていたシェリルは悲しむものの、州優勝を約束する父に慰められる。

帰宅したブーンは家族に迎えられ、隣人の白人達にも祝福される。

ところが、車に乗り街で声援を受けていたゲリーが、衝突されて病院に運ばれる。

ブーンヨースト、そして選手達は病院に駆け付けるが、ジュリアスは、ゲリーの下半身が麻痺していることを知らされる。

病室に向かったジュリアスは、一生共にすることをゲリーに誓い励ます。

ゲリーは、自分に同情するヨーストに対し、障害があっても生きる道はいくらでもあることを伝えて安心させる。

州決勝戦。
ゲリーの母親は息子に代わりスタンドで観戦して、人々に温かい拍手で迎えられる。

エマは、試合前のジュリアスの元に向かい、握手をして激励する。

苦戦するタイタンズは、前半を終わって7点のリードを許す。

ヨーストはピーティーを試合から外していたのだが、アラン・ボズレイ(ライアン・ゴズリング)がチームのことを考えて、後半は彼を自分の代わりに入れるよう提案する。

タイタンズは、試合終了間際で逆転で勝利し、13戦全勝で州チャンピオンとなる。

全国大会に出場したタイタンズは2位となり、ゲリーはその後アスリートとなり、パラリンピックでメダルを獲得する。

1981年、ゲリーは2度目の交通事故に遭い、ブーンヨースト、そして元選手達に見守られながら永遠の眠りにつく。

ブーンは5年後、ヨーストは1990年に引退し、2人の友情は続いている。

ジュリアスは1971年に全米選抜に選ばれ、ゲリーが亡くなるまで友情は続いた。

シェリルは父のコーチの仕事を手伝い続けて、ロニーは”サウスカロライナ大学”でスター選手として活躍し、その後は”ABC”に勤務する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1971年、ヴァージニア州、アレクサンドリア
白人校のT.C.ウィリアムズ高校が黒人高校と統合されることにり、街では越境入学に反対した暴動まで起きる。
黒人校のフットボール部のコーチ、ハーマン・ブーンは、白人校のコーチ、ヨーストに歓迎されるはずもなかったが、人種的平等の立場を尊重する教育委員会の指示でヘッド・コーチとなる。
タイタンズの夏の合宿が始まり、偏見を排除しつつ試合に勝つことにこだわるブーンは、選手達に厳しく接して猛烈な練習で彼らをしごく。
その甲斐あって連帯感が生まれたチームは、街に戻り初戦に勝ち勢いに乗る。
以前として白人の目が厳しい中で、ブーンや選手達は、それとも戦いながら連勝を続けるのだが・・・。
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ヒットメイカー、ジェリー・ブラッカイマーが製作を担当し、実力派デンゼル・ワシントン主演、そして実話を基にした物語ということで話題になった作品。

スポ根ドラマとしては平凡で、それほどの盛り上がりがあるわけでもなく、涙を誘う感動作でもない。
ボアズ・イェーキンの演出も可もなく不可もなくという感じであり、良くも悪くもディズニー映画らしい、万人受けする内容とも言える。

そのため、他を圧倒する深みのある演技に定評があるデンゼル・ワシントンも、少々アクセルを緩めているような雰囲気であり、私には普通に思える。
選手達の個性を活かした描写に、より重点を置いている感じを受ける。

とは言え北米では大いに受け、興行収入は約1億1600万ドル、全世界では約1億3700万ドルのヒットとなった。

周囲を気にせずどこまでも突き進む熱血コーチ、ハーマン・ブーン役のデンゼル・ワシントンビル・ヨーストを人間味溢れる演技で好演するウィル・パットン、選手ジュリアス・キャンベル役のウッド・ハリスゲリー・バーティアーライアン・ハースト、その恋人ケイト・ボスワースロニー“サンシャイン”バースキップ・パルデュードナルド・フェイソンクレイグ・カークウッドイーサン・サプリーヨーストの娘ヘイデン・パネッティーアブーンの妻ニコール・アリ・パーカー、選手役のアール・C・ポイティアーバージェス・ジェンキンス、そして、今観ると注目してしまうライアン・ゴズリングなどが共演している。


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