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再会の街で Reign Over Me (2007)

911(同時多発テロ)で妻子を亡くし心を閉ざした元歯科医が大学時代のルームメイトや周囲の人々の励ましで新たな人生を歩み始めるまでを描く、監督、脚本、出演マイク・バインダー、主演アダム・サンドラードン・チードルジェイダ・ピンケット=スミスリヴ・タイラードナルド・サザーランド他共演のヒューマンドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ヒューマン)


スタッフ キャスト ■
監督:マイク・バインダー
製作総指揮
ジャック・ジャラプト

リンウッド・スピンクス
製作
ジャック・バインダー
マイケル・ロテンバーグ
脚本:マイク・バインダー
撮影:ラス・T・オルソーブルック

編集
スティーヴ・エドワーズ
ジェレミー・ラウシュ
音楽:ロルフ・ケント

出演
アダム・サンドラー:チャーリー・ファインマン
ドン・チードル:アラン・ジョンソン
ジェイダ・ピンケット=スミス:ジャニーン・ジョンソン
リヴ・タイラー:アンジェラ・オークハースト
サフロン・バロウズ:ドナ・リマー
ドナルド・サザーランド:レインズ判事
マイク・バインダー:ブアイマン・シュガーマン
ジョナサン・バンクス:ジョン・ステルター
ロバート・クライン:ジョナサン・ティンプルマン
メリンダ・ディロン:ジンジャー・ティンプルマン
テッド・ライミ:ピーター・サラヴィーノ
ジョン・デ・ランシー:ナイジェル・ペニントン
レエ・アレン:アデル・モデール

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2007年製作 124分
公開
北米:2007年3月23日
日本:2007年12月22日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $19,661,990
世界 $22,222,310


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューヨーク
歯科医アラン・ジョンソン(ドン・チードル)は、ある日、大学時代のルームメイト、チャーリー・ファインマン(アダム・サンドラー)を街で見かける。

アランはチャーリーの名前を呼ぶが、彼はそれに気づかずに立ち去ってしまう。

歯科医だったチャーリーは、911(同時多発テロ)の航空機テロで妻と3人の娘を亡くしていた。

妻ジャニーン(ジェイダ・ピンケット=スミス)に、チャーリーのことを話したアランは、ある夜、再びチャーリーを見かけて呼び止める。

しかし、信じられないことに、チャーリーはアランを覚えていなかった。

数日後、チャーリーのアパートを訪れたアランは、彼と一緒にナイトクラブに出かけて昔話を始める。
...全てを見る(結末あり)

談笑する2人だったが、チャーリーは突然、怒りだして、自分に構うなと叫びながらアランを追い出してしまう。

翌日アランは、診察中に自分に迫ってきた患者ドナ・リマー(サフロン・バロウズ)の誘いを断ったことを恨まれ、彼女から性的暴行を受けたと訴えられてしまう。

困惑するアランだったが、街角で、チャーリーの妻の母親ジンジャー・ティンプルマン(メリンダ・ディロン)に呼び止められる。

ジンジャーは、心を閉ざしたチャーリーが、自分達にも会おうとしないことをアランに知らせる。

その夜、チャーリーがアランのアパートを訪れ、彼は何事もなかったかのようにアランの不平を聞き、二人は楽しい時を過ごす。

アランは、自分のクリニックと同じビルの精神科セラピスト、アンジェラ・オークハースト(リヴ・タイラー)に、チャーリーのことを相談して、ストレス障害のようだというアドバイスを受ける。

チャーリーの心配と自分の問題を抱えながら、アランは、彼のアパートで、ストレスを発散して外泊してしまうのだが、妻ジャニーンはそれを理解しない。

夜な夜なチャーリーと遊びまわるようになったアランは、父親の死も知らずに彼と過ごしてしまい後悔する。

チャーリーは父を亡くしたアランに対し、思いやりのない言葉を口にしてしまい、自分の財産管理人ブアイマン・シュガーマン(マイク・バインダー)を通して、謝罪のつもりで100万ドルをアラン渡そうとする。

もちろんアランはそれを断り、チャーリーは唯一の友人の彼を慕う。

しかし、クリニックで心を開かないチャーリーは、アランと言い合い争いになってしまう。

クリニックの同僚ジョン・ステルター(ジョナサン・バンクス)に、アランは騒動について問い詰められる。

そこに、アランを訴えようとしていたドナが謝罪に現れ、彼はそれを受け入れる。

そんなアランだったが、何とかチャーリーを救いたい気持ちは変わらなかった。

アランは、知人の精神科医ペニントン(ジョン・デ・ランシー)に、それとなく協力を頼むが、それを知ったチャーリーは激怒する。

心沈むアランだったが、チャーリーは気を取り戻して、クリニックを訪れ、医者の診察を受けることを承諾する。

そしてアランは、チャーリーをセラピストのアンジェラの元に連れて行くが、彼は、若いアンジェラに戸惑って自分の話をしようとしなかった。

アンジェラに、何も話さないならセラピーは無駄ではないかと言われたチャーリーは、待合室で待っていたアランに妻や子供のことを話し始める。

アパートに戻り、家族のことが次々思い出されるチャーリーは、銃を取り出して街に出る。

自暴自棄になったチャーリーは拳銃を抜き、居合わせた警官に銃口を向けたため、取り押さえられてしまう。

知らせを受けて警察に向かったアランは、チャーリーの弁護士ピーター・サラヴィーノ(テッド・ライミ)から、911の遺族であるチャーリーが、警官に殴られたことを知られたくない市が、告訴を取り下げたことを知らされる。

警察で数日精神鑑定を受けたチャーリーは、アランに身柄を引き取られ、審問会の後、1年間病院に入れられることになる。

中華料理を食べに行った二人は、チャーリーが、妻との死後の会話で、彼女を怒鳴ってしまい、後悔していることなどを話始める。

審問会でチャーリーは、心的外傷後ストレス障害と診断され、家族の話を聞かされて取り乱してしまい、連れ出されてしまう。

双方の弁護士と、チャーリーの妻の両親はレインズ判事(ドナルド・サザーランド)に呼ばれ、彼の置かれている状況を週末によく考えるよう指示される。

チャーリーは、今では家族のことも思い出せることを義父母ジョナサン(ロバート・クライン)とジンジャーに告げる。

アランは、突然、引っ越してしまったチャーリーを、暫く独りにしておいてほしいと、ジョナサンとジンジャーに頼む。

チャーリーは、アランのクリニックとアンジェラのセラピーで知り合っっていた、ドナと惹かれ合うようになる。

心の重荷のとれたアランは、安堵の表情を浮かべ、妻や子供達の元に帰って行く。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
歯科医アラン・ジョンソンは、ある日、大学時代のルームメイト、チャーリー・ファインマンを街で見かける。
チャーリーはアランの呼びかけに気づかず立ち去ってしまうが、歯科医だった彼は、911(同時多発テロ)の航空機テロで、妻と3人の娘を亡くしていた。
その後、再びチャーリーを見かけて呼び止めたアランは、彼が自分のことを覚えていないことに戸惑ってしまう。
数日後、チャーリーのアパートを訪ねたアランは、彼と一緒にナイトクラブに出かけ昔話を始める。
しかし、チャーリーは突然、怒りだして、アランを追い出してしまう。
親友だったチャーリーを、何とか救うおうとするアランだったが、傷を負った彼の心を癒すことが出来ずに苦悩する・・・。
____________

仕事や生活に恵まれている歯科医が、家庭を犠牲にし、周囲の問題も抱えながら苦悩し、友の閉ざされた心を開かせ癒すラストは心和む。

3000人近い犠牲者を出した911の事件を考え直し、犠牲者それぞれに同じような物語があるかと思うと、改めてその家族や周辺の人々の苦悩が伝わってくる。

コメディアンのアダム・サンドラーを起用したことで、事件によるショックで変貌してしまう主人公の心情を、より効果的にアピールしているように思える。

また、あくまで塞ぎ込む主人公だが、奇行に走るコミカルな演技と姿は、本来のアダム・サンドラーらしい一面を見せてくれる。

彼を何とか助けようとする友人ドン・チードルは、夫婦や患者または同僚とのトラブルを抱えながらも、献身的に友を支えようとする役を、実力派らしい、メリハリのある演技で好演している。

チャーリーの不幸を理解しつつ、夫アラン(D・チードル)の行動を冷静に見守るジェイダ・ピンケット=スミス、主人公の心を開かせるのに苦労するものの、焦らずに対処する若いセラピストのリヴ・タイラー、患者の立場でありながら、診察中にアラン(D・チードル)を誘惑するサフロン・バロウズ911の被害者家族の立場を理解しながら、冷静な判断を下す判事ドナルド・サザーランド、主人公の財産管理人で、本作の監督でもあるマイク・バインダー、クリニックでのアランの同僚役ジョナサン・バンクス、主人公の儀父母役のロバート・クラインメリンダ・ディロン、主人公の弁護士テッド・ライミ(サム・ライミの弟)、アランに主人公の観察を頼まれる精神科医ジョン・デ・ランシーなどが共演している。


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