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赤ずきん Red Riding Hood (2011)

グリム童話赤ずきん」を基に製作された作品。
狼に生贄を捧げ平和を維持していた村の美しい少女を中心に展開する人々と人狼との戦いを描く、製作レオナルド・ディカプリオ、製作総指揮、監督キャサリン・ハードウィック、主演アマンダ・サイフリッドゲイリー・オールドマンビリー・バーク他共演のファンタジー・サスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

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スタッフ キャスト ■
監督:キャサリン・ハードウィック

製作総指揮
キャサリン・ハードウィック

マイケル・アイルランド
ジム・ロウ
製作
レオナルド・ディカプリオ

ジェニファー・デイヴィソン・キローラン
ジュリー・ヨーン
脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン

撮影:マンディ・ウォーカー
編集
ナンシー・リチャードソン
ジュリア・ウォン

音楽:ブライアン・レイツェル

出演
ヴァレリー:アマンダ・サイフリッド

ソロモン神父:ゲイリー・オールドマン
セザール:ビリー・バーク
ピーター:シャイロ・フェルナンデス
ヘンリー・レイザー:マックス・アイアンズ
スゼット:ヴァージニア・マドセン
オーガスト神父:ルーカス・ハース
祖母:ジュリー・クリスティ
ロクサーヌ:シャウナ・ケイン

アメリカ/カナダ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

2011年製作 100分
公開
北米:2011年3月11日
日本:2011年6月10日
製作費 $42,000,000
北米興行収入 $37,652,570
世界 $89,162,160


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
森の外れの村。
美しく成長したヴァレリー(アマンダ・サイフリッド)は、両親が望む相手で、裕福なヘンリー・レイザー(マックス・アイアンズ)との婚約が決められていた。

しかしヴァレリーは、将来を誓い合っていた幼馴染みの木こりピーター(シャイロ・フェルナンデス)と、駆け落ちも考えていた。

そんな時、狼に動物の”生贄”を捧げていたにも拘らず、ヴァレリーの姉が殺されてしまう事件が起きる。

村人は、狼を退治することを考え始め、魔物ハンターでもあるソロモン神父(ゲイリー・オールドマン)を呼び寄せようとする。

ピーターは、ヴァレリーを慰めるために彼女の家を訪れるが、母親スゼット(ヴァージニア・マドセン)に追い返されてしまう。
...全てを見る(結末あり)

焦る村人達は、ソロモン神父を待つことなく狼退治に向かい、ヴァレリーの父セザール(ビリー・バーク)やヘンリーもそれに同行する。

そして、ヴァレリーに、2人の関係を諦めることを告げて、ピーターも狼退治に向かう。

セザールは、森の中の母(ジュリー・クリスティ)の家に立ち寄り、彼女を安心させて先を急ぐ。

その後を付けて来たヴァレリーは祖母に歓迎され、ずきんの付いた赤いマントを渡される。

村人達は、ヘンリーの父親が犠牲になりながらも、狼を仕留めることができる。

翌朝、ヴァレリーは、母スゼットがヘンリーの父と愛し合い、その結果、生まれたのが死んだ姉だということを知る。

その後ソロモン神父が到着し、オーガスト神父(ルーカス・ハース)らに歓迎されるが、神父は、村人達が仕留めたのはただの狼で、村の中に人狼がいることを指摘して警戒させる。

ソロモンは、魔物のひと咬みで人々に呪いが伝染するという”血の月”の伝説を語り、再び、村人の中に人狼が潜んでいることを伝える。

しかし、真っ赤な満月の夜、村人達は浮かれて宴を開き、ヴァレリーを諦めていたピーターは、彼女に誘われて愛を確かめ合う。

その時、現われた人狼が村人を襲い、ソロモンと部下は、それに立ち向かうものの取り逃がしてしまう。

人狼は、ヴァレリーと親友ロクサーヌ(シャウナ・ケイン)の前に現われて話しかける。

その言葉が聞こえるヴァレリーを人狼は誘い、共に逃げれば村は救われると言って、迎えに来ることを伝え姿を消す。

ソロモンは、人狼に咬まれた者は呪われることを告げて、村中を隈なく捜すよう指示する。

傷つけられた母スゼットを介抱する祖母に、人狼に話しかけられたことを伝え、彼女に何かを感じたヴァレリーは警戒する。

その後、昨晩のピーターとの密会を見られたヴァレリーは、ヘンリーから、友好的に婚約を解消することを告げられる。

弟がソロモンに捕らえられたロクサーヌは、人狼と話をしたヴァレリーが魔女だと、村人の前で話してしまう。

ソロモンは、ヴァレリーが人狼が誰であるか感ずいていることを察し、彼女を生贄にして相手をおびき出そうとする。

ピーターとヘンリーは、ヴァレリーを救うために協力し合うことになる。

さらにピーターは、ヴァレリーを助け出して結婚することをセザールに告げ、彼の協力も得られることになる。

ヘンリーは、自分に探りを入れるようなヴァレリーの祖母の臭いなどで、彼女が人狼でないかと疑う。

その後、ヴァレリーは広場にさらし者にされ、ソロモンらは人狼が現われるのを待つ。

夜になり、ピーターが広場に火を放ち、その隙にヘンリーがヴァレリーを救い出してその場を逃れて教会に向かう。

そこに人狼が現われ、ヴァレリーに村を出るよう語りかけ、襲い掛かったソロモンの手を咬み切る。

人狼は教会に踏み込めないために立ち去るが、咬まれたソロモンは魔物になると判断され、部下に殺される。

祖母に襲われそうになった夢を見たヴァレリーは、彼女の危険を察し、森の中の家に向かおうとするが、捕らえられていたピーターの行方が分からないことをヘンリーに知らされる。

途中、ピーターに会ったヴァレリーは、彼を人狼だと疑ってナイフで傷つけてしまう。

しかし、祖母の家に居たのは、実は人狼の父セザールで、彼は、自分の子でない長女を殺したのだった。

セザールは、狼だった父親の衣服の臭いが染み付いた母がヘンリーに疑われたために彼女も殺害し、狼の血を引くヴァレリーを自分の世界に引き込もうとする。

そこにピーターが現われセザールに襲い掛かるが、彼は叩きのめされてしまう。

しかし、ヴァレリーが、咬み切られたソロモンの手の銀の爪で、セザールを突き刺して殺害する。

ピーターは、自分がセザールに咬まれたために、けだものに変身すると言ってヴァレリーの元を去ろうとする。

ヴァレリーはピーターを受け入れ、二人はセザールを葬る。

ピーターは、ヴァレリーを傷つけたくないことを伝え、再会を約束して旅立つ。

スゼットは夫が戻らないことを悟り、狼が現われなくなった村には平和が戻るものの、不安は消え去ることはなかった。

ヴァレリーは、村を出て祖母の家で平穏な暮らしを続けていたが、そこに人狼が現われ、彼女は微笑む。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
森の外れの村に住む美しい少女ヴァレリーは、望まない相手ヘンリーとの結婚が迫っていた。
ヴァレリーには、ピーターという将来を誓い合った相手がいたのだが、そんな時、彼女の姉が狼に殺されてしまう。
村は騒然となり、人々は魔物ハンターであるソロモン神父を呼び寄せるが、その到着を待たずに狼狩りに向かってしまう。
狼を仕留めた村人だったが、ようやく到着したソロモン神父は、それがただの狼で、村人の中に、魔物”人狼”が潜んでいることを告げる。
さらにソロモンは、魔物のひと咬みで、呪いが伝染するという、”血の月”の伝説を語り、村人に警戒させるのだが・・・。
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狡賢い狼が幼い少女を騙すという、おとぎ話と言うよりも、犯罪を感じさせる「赤ずきん」のストーリーを、ファンタジックな雰囲気と映像で、ホラーに近い作品に仕上げた作品。

しかし、子供にはどぎつく、その緊迫感や恐怖などは控えめで、なんとも消化不良的な展開が大人には物足りない感じを受ける。

北米興行収入は約3800万ドル、全世界で約8900万ドル。

トワイライト」(2008)を監督したキャサリン・ハードウィックにも期待がかかったが、同作を思わせるような映像、描写に新鮮味もなく、演出も平凡と言える。

純情な少女の雰囲気でもない、小悪魔的な主人公アマンダ・サイフリッド、威厳を見せるものの呆気なく命を落とす魔物ハンターの神父ゲイリー・オールドマン、主人公の父ビリー・バーク、母ヴァージニア・マドセン、祖母ジュリー・クリスティ、恋人シャイロ・フェルナンデス、婚約者マックス・アイアンズ、村の神父ルーカス・ハース、主人公の友人シャウナ・ケインなどが共演している。


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