サイトアイコン That's Movie Talk!

レッドプラネット Red Planet (2000)

環境汚染に苦しむ地球から火星に居住地を移そうとした人類の計画に問題が発生したため調査に向かった科学者らの活躍を描く、主演ヴァル・キルマーキャリー=アン・モストム・サイズモアテレンス・スタンプベンジャミン・ブラットサイモン・ベーカー他共演のSFアドベンチャー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト ■
監督:アントニー・ホフマン
製作
マーク・カントン
ブルース・バーマン

ジョージ・サラレギー
脚本
チャック・ファーラー(原作)
ジョナサン・レムキン
撮影:ピーター・サシツキー

編集
ロバート・K・ランバート
ダラス・プエット
音楽:グレーム・レヴェル

出演
ヴァル・キルマー:ロビー・ギャラガー
キャリー=アン・モス:ケイト・ボーマン船長
トム・サイズモア:クイン・バーチナル
テレンス・スタンプ:バド・シャンティラス
ベンジャミン・ブラット:テッド・サンテン
サイモン・ベーカー:チップ・ペテンギル

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2000年製作 106分
公開
北米:2000年11月10日
日本:2001年1月13日
製作費 $80,000,000
北米興行収入 $17,480,890
世界 $33,463,970


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
2000年。
環境汚染の進む地球は、火星を人類が居住可能な環境に変えることを考え、実験を始め順調にそれが実行されていたかに見えたが、原因不明の事態が起き、酸素レベルが低下し始める。

2045年。
問題を解決するために、最高の科学者が火星に向かうことになる。

船長で指揮官のケイト・ボーマン(キャリー=アン・モス)、主任科学将校のバド・シャンティラス(テレンス・スタンプ)、副操縦士テッド・サンテン(ベンジャミン・ブラット)、エンジニアのロビー・ギャラガー(ヴァル・キルマー)、2人の民間人、世界的生物学者クイン・バーチナル(トム・サイズモア)、火星地球化の専門家であるチップ・ペテンギル(サイモン・ベーカー)、そして、地形探索ロボットのエイミーが”マーズ1”に乗船して火星へと向かう。

6ヶ月の旅を楽しみながら、マーズ1の乗組員はようやく火星に到着する。
...全てを見る(結末あり)

太陽フレアにより制御不能となったマーズ1だったが、ボーマンを残し、乗組員はポッドで火星に着陸する。

着陸の衝撃で、内臓に損傷を負ったシャンティラスは、その場に残ることを仲間達に告げる。

マーズ1の機能を回復させたボーマンだったが、監視装置により、着陸地点で乗組員一人の死亡を確認、さらに地表の基地”ハブ1”は壊滅状態であることを知り、残る4人も絶望的であることを地球に報告する。

ハブにたどり着いた4人だったが、酸素残量が少なくなり、サンテンとペテンギルは言い争いとなり、サンテンは崖下に落とされてしまう。

やがて酸素が切れた3人は、もがき苦しみヘルメットを外してしまうが、薄い酸素ではあったが、呼吸が出来ることを確認する。

1997年に着陸していた、探査機の場所を確認していた3人は、寒い夜をハブで過ごし、翌日、現地に向かうことにする。

そこに、ポッドから後を追ってきたエイミーが現れる。

エイミーから、ナビゲーターを取り出そうとした3人だったが、エイミーは抵抗してバーチナルが肋骨を折ってしまう。

マーズ1のボーマンは、地球への帰還命令を受け、その準備を始めるものの、再度クルーの捜索を試みる。

探査機を見つけた3人は、部品に改良を加えマーズ1にメッセージを送る。

クルー捜索を諦めたボーマンだったが、50年前の周波数に合わせた交信で、ついに地上の3人の生存を確認し、彼らを連れ帰ることをヒューストンに伝える。

そして、30年前に不時着した、ロシアの無人探査船を再起動させることになるが、ギャラガーは、探査船には2人しか乗れないことをボーマンから知らされる。

3人の向かう地点には低気圧が近づき、彼らは一旦身を潜めるが、エイミーがそこに接近する。

ギャラガーは、探査船に2人しか乗れないことを仲間に話し、寝ている間に、ペテンギルが無線を持って逃亡する。

ペテンギルはエイミーに殺され、ギャラガーとバーチナルは無線機を取りに向かう。

2人はペテンギルの遺体を発見し、その周辺だけ藻が生えているのに気づき、遺体から噴出した昆虫が、そこで生息していることを知る。

バーチナルは昆虫に襲われ、自ら爆破装置で昆虫を壊滅させてギャラガーを助けるが、爆破で周囲の酸素濃度が一気に下がってしまう。

ショックを受けて動けないギャラガーは、ボーマンに励まされながら探査機のある場所に向かう。

探査機に到着し、ボーマンの指示通りに発射準備をするギャラガーだったが、バッテリー不足でパワーが足りないことが分かる。

ギャラガーは、帰還時刻が迫ったボーマンに、藻を食べた昆虫が酸素を作り地球を救えることと、愛を伝え別れを告げる。

エイミーの電源を、探査機の発射に使うことを考えたギャラガーは、エイミーを倒して動力を得て、探査機を地表から発射させる。

それに気づいたボーマンは、自ら船外に出てギャラガーを回収し、心肺停止状態の彼を蘇生し、2人で地球へ帰還する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
2045年。
環境汚染の進む人類は、火星の地球化計画を進めていた。
しかし、原因不明の事態が起きてしまい、問題を解決するために、船長で指揮官のボーマン、エンジニアのギャラガー他、科学者らのクルーが、”マーズ1”で火星に向かうことになる。
6ヵ月後、火星に到着したマーズ1は太陽フレアにより制御不能となり、ボーマンを残し、クルーはポッドで地上に着陸する。
地表の基地”ハブ1”が壊滅状態と分かり、言い争いとなったクルーに死亡者が出る。
ボーマンは、監視装置で死亡者を確認し、残りクルーも絶望と考え帰還命令を受ける。
その後、ギャラガーら生存クルーは、地表に酸素があることに気づくが、後を追って来た地形探索ロボットのエイミーが抵抗を始める・・・。
__________

科学的な裏付や、実際に降り立った探査機の残骸、荒涼とした赤い大地やリアルな映像など、見所が満載のSF大作。

個性ある実力派スターのヴァル・キルマーと、前年「マトリックス」(1999)でブレイクしたキャリー=アン・モスの共演や、1997年7月4日に火星に着陸に成功した”マーズ・パスファインダー”の偉業達成も記憶に新しい時期に公開され、大いに話題になった作品。

しかし、蓋を開けてみると、全く期待外れの結果になり、なんと製作費の半分も稼ぎ出すことができなかったという作品でもある。

製作費 $80,000,000
北米興行収入 $17,480,890
世界 $33,463,970

火星に酸素があったということで、安心感が漂ってしまい、その後の緊迫感や、神秘的な惑星のイメージが、薄れてしまったところが気になる。

しかし、上記のようにマーズ・パスファインダーの残骸が登場したり、そのエアーバッグを利用した驚きの着陸方法や、古い探査機での脱出など、興味深いシーンも多くある。

エンジニアらしい知恵を絞り、男臭さくもあり、また弱みを見せ人間味も感じさせるヴァル・キルマー、指揮官らしく地上部隊を励まし、最後まで諦めない姿が実に頼もしいキャリー=アン・モス、天才科学者には見えないが、人情味のある人物を好演するトム・サイズモア火星到着と同時にアッサリと死亡してしまうのが、やや残念なテレンス・スタンプ、副操縦士ベンジャミン・ブラット火星地球化のエキスパート、 サイモン・ベーカーなどが共演している。


モバイルバージョンを終了