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パニック・フライト Red Eye (2005)

政府高官暗殺計画に巻き込まれるホテル・マネージャーの戦いを描く、監督ウェス・クレイヴン、主演レイチェル・マクアダムスキリアン・マーフィーブライアン・コックスジェイマ・メイズ他共演のサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ウェス・クレイヴン

製作
マリアンヌ・マッダレーナ
クリス・ベンダー
製作総指揮
ボニー・カーティス
ジム・レムリー
J・C・スピンク
メイソン・ノヴィック
原案
カール・エルスワース
ダン・フース
脚本:カール・エルスワース
撮影:ロバート・D・イェーマン
編集
パトリック・ルシエ
スチュアート・レヴィ
音楽:マルコ・ベルトラミ

出演
リサ・ライザート:レイチェル・マクアダムス
ジャクソン・リップナー:キリアン・マーフィー
ジョー・ライザート:ブライアン・コックス
シンシア:ジェイマ・メイズ
チャールズ・キーフ:ジャック・スカリア
キーフの警護官:コルビー・ドナルドソン
機内の女性:ローラ・ジョンソン
ボブ・テイラー:ロバート・パイン
リディア・キーフ:ベス・トゥセイント
リサと話す老婦人:アンジェラ・ペイトン

アメリカ 映画
配給 ドリームワークス
2005年製作 85分
公開
北米:2005年8月19日
日本:未公開
製作費 $26,000,000
北米興行収入 $57,891,800
世界 $95,577,770


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
フロリダ州、マイアミ
”JR”というイニシャルの財布が何者かに奪われる。

鮮魚と共にケースが運ばれ、ある計画が実行される。

”ラックス・アトランティック・ホテル”のフロント係シンシア(ジェイマ・メイズ)は、常連客のボブ・テイラー(ロバート・パイン)と妻マリアンヌから予約に関する苦情を聞いていた。

テイラー夫妻から、マネージャーのリサ・ライザート(レイチェル・マクアダムス)と話したいと言われたシンシアは、祖母の葬儀のためテキサスダラスにいたリサに電話をする。
...全てを見る(結末あり)

それに対処する指示を伝えたリサは、要人である国土安全保障省副長官チャールズ・キーフ(ジャック・スカリア)らが、早めに到着することをシンシアから知らされる。

父ジョー(ブライアン・コックス)からの電話を受けたリサは、空港に着いたためにマイアミ行きの便に乗ると言って電話を切る。

チェックインを待つリサは、気軽に声をかけて来た老婦人(アンジェラ・ペイトン)と話し、父から送られてきた本を譲る。

紳士的な男性ジャクソン・リップナー(キリアン・マーフィー)と知り合ったリサは、搭乗前にバーで彼と話をする。

搭乗時間となり、機内でもジャクソンと同席になったリサは驚き、両親が離婚して母方の祖母の葬儀に参列したことを話す。

飛行機恐怖症気味のリサは、離陸時にやや緊張するものの、ジャクソンと話していたため、それも気にならなかった。

国家転覆や政府高官の暗殺を計画するのが仕事だと言うジャクソンは、動揺し始めたリサに、今回は君が標的だと伝える。

”ラックス・アトランティック”に宿泊予定のキーフの話をするジャクソンは、父親が心配でないかをリサに尋ねる。

それを信じないリサは、父ジョーがなくしたと話していた財布を見せられる。

ジャクソンは、自分とイニシャルが同じ”JR”なので騒いでも信用してもらえないと伝え、指示に従わなければ父の命はないと言ってリサを脅す。

コールで乗務員を呼んでいたリサだったが、家族に不幸があったために動揺していると言って、ジャクソンはやり過ごす。

従えば父は無事だと言われたリサは、ホテルに電話をして、キーフの部屋を3825から4080号室に変更するようジャクソンに指示される。

父の無事を確かめたいと言われたジャクソンは、リサに電話をかけさせてジョーと話をさせる。

電話を切ったジャクソンは、乗客の女性(ローラ・ジョンソン)から荷物をオーバーヘッド・ビンに入れる手助けを頼まれる。

その間に、ターミナルで話した老婦人から、渡した本のお礼を言われたリサは、ジャクソンに気づかれないようにして本にメモする。

それに気づいていたジャクソンは、リサを頭突きで気絶させて老婦人から本を奪い席に戻る。

悪天候で機体が揺れたために目覚めたリサは、ジャクソンが本を読んでいたため、老婦人の様子を見て無事であることを確認する。

ホテルに電話するよう指示されたリサは、従えば父に危害を加えないことをジャクソンから約束される。

シンシアと話したリサは、キーフを迎える準備ができたと言われたところで通話が切れてしまう。

そのまま話したリサは、キーフの部屋を変更するようシンシアに指示しているような振りをする。

他の乗客の電話が通じない様子に気づいたジャクソンは、リサから受話器を奪い、回線が不通であることを確認する。

悪天候が続く間は電話が使えないと乗務員から知らされたジャクソンは、計画が実行できなければ父親の葬儀になるとリサに伝える。

その頃ジョーは、道路に駐車している”BMW”に気づく。

トイレに向かい動揺するリサは、爆弾魔がいることを石鹸で鏡に書く。

それに気づいたジャクソンは、トイレの中でリサを脅す。

リサの胸の傷を見たジャクソンは、切られたのかと尋ねる。

違うと言われたジャクソンは、指示に従うことをリサに約束させる。

席に戻り電話をかけたリサは、キーフの部屋を変更させるようシンシアに指示する。

父に電話するようにとリサから言われジャクソンは、計画が終了するまではダメだと伝える。

仲間が暴走する可能性もあると言うリサだったが、ジャクソンは、自分の命令以外では動かないと答える。

ジャクソンが、キーフと家族も殺そうとしていることを知ったリサは動揺する。

その頃、キーフらはホテルに到着し、シンシアから部屋の変更を知らされた警護官(コルビー・ドナルドソン)は、別のホテルに宿泊することも考える。

それが信頼するリサの指示だと知ったキーフは、家族も疲れているために変更された部屋に向かう。

警護官らは部屋をチェックし、海上の船などを調べさせる。

マイアミ国際空港”。
着陸後に傷のことを話し始めたリサは、2年前に駐車場で男に襲われてナイフを突きつけられたことをジャクソンに伝える。

リサは、あれは事故だったと自分に言い聞かせるのではなく、立ち向かうことを考えるようになったとジャクソンに話す。

次の瞬間、乗客の少年から奪い隠し持っていたペンをジャクソンの喉に刺したリサは、その場から逃げて、機内が混乱する中ターミナルに向かう。

乗務員は空港の警備に連絡し、ジャクソンは傷つきながらリサを追う。

ジャクソンに気づいたリサはモノレールに乗り、それを降りて車を奪い市街に向かう。

ホテルに電話をしたリサはシンシアと話し、キーフと全員を避難させ火災警報を鳴らす指示を出す。

キーフが暗殺されると言われたシンシアは、火災警報を鳴らしてキーフの部屋に向かう。

父ジョーに電話をしたリサだったが、携帯電話のバッテリーが切れてしまう。

海上でチェックを受けた船の男達は、その後、水中に沈められていた武器を引き上げて海岸に向かう。

現れたシンシアから避難するようにと言われた警護官は、キーフと妻リディア(ベス・トゥセイント)と子供達を部屋から出す。

船上から”ジャベリン” (対戦車ミサイル)が発射され、キーフの部屋は破壊される。

ジョーの家に着いたリサは、入り口の前にいた銃を持った男にめがけて車で突っ込む。

キーフと家族、そしてシンシアは無事だった。

男の死を確認したリサは、無事だったジョーから、警察には通報したことを知らされる。

シンシアに電話をしたリサは、キーフらが無事あることを確認して、直ぐに向かうことを伝える。

その場に現れたジャクソンが、ジョーを痛めつけたことを知ったリサは、ホテルの暗殺は失敗したことを伝え、襲い掛かってくる彼に対抗する。

警察からの電話を受けたリサは、侵入者がいることを伝えて、警官が急行すると言われる。

襲い掛かってきたジャクソンに階段から突き落とされたリサは、死んだ男の銃を手にして発砲する。

銃を蹴ってリサに襲い掛かるジャクソンだったが、その銃を拾ったジョーに銃撃されて観念する。

ホテルに向かったリサは、指示通りに行動して無事だったシンシアと抱き合い、キーフから感謝される。

テイラー夫妻から苦情を言われたリサは、シンシアをクビにするよう指示する二人に対し、苦情カードに記入した後は好きにするよう不満を訴える。

そして、リサとシンシアは、気分をよくしてバーに向かう。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
フロリダ州、マイアミ
”ラックス・アトランティック・ホテル”では、国土安全保障省副長官キーフを迎える準備が進めらられていた。
ダラスで祖母の葬儀に参列したホテルのマネージャーのリサ・ライザートは、マイアミに戻るために空港で搭乗を待つ。
紳士的なジャクソンと知り合ったリサは、機内でも彼と同席になったために驚く。
離陸後、国家転覆や政府高官暗殺が仕事だとジャクソンから言われたリサは戸惑い、今回のターゲットは自分だと知らされる。
父ジョーの財布を見せられ監視していると言われたリサは、ホテルに電話をしてキーフの部屋を変えるようジャクソンから指示される。
電話が不通の間にリサは、ジャクソンの隙を見て対抗策を考えるのだが・・・。
__________

エルム街の悪夢」、「スクリーム」シリーズなどで知られるスプラッター・ムービーの巨匠ウェス・クレイヴンの演出、若手として期待のカナダ人女優レイチェル・マクアダムスキリアン・マーフィーアイルランド出身)などの共演が注目のサスペンス。

政府高官の暗殺計画に巻き込まれるホテル・マネージャーの”恐怖”を描く物語かと思いきや、過去の体験から悪に立ち向かうことを決めた女性の勇気ある行動が描かれた作品。

ストーリーは単純明快で、キャリアウーマンではあるが、か弱き女性に見える主人公の命を懸けた戦いを、機内の密室の緊迫感なども含めて軽快に描く、ウェス・クレイヴンの演出手腕が見どころの作品。

日本ではなぜか劇場未公開に終わったが、北米興行収入は約5800万ドル、全世界では1億ドルに迫るヒットとなった。

原題の”Red Eye”は、主人公がダラスからマイアミに向かう”Red-eye flight”(目の隈便)のことを意味している。

政府高官の暗殺計画に巻き込まれながら、悪に対して敢然と立ち向かうホテル・マネージャーを熱演するレイチェル・マクアダムス、紳士的な青年を装いながら陰謀を企むテロリストのキリアン・マーフィー、主人公の父親ブライアン・コックス、主人公の部下であるフロント係のジェイマ・メイズ、暗殺のターゲットとなる国土安全保障省副長官ジャック・スカリア、その警護官コルビー・ドナルドソン、機内の女性ローラ・ジョンソン、主人公らに苦情を言うホテルの常連客ロバート・パインクリス・パインの実父)、国土安全保障省副長官の妻ベス・トゥセイント、主人公が親しみを感じて話をする老婦人アンジェラ・ペイトンなどが共演している。


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