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レッド・ドーン Red Dawn (2012)

1984年に公開された、監督、脚本ジョン・ミリアスによる「若き勇者たち」のリメイク。
ロシア北朝鮮連合によるアメリカ侵略に抵抗する若者達の戦いを描く、監督ダン・ブラッドリー、主演クリス・ヘムズワースジョシュ・ペックジョシュ・ハッチャーソンジェフリー・ディーン・モーガン他共演の戦争アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト
監督:ダン・ブラッドリー

製作
ボー・フリン
トリップ・ヴィンソン
製作総指揮
ヴィンセント・ニューマン
ケヴィン・ハロラン
原案:ケヴィン・レイノルズ
オリジナル脚本”若き勇者たち
ケヴィン・レイノルズ
ジョン・ミリアス
脚本
カール・エルスワース
ジェレミー・パスモア
撮影:ミッチェル・アムンドセン
編集:リチャード・ピアソン
音楽:ラミン・ジャヴァディ

出演
ジェド・エッカート:クリス・ヘムズワース
マット・エッカート:ジョシュ・ペック
ロバート・キットナー:ジョシュ・ハッチャーソン
トニ・ウォルシ:エイドリアンヌ・パリッキ
エリカ・マーティン:イザベル・ルーカス
ダリル・ジェンキンス:コナー・クルーズ
アンドリュー・タナー特務曹長:ジェフリー・ディーン・モーガン
ダニー・ジャクソン:エドウィン・ホッジ
トム・エッカート:ブレット・カレン
ジュリー・グッドイヤー:アリッサ・ディアス
グレッグ・グッドイヤー:ジュリアン・アルカラス
ジェンキンス市長:マイケル・ビーチ
チョウ大尉:ウィル・ユン・リー
パク中尉:フェルナンド・チェン
ホッジス軍曹:マット・ジェラルド
スミス伍長:ケネス・チョイ
ピート:スティーヴ・レンツ

アメリカ 映画
配給
MGM
フィルム・ディストリクト
2012年製作 93分
公開
北米:2012年11月21日
日本:2013年10月5日
製作費 $65,000,000
北米興行収入 $48,169,730
世界 $50,950,300


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
金融危機や政治情勢で世界中が混沌とする中、権力者の世代交代で北朝鮮の動向が注目されていた。

ワシントン州、スポケーン
休暇で帰郷したアメリカ海兵隊員のジェド・エッカート(クリス・ヘムズワース)は、高校のフットボールチーム”ウルヴァリンズ”で活躍する弟マット(ジョシュ・ペック)の試合を、父トム(ブレット・カレン)と共に見守る。

結局、マットは試合に負けてしまい気落ちするが、ガールフレンドのエリカ・マーティン(イザベル・ルーカス)に慰められる。

バーにいたジェドは、昔から知っているエリカの友人トニ・ウォルシ(エイドリアンヌ・パリッキ)に声をかけられる。

そこにマットとエリカも現れるのだが、店は停電してしまう。
...全てを見る(結末あり)

停電が広域だったことを知ったマットはエリカに送ってもらい、同行したトニにジェドのことを訊かれる。

自宅にいた警官のトムは警戒のために出かけて、そこにマットが帰るものの、ジェドとまともに口をきこうとしない。

翌朝、爆音と共に目覚めたジェドとマットは、空挺部隊の降下や攻撃に驚く。

ピックアップトラックに乗ったジェドとマットはトムを捜すために家を出て、街中が混乱していることを知る。

トムのパトカーを見つけた二人は、落下傘で降下した兵士の攻撃を受ける。

マットを頼むとトムに言われたジェドは車でその場から逃れ、エリカの家に向かう。

しかし、その場はアジア人らしき兵士に占拠され、エリカと家族は連行されようとしていたため、ジェドとマットは逃走する。

マットの同級生のロバート・キットナー(ジョシュ・ハッチャーソン)とダリル・ジェンキンス(コナー・クルーズ)がトラックの荷台に飛び乗る。

北朝鮮空挺部隊のチョウ大尉(ウィル・ユン・リー)は、ジェドらを追うものの事故を起こして追跡を諦める。

山小屋に向かったジェドは、もう一台でついて来たピート(スティーヴ・レンツ)、ジュリー・グッドイヤー(アリッサ・ディアス)とグレッグ(ジュリアン・アルカラス)と話し、マットらに備品を確認させる。

政府が機能停止になっているというテレビニュースを見たジェドは、それを信じようとしない。

車が近づいたために様子を見に行ったジェドは、発砲したピートから銃を奪う。

車から降りて来たのが同級生のダニー・ジャクソン(エドウィン・ホッジ)だったために、マットは彼の無事を喜ぶ。

一緒だったトニにエリカのことを訊かれたマットは、彼女が連行されたことを伝える。

翌朝、起こされたマットは、ピートが食料を持って逃げたことをジェドから知らされる。

マットらは、使える物を車に積んで森に隠れると言うジェドの指示に従う。

街の様子を見に行ったジェドは、北朝鮮軍がこの付近だけに侵攻したとは考えられないとマットに話し、連行した者達を収容所に集めていることを確認する。

現れたダニーらから敵に見つかったと言われたジェドは、捕えられたピートが場所を教えたことを知る。

その場にはダリルの父親で市長のジェンキンス(マイケル・ビーチ)とトムが連れてこられていた。

メガホンを手にしたジェンキンスは、チョウ大尉がこの区域の統括者であることを伝え、降伏すれば誰も処罰しないことを約束したことを話す。

父に名前を呼ばれたダリルは降伏することを提案するが、ジェドは罠だと考える。

続いてメガホンを渡されたトムは、正しい選択をするようにとジェドとマットに伝え、敵と戦うように指示したためチョウに射殺される。

ジェドは、声を出そうとしたマットの口を押える。

見つかることを恐れたロバートとダリルは、両親の元に戻ろうとする。

ロバートを呼び止めたトニは、両親が死んだことを伝える。

対抗策がない現状ではあったが、ジェドは戦う意思を伝える。

過酷だが地元でもあり、家族を救うための戦う意味と自分達の故郷を守る必要があると言ってジェドは皆を説得する。

まともに戦っても勝てないと考えるジェドは、団結心を教えて部隊を作る。

占領下の街を観察したジェドらは協力者を探して情報を入手し、今以上の武器を手に入れようとする。

トニが敵を誘い込み、相手を殺したジェドらは武器を奪う。

ジェドらは、その後も敵を襲い、車両や爆弾も手に入れる。

鹿を撃って食料を確保し、森の中のアジトも作ったジェドらは戦いに備える。

占領下の住民に紛れ込みながら、”ウルヴァリンズ”と名乗りゲリラ戦を展開してテロ行為を続けたジェドらは、裏切り者のピートらも殺害する。

エリカが気がかりなマットは、収容されているエリカを確認しに行くが、チームワークを乱す行動をジェドに非難される。

しかしマットは、チョウを倒すための写真も撮って来たことを知らせる。

入念な計画を立てたジェドはそれを実行に移そうとするが、北朝鮮のバックにいるロシアが、特殊任務部隊”スペツナヅ”を送り込んできたことに気づく。

計画実行寸前、エリカが乗せられたバスに気づいたマットは、彼女を助けようとする。

それが罠だと分かったジェドはその場から引き上げるが、マットを連れ戻しに行ったグレッグが射殺される。

エリカらが鎖でつながれていたため、鍵を奪いバスを運転したマットは、敵の車両に衝突する。

なんとかその場から逃れ、エリカと共にアジトに戻ったマットは、自分の身勝手な行動により、グレッグが死んだことをジェドから知らされる。

ロシアの動きと自分達に協力した者が危険であることをエリカから知らされたジェドらは、街に向い戦いを続ける。

ウルヴァリンズを始末できないことで住民が立ち上がる恐れがあるため、チョウは上官から非難される。

マットの態度を気にするジェドは、母親が亡くなり6年も軍にいた間、兄を必要とする弟のことを考えずに逃げ出していた自分の行為を謝罪する。

両親を亡くした今、この戦いでは協力し合うことが必要だと言うジェドだったが、マットが返事をしないために諦めてその場を去る。

アジトに戻ったマットは仲間達に迎えられ、ジュリーも彼を許す。

トニと昔話をしていたジェドは、敵の攻撃が始まったためにアジトに戻る。

ジュリーとダニーは死亡し、その場から脱出したジェドらは窮地に立たされる。

敵のアジトを破壊したという連絡を受けたチョウは、死体が2体しかないと知り、残りをメンバーを探すよう命ずる。

その後、森の中で何者かがジェドらに近づき、海兵隊のアンドリュー・タナー特務曹長(ジェフリー・ディーン・モーガン)とホッジス軍曹(マット・ジェラルド)、スミス伍長(ケネス・チョイ)だった。

反乱組織”ウルヴァリンズ”に助けを求めに来たと言うタナーは、侵略された経緯をジェドに訊かれ、強力なサージ電流を起こす新兵器による全ての機関の機能停止についてを話す。

東海岸はロシアに支配され、その協力を得て北朝鮮が北西部を攻撃したことを話すタナーは、無傷の4州他でもウルヴァリンズの影響で抵抗していることを伝える。

ウルヴァリンズが革命を起こしたと言うタナーは、敵の武器に対抗する方法が分からなかった。

装置の図を見せられたロバートは、マットの電話で撮った敵の写真をタナーらに確認させる。

それが通信手段である閉鎖型ネットワークであり、盗聴できれば反撃可能だとタナーに言われたジェドは、それを奪う方法を考える。

北朝鮮軍が拠点としている警察署内に侵入したジェドらは、装置であるボックスを捜すが、敵に気づかれてしまう。

それを知ったチョウは一人も逃がすなと部下に命じ、銃撃戦が始まり、マットがボックスを見つける。

スペツナヅに襲われたダリルは刺されるものの、その場から逃げ伸びる。

ホッジスは死に、ボックスを持って退避するようマットに指示したジェドは、腕に銃弾を受けてチョウと格闘になる。

その場が父トムのオフィスだと気づいたジェドは、引き出しの下から銃を取り出し、チョウを射殺する。

ボックスを確保したことを確認して仲間達の元に戻ったジェドは、マットと話をする。

ジェドは、マットの戦いぶりを誇りに思うことを伝え、兄弟のわだかまりは消える。

しかし、その場は敵に攻撃され、ジェドが銃弾を受けてしまう。

取り乱すトニを逃がしたマットは、ジェドの死を確認して退避する。

森の中に向かったマットらは、自分達の居場所が知られていたことを疑問に思う。

ダリルの傷口を確認したロバートは、発信器が埋め込まれていることに気づく。

トニはダリルを責めるが、マットが制止する。

発信器の摘出は無理だと知ったマットは、自分の意思でダリルがこの場に残ることを確認して、ロバートが彼に銃を渡してその場を去る。

ボックスを持参してヘリコプターで移動しようとするタナーは、安全地帯まで同行するかをマットに問う。

マットは、このまま戦い続けることをタナーに伝える。

ジェドの意思を継ぎ仲間を増やしたマットは、収容所に総攻撃を仕掛ける。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ワシントン州、スポケーン
アメリカ海兵隊員のジェド・エッカートは休暇で帰郷する。
母が亡くなった後に家を出たジェドは、その行為を理解できない弟マットとわだかまりがあった。
停電で街が混乱した翌朝、目覚めたジェドとマットは、軍隊の侵略と攻撃に気づき、警官である父トムを捜しに行く。
街が北朝鮮に占拠されていることを知ったジェドは、マットの同級生のロバートとダリルを連れて逃走し、山小屋に向かう。
他の避難者と共に備品を確認したジェドらは、政府の機能が停止したという報道を確認する。
翌朝、裏切った者の密告により居場所が見つかったジェドらは身を潜め、その場に連れてこられた父トムが、自分達に戦うよう指示して殺される姿を目撃する。
悲しみを堪えるジェドは戦う意思をマットらに伝え、部隊を組織して抵抗活動を続けるのだが・・・。
__________

本作の基になる1984年公開のジョン・ミリアス作品「若き勇者たち」では、冷戦下ということもあり、侵略連合がソ連キューバニカラグアの三国だった。

時代は変わりソ連は崩壊して冷戦は終わり、ロシアの後ろ盾を得た北朝鮮が、敵視するアメリカを侵略するという”奇抜”なアイデアが話題にはなった作品。

ジェイソン・ボーン・シリーズスパイダーマン・シリーズ他、大作の第二班監督を務めたダン・ブラッドリーの初監督作品。

率直に言うと、荒唐無稽な内容に冒頭から呆気に取られてしまい、一人の海兵隊員に指揮された高校生部隊が抵抗軍を組織するという、空想映画かマンガの世界、またSFでも見る感覚で鑑賞した方がいい。

批評家、観客にも受け入れられず評価は最悪で、北米興行収入は約4800万ドル、全世界では約5100万ドルに終わり、製作費の6500万ドルを回収することもできなかった。

海兵隊員として部隊を組織するクリス・ヘムズワース、その弟ジョシュ・ペック、その同級生ジョシュ・ハッチャーソンエイドリアンヌ・パリッキイザベル・ルーカス、コナー・クルーズ、エドウィン・ホッジ、彼らに合流する海兵隊特務曹長のジェフリー・ディーン・モーガン、警官である主人公の父親ブレット・カレン、部隊に加わる夫婦アリッサ・ディアスとジュリアン・アルカラス、市長マイケル・ビーチ北朝鮮の空挺部隊指揮官ウィル・ユン・リー、その部下フェルナンド・チェン、タナー(ジェフリー・ディーン・モーガン)の部下マット・ジェラルドケネス・チョイ、主人公らを裏切るスティーヴ・レンツなどが共演している。


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