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ミッシング・デイ Reclaim (2014)

養子縁組支援団体を装う人身売買グループから養女を救い出そうとする夫婦の闘いを描く、主演ジョン・キューザックライアン・フィリップレイチェル・レフィブレジャッキー・ウィーヴァールイス・ガスマン他共演のサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:アラン・ホワイト
製作
ブライアン・R・エティング
ジョシュ・エティング
フレドリク・マルンベリ
ゲイリー・ハミルトン
シルヴィオ・ムラグリア
マイク・ガブラウィ
イアン・サザーランド
ロバート・ルケティック
脚本
カーマイン・ガエータ
ルーク・デイヴィス
撮影:スコット・キーヴァン
編集
ドゥービー・ホワイト
スコット・D・ハンソン
音楽:イニョン・ズール

出演
ベンジャミン:ジョン・キューザック
スティーヴン・メイヤー:ライアン・フィリップ
シャノン・メイヤー:レイチェル・レフィブレ
ニーナ:ブリアナ・ロイ
ガブリエル・レイガート/アンジー:ジャッキー・ウィーヴァー
警察本部長:ルイス・ガスマン

中国/マレーシア/アメリカ 映画
配給 ライオンズゲート
2014年製作 96分
公開
北米:2014年9月19日
日本:2015年4月4日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
2010年の”ハイチ地震”で孤児となったニーナ(ブリアナ・ロイ)は、救援支援団体に保護される。

プエルトリコ
国際養子縁組支援団体を訪ねたスティーヴン・メイヤー(ライアン・フィリップ)と妻のシャノン(レイチェル・レフィブレ)は、担当者のガブリエル・レイガート(ジャッキー・ウィーヴァー)に迎えられる。

待望の養女と会えるスティーヴンとシャノンは期待に胸膨らませながら、ガブリエルからニーナを紹介される。

養子縁組の手続きを終えたスティーヴンとシャノンは、ガブリエルから、水曜までにはパスポートを用意できると言われる。

ロッジに向かった三人はビーチまで散歩する途中に、他の宿泊客であるベンジャミン(ジョン・キューザック)から声をかけられて話をする。
...全てを見る(結末あり)

シカゴから来たと伝えたスティーヴンとシャノンは、ベンジャミンが、体験型の企業研修で隣のロッジに宿泊中だということを知る。

その夜、ニーナに家の写真を見せたスティーヴンとシャノンは、楽しい時間を過ごす。

夜中に目覚めたスティーヴンは、ベンジャミンと仲間がテラスで飲んでいることが気になる。

翌日、ニーナとビーチにいたスティーヴンとシャノンは、現れたベンジャミンから、昨晩飲んでいたヴェロニカとサロを紹介される。

その後、ベンジャミンから話しかけられたシャノンは、養女のニーナのことを訊かれ、被災地の人々の力になりたかったことを伝える。

ベンジャミンは、自分も養子で被災地にも行ったとシャノンに伝え、手首のタトゥーを見せてもらう。

ニーナとビーチにいたスティーヴンは、シャノンと親しげに話す姿が気になる。

ガブリエルに電話をしたスティーヴンは、留守電だったためにメッセージを残す。

隣の宿泊客が気になるためにホテルに移ったという、スティーヴンのメッセージを聴いていたガブリエルは受話器を取り、どこのホテルかを確認してパスポートの件を話し、ニーナのことを尋ねて電話を切る。

その夜、眠れないために散歩に出たスティーヴンは、事故に遭った時のことを思い出す。
__________

酔ったスティーヴンを迎えに行き助手席に乗せたシャノンは、お腹の子のことを気にする彼と自宅に向かおうとして、信号待ちをする。

発進したシャノンは、信号を無視したおラックに衝突される。
__________

バーに寄ったスティーヴンは、ヴェロニカとサロと共に現れたベンジャミンからおごると言われ、帰ろうとしたものの、誘われたために仕方なく付き合う。

養女のことなどを話したスティーヴンは、ベンジャミンから、ハイチに支援団体の一員として行ったことがあると言われる。

帰ろうとしたスティーヴンは、ソロから、礼儀としておごり返すものだと言われる。

ベンジャミンらに酒をおごったスティーヴンは、手続きを省略するために金を使ったか訊かれ、自分達は正攻法でやったと答える。

2回分の金を置いて帰ろうとしたスティーヴンは、襲い掛かってきたソロに叩きのめされる。

警察沙汰になったスティーヴンは、シャノンに迎えに起きてもらい、ベンジャミンらに話をでっちあげられたと伝える。

二度と飲まないという約束を破ったと言われたスティーヴンは、酒をかけられたと伝えるものの、失望したシャノンはニーナを連れて帰ろうとする。

ニーナに謝罪したスティーヴンは、現れた警察本部長(ルイス・ガスマン)から、厄介な者達には関わらないことだと助言されて名刺を受け取る。

翌朝、スティーヴンから謝罪されたシャノンは、ニーナがいないことに気づく。

焦る二人はフロントに向かい、娘がいなくなったことをホテルのスタッフに伝えて、その後、警察本部長らが駆け付ける。

戸惑うスティーヴンとシャノンを落ち着かせる本部長は、手順を踏んで捜査を進めていることを伝えて、揉めた者達も調べる必要があり、養子縁組の仲介業者のことを尋ねる。

毎日電話しているが昨日は電話がつながらず、ネットのサイトも見られないと知った本部長は、業者に払った金額が6万ドルであることを確認してその場を去る。

シャノンと手分けをしてニーナを捜すことにしたスティーヴンは、支援団体の事務所に向かうものの、もぬけの殻だった。

警察署に向かったシャノンは、領事館に問い合わせたものの、パスポートの申請は出ていなかったことを本部長から知らされる。

領事官はガブリエルもニーナも知らないと言っていると伝えた本部長は、手続きを口実に時間を稼いだガブリエルが、その間にニーナを連れ戻したと考えられることをシャノンに伝える。

部屋に鍵がかかっていたためにそれを否定したシャノンだったが、本部長は、”レクイエム”と呼ばれる詐欺であり、それが頻発していると話す。

金を奪った後に子供を取り戻し、次のターゲットを探す手口で追跡は難しいと言う本部長は、サイトの認可証を見たと話すシャノンに、すべて偽造だと伝える。

スティーヴンが家宅侵入した可能性があると言う本部長は、勝手な行動はやめて自分達に任せるべきだとシャノンに伝え、捜査を続けてほしいと頼む彼女にそれを約束する。

その後も、スティーヴンとシャノンはニーナを捜すものの見つけることはできなかった。

自分のせいだと言うスティーヴンは、支援団体からキャンセルの連絡があったために、追加の料金の3万ドルを払ったことをシャノンに伝える。

娘を闇市場で買ったのかと言われたスティーヴンは、ガブリエルは正規の仲介業者で認可証も事務所で見たはずだと伝えるものの、シャノンから、相談しなかったことを批判される。

払ったのならなぜニーナが戻らないのかと訊かれたスティーヴンは、今週も追加請求があり1万ドル払ったとシャノンに伝える。

相手が犯罪者であるならこれ以上、関わるべきではないと考えるスティーヴンだったが、シャノンから、何を考えているか分からない者達と一緒の幼い子供を見捨てるつもりかと言われる。

一人で捜してほしいとスティーヴンに伝えたシャノンは、その場を去る。

ヴェロニカと現れたベンジャミンから、先日のバーことを謝罪されたシャノンは、ニーナの件を訊かれて、10万ドルの詐欺行為らしいと伝える。

それを知ったベンジャミンは、あることを考えて疑問に思い、シャノンはその場を去る。

ホテルに戻り大金を支払ったことで口論になったスティーヴとシャノンは、現れたヴェロニカから、ニーナがベンジャミンと一緒だと言われてその場に案内される。

それは罠で、ベンジャミンとサロに銃を向けられて拘束されたスティーヴンとシャノンは、バンに乗せられてある場所に連れて行かれる。

ベンジャミンから、ニーナは無事だと言われた二人は、シカゴでの金の管理について訊かれる。

事故の示談金290万ドルがあるはずだと言って、2010年に遭った事故の記事を確認するベンジャミンは、シャノンが子供を失い産めない体になったことを話す。

金は使ったと話すスティーヴンの言葉を信じないベンジャミンは、シャノンから、家を建てて生活を変え、慈善信託を始めてニーナを養子にしたと言われる。

スティーヴンはおもちゃを作っているが収入は少なく、自分も働いていないと言うシャノンに、すべてを知っていると伝えたベンジャミンは、ガブリエル・レイガート本名アンジーという共通の知人がいることを伝える。

アンジーから話を持ち掛けられ、1回で2万5000ドル払うと言われたものの彼女も信用できず、街でシャノンと会った際に10万ドルの詐欺の件を聞いたために、資産を調べたとベンジャミンは話す。

いつもは子供を連れ戻して終わりだが、今回は事情が変わったと言うベンジャミンは、もう少し協力してもらうとスティーヴンとシャノンに伝える。

銀行口座のパスワードを教えるようにと言って発砲し、スティーヴンを脅してシャノンに銃を向けたベンジャミンは、番号を聞き出して興奮するサロを落ち着かせる。

廃墟となった厨房に閉じ込められ、事故の夜、酒を飲んだことを後悔するスティーヴンは、絶対にここから逃げ出すとシャノンに伝える。

シカゴの代理人からの連絡で送金に48時間かかることをベンジャミンから知らされたスティーヴンとシャノンは、ニーナのことを尋ねるものの答えてもらえない。

金を払えばニーナは助けてもらえると考えるスティーヴンだったが、シャノンは耐えきれずに取り乱しそうになる。

アンジーから新たな仕事の依頼を受けたベンジャミンは、彼女が報酬を下げたために疑問に思う。

翌日、ニーナの映像をスティーヴンとシャノンに見せたベンジャミンは、スティーヴンと共に銀行に向かう準備をする。

サロと共に銀行に向かうスティーヴンは、周囲の様子を観察しながら街に向かう。

次も同じことをするようニーナに指示したベンジャミンは、うまくやっていると伝える。

銀行に着いたスティーヴンは、サロに監視されながら手続きを始め、拘束されていた場所の地名”マウナボ”を行員に確かめる。

その頃、什器を蹴り上げて浮かせたシャノンは、その場から逃れる。

支配人に会ったスティーヴンは、マネーロンダリングを警戒していると言われたために、家を買うことを検討していると伝える。

現金を受け取ったスティーヴンは銀行を出て、走り出して逃げる。

ガス台に火を点けたシャノンは結束バンドを焼き切り、エアコンを椅子で殴って外し、建物の外に出る。

タクシーに乗ったスティーヴンは、マウナボに向かう。

サロからスティーヴンに逃げられたという連絡を受けたベンジャミンは、15分後にアンジーの家で会うことをヴェロニカに伝えて街に向かう。

運転手に携帯電話を借りたスティーヴンは、本部長に連絡して、向かっているマウナボにシャノンとニーナが捕まっていることを伝える。

警察が急行するので署に来るよう指示されたスティーヴンだったが、それでは間に合わないと本部長に伝える。

ニーナを見つけたシャノンは、彼女を連れて部屋から逃げる。

スティーヴンが戻ったことをベンジャミンに知らせたヴェロニカは、ショットガンで脅すようにと指示される。

サロに電話をしたベンジャミンは、スティーヴンが戻ったことを伝える。

ヴェロニカに銃を向けられたスティーヴンは、警察が来ると言って逃げるようにと伝えるものの、彼女はタクシーを追い払う。

シャノンが声をかけた隙に銃を奪ったスティーヴンは、それをヴェロニカに向ける。

ヴェロニカに家に入るようにと指示したスティーヴンは、シャノンとニーナを車に乗せて走り去る。

街道でベンジャミンとサロとすれ違ったスティーヴンは、二人に追われる。

サロはトラックに衝突し、街道を外れたスティーヴンは追跡をかわし、ベンジャミンは木に衝突する。

崖に落ちる寸前で止まったスティーヴンは、ニーナとシャノンを助けて車は落下する。

本部長が駆け付け、ベンジャミンは死んだだろうと伝えたスティーヴンは、現金を彼に見せて送ってもらえることになる。

当初は信じていなかったことを謝罪した本部長は、警官の車を奪い追ってきたベンジャミンに追突される。

本部長は死亡し、車から出るよう指示されたスティーヴンはベンジャミンに殴られ、シャノンは現金を渡すと伝える。

スティーヴンと本部長をトランクに入れたベンジャミンは、パトカーを運転してアンジーの家に向かう。

アンジーから、計画と違う状況の説明を求められたベンジャミンは、彼女が黒幕だということをシャノンに伝える。

仕事の話に戻ったアンジーは報酬の件になり、いつものように2万5000ドル渡すとベンジャミンに伝える。

納得しないベンジャミンはアンジーを射殺し、彼を火かき棒で殴ったシャノンは、ニーナを逃がしてその場から走り去る。

隠し持っていた銃でトランクを開けたスティーヴンは、家に入り誰もいないことを確認し、銃声を聴いてその場に向かう。

シャノンを追い詰めたベンジャミンだったが、現れたスティーヴンに射殺される。

その場に現れたニーナが銃を手にしたため、スティーヴンとシャノンは彼女を説得して捨てさせる。

スティーヴンとシャノンは、これからは自分達が守るとニーナに伝えてビーチに向かう。
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人身売買される子供の数は毎年120万人にも及ぶ。

そんな子供達はどこにでも潜んでいる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
プエルトリコ
国際養子縁組支援団体を訪ねたスティーヴン・メイヤーと妻のシャノンは、担当者のガブリエルに迎えられ、養女のニーナと対面して手続きを済ませる。
妊娠中に事故に遭い子供を失い、二度と子供を産めない体になってしまったシャノンは、ニーナを家族に向かえてスティーヴンと共に幸せを実感する。
ロッジで会ったベンジャミンの存在が気になるスティーヴンとシャノンは、ホテルに移りニーナのパスポートの手配を待つ。
その後、ベンジャミンらにバーで絡まれてトラブルを起こしたスティーヴンは警察沙汰になり、事故の原因になった酒を二度と飲まない約束をしたはずだと言うシャノンに非難される。
翌日、機嫌を直したシャノンはニーナがいないことに気づき、スティーヴンと共に彼女を捜し始める。
スティーヴンはガブリエルが姿を消したたことを知り、警察に向かったシャノンは、本部長から、大金を狙う養子縁組詐欺だと言われる。
ニーナを見つけらないシャノンは、スティーヴンから追加料金を払ったと言われ、総額が10万ドルになったことを知り愕然とする・・・。
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養子縁組支援団体を装う人身売買グループの詐欺に巻き込まれた夫婦が、それに利用されている養女を救い出すために命懸けで闘う姿を描くサスペンス。

撮影は舞台となるプエルトリコで行われ、小作ではあるが魅力的なキャスティングが注目の作品。

人身売買グループによる犯行とういう物語の設定になっているが、一人の少女を使った養子縁組詐欺事件を扱った作品であり、多くの子供達が売買される犯罪を描く内容ではない。

その子供は犯罪グループの一員として利用されているだけであるため、痛ましい様子がないので救われるものの、卑劣な行為は許されない。

養子縁組詐欺に加わり、子供を取り戻す役で報酬を受け取る悪人のジョン・キューザック、彼らの罠にはまり養女(ブリアナ・ロイ)を奪われながら立ち向かうライアン・フィリップ、事故に遭い子供を産めない体になり悩んでいたその妻で、夫と共に養女を救おうとするレイチェル・レフィブレ、養子縁組詐欺グループの黒幕ジャッキー・ウィーヴァー、犯罪に関わっているような雰囲気で警察本部長を演じ、結局は事件の犠牲者となるルイス・ガスマンなどが共演している。


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