”2016年アメリカ大統領選挙におけるロシアの干渉”疑惑で機密情報をリークした疑いで逮捕された国家安全保障局(NSA)の翻訳者リアリティ・ウィナーの体験を描く、監督、原作、脚本ティナ・サッター、主演シドニー・スウィーニー、ジョシュ・ハミルトン、マーチャント・デイヴィス他共演の犯罪ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ティナ・サッター
製作
ノア・スタール
ブラッド・ベッカー=パートン
リヴァ・マーカー
グレッグ・ノービレ
原作:ティナ・サッター”Is This a Room”(戯曲)
脚本
ティナ・サッター
ジェームズ・ポール・ダラス
撮影:ポール・イー
編集
ジェニファー・ヴェッキアレッロ
ロン・デューリン
音楽:ネイサン・ミカイ
出演
リアリティ・ウィナー:シドニー・スウィーニー
ジャスティン・C・ギャリック捜査官:ジョシュ・ハミルトン
R・ウォレス・テイラー捜査官:マーチャント・デイヴィス
ジョー:ベニー・エレッジ
FBI捜査官:ジョン・ウェイ
アメリカ 映画
配給 HBO
2023年製作 82分
公開
北米:2023年5月29日
日本:2023年11月18日
世界 $1,417,620
■ ストーリー ■
2017年5月9日。
リアリティ・ウィナー(シドニー・スウィーニー)は、職場のテレビで、ドナルド・トランプ大統領による、FBI長官ジェームズ・コミー解任に関するFOXニュースの報道を見る。
25日後、6月3日、ジョージア州、オーガスタ。
買い物から帰ったウィナーは、 家の外にいたジャスティン・C・ギャリック(ジョシュ・ハミルトン)から声をかけられ、同僚のR・ウォレス・テイラー(マーチャント・デイヴィス)を紹介される。
午後3時30分。
FBI捜査官のギャリックとテイラーは、ウィナーの会話をすべて録音する。
捜索令状があると言われたウィナーは、機密情報を誤って扱った可能性があることを知らされる。
他の捜査官ジョー(ベニー・エレッジ)も到着し、ウィナーは、任意だと言われながら、ギャリックとテイラーの指示に従い協力する。
午後3時42分。
ウィナーが愛犬を家から出し、テイラーは、中に猫しかいないことを確認し、さらに到着したチームが捜査を始める。
午後3時50分。
食品を冷蔵庫に入れることを許可されたウィナーは家に入る。
ウィナーは、空いている奥の部屋で、ギャリックとテイラーと話をすることになる。
その前に家の外でウィナーと話したギャリックは、空軍の元軍人でありヨガ・インストラクターとクロスフィット・トレーナーの彼女が、ペルシア語とパシュトー語、そしてダリー語も話せることを知り驚く。
午後4時7分。
家の周辺には立ち入り禁止テープが張られ、ギャリックらと何気ない会話を交わしていたウィナーは、彼らと家に入る。
午後4時12分。
ウィナーとテイラーと共に奥の部屋に向かったギャリックは、彼女に気を遣いながら、諜報関連会社と契約し、語学の専門家としての仕事の詳細について尋ねる。
テイラーは、令状をウィナーに見せてコピーを渡す。
ギャリックは、機密情報を不適切に扱ったという報告を受けたことをウィナーに説明する。
ウィナーは、あるメールを印刷して持ち出し、戻った際に調べられ、それが機密扱いだったことを話す。
さらに追及されたウィナーは、国家安全保障局(NSA)のデータベースから、文書を印刷して持ち出したことを自白するのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
2019年に上演されたティナ・サッターの戯曲”Is This a Room”を基に製作された作品。
自身の戯曲を映画化した劇作家ティナ・サッターが脚本を兼ねて監督し、主演はシドニー・スウィーニー、ジョシュ・ハミルトン、マーチャント・デイヴィスなどが共演した作品。
2016年アメリカ大統領選挙におけるロシアの干渉”疑惑で機密情報をリークした疑いで逮捕された国家安全保障局(NSA)の翻訳者リアリティ・ウィナーの体験を描くドラマ。
ドラマの進行と脚本は、実際に現場で録音された会話の書き起こしが使用されている。
主人公と捜査官の会話だけを映し出しながら、その何気ない会話がリアルな緊迫感を漂わせる演出など、シドニー・スウィーニーの自然な演技を含め、本作は批評家から絶賛された。
主演のシドニー・スウィーニーは、国家機密漏洩の疑いで逮捕される、元軍人であるNSAの翻訳者リアリティ・ウィナーを見事に演じている。
主人公に関する捜査を担当するFBI捜査官のジョシュ・ハミルトンとマーチャント・デイヴィス、同じく同僚のベニー・エレッジ、ジョン・ウェイなどが共演している。