| 警察とギャングに追われる脱獄囚と2人の女性の逃避行を描く、監督アンソニー・マン、主演デニス・オキーフ、クレア・トレヴァー、マーシャ・ハント、ジョン・アイアランド、レイモンド・バー他共演のフィルム・ノワール。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:アンソニー・マン
製作:エドワード・スモール
原案
アーノルド・B・アームストロング
オードリー・アシュリー
脚本
レオポルド・アトラス
ジョン・C・ヒギンズ
撮影:ジョン・アルトン
編集:アルフレッド・デガエターノ
音楽:ポール・ソーテル
出演
ジョー・サリヴァン:デニス・オキーフ
パット・リーガン:クレア・トレヴァー
アン・マーティン:マーシャ・ハント
ファンテイル:ジョン・アイアランド
リック・コイル:レイモンド・バー
スパイダー:カート・コンウェイ
マーシー:チリ・ウィリアムズ
フィールズ:リチャード・フレイザー
殺人犯:ウィット・ビッセル
ゲイツ:クリフ・クラーク
ブロック:リチャード・アーヴィング
オスカー:ハリー・タイラー
フラン:イルカ・グリューニング
グリムショー:トム・ファデン
警察指揮官:レイ・ティール
サンフランシスコの巡査部長:ロバート・B・ウィリアムズ
バイク警官:キャリー・ロフティン
車のオーナー:グレッグ・バートン
刑事:レジス・トゥーミー(クレジットなし)
酔っ払い:ビル・ケネディ
少女:ビヴァリー・ウィルス
アメリカ 映画
配給 Eagle-Lion Films
1948年製作 79分
公開
北米:1948年5月26日
日本:未公開
■ ストーリー ■
州立刑務所に収監されている恋人のジョー・サリヴァン(デニス・オキーフ)と面会しようとしたパット・リーガン(クレア・トレヴァー)は、誰かが彼に会っていることを知る。
ジョーは、自分の仮釈放に協力しようとする弁護士のアン・マーティン(マーシャ・ハント)と面会していた。
パットは、面会室から出てきたアンのことを気にしながらジョーの元に向かい、彼に、今夜の11時半に脱獄させることを伝える。
脱獄を画策したのは、ジョーのかつての共犯者でギャングのリック・コイル(レイモンド・バー)だった。
自分だけ罪を被ったジョーは、その代償としてリックから5万ドルを受け取ることになっていた。
リックは、ジョーが脱獄しても逃亡に失敗して殺害されると考え、それを手下のファンテイル(ジョン・アイアランド)とスパイダー(カート・コンウェイ)に話す。
脱獄したジョーは、パットの協力により、リックの予想に反して彼女の車で逃亡に成功する。
しばらくすると、看守の銃弾により燃料タンクに穴が空いていたために、車はガス欠で止まってしまう。
車を乗り捨てたジョーとパッドは、タクシーを襲い、運転手を拘束して奪い、アンのアパートに向かい身を隠すことにする。
アパートの窓から部屋に侵入したジョーは、寝ていた彼女を起こして驚かせる。
その場にあった警察無線を聴いたジョーは、アンに自首するよう説得されるものの、居座るつもりでパットを呼び寄せる。
ジョーは、隙を見たアンが警察に通報したことに気づき、仕方なく彼女を連れてパットと共に車で逃亡するのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
前年の「Tメン」(1947)で高い評価を得たアンソニー・マンが監督し、同作に主演したデニス・オキーフ、クレア・トレヴァー、マーシャ・ハント、ジョン・アイアランド、レイモンド・バーなどが共演した作品。
警察とギャングに追われる脱獄囚と2人の女性の逃避行を描くフィルム・ノワール。
単なる脱獄囚の逃亡ではなく、2人の女性と行動を共にすることになった主人公が、彼女らとの恋愛関係に悩みながら、ギャングとの争いに直面する物語がスリリングに展開する、アンソニー・マンの力強い演出が光る秀作。
主演のデニス・オキーフは、自分に惹かれる2人の女性との関係に悩みながら逃避行を続ける脱獄囚を熱演している。
主人公の逃亡に手を貸す恋人のクレア・トレヴァー、主人公に惹かれる弁護士のマーシャ・ハント、主人公を殺害しようとする元共犯者のレイモンド・バー、その手下ジョン・アイアランドとカート・コンウェイ、リチャード・フレイザー、クリフ・クラーク、主人公らが遭遇する殺人犯のウィット・ビッセル、リチャード・アーヴィング、トム・ファデン、主人公らに協力する宿屋のハリー・タイラー、その家政婦イルカ・グリューニング、警察指揮官のレイ・ティール、サンフランシスコの巡査部長ロバート・B・ウィリアムズ、バイク警官のキャリー・ロフティン、主人公らが奪う車のオーナー、グレッグ・バートン、刑事のレジス・トゥーミー、酔っ払いのビル・ケネディ、少女のビヴァリー・ウィルスなどが共演している。
