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ゴリラ Raw Deal (1986)

FBI捜査官の犯罪組織への潜入捜査を描く、アーノルド・シュワルツェネッガー主演、サム・ワナメイカーキャスリン・ハロルド他共演、監督ジョン・アーヴィンによるハード・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

アーノルド・シュワルツェネッガー / Arnold Schwarzenegger 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・アーヴィン

製作:マーサ・デ・ラウレンティス
原作
ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ

セルジオ・ドナティ
脚本
ゲイリー・デュヴォア

ノーマン・ウェクスラー
撮影:アレックス・トムソン
編集:アン・V・コーツ
音楽:トム・バーラー

出演
マーク・カミンスキー:アーノルド・シュワルツェネッガー

ルイジ・パトロヴィータ:サム・ワナメイカー
モニーク:キャスリン・ハロルド
ハリー・シャノン:ダーレン・マクギャヴィン
パウロ・ロッカ:ポール・シェナー
ベイカー:エド・ローター
マックス・ケラー:ロバート・デヴィ
マーティン・ラマンスキー:スティーヴン・ヒル
マーヴィン・バクスター:ジョー・レガルブート
エイミー・カミンスキー:ブランチ・ベイカー

アメリカ 映画
配給
De Laurentiis Entertainment Group

Embassy Pictures
1986年製作 105分
公開
北米:1986年6月6日
日本:1986年9月6日
製作費 $8,500,000
北米興行収入 $16,209,460
世界 $18,130,360


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1985年12月16日。
シカゴ最大のマフィアのボス、ルイジ・パトロヴィータ(サム・ワナメイカー)は、自分に不利な証言をしようとする、FBIに保護されていた男を殺す。

現場に駆け付けた捜査主任のハリー・シャノン(ダーレン・マクギャヴィン)は、証人を監視していた同じFBI捜査官の息子が殺されたことを知り、内通者がいることを察して、それを洗い出そうとする。

田舎町の保安官であるマーク・カミンスキー(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、FBIを辞職してニューヨークを離れたことに不満を持つ妻エイミー(ブランチ・ベイカー)の愚痴を聞かされる。

少女殺害事件で犯人を痛めつけ、起訴を避けるために辞職したマークだったが、エイミーはそれを理解しようとしなかった。
...全てを見る(結末あり)

そんなマークは、元上司のシャノンに呼ばれ、自分を追い詰めた検事マーヴィン・バクスター(ジョー・レガルブート)が、パトロヴィータと右腕のパウロ・ロッカ(ポール・シェナー)を起訴しようとしていることを知らせる。

シャノンは、二人を有罪にできる証人を保護していた捜査官の息子が殺されたことも伝える。

今回はFBIとは無関係だと言うシャノンは、パトロヴィータを捕えるため、組織に潜入してほしいとマークに伝える。

シャノンがFBIの復帰に手を貸すことを条件にマークはそれを引き受け、自分が死んだと見せかける。

その後マークは、シャノンから自費で資金を提供され情報も受け取る。

マークは、ギャングのマーティン・ラマンスキー(スティーヴン・ヒル)の賭博場を叩き潰して、パトロヴィータを牽制しようとする。

ラマンスキーは、パトロヴィータにその件を話し側近にしてほしいことを伝えるものの、受け入れられず彼を襲撃する。

パトロヴィータのカジノに向かったマークは、ラマンスキーが追っている男”ジョーイ・P・ブレナー”だと言ってロッカに会い自分を売り込む。

ロッカに一目置かれたマークは、チップを受け取りカジノで楽しむ。

マークは、増やしたチップをその場にいた女性モニーク(キャスリン・ハロルド)に渡して席を立つ。

その後、襲われたマークは男達を叩きのめし、現場に現れたパトロヴィータの周辺を探る刑事ベイカー(エド・ローター)の職務質問を受けるが、疑われることはなかった。

ロッカの部下マックス・ケラー(ロバート・デヴィ)に警戒されながら、マークは組織の一員となる。

モニークに出くわしたマークは、彼女を誘いアパートに向かうが、酔って眠ってしまう。

マックスの指示を受けていたモニークは、マークの身分証などを調べて連絡する。

モニークは、それで借金を帳消しにしてもらえることになるのだが、マークは寝たふりをしていただけだった。

パトロヴィータは、ベイカーにアジトを襲撃されて奪われたコカインと現金が、警察の保管所にあることを知る。

マークとマックスは、ラマンスキーにショバ代を払うゲイ・バーのオーナーに脅しをかけて、その場でベイカーに出くわす。

モニークとパーティーに向かったマークは、ロッカからパトロヴィータを紹介される。

パトロヴィータは、つかみどころのないマークを深入りさせないようロッカに命ずる。

警察に没収されたコカインを、保管所から奪い返そうとするパトロヴィータだったが、ロッカがリスクを指摘する。

マークは、警察署内で爆破事件を起こし、コカインを奪い返す方法を提案し、それが実行される。

モニークは、スパイしていたものの好意を抱くようになったマークに妻がいることを知りショックを受ける。

シャノンに会ったマークは、パトロヴィータが現金とコカインを取り戻すことを伝える。

マークは、それが失敗した場合は自分が疑われることを覚悟しながら、潜入を続けることをシャノンに伝える。

爆弾を仕掛けたことを通報し処理班を装ったパトロヴィータの部下らは警察署に向かい、保管所から現金とコカインを奪う。

マークとマックスは、ラマンスキーを追い殺害する。

その後マックスは、マークがスパイだということを知り、それをパトロヴィータに伝える。

パトロヴィータは、実は内通者だったバクスターの情報で、息子の敵を討とうとしているシャノンを殺しても、自分と結びつかないことを知る。

マークにシャノンを殺させようとしたパトロヴィータは、それをマックスに命ずる。

モニークは、全てをマークに話そうとするが、彼はマックスとの仕事を済ませた後でそれを聞くと伝える。

墓地に向かったマークは、殺す相手がシャノンだと気づき、マックスを射殺する。

シャノンは撃たれるものの、逮捕されないようその場から離れることをマークに指示し、彼は現れたモニークと共に街に戻る。

マークは、荷物をまとめて飛行場に向かうようモニークに指示し、武器を用意して採石場に向かう。

パトロヴィータの部下を次々と倒したマークは、その場の現金とコカインを奪う。

事件は組織間の抗争と報道され、マークはパトロヴィータのオフィスを襲撃して彼とロッカを殺す。

マークは、その場にいたバクスターに、”辞表を出さねば起訴する”と、自分が言われた言葉を伝えて銃を渡す。

バクスターはマークを撃とうとするものの射殺される。

現場に駆け付けたベイカーは、襲撃がマークだと察して、
彼と思われる走行中の車を発見したという連絡でその場
に向かう。

マークは、飛行機をチャーターしたモニークに25万ドルを渡し、別れを告げて彼女を見送る。

その場に現れたベイカーは、警官だと思っていたことをマークに伝える。

FBIに復帰したマークはシャノンを見舞い、妻ともうまくいき始めて、子供も生まれため名付け親になって欲しいことを彼に伝える。

マークは、、リハビリを嫌がるシャノンを立たせて、息子も見ていると励ましながら強引に歩行させる。

それを喜んだマークとシャノンは、固い友情を確かめ合う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
犯人を過剰に痛めつけたためにFBIを辞職した、田舎町の保安官マーク・カミンスキーは、元上司のシャノンからある依頼を受ける。
シカゴ最大のマフィアのボス、パトロヴィータに、同じ捜査官の息子を殺されたシャノンは、内通者がいると考え、それを探らせるためにマークを組織に潜入させようと考える。
FBIの捜査とは無関係だというシャノンの頼みを、マークは復帰を条件に受ける。
パトロヴィータを敵視するラマンスキーを牽制したマークは、組織の幹部ロッカに近づく。
そしてマークは、ロッカの部下マックスに警戒されながら組織の一員になるのだが・・・。
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ターミネーター」(1984)、「コマンドー」(1985)が好評であり、いよいよトップ・スターの道を歩み始める、アーノルド・シュワルツェネッガーの注目作。

肉体的な魅力を前面に出すことなく、組織の一員になったアーノルド・シュワルツェネッガーは、スーツを着込む姿も似合っていない、ファンとしてはやや物足りないキャラクターだ。

名優サム・ワナメイカーが演ずる組織のボスも、大都市シカゴの支配者にしてはやや貫録不足にも見える、演技ではなく脚本の甘さが目立つ作品でもある。

全体的には平凡な作品ではあり、興行収入も今一と言ったところだが、主人公と元上司の友情などが描かれるラストはなかなかいい。

北米興行収入 $16,209,460
世界 $18,130,360

マフィアのボス、サム・ワナメイカー、主人公に惹かれながらをスパイするキャスリン・ハロルド、主人公が父親のように慕うFBI時代の上司役のダーレン・マクギャヴィン、組織の幹部役ポール・シェナー、その部下役ロバート・デヴィ、組織を監視する刑事役のエド・ローター、敵対する犯罪組織のボス、スティーヴン・ヒル、検事のジョー・レガルブート、主人公の妻ブランチ・ベイカーなどが共演している。


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