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クイックシルバー Quicksilver (1986)

株取引の失敗で全財産を失った青年が自転車メッセンジャーとなり悪と戦いながら新たな人生を切り開くまでを描く、ケヴィン・ベーコンジャミー・ガーツローレンス・フィッシュバーン他共演によるクライム・タッチのドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:トーマス・マイケル・ドネリー

製作
マイケル・ラックミル

ダニエル・メルニック
脚本:トーマス・マイケル・ドネリー
撮影:トーマス・デル・ルース
編集:トム・ロルフ
音楽:トニー・バンクス

出演
ジャック・ケーシー:ケヴィン・ベーコン

テリー:ジャミー・ガーツ
ヘクター・ロドリゲス:ポール・ロドリゲス
ゲイブ・カプラン:アンドリュー・スミス
ブードゥー:ローレンス・フィッシュバーン
ランド:ホイットニー・カーショー
ジプシー:ルディ・ラモス
ケーシー:ジェラルド・S・オローリン
ティニー:ロウイー・アンダーソン

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ

1986年製作 105分
公開
北米:1986年2月14日
日本:1986年10月18日
北米興行収入 $7,634,910


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
フロアー・トレーダー(株の仲買人)のジャック・ケーシー(ケヴィン・ベーコン)は、ある朝タクシーでオフィスに向かう途中、ドライバーに自転車のメッセンジャーと競争をさせる。

事故を起こしそうになったタクシーは急停車してしまい、メッセンジャーは走り去る。

その後、証券取引所に向かったジャックは、取引で、全財産と親の預金まで失ってしまう。

それを父親(ジェラルド・S・オローリン)に伝えたジャックは、ゼロからやり直せと言われて励まされて家を出る。

しかし、家に戻ってみると、父親が絶望して涙していたために、ジャックは何も言わずにその場を立ち去る。
...全てを見る(結末あり)

父親の悲しむ姿を見てショックを受け、路頭に迷ったジャックは、街角で自転車を見かける。

ジャックは、メッセンジャー会社”クイックシルバー”で仕事を始め、慌ただしい毎日を送り始める。

地方からやって来た若い女性テリー(ジャミー・ガーツ)は、ヘクター・ロドリゲス(ポール・ロドリゲス)から仕事の大変さを知らされる。

ヘクターから分割で自転車を買ったテリーは、危ない仕事をして稼ぎまくるブードゥー(ローレンス・フィッシュバーン)に驚き、ジャックを紹介される。

ジャックは、ダンサーのランド(ホイットニー・カーショー)と付き合っていた。

密売人のジプシー(ルディ・ラモス)は、ダイナーで所持金がなかったテリーに5ドルを貸す。

ジプシーは、ブツも運ばずに客を横取りしたブードゥーに警告するが、路上で商売するのは自由だと言い返される。

ジャックは、仲買人仲間だったゲイブ・カプラン(アンドリュー・スミス)から、復帰することを勧められるもののそれを断る。

ホットドッグ・スタンドを始める夢のある、ヘクターの相談に乗っていたジャックは、話に横槍を入れるブードゥーと自転車で勝負することになる。

ブードゥーは、ジャックを振り切ったところで、追ってきたジプシーに轢き殺されてしまう。

ジプシーに呼ばれたテリーは仕事を引き受け、その後、ジャックは彼の車を付ける。

ジャックの追跡に気づき振り切ったジプシーは、彼のアパートの近くに車を止めて脅しをかける。

ある日、路上で転倒したテリーの自転車を直したジャックは、自分達を利用する悪人がいることを伝えて、警戒するよう彼女に忠告する。

そこに現れたランドは、ジャックに友人と言われたために気分を害する。

融資の申請書を持参して、銀行に向かおうとしたヘクターは、派手なタキシードしか用意できず、呆れたジャックは、結婚式から直行したと言うようにと助言する。

両親の元を訪ねたジャックは、自分の将来のことで父親と口論になってしまう。

その後ジャックは、融資を断られたヘクターが、高利貸しに手を出そうとしていることを心配する。

あるパーティーでランドに会ったジャックは、自転車で仕事をしていることを子ども扱いする彼女と別れる。

食料品店でジプシーを見かけたジャックは、不安になり、将来のことも考えて、高利貸しに手を出そうとしているヘクターに、株に投資する話を持ち掛ける。

部屋を追い出されたテリーが、泊まる場所を求めて現れたためジャックは彼女を招き入れる。

両親に電話をして故郷に戻るべきだと助言するジャックだったが、テリーは帰る場所もなかった。

世話を焼くジャックに腹を立てたテリーは、その場を去ろうとするが、ジャックは彼女を引き止める。

ジャックは、株式相場の調査のため徹夜をしてテーブルで寝込んでしまい、目覚めたテリーは、彼に心を寄せるようになる。

ヘクターから金を預かったジャックは、取引所に向かうものの、かつての勘が戻らず資金を失う。

妻が産気づいたためにヘクターは病院に向かい、ゲイブに協力を求めたジャックは、午後の相場に賭ける。

ある銘柄に目を付けたジャックはそれを買い占め、市場が閉まる寸前で急上昇した株を売り、3万8000ドルを儲ける。

ジャックは、その小切手を父親に送り、ヘクターにも儲けを渡し、彼は男の子が産まれて二重の喜びとなる。

ジプシーに誘われて車に乗ったテリーは、強引に迫る彼の足に怪我を負わせて逃げ去る。

ダイナーに逃げ込んだテリーは、ジプシーに見つかり痛めつけられそうになるが、仲間達に救われる。

仲間達はジプシーと決着をつけようとするが、彼はその場から走り去ったテリーを追う。

ジャックのアパートに向かったテリーは、現れた彼に事情を話す。

テリーに部屋に隠れているように伝えたジャックは、自転車に乗り、ジプシーを工事中の高架線に誘き出し、彼は車ごと落下して死亡する。

その後、職を探したジャックは、救急救命士を目指すことになったテリーと、オープンしたヘクターのホットドッグ・スタンドに向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
若き成功者である、証券仲買人ジャック・ケーシーは、ある日の取引で全財産と親の資産まで失ってしまう。
失意のジャックは、自転車メッセンジャー会社“クイックシルバー”で働き、心機一転、慌ただしい毎日を送るようになる。
地方からやって来た女性テリーもジャックの仲間となり、同僚ヘクターらと共に仕事を始める。
そんな時、密売人ジプシーの指示を無視して、客を横取りしたブードゥーが、恨みを買って彼に轢き殺されてしまう。
それを目撃したジャックは、ジプシーに目を付けられるようになる。
やがてジプシーは、テリーに近づき仕事をさせようとするが、ジャックはそれを警戒する・・・。
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フットルース」(1984)でブレイクしたケヴィン・ベーコンが、2年間のブランクの後に主演した作品。

可もなく不可もなくといった感じの、それほどの話題作ではないが、若い(といっても30歳)のケヴィン・ベーコンの演技は今観ると新鮮で、なかなか楽しめる作品。

また、彼より更に若い20代半ばのローレンス・フィッシュバーンが、危ない仕事を請け負うメッセンジャー役で出演しているのも注目だ。

ハイテクに頼らないメッセンジャー達が、街を駆け抜けるスピード感、青春ドラマのようでありながら、犯罪も絡むサスペンス・タッチの展開も興味深い内容となっている。

メッセンジャー達が、密売人の悪事を許さず、仲間の命を守るために立ち上がる終盤も見所の一つだ。

地方から出てきた女性で、悪事の罠にはまりそうになるメッセンジャー、ジャミー・ガーツ、その同僚ポール・ロドリゲス、主人公の仲買人仲間アンドリュー・スミス、主人公の恋人役ホイットニー・カーショー、密売人ルディ・ラモス、主人公の父親ジェラルド・S・オローリン、主人公の同僚ロウイー・アンダーソンなどが共演している。


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