| 強盗犯の愛人に溺れ罠に落ちる刑事の凋落を描く、監督リチャード・クワイン、主演フレッド・マクマレイ、フィリップ・キャリー、キム・ノヴァク、ドロシー・マローン、E・G・マーシャル他共演のフィルム・ノワール。 |
・キム・ノヴァク / Kim Novak / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・クワイン
製作:ジュールス・シャーマー
原作
トーマス・ウォルシュ”The Night Watch”
ウィリアム・S・バリンジャー”Rafferty”
脚本:ロイ・ハギンズ
撮影:レスター・ホワイト
編集:ジェローム・トムズ
音楽:アーサー・モートン
出演
ポール・シェリダン:フレッド・マクマレイ(銀行強盗犯を追う刑事)
リック・マカリスター:フィリップ・キャリー(ポールの同僚)
ロナ・マクレーン:キム・ノヴァク(ポールと惹かれ合う犯人の恋人)
アン・スチュワート:ドロシー・マローン(ロナの隣人である看護師)
カール・エクストロム警部補:E・G・マーシャル(ポールの上司)
パディ・ドーラン:アレン・ナース(ポールの同僚)
ハリー・ウィーラー:ポール・リチャーズ(ロナの恋人である銀行強盗/クレジットなし)
ブリッグス:フィル・チェンバース(ポールの同僚/クレジットなし)
ピーターズ刑事:ドン・C・ハーヴェイ(クレジットなし)
刑事:メル・ウェルズ(クレジットなし)
バーテンダー:モート・ミルズ(クレジットなし)
バーテンダー:ロバート・カーソン(クレジットなし)
ベリー:ジェームズ・アンダーソン(クレジットなし)
クロケット:ディック・クロケット(クレジットなし)
クロケット夫人:マリオン・ロス(クレジットなし)
アンにからむ男性:ポール・ピチェルニ(クレジットなし)
ビリングス:ロバート・スティーヴンソン(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1954年製作 88分
公開
北米:1954年8月6日
日本:1954年9月14日
製作費 $400,000
■ ストーリー ■
ロサンゼルス。
警備員が入口を開けると同時に銀行に押し入った強盗の一人ハリー・ウィーラー(ポール・リチャーズ)は、抵抗しようとした警備員を射殺し、21万ドルを奪って逃走する。
ロナ・マクレーン(キム・ノヴァク)は、映画館を出て車に向かうもののエンジンがかからず、現れたポール・シェリダン(フレッド・マクマレイ)に声をかけられ、車をチェックしてもらう。
エンジンをかけることができなかったポールは、整備士に任せている間、ロナをバーに誘う。
映画館で互いを意識していた二人は惹かれ合い、その夜から3日間ポールのアパートで過ごす。
実は警官だったポールは、ロナに近づき、彼女がウィーラーの恋人であることを確信し、彼の居場所を突き止めようとする。
ポールの上司カール・エクストロム警部補(E・G・マーシャル)は、ロナのアパートの向かいの部屋から、彼女を監視し盗聴しようとする。
夜の監視を任されたのは、ポール、若いリック・マカリスター(フィリップ・キャリー)、そしてベテランのパディ・ドーラン(アレン・ナース)だった。
エクストロムは、ウィーラーを生け捕りにして尋問し、相棒と現金の在りかを突き止めるつもりだった。
定年間近のパディが気になるエクストロムは、飲酒癖による失態で年金を受け取れなくなることを心配し、ポールに彼の面倒をみるよう指示する。
リックは、ロナの隣人である美しい看護師アン・スチュワート(ドロシー・マローン)が気になる存在になり、ロナの監視を続けるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
“Directed with icy suspense by Richard Quine, Pushover is a classic Columbia film noir that trapped Fred MacMurray’s compromised detective in a web of obsession alongside Kim Novak’s stunning screen debut.”
(リチャード・クワイン監督が氷のように冷たいサスペンスで描き出した『殺人者はバッヂをつけていた』は、キム・ノヴァクのセンセーショナルな映画デビューとともに、フレッド・マクマレイ演じる堕ちていく刑事を愛執の網目に閉じ込めたコロンビア映画屈指のクラシック・ノワールである。)
1952年に発表された、トーマス・ウォルシュの小説”The Night Watch”と1953年のウィリアム・S・バリンジャーの小説”Rafferty”を基に製作された作品。
俳優として活躍したリチャード・クワインが監督し、主演はレッド・マクマレイ、フィリップ・キャリー、キム・ノヴァク、ドロシー・マローン、E・G・マーシャル他共演のフィルム・ノワール。
地道な張り込みによる捜査が淡々と進む中で、それを担当したことで人生を狂わされる刑事の心理を鋭く描く、リチャード・クワインの演出手腕が見どころの作品。
主演のフレッド・マクマレイは、自分が追う銀行強盗犯の恋人に近づいたために、破滅の道を歩むことになる刑事の心理を見事に演じている。
特筆すべきは、デビュー作ではないが、初クレジットされた、撮影当時20歳のキム・ノヴァクで、主人公と惹かれ合うようになる銀行強盗犯の恋人を妖艶な魅力で演じ、画面を支配している。
主人公と共に事件を捜査するフィリップ・キャリー、彼が気になる存在となる、ヒロインの隣人である看護師ドロシー・マローン、主人公の上司E・G・マーシャルなどが共演している。
