サイトアイコン That's Movie Talk!

P.S. アイラヴユー P.S. I Love You (2007)

2004年に発表された、セシリア・アハーンの小説”PS, I Love You”の映画化。
亡くなったはずの夫から届く手紙に驚く女性がそれに励まされながら新たな人生を見つけるまでを描く、監督、脚本リチャード・ラグラヴェネーズ、主演ヒラリー・スワンジェラルド・バトラーリサ・クドローハリー・コニックJr.ジェフリー・ディーン・モーガンキャシー・ベイツ他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・ラグラヴェネーズ

製作総指揮
ジョン・スターク
リサ・ズパン
ジェームズ・ホランド
ドナルド・スター
ダニエル・JB・テイラー
製作
ウェンディ・フィネルマン

ブロデリック・ジョンソン
アンドリュー・コソーヴ
モリー・スミス
原作:セシリア・アハーンPS, I Love You
脚本
リチャード・ラグラヴェネーズ

スティーヴン・ロジャース
撮影:テリー・ステイシー
編集:デヴィッド・モリッツ
音楽:ジョン・パウエル

出演
ホリー・ケネディー:ヒラリー・スワンク

ジェリー・ケネディー:ジェラルド・バトラー
デニース・ヘネシー:リサ・クドロー
ダニエル・コネリー:ハリー・コニックJr.
シャロン・マッカーシー:ジーナ・ガーション
ジョン・マッカーシー:ジェームズ・マースターズ
ウィリアム・ギャラガー:ジェフリー・ディーン・モーガン
パトリシア・リーリー:キャシー・ベイツ
キアラ・リーリー:ネリー・マッケイ
トム:ディーン・ウィンタース

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

2007年製作 126分
公開
北米:2007年12月21日
日本:2008年10月18日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $53,695,810
世界 $156,835,340


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューヨーク
アイルランド人のジェリー・ケネディー(ジェラルド・バトラー)は、妻のホリー(ヒラリー・スワンク)と喧嘩をしつつも、幸せに暮らす毎日を送っていた。

しかし、ジェリーは脳腫瘍で他界し、葬儀を済ませたホリーは、友人デニース・ヘネシー(リサ・クドロー)やシャロン・マッカーシー(ジーナ・ガーション)、その夫ジョン(ジェームズ・マースターズ)、母親パトリシア・リーリー(キャシー・ベイツ)、妹キアラ(ネリー・マッケイ)らに励まされながら普通の生活に戻ろうとする。

そんなホリーは、その後、塞ぎ込んでしまい、アパートの部屋に閉じ篭り、ジェリーを想う日々を送る。

何とかして強く生きようと努力していたホリーを、彼女の30歳の誕生日を祝うために、デニースや母パトリシアらは訪ねる。
...全てを見る(結末あり)

そこに、ジェリーからのプレゼントで、バースデー・ケーキと彼からの録音メッセージが届く。

ジェリーは、今後、手紙が届くと予告し、その計画に関しては探りを入れぬよう忠告する。

ホリーは、友人達と誕生日を祝うようにというジェリーの指示に従い、デニースらと街に繰り出しゲイ・クラブでハメを外す。

飲み過ぎて、母パトリシアの経営するバーに向かったホリーは、そこで働くダニエル・コネリー(ハリー・コニックJr.)と軽く会話を交わし、そのまま隣の母の家で寝てしまう。

翌朝、二日酔いのままシャロンに起されたホリーは、アパートの郵便をチェックするよう言われ、それを確認する。

仕事のことなどでアドバイスが書いてあった手紙は、”P.S. アイラヴユー”という言葉で締めくくられていた。

春。
ディスコのカラオケに行くようにという、ジェリーからの手紙を受け取ったホリーは、かつてステージで大怪我をしたことを思い出す。

気は進まないものの、ステージに上がりジェリーを想いながら歌いきったホリーは、その後、彼の遺品を整理し、ダニエルとの親交を深める。

夏。
ホリーは、現実と向き合い、亡くなったジェリーのことを忘れるべきだと母パトリシアに助言される。

しかしホリーは、ジェリーがセッティングしてあった彼の故郷アイルランドに、デニースとシャロンを伴い訪れる。

ジェリーの用意した家に向かった三人だったが、シャロンとデニースに宛てた彼からの手紙だけがあった。

その夜、パブで楽しもうとした三人は、ステージで歌う魅力的な男性ウィリアム・ギャラガー(ジェフリー・ディーン・モーガン)が目に付く。

デニースとシャロンに促され、ウィリアムに声をかけたホリーは、意外にも彼に好意的に接してもらうことができる。

しかし、ウィリアムがジェリーと同じ歌を歌い始めたことで、ホリーは彼を思い出してしまい店を出る。

翌日、釣りを楽しんでいた三人はオールをボートから落としてしまい、湖のパトロールをしていたウィリアムに救われる。

ウィリアムを家に誘った三人は、食事をした後、ホリーと彼は自然と結ばれる。

そしてホリーは、ウィリアムがジェリーと同じバンド・メンバーだったことに気づき驚いてしまう。

ジェリーの実家の両親を訪ねたホリーは、彼からの手紙を渡され、美しい自然の中で初めて出会った時のことを思い出す。

会話を楽しみ、そして恋に落ちた二人はキスをして、パブで歌っているというジェリーと再会を願いホリーは立ち去ったのだった。

ニューヨーク
帰国したホリーは、”何かを創りだしたい”と言っていたことを、実現させるよう促すジェリーの手紙に従い行動を起す。

結婚の準備を始めたデニースや、妊娠中のシャロンからの連絡を無視し、何かを見つけることに没頭したホリーは、靴のデザインをすることを思いつく。

秋。
デニースの元に向かい、お互いに謝罪し合ったホリーは、彼女が結婚式で履く靴のデザインをすることになる。

ダニエルに愛を告げられたホリーは、やはり現実を受け入れらない自分が哀れになり、母パトリシアにその苦悩を打ち明ける。

パトリシアは、ホリーが、夫に出て行かれた自分と同じような人生を歩むことを恐れ、夫と似ていたジェリーを嫌っていたことを彼女に話す。

そして、パトリシアは、実は自分がジェリーに頼まれてしていたことを伝え、ホリーに最後の手紙を渡す。

冬。
ダニエルに、新設された”ヤンキー・スタジアム”に誘われたホリーは、彼にジェリーの手紙を渡す。

新しい恋を恐れないよう助言する内容を読んだダニエルは、ホリーの愛を確かめ、そして二人はキスをし固く抱き合う。

しかし、二人は愛し合う者同士とは思えない感覚に気づき、そしてホリーは、自分の中からジェリーへの想いが消え去ったことも感じる。

靴のデザイナーとして成功したホリーは、母パトリシアを伴いアイルランドのジェリーの実家を訪ねることにして、ウィリアムとも再会する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
喧嘩もするが、幸せに暮らすジェリー・ケネディーと妻ホリーだったが彼は脳腫瘍で亡くなってしまう。
ホリーは塞ぎ込み、強く生きようとはするものの立ち直れず、親友デニースやシャロン、母パトリシアらは彼女の身を案ずる。
そんなホリーの30歳の誕生日、亡くなったはずのジェリーから、思わぬプレゼントが届く。
バースデー・ケーキに添えられていたジェリーの録音メッセージには、今後、自分からの手紙が届くことが予告されていた。
”P.S. アイラヴユー”という言葉で締めくくられている手紙に従いジェリーの想い出を胸に新たな人生を歩もうと努力するホリーだったが・・・。
__________

出版当時、アイルランド首相として任期中であったバーティ・アハーンの娘、弱冠22歳のセシリア・アハーンの処女作でベストセラーになった原作を基に魅力的なキャストなども話題になった作品。

大都会ニューヨークの雑然とした街並みと、美しい自然のアイルランドの対比なども実に興味深い。

北米興行収入は約5400万ドルに留まるものの、全世界では約1億5700万ドルのヒットとなった。

ボーイズ・ドント・クライ」(1999)と「ミリオンダラー・ベイビー」(2004で二度アカデミー主演賞を獲得していた主演のヒラリー・スワンクと、アイルランド人を情熱的な演ずるジェラルド・バトラー、双方共に期待以上の熱演を見せる。

冒頭で夫が死亡してしまい、その想い出が邪魔して、長い人生を生き抜く道を切り開けず、苦悩する主人公を好演するヒラリー・スワンクは、コメディだけではもったいない気はしていたが、さすがに実力派らしく、深い演技も見せてくれる。

結婚に反対していた主人公の母親役のキャシー・ベイツも、その”計画”に大きく絡む存在感ある演技を見せてくれる。

実際には、主人公の友人として存在感ある演技で好演するリサ・クドロージーナ・ガーション、主人公に思いを寄せるハリー・コニックJr.、シャロン(G・ガーション)の夫役のジェームズ・マースターズアイルランドで主人公と出会うジェフリー・ディーン・モーガン、主人公の妹ネリー・マッケイ、デニース(L・クドロー)の婚約者ディーン・ウィンタースなどが共演している。


モバイルバージョンを終了