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ルイーズに訪れた恋は… P.S. (2004)

2002年に発表された、ヘレン・シュルマンの小説”P.S.”を基に製作された作品。
年下の学生に恋した離婚歴のある独身女性の揺れ動く心を描く、主演ローラ・リニートファー・グレイスガブリエル・バーンマーシャ・ゲイ・ハーデンポール・ラッド他共演、監督ディラン・キッドによるドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:ディラン・キッド
製作
アン・チェイソン
ジョン・ハート
ロバート・ケッセル
ジェフ・シャープ

製作総指揮
ヴァウター・バレンドレクト

マイケル・ホーガン
ジュリアン・イラゴーリ
マイケル・J・ワーナー

原作:ヘレン・シュルマン”P.S.”
脚本
ヘレン・シュルマン

ディラン・キッド
撮影:ホアキン・バカ=アセイ
編集:ケイト・サンフォード
音楽:クレイグ・ウェドレン

出演
ルイーズ・ハリントン:ローラ・リニー

F・スコット・ファインスタウト:トファー・グレイス
ピーター・ハリントン:ガブリエル・バーン
ミッシー:マーシャ・ゲイ・ハーデン
サミー・シルヴァースタイン:ポール・ラッド
エリー・シルヴァースタイン:ロイス・スミス
レベッカ:ベッキー・ニュートン
リッキー:クリス・メイヤー

アメリカ 映画
配給 ニューマーケット・フィルムズ
2004年製作 97分
公開
北米:2004年10月15日
日本:2006年9月9日
北米興行収入 $180,500


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューヨーク
コロンビア大学芸術学部の入学選考部長である、39歳で離婚歴のあるルイーズ・ハリントン(ローラ・リニー)は、別れた夫で胴体額の教授ピーター(ガブリエル・バーン)とは友好関係を保っていた。

ルイーズは、投資家の弟サミー・シルヴァースタイン(ポール・ラッド)に資金を渡したと言うピーターに呆れながら、自分達の結婚生活についてを考える。

今でも友人同士なので、結婚生活は上出来だったということで同意する二人だった。

友人ミッシー(マーシャ・ゲイ・ハーデン)からセックスレスの生活に我慢できないという相談を受けたルイーズは、夫を牽制してなびかないなら、他の男を探すという過激な発言を聞く。
...全てを見る(結末あり)

ミッシーの気持ちが分からないでもないルイーズは、床に落ちていた一通の入学願書に気づく。

差出人”F・スコット・ファインスタウト”の名を見て驚いたルイーズは内容をチェックし、相手に電話をかける。

軽いノリのスコットと話したルイーズは会いたいという衝動に駆られて、面接という名目で彼と約束をする。

実家に向かったルイーズは、母エリー(ロイス・スミス)に声をかけて自分の部屋に向かう。

高校時代の思い出の品を入れてある箱をクローゼットから取り出したルイーズは、初恋の人であり事故死した”F・スコット・ファインスタウト”のことを思い出して動揺する。

訪れていた弟サミーと話していたエリーに、スコットの両親のことを聞いたルイーズは、同じ名前の人物を知ったため、本人の従兄弟などを確認する。

面接の日、スコットが現れないためミッシーに電話をしたルイーズは、突然、姿を現した彼((トファー・グレイス))を見て思わず微笑んでしまう。

実家にあった”スコット”の似顔絵をチャックしながら、ルイーズは本人に似ているスコットの話を聞く。

20年前に戻ったようなルイーズは、胸をときめかせながら、スコットの作品のスライドを見ようとする。

そこに現れたピーターは、夜の食事の約束をルイーズに確認しながらスコットを気にする。

スライドをチェックしたルイーズは将来有望だと伝え、帰ろうとするスコットを引き留めて、質問があれば答えると伝える。

スコットが別にないと言って部屋を出たため、彼を追ったルイーズは、話がしたいことを伝えてアパートに向かう。

戸惑いながらもそれに応じたスコットは、ルイーズの気持ちに気づく。

二人は愛し合い、翌日デートすることを約束する。

オフィスに戻ったルイーズはミッシーと電話で話し、声で男と寝たことが分かると言われる。

その夜、ピーターと食事をしたルイーズは、先週の旅行には、サミーに紹介された女性の同伴者がいたと言われる。

自分がセックス依存症だと告白するピーターは、ルイーズとの結婚生活でセックスレスであっても、他の女性とは寝ていたことを伝える。

ルイーズは特別な存在だったと言うピーターは、何百人もの女子学生と男性とも寝たことを伝える。

病気の自分を助けてくれたのがサミーだとピーターは話し、苦しんだ自分を修復したいと語るが、ルイーズにその場から追い出される。

翌日、約束通り現れたスコットに、ルイーズは元夫のピーターのことで落ち込んでいると伝える。

嫉妬していると言うスコットに、自分を独占したいとも言われたルイーズは、その言葉に励まされる。

食事に出かけバーに向かった二人は、スコットの幼馴染リッキー(クリス・メイヤー)に声をかけられる。

スコットがミッシーと電話で話したことを知ったルイーズは驚き、アパートに戻る。

未来を見通すゲームを始めたルイーズが苛立っていることに気づきながら、スコットは彼女と愛し合う。

翌朝、スコットがいないことに気づいたルイーズは実家に向い、母エリーに、ピーターのことで辛い思いをしていることを伝える。

ピーターに女性を紹介した件でサミーを批判したルイーズは、生き方のことで口論になる。

ミッシーの元に向かったルイーズはスコットのことを話し、アパートに電話した際に彼が出たと言われる。

30分も話したと言うミッシーは、亡くなった”スコット”に何もかも似ているスコットが、かつての自分を取り戻させてくれたことをルイーズに伝える。

高校時代に”スコット”をルイーズから奪ったミッシーは、我慢の限界に達して、話に出てきたリッキーの電話番号を調べスコットに会った話をする。

”スコット”のことは話さなかったと言うミッシーだったが、スコットに触れたと興奮しながら語る彼女を見て、ルイーズは動揺する。

バスルームでリッキーの電話番号を見つけたルイーズは、”スコット”を互いに愛していた話になりミッシーと言い合いになる。

ルイーズは、全てを話すと言ってその場を去る。

スコットのアパートに向かったルイーズは、ミッシーからの電話を受けて話があると聞きいた彼が、入り口で待っていたために驚く。

別れ話ではないと言うルイーズは、高校時代の恋人をミッシーに奪われ、その後、彼が車の事故で死亡したことを話す。

謝罪するスコットは、その恋人が自分に似ていて、絵を描き名前も同じだとルイーズに言われる。

ミッシーも同じ考えで”スコット”と思っていることを伝えたルイーズは、生まれ変わったスコットが導かれて自分の前に現れたと伝える。

思春期に誰でも体験することだと言うスコットは、それとは話が違うとルイーズに意見されたため部屋に戻ってしまう。

アパートに戻ったルイーズは、その場にいたピーターから自分との距離を縮めたいと言われて話し合う。

翌朝、訪ねてきたスコットはピーターがいたために驚き、陽気な学生を装う。

ピーターに帰ってもらったルイーズは、別れ方に不満を訴えるスコットに、混乱して自分が理解できないことを伝える。

自分も混乱していると言うスコットは、傍らで眠るルイーズの美しさに見とれたことなどを語る。

”F・スコット”は本名ではなくフランシス・スコット・K・ファインスタウトが名前で、普段はフランと呼ばれていることをスコットは伝える。

自分を画家としてではなく過去の延長でしか見ていないと言うスコットは、壁に飾ってある”スコット”の絵を批判して帰ろうとする。

ルイーズに呼び止められたスコットは、ミッシーとの関係をほのめかしてその場を去る。

ミッシーに会ったルイーズは昨晩のことを聞き、スコットと朝まで愛し合ったと言われる。

酒を飲ませて口説こうとしたが、スコットが乗ってこなかったとミッシーは真実を話す。

ルイーズと付き合っているからこそスコットを手に入れたかったと言うミッシーは、幸せになるのことに臆病な考えしかできないルイーズが理解でずその場を去る。

その後、サミーと口論した際に言われたことが理解できたルイーズは、それを彼に電話で伝える。

ピーターに会ったルイーズは、自分達の関係は愛し合っていても無理だと伝える。

オフィスで待っていたスコットに合格通知を渡したルイーズは、素晴らしい絵の才能が評価された結果だと伝え、自分の口添えを否定する。

スコットはルイーズに感謝し、二人は新たな関係を確認する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
コロンビア大学芸術学部の入学選考部長である、39歳で離婚歴のあるルイーズ・ハリントンは、別れた夫ピーターとは友好関係を保っていた。
ある日ルイーズは、一通の入学願書の差出人の名前”F・スコット・ファインスタウト”を見て驚く。
高校時代の初恋の相手で事故で亡くなった”スコット”のことを思い出したルイーズは、願書の相手であるスコットに連絡を入れて面接の予定を組む。
現れたスコットは亡くなった”スコット”に似ているだけでなく、同じく絵画を愛する青年だったため、衝動にかられたルイーズは、年下の彼をアパートに誘い愛し合ってしまう・・・。
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高校時代の恋人と同じ名前で雰囲気まで似ている青年が出現するという、ファンタジック的なドラマの始まりから、進行と共に現実が切実に描かれて深い内容のドラマ。

誰もが経験したことがある、高校時代の甘く辛い思い出が一気に甦り、それに浸りたい主人公の気持ちが、迷いや不安に変化していく様子などが微妙な雰囲気で描かれている。

大人の社会の醜さとの対比もさらりと描かれ、それまでは受け入れられなかった事柄が、その体験により理解できるようになる人間の成長と共に、それらの過程などを注目して観ると更に興味深く鑑賞できる。

魅力的なキャスティングなのだが、北米では拡大公開されなかった。

様々な役柄をこなせる実力派ローラ・リニーが、揺れ動く女心を繊細に演じて好演している。

主人公と親交を深め愛し合う学生トファー・グレイス、主人公の元夫ガブリエル・バーン、主人公の友人マーシャ・ゲイ・ハーデン、主人公の弟ポール・ラッド、母親ロイス・スミスなどが共演している。


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