それぞれの道を歩んだ若者達の夢や挫折を描く、製作総指揮ロバート・レッドフォード、監督、脚本マイケル・ホフマン、主演ジェイソン・ゲドリック、キーファー・サザーランド、メグ・ライアン、トレイシー・ポラン他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・ホフマン
製作:リック・スティーヴンソン
製作総指揮
ロバート・レッドフォード
アンドリュー・メイヤー
脚本:マイケル・ホフマン
撮影
ウエリ・スタイガー
アレクサンダー・グラジンスキー
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演
デヴィッド”デイヴィー”ハンコック:ジェイソン・ゲドリック
ダニー”セネター”リヴァース:キーファー・サザーランド
ビヴァリー”ビヴ”サイクス:メグ・ライアン
メアリー・デイリー:トレイシー・ポラン
パミー:デボラ・リクター
ベインズ:グーギー・グレス
リヴァース:オスカー・ローランド
リヴァース夫人:サンドラ・シーキャット
アメリカ 映画
配給 Vestron Pictures
1988年製作 102分
公開
北米:1988年1月22日
日本:1989年5月20日
北米興行収入 $316,200
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
アッシュヴィル。
田舎町の高校のバスケットボール・チームが、デヴィッド”デイヴィー”ハンコック(ジェイソン・ゲドリック)の活躍により地区大会で優勝する。
気弱な学生ダニー”セネター”リヴァース(キーファー・サザーランド)は、メアリー・デイリー(トレイシー・ポラン)の家で開かれているパーティーに向かう。
メアリーの部屋にプレゼントを置こうとしたダニーは、そこに現れた彼女にそれを渡し、退学してアリゾナで就職することを伝える。
今晩、出発すると言うダニーは、その場に現れたデイヴィーに町を出ることを伝える。
バッテリーが上がってしまい、デイヴィーに助けてもらったダニーは、彼に別れを告げて旅立つ。 大学のバスケ部に入るデイヴィーは、メアリーと別れることになる。 2年後、12月22日。 リノ。 メアリーと話し合ったデイヴィーは、恋人の振りをしているだけでウンザリすると言われて納得する。 ある老婦人の猫を助けたデイヴィーは、大学のことなどを訊かれ、当時のことを思い出す。 大学の奨学金が得られなくなったデイヴィーは仕方なく退学し他のだが、そのことを悔やみ苦しんでいた。 2か月ほど刑務所に入っていたことがあると話したダニーは、それを気にしないビヴから、幸せになりたいと言われる。 メアリーを誘って出かけたデイヴィーは、付き合っている相手の話などを聞く。 二人は温泉に向い、デイヴィーに求められたメアリーは愛し合う。 ベヴは、”セネター”と呼ばれていたダニーのあだ名の由来を聞く。 デイヴィーは、メアリーとの結婚を考えていることを同僚のベインズ(グーギー・グレス)に話す。 ダイナーでウエイトレスに侮辱されたビヴは、ピンクの髪をブロンドに戻す。 両親に電話をしたダニーだったが、受話器を取った母親(サンドラ・シーキャット)と話すことができず、引き返すことを考えるものの、そのまま先を急ぐ。 街道の工事現場で発砲して騒ぎを起こしたビヴは興奮し、ダニーが落ち着かせる。 おもちゃ屋に寄ったダニーは、ビヴが商品を壊したために弁償し、彼女が万引きして、宝石店でも 時計を盗んできたことを知る。 故郷アッシュヴィルに戻ったダニーは自宅に向い、母に歓迎されてビヴを紹介する。 弟にもビヴを紹介したダニーは、結婚したことを母に話し、喜んでもらえる。 最近、体調が悪いという父(オスカー・ローランド)は寝ているということだったので、ダニーは落ち着いたら話すことにする。 食事をしたダニーは、父が起きてきたために話しをして、病気の彼にクリスマス・プレゼントの時計を渡す。 昔から打ち解けることができない父との話で動揺したダニーは、外で考え事をする。 様子を見に行ったビヴは、本音を言い合えない、上辺だけの父子関係を語り涙するダニーを慰めるために出かける。 クリスマス・イヴを実家で過ごしていた姉に町に戻ろうかと思うと話したメアリーは、大学をやめては父が悲しむと言われる。 訪ねて来たデイヴィーと写真を撮ったメアリーは、彼と部屋に行く。 ゴミ箱に捨ててあった天使の彫刻をきれいに磨いたメアリーは、きれいだとデイヴィーから言われる。 大学を退学した理由をメアリーから訊かれたデイヴィーは、地元に戻りたかったと言われる。 戻りたくても戻れないと不満を訴えるメアリーから、自分が羨ましいと言われたデイヴィーは憤慨し、授業についていけなくなったために退学したことを伝える。 助言しようとしたメアリーは、侮辱されたために車を降りるが、デイヴィーに呼び止められる。 バーで飲んでいたダニーは、家には戻らないとビヴに伝えるが、彼女は納得できない。 その場にいた同級生から話しかけられたダニーだったが、怒りが収まらないビヴが口出しする。 友人達は去り、ビヴは、所持金も少ないためコンビニを襲うことをダニーに提案する。 二人はコンビニに向い、ビヴは店員に銃を向けるが、メアリーを乗せて通りがかったデイヴィーが強盗に気づく。 現れたパトカーの警官が知り合いのデイヴィーだったため、ダニーは冗談だと言うとビヴに伝える。 それを無視したビヴは、店員に銃を向けながら店を出て車に乗ろうとする。 銃を構えるデイヴィーは、声をかけてきたダニーとビヴを銃撃する。 近付いたデイヴィーは、メアリーから相手がダニーだと言われ、彼が息を引き取ったことを確認する。 ダニーが持っていたのはおもちゃの銃だったと、無事だったベヴはデイヴィーに伝える。 動揺したデイヴィーはパトカーに乗り射撃場に向い、町を出たはずのダニーが、なぜ戻っていたのかを考える。 車から降りたデイヴィーは、撃ったことを後悔して涙し、メアリーは彼を慰める。 テレビを見ていたダニーの父親は、訪ねて来たデイヴィーを招き入れる。 ダニーの死を知らせたデイヴィーは、殺したのは自分だと言って謝罪する。 腕時計を渡されたデイヴィーは、ダニーから貰ったと言われ、ショックを受ける父親に寄り添う。 翌朝、デイヴィーは、片方の羽がとれた天使の彫刻をメアリーの家に持っていき、その場にいた彼女に声をかける。 署に向かったデイヴィーは、ダニーの車のボンネットに彼の所持品を置き、メアリーと共にその場を去る。
...全てを見る(結末あり)
メアリーは芸術学部の大学生になるものの、デイヴィーは大学を退学して地元の警察官になっていた。
落ちぶれていたダニーは、恋人のビヴァリー”ビヴ”サイクス(メグ・ライアン)と結婚し、故郷アッシュヴィルに向かう。
*(簡略ストー リー)
アッシュヴィル。
高校生のデヴィッド”デイヴィー”ハンコックは、バスケットボールの選手として将来を有望視され、大学に進学する予定だった。
気弱で内気なダニーは、高校を退学してアリゾナに向い、職を探すことを、デイヴィーとガールフレンドのメアリーに伝えて旅立つ。
2年後のクリスマス・シーズン、成績不振のため大学を退学したデイヴィーは、地元の警察官となり、メアリーは、芸術を学ぶために大学に通い帰省していた。
落ちぶれて前科もあるダニーは、恋人のビヴと結婚して、故郷に向かおうとするのだが・・・。
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ロバート・レッドフォードが製作総指揮を担当し、当時の期待の若手スターを起用したドラマ。
誰もが認めるバスケットボールのスター選手として将来を期待された青年の挫折、同じく夢破れた気弱な青年の恋人との暴走、誰もが体験する思い通りにはならない人生、苦悩する若者の現実を切実に描く、脚本を兼ねるマイケル・ホフマンの深い演出に注目したい。
マイケル・ホフマンは、”サンダンス映画祭”でグランプリ(審査員大賞・ドラマ部門)にノミネートされた。
様々な思いを胸に故郷に戻った青年が、友人との悲劇的な再会を迎えるクライマックスは、彼の境遇などを考えると実に切ない。
バスケットボールでの夢を果たせず、地元の警察官の生活に満足できないジェイソン・ゲドリック、町を離れて新たな人生を歩むものの、思い通りにならない人生に悩むキーファー・サザーランド、無鉄砲な行動で暴走するその妻メグ・ライアン、主人公と惹かれ合う大学生トレイシー・ポラン、ダニー(キーファー・サザーランド)の両親オスカー・ローランドとサンドラ・シーキャットなどが共演している。