フランス人のメイドから恋の手ほどきを受ける高校生のひと夏の体験を描く、監督アラン・マイヤーソン、主演シルビア・クリステル、エリック・ブラウン、ハワード・ヘッセマン、エド・ベグリーJr.他共演のコメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:アラン・マイヤーソン
製作総指揮:ドン・エンライト
製作:R・ベン・エフレイム
原案:ダン・グリーンバーグ
脚本:ダン・グリーンバーグ
撮影:ヤン・デ・ボン
編集:フレッド・A・チュラック
音楽:ウィリー・ナイル
出演
ニコール・マロウ:シルビア・クリステル
フィリップ”フィリー”フィルモア:エリック・ブラウン
シャーマン:パトリック・ピッチニンニ
レスター・ルイス:ハワード・ヘッセマン
ジャック・トラヴィス:エド・ベグリーJr.
ジョイス:パメラ・ブライアント
フィップス:メレディス・ベア
フィルモア:ロン・フォスター
ホテルノオーナー:ダン・グレーンバーグ
アメリカ 映画
配給
Jensen Farley Pictures
Cinema Epoch
1981年製作 87分
公開
北米:1981年8月28日
日本:1981年5月
製作費 $2,800,000
北米興行収入 $26,279,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューメキシコ州、アルバカーキ。
夏休み、15歳の高校生フィリップ”フィリー”フィルモア(エリック・ブラウン)は異性に興味を持つ年頃で、親友のシャーマン(パトリック・ピッチニンニ)と共に女の子のことばかり考えていた。
シャーマンの姉ジョイス(パメラ・ブライアント)の部屋を覗いていたフィリーは、女性教師のフィップス(メレディス・ベア)に見つかってしまい、自分に合う年の子を選ぶようにと言われる。
ビジネスマンである父フィルモア(ロン・フォスター)と暮らす裕福なフィリーは、美しいフランス人のメイド、ニコール・マロウ(シルビア・クリステル)にも興味を持つ。
旅行に出発する父を空港で見送ったフィリーは、運転手のレスター・ルイス(ハワード・ヘッセマン)と共に家に戻る。
話しかけてきたニコールから、異性に興味を持つことをからかわれたフィリーは、彼女のことが気になる。 ニコールの部屋に向かったフィリーは、彼女の下着などをチェックする。 街に向かうレスターに乗せてもらったニコールは、”プライベート・レッスン”でフィリーと関係するよう強要される。 その夜、シャーマンと共にニコールの部屋を覗きに行ったフィリーだったが、彼女は着替えて眠ってしまう。 フィリーは、ニコールを無視しているように見せかけながら、彼女のことを監視する。 外から部屋を覗いているのをニコールに見つかってしまったフィリーは、彼女から部屋に入るようにと言われる。 脱ぐところを見たいならそう言えばいいと言われたフィリーは、戸惑いながら見たいと伝え、ニコールからドアを閉めるよう指示される。 ニコールが下着を脱ぎ始めたのでフィリーは驚き、全裸の彼女を目の前にして動揺してその場を去る。 シャーマンの家に向かったフィリーは、それを彼に話すものの、ニコールの裸を見ただけで終わったことで笑われる。 翌日、ニコールに話しかけられたフィリーは、今夜、部屋に来てほしいと言われる。 その後、シャーマンと共にテニス・クラブに向かったフィリーは、コーチのジャック・トラヴィス(エド・ベグリーJr.)から、女子更衣室を覗くなと言われてプレーをする。 夜になり、ニコールが父親の浴室にいることを知ったフィリーは、彼女に誘われて一緒に入ることになる。 海水パンツをはいてバスタブに入ったフィリーは、それを脱ぐために明かりを消す。 恥ずかしくなったフィリーはその場から去ろうとするが、ニコールに呼び止められ、一緒に寝てほしいと言われる。 それを断ったフィリーは、キスだけして部屋に戻る。 翌日、そのことをシャーマンに話したフィリーは、ニコールとデートしてみる考えを伝える。 その夜、ニコールと映画を観に行ったフィリーは、家に戻り彼女と愛し合おうとする。 既に結婚まで考えているフィリーに、愛情の問題を話したニコールだったが、彼は気分を害してその場を去る。 その後、気まずい思いのフィリーはニコールを避けていたが、プロポーズしたことを彼女に謝罪し、まず交際から始めたいと言われて同意する。 レストランで食事をしたニコールとフィリーは、家に戻り愛し合うものの、彼女が意識を失ってしまう。 ニコールに騙されていることに気づかないフィリーは焦り、レスターにそれを伝える。 取り乱すフィリーを落ち着かせたレスターは、ニコールが死んでいることを確認し、警察に通報しようとする。 それを制止したフィリーは、レスターと共にニコールの死体を冷凍庫に隠そうとするが、父に見つかると言われて庭に埋めようとする。 死体を埋めたフィリーだったが、翌朝、それが掘り起こされていることに気づきレスターに知らせる。 それを信じないレスターは、庭師のグリーンからフィリー宛てにメモがあると言われ、それは、死体を返すのに1万ドルを要求する内容だった。 父の金庫から1万ドル出すようレスターに指示されたフィリーは、それに従う。 自分の部屋に隠れていたニコールから、子供を騙したことで後悔していると言われたレスターは、不法入国者であり未成年を誘惑したことは重罪だと伝えて彼女を脅し、指示に従わせる。 フィリーと話したニコールは騙したことを非難されるが、レスターに不法就労を通報すると脅されていたことを伝える。 許せないフィリーだったが、ニコールが逮捕されることを望んでいない彼は、1万ドルを取り戻すことに協力してもらう。 父が帰ってくるため、フィリーは、シャーマンの家の物置に隠れているようニコールに伝える。 テニス・クラブに向かいジャックに協力を求めたニコールは、警官に扮してもらう。 刑事を装いレスターに会ったジャックは、メイドのニコールが殺害されたという情報が入ったことを伝える。 動揺するレスターの部屋を調べたジャックは、女性の下着や洋服などを見つけて、ニコールのものであることを確認する。 自分が犯人だとしか考えられないと言われたレスターは、ニコールが無事であることを証明できるとジャックに伝える。 中絶手術をしているニコールは3時間で戻ると言われたジャックは、2時間で連れて来なければ殺人容疑で逮捕すると伝えてレスターを脅す。 レスターは、ニコールが宿泊しているはずのホテルに向かい、オーナー(ダン・グレーンバーグ)と話すものの、彼女を見つけられない。 ニコールの元に向かったフィリーは、レスターが逃げるつもりだと言われ、シャーマンの車で家に急行する。 荷物をまとめたレスターは現金を持って逃亡し、それに気づいたニコールとフィリーはグリーンの車に乗ってレスターを追い、ジャックもそれに続く。 空港に着いたレスターは慌ててターミナルに向かうものの、戻ったフィルモアに呼び止められる。 ニコールと共に現れたフィリーは、父に指示されたいるレスターを逃がさないようにしようとする。 そこにジャックも現れ、フィルモアに説明を求められたレスターは、自分にも分からないと伝えるしかなかった。 家に戻ったフィリーはニコールが去ることを知り、自分達の関係がフィルモアに知られればクビになると言われる。 会えないのは辛いと伝えたフィリーは、大人になったので大丈夫だと言われ、そして二人は愛し合う。 翌日、フィリーは去って行くニコールを見送る。 新学期が始まり、レスターに送られたフィリーは、自分に合う女性を見つけるようにと助言してくれた教師のフィップスに感謝し、その件について話したいと言って彼女を食事に誘う。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ニューメキシコ州、アルバカーキ。
夏休み、15歳の高校生のフィリーは異性に興味を持つ年頃で、フランス人のメイドで美しいニコール・マロウが気になる。
父が旅行中のフィリーを騙し悪事を考える運転手のレスターは、不法就労のニコールを脅してフィリーを誘惑させる。
ニコールに誘われて楽しい思いをしたフィリーは、騙されていることも知らずに浮かれるのだが・・・。
__________
日本で大ヒットした「エマニエル夫人」(1974)で知名度を上げたシルビア・クリステルが、ハリウッドに招かれて出演したエロティック・コメディ。
今観てもドキッとしてしまう内容は、純粋なコメディでもあるために結構楽しめる。
大人の女性が未成年者を誘惑する物語であり、その行為を実際に描写するシーンがあり、規制が厳しくなった現在では逆に製作できないのではないかと思える。
主人公であるメイドの揺れ動く女心と思春期の少年の好奇心が微妙に絡み合う愉快な内容で、主演のシルビア・クリステルが惜しげもなく裸体を披露し、それがいやらしく感じることなく、少年のひと夏の体験を爽やかに描くで楽しい作品には仕上がっている。
美しいメイドに興味を持ちながらひと夏の体験で成長する高校生のエリック・ブラウン、その友人パトリック・ピッチニンニ、少年の家の運転手で、主人公を利用して悪事を企むハワード・ヘッセマン、少年のテニス・コーチ、エド・ベグリーJr.、シャーマン(パトリック・ピッチニンニ)の姉役で元”プレイメイト”のパメラ・ブライアント、教師のメレディス・ベア、少年の父親ロン・フォスター、ホテルノオーナー(ダン・グレーンバーグ)などが共演している。