| 強欲が刑事を狂わせる暗黒ノワール! 監督ドン・シーゲル、主演アイダ・ルピノ(脚本兼)、スティーヴ・コクラン、ハワード・ダフ、ディーン・ジャガー、ドロシー・マローン他共演のフィルム・ノワール。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ドン・シーゲル
製作:コリアー・ヤング
脚本
コリアー・ヤング
アイダ・ルピノ
撮影:バーネット・ガフィ
編集:スタンフォード・ティシュラー
音楽:リース・スティーヴンス
出演
リリー・マーロウ:アイダ・ルピノ(クラブ歌手)
カル・ブルーナー:スティーヴ・コクラン(リリーと惹かれ合うようになるロサンゼルス市警の刑事)
ジャック・ファーナム:ハワード・ダフ(カルの同僚)
マイケルズ警部:ディーン・ジャガー(署長)
フランシー・ファーナム:ドロシー・マローン(ジャックの妻)
エヴニー・セロヴィッチ:キング・ドノヴァン(ドラッグストア強盗の犯人)
サム・マーヴィン:ダブス・グリア(クラブのバーテンダー)
スティムソン:ウィリアム・ボイエット(鑑識)
トム巡査:トム・モンロー
メイス:リチャード・ディーコン(ドラッグストアのオーナー)
ロッカールームの巡査:ジェームズ・アンダーソン
ブリジット・ファーナム:ブリジット・ダフ(ジャックとフランシーの娘)
ルビン警部補:ケネス・パターソン(カルとジャックの上司)
殺害された男:チェスター・コンクリン
アメリカ 映画
配給 Filmakers Releasing Organization
1954年製作 81分
公開
北米:1954年9月3日
日本:未公開
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
夜間金庫に届けられるはずの30万ドルが奪われる。
1年後、ロサンゼルス。
ある夜、市警の刑事カル・ブルーナー(スティーヴ・コクラン)は、ドラッグストアでの強盗事件に遭遇して、犯人二人を相手に事件を解決する。
1人を射殺したカルは、もう一人の犯人エヴニー・セロヴィッチ(キング・ドノヴァン)を逮捕して署に戻り、後を同僚のジャック・ファーナム(ハワード・ダフ)に任せる。
エヴニーが奪った店の50ドル紙幣(偽札)から、ニューヨークの事件につながり、署長のマイケルズ警部(ディーン・ジャガー)は、ドラッグストアのオーナー、メイス(リチャード・ディーコン)を呼ぶ。
メイスは、その紙幣を店で使ったのは、エメラルド・クラブのバーテンダーだったとマイケルズに話す。
マイケルズは、偽札の件をカルとジャックに話し、捜査を二人に担当させる。
帰宅したジャックは、同僚の死を知った妻フランシー(ドロシー・マローン)が動揺していることを知り、彼女を落ち着かせる。
翌日、カルとジャックはエメラルド・クラブに向かい、バーテンダーのサム・マーヴィン(ダブス・グリア)と話し、50ドル札の出所を尋ねる。
そこに、マーヴィンに50ドルを貸したクラブ歌手リリー・マーロウ(アイダ・ルピノ)が現れ、カルとジャックは、彼女から話を聞くのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
“Co-written by Ida Lupino and hard-boiledly directed by Don Siegel, Private Hell 36 is a taut, unsparing film noir that meticulously charts the psychological decay of two detectives consumed by greed and fatal temptation.”
(アイダ・ルピノが共同脚本を手掛け、ドン・シーゲルがハードボイルドに監督を務めた『地獄の掟』は、強欲と致命的な誘惑に蝕まれていく二人の刑事の心理的崩壊を克明に描いた、緊張感あふれる容赦なきフィルム・ノワールである。)
「仮面の報酬」(1949)などのドン・シーゲルが監督し、主演はアイダ・ルピノ(脚本兼)、スティーヴ・コクラン、ハワード・ダフ、ディーン・ジャガー、ドロシー・マローン他共演のフィルム・ノワール。
コリアー・ヤングとアイダ・ルピノが設立した独立系映画会社”フィルメーカーズ”による最後の作品の一つ。
B級作品に分類されるものの、無駄のないドン・シーゲルの演出と、自ら脚本を手掛けたアイダ・ルピノの繊細な人物描写、個性派の共演陣による確かな演技など、見応えあるドラマに仕上がっている。
今の生活から抜け出すことを考えるクラブ歌手を、哀愁漂う雰囲気で魅力的に演ずるアイダ・ルピノ、事件の捜査で彼女と出会い惹かれ合うようになったことから、欲望の果てに破滅する刑事スティーヴ・コクラン、彼の同僚であり、事件の偽札に手を出したことで道徳的に苦悩する、アイダ・ルピノの当時の夫ハワード・ダフ、彼らの上司ディーン・ジャガー、ジャック(ハワード・ダフ)の妻ドロシー・マローンなどが共演している。
