2011年公開のアイスランド映画”Either Way”のリメイク。 山火事後の道路修復をする世代や性格の違う2人の男性を描く、製作、監督、脚本デヴィッド・ゴードン・グリーン、ポール・ラッド、エミール・ハーシュ他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン
製作
デヴィッド・ゴードン・グリーン
ジェームズ・ベルファー
クレイグ・ゾベル他
脚本:デヴィッド・ゴードン・グリーン
撮影:ティム・オアー
編集:コリン・パットン
音楽
デヴィッド・ウィンゴ
エクスプロージョンズ・イン・ザ・スカイ
出演
アルヴィン:ポール・ラッド
ランス:エミール・ハーシュ
トラック運転手:ランス・ルゴール
老婦人:ジョイス・ペイン
アメリカ 映画
配給 マグノリア・ピクチャーズ
2013年製作 94分
公開
北米:2013年8月9日
日本:未公開
製作費 $725,000
北米興行収入 $205,140
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1988年、テキサス。
大規模な山火事後の道路修復作業を続ける、そりの合わないアルヴィン(ポール・ラッド)とランス(エミール・ハーシュ)は、仕事を続ける旅を続けていた。
恋人の弟だということでランスを雇ったアルヴィンだったが、性格も合わない彼とまともに話をする気にもなれない。
ある日、二人は、街道を通りがかったトラック運転手(ランス・ルゴール)に酒をもらう。
テントを張り野宿生活をする二人は、週末以外は仕事をして、雨の日はテントで過ごすしかなかった。
週末にランスが実家に向かうことになり、残るアルヴィンは、彼に恋人への現金入りの手紙を渡し、その後、一人の時間を楽しむ。 焼けた家の持ち主だった老婦人(ジョイス・ペイン)に出会ったアルヴィンは、パイロットだったと言う彼女が、飛行免許と日誌を探していることを知る。 婦人と別れたアルヴィンは、魚釣りなどをして、戻って来たランスと合流する。 アルヴィンは女と楽しんだことなどを尋ねるが、ランスは散々な目に遭ったことを話して涙する。 さすがにランスを慰めたアルヴィンは、彼が預かって来た恋人からの手紙を受け取る。 翌朝、アルヴィンがいないことに気づいたランスは、その手紙を読んで驚く。 アルヴィンは姿を現さず、トラックが壊れたために現れた運転手に、ランスは再び酒をもらう。 ランスは、運転手に車から降りた女性のことを尋ねるが、彼は女などいないと言い張る。 アルヴィンのことを運転手に聞かれたランスは、彼が恋人にフラれたことを知らせ、慰めるよう提案される。 やがてアルヴィンは戻り、ランスは彼のことを気にして、姉と何があったかを率直に聞く。 手紙を勝手に読んだことで、アルヴィンはランスを責めて怒りをぶちまける。 ランスはストライキだと言って仕事を拒み、争いになりそうになったアルヴィンは森に逃げ込み、小川に落ちて腰を痛めてしまう。 アルヴィンは、助けてくれたランスに車に運ばれ、傷つけあったことをお互い謝罪し合う。 二人はテントに戻り、ランスは、姉がどんな男と付き合い始めたのかをアルヴィンから聞き、もらった酒を飲み始める。 中年女性と付き合っていたランスは、彼女から妊娠したことを知らされ、それを受け入れられない彼だったが、現実に向き合うべきだとアルヴィンに助言される。 心通じ合った二人はその後も酒を酌み交わし、仕事道具を捨ててしまう。 その夜、テントの中で再び子供の話になった二人は、ランスが産ませる方向で考えることを伝える。 それを喜ぶアルヴィンは、週末にミスコンに向かうというランスに、自分も付き合うことを伝える。 翌朝、荷物をまとめた二人は町に向かおうとするが、ランスは、姉への現金入りの手紙を渡していなかったことを伝える。 アルヴィンは幸いだったと言って、その金を町で使うことを提案する。 街道沿いを歩く老婦人に気づいたアルヴィンは、車を降りて彼女に声をかける。 夫人は呼びかけに答えず、現れたトラックに乗り、運転手は、女性などいないと先日と同じように言い張る。 トラックは走り去り、アルヴィンとランスも森を離れる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1988年、テキサス。
大規模な山火事後の道路補修作業員アルヴィンとランスは、年齢や性格の違いから反りが合わないまま、野宿生活をする日々を続けていた。
恋人の弟であるランスを雇っていたアルヴィンだったが、世代も違う彼と共通の話題もなく、殆ど会話も交わさない。
週末で実家に戻るランスに、恋人への手紙と現金を託したアルヴィンは、森の中で一人の生活を楽しむ。
戻ったランスが、散々な週末を過ごしたことを知ったアルヴィンは、さすがに彼を励ます。
ところがアルヴィンは、ランスが預かってきた恋人の別れ話に関する手紙を読み、大きなショックを受ける・・・。
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若手監督として注目のデヴィッド・ゴードン・グリーンの作品で、第63回ベルリン国際映画祭では銀熊賞(監督賞)を受賞した。
一般的にコメディに分類されている作品だが、性格不一致の二人が、次第に心通じ合っていく姿を描くヒューマン・ドラマに近い内容だ。
主人公二人の絆が結ばれつつ進む物語は、劇的な展開で終わる訳でもなく、山火事で被害を受けた周囲の様子の様に、徐々に改善されていく描かれ方が実に自然だ。
恋人への思いを胸に、黙々と作業を続ける男性を好演するポール・ラッド、どこにでもいる等身大の若者を実力派らしく演じているエミール・ハーシュ、トラック運転手ランス・ルゴール、老婦人ジョイス・ペインなどが共演している。