夫の死を予知してしまった妻が彼を救おうとする姿を描く、主演サンドラ・ブロック、ジュリアン・マクマホン、ニア・ロング他共演、監督メナン・ヤポによるサスペンス。 |
・サンドラ・ブロック / Sandra Bullock 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:メナン・ヤポ
製作総指揮
アンドリュー・シュガーマン
ニック・ハンソン
ラース・シルヴェスト
製作
アショク・アムリトラジ
ジョン・ジャシュニ
アダム・シャンクマン
ジェニファー・ギブゴット
サニル・パーカシュ
脚本:ビル・ケリー
撮影:トーステン・リップシュトック
編集:ニール・トラヴィス
音楽:クラウス・バデルト
出演
リンダ・ハンソン:サンドラ・ブロック
ジム・ハンソン:ジュリアン・マクマホン
アニー:ニア・ロング
ジョアンヌ:ケイト・ネリガン
クレア・フランシス:アンバー・ヴァレッタ
ノーマン・ロス:ピーター・ストーメア
ライリー保安官:マーク・マコーレイ
ブリジット・ハンソン:コートニー・テイラー・バーネス
メガン・ハンソン:シャナ・マクルーア
アメリカ 映画
配給
トライスター・ピクチャーズ
MGM
2007年製作 96分
公開
北米:2007年3月16日
日本:2009年1月31日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $47,852,600
世界 $73,346,500
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
リンダ・ハンソン(サンドラ・ブロック)は、夫ジム(ジュリアン・マクマホン)と娘達ブリジット(コートニー・テイラー・バーネス)、メガン(シャナ・マクルーア)とで平凡な暮らしをしていた。
ある日、リンダは出張中のジムから留守電メッセージがあったのに気づいた後、ライリー保安官(マーク・マコーレイ)の訪問を受ける。
ジムの事故死を告げられたリンダは、子供達を学校に迎えに行き、悲しみを堪えながら事情を話して抱きしめる。
失意のリンダを、母ジョアンヌ(ケイト・ネリガン)は気遣うが、彼女は現実を受け止めることができないまま眠りにつく。
翌朝、目覚めたリンダは、母ジョアンヌがいないことに気づき、キッチンで出勤前のジムと顔を合わせる。
ジムの死が夢だとわかったリンダは、いつもの生活に戻り、昨日の夢を気にしながら彼とベッドに入る。 翌朝、ジムがいないのに気づいたリンダは、ジョアンヌや友人アニー(ニア・ロング)が、夫の葬儀の準備をしているのに気づく。 リンダは、娘ブリジットが顔中傷だらけなのに驚き、葬儀の前に、ジムの遺体を確認しようとして取り乱してしまう。 さらに遺体の埋葬の際、墓地の木陰にいた女性クレア・フランシス(アンバー・ヴァレッタ)に言い寄ってしまう。 家に戻ったリンダは、リチウムを処方してくれた、精神科医ノーマン・ロス(ピーター・ストーメア)の連絡先を、電話帳で探そうとする。 リンダは、ロス医師の連絡先のページが破り捨てられていたことに気づき、ゴミ箱からそれを見つけて連絡を取るが、休院だった。 その夜、ロス医師自らリンダの家に現れ、リンダがブリジットを傷つけたと決めつけて強引に病院に連れて行く。 ロス医師は、ジムが死ぬ前日にリンダが現れ、夫が死ぬことを予言したことをライリー保安官に告げ、ジムの事故死を疑い、彼女を鎮静剤で眠らせる。 翌朝、リンダは、シャワーを浴びるジムに気づき彼に寄り添う。 朝食の支度をするリンダは、ブリジットの顔に傷がないことに気づき安心する。 帰宅したリンダは、悪夢の時に捨てた鳥の死骸が、ゴミ箱の中にあるのを知り、”夢”の中で見たロス医師の元に向かう。 初対面のロスは、リンダの悪夢の繰り返しを聞き、リチウムがあったという彼女に、混乱状態に適したクスリだと言うことを告げる。 ジムの会社に向かったリンダは、彼のオフィスで、葬儀にいたクレアに出くわす。 クレアは、ジムの新しいアシスタントで、彼はリンダと別れて会議に向かう。 リンダは、ジムとクレアの関係を疑いながら帰宅するが、洗濯物を取り込もうとして、ブリジットがガラス戸に激突し、怪我を負ってしまう。 ジムに少し休むよう言われたリンダは、自分の行動が事件前に近づいているのに気づく。 リンダは、”夢”と現実を合わせた一週間を振り返り、ジムが死ぬのが水曜日だということを確認する。 ジムを出張に行かせないよう、説得するリンダだったが、次の日に目覚めると彼の死後で、彼女は夫のことを聞きにクレアに会いに行く。 そしてリンダは、ジムとクレアが浮気しかけていたことを聞き、彼が事故死する日に、生命保険金を3倍にしたことも知る。 母ジョアンヌに、葬儀の手配を済ませたことを伝えたリンダは、翌朝ジムが生きていることを確認し、一人で教会と事故現場に向かう。 ジムに、”時間”がないことを告げたリンダは彼と愛し合い、彼が死んだ夢を見たことを話しながら眠りにつく。 目覚めたリンダは、その日が水曜日だと気づき、ジムが子供を学校に送りながら家を出たことを知る。 ジムに電話をかけたリンダだったが、彼にはつながらず、娘達が学校にいるのを確認して事故現場に向かう。 家族のことを考えさえられたジムは、生命保険会社に寄り、密会を約束していたクレアに、それを断る電話を入れる。 自宅に電話していたジムは、リンダからの着信を受け、後方に追いついた彼女に気づき車を止める。 そこが事故現場だと気づいたリンダは、ジムを引き返させるが、彼の車はエンストしてしまう。 そして、ジムの車にタンクローリーが近づいて衝突し、リンダの目の前で大破してしまう。 家を引っ越すことになり、ベッドに横たわっていたリンダは、娘達に起こされる。 リンダは、ジムが事故死する前に会った、神父の言葉を思い出す。 ”自分を超えた何かを信じることこそが信仰で、毎日生きていることが奇跡だ” そして、ジムとの3人目の子供を授かっていたリンダは、新たな生活へと旅立つ。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
リンダ・ハンソンは、夫ジムと二人の娘とで平穏な暮らしをしていた。
ある日、リンダは出張中のジムが事故死したことを知らされる。
しかし、翌朝、元気なジムの姿を見て、リンダはそれが夢だったこことに気づく。
しかし、その翌朝、ジムの葬儀の準備が始められていた。
リンダは、悪夢が繰り返し起きることで混乱しかけるのだが、彼女が、ジムの死を予言したことが、精神科医ロスの証言で分かり・・・。
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将来起きる不幸を、過去から追いかけるのではなく、前後が入り乱れる展開なので難解にも思えるが、曜日や娘の負った顔の傷などを利用してうまく区別し、緊迫感の中に、謎解きの要素も取り入れられた、面白味のある演出となっている。
主人公の予知で、夫が救われることを期待してしまった人々には納得できない結末だったようで、批評家、観客の評価は非常に低かったのも事実だ。
夫を、事故現場でUターンさせなければ何も起こらなかった・・・と思ってしまえばそれまでなのだが、道路脇に車を止めても引き帰らせようと思うのは、事故を知っている妻の心情だろう。
神父の啓示を、主人公の立ち直るきっかけにするラストを見れば、この結末に意味のあることが理解できる。
途中、情緒不安定の精神患者かと思わせるサンドラ・ブロックは、混乱の中で、次第に事実を見据え、感情を抑えて行動する主人公を好演している。
妻や娘達を裏切ろうとしてしまいながら命を落す夫ジュリアン・マクマホン、親友のニア・ロング、母親ケイト・ネリガン、夫と浮気しかけるアンバー・ヴァレッタ、精神科医ピーター・ストーメア、保安官マーク・マコーレイ、娘達役のコートニー・テイラー・バーネスとシャナ・マクルーアなどが共演している。