大ヒット爆笑コメディ「ポーキーズ」(1981)の続編。 高校で開催される”シェイクスピア”劇を阻止しようとする牧師らと生徒達が巻き起こす騒動を描く、製作、監督、脚本ボブ・クラーク、出演ダン・モナハン、マーク・ヘリアー、ワイアット・ナイト、ロジャー・ウィルソン他共演の青春コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ボブ・クラーク
製作
ドン・カーモディ
ボブ・クラーク
製作総指揮
ハロルド・グリーンバーグ
メルヴィン・サイモン
脚本
ボブ・クラーク
ロジャー・スウェイビル
アラン・オームズビー
撮影:レジナルド・H・モリス
編集:スタン・コール
音楽:カール・ジットラー
出演
エドワード”ピーウィー”モリス:ダン・モナハン
ビリー・マッカーシー:マーク・ヘリアー
トミー・ターナー:ワイアット・ナイト
アンソニー”ミート”トゥペレロ:トニー・ガニオス
ブライアン・シュワルツ:スコット・コロンビー
ウェンディ・ウィリアムズ:カーキー・ハンター
ミッキー・ジャーヴィス:ロジャー・ウィルソン
カーター:エリック・クリスマス
ビューラー・バルブリッカー:ナンシー・パーソンズ
テッド・ジャーヴィス:アート・ヒンデル
グッドイナフ・コーチ:ビル・ハインドマン
ボブ・ゲブハート:エドワード・ウィンター
ジョン・ヘンリー:ジョセフ・ランニングフォックス
バッバ・フレイヴェル:ビル・ウィリー
モリス夫人:イルサ・アール
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1983年製作 98分
公開
北米:1983年6月24日
日本:1983年12月
北米興行収入 $33,759,260
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
フロリダ、エバーグレーズ、”エンジェル・ビーチ高校”。
初体験を済ませた翌日、登校したエドワード”ピーウィー”モリス(ダン・モナハン)は、演劇部の講師である母(イルサ・アール)が”シェイクスピア・フェスティバル”のために張り切っていることを不満に思う。
ウェンディ・ウィリアムズ(カーキー・ハンター)との初体験のことを、ビリー・マッカーシー(マーク・ヘリアー)、トミー・ターナー(ワイアット・ナイト)、ミッキー・ジャーヴィス(ロジャー・ウィルソン)らにからかわれたピーウィーは、自分がウェンディを虜にしたことを見せつける。
誰とでも寝るウェンディが相手だったと皆にバカにされたピーウィーは、彼女から、ただの噂だと言われる。 自分のことを好きだと言うウェンディから、軽い女だと噂されるようになった時の話を聞いたピーウィーは、売春婦のチェリーの件でビリーらに騙されたことへの復讐に手を貸すことも約束してもらえる。 皆と違いシェイクスピア劇に夢中になったビリーは、ジョン・ヘンリー(ジョセフ・ランニングフォックス)が、芝居に出るようにと教師から指示を受けたことを知らされる。 アンソニー”ミート”トゥペレロ(トニー・ガニオス)やミッキーらは、先住民のジョンのことを気にする者もいるために心配する。 チェリーのことでビリーらに仕返しすることを考えるピーウィーは、昼間は真面目な図書館員が、夜は墓地で変身するいい女がいると言って紹介すると伝える。 リハーサルをしていたモリス夫人は、バッバ・フレイヴェル牧師(ビル・ウィリー)を伴い現れた教師のビューラー・バルブリッカー(ナンシー・パーソンズ)から、ワイセツで汚らわしい内容の芝居は中止すると言われる。 不満はカーター校長(エリック・クリスマス)に訴えるようにと言われたモリス夫人は、バルブリッカーらと共に校長室に向かう。 カーターにシェイクスピアの汚らわしさを伝えたフレイヴェルだったが追い払われ、ピーウィーやモリス夫人は喜ぶ。 カーニバルのダンサー、サンディに金を払ってビリーらと墓地に向かったピーウィーは、ビリーらが手を回していたことに気づかず、彼女に誘われて愛し合うために全裸になる。 ところが、サンディが発作を起こして死んでしまい、それが芝居だとも知らずにピーウィーは焦る。 ゾンビに扮装して隠れていたスティーヴも見つかってしまい、ミッキーからの合図を受けた男二人がピーウィーに発砲する。 ピーウィーとブライアン・シュワルツ(スコット・コロンビー)の企みに気づいていたビリーらはその場から逃がれ、驚いたピーウィーは全裸のまま走り去る。 パトロール中のミッキーの兄で警官であるテッド(アート・ヒンデル)は、全裸のピーウィーを目撃して、前回と同じだと言って吹き出してしまうが、ゾンビ(ゾンビ)が現れたために驚く。 リハーサルを再開したモリス夫人は、先住民を排除するようにという嫌がらせに気づき、それは、ロミオ役のジョンに対する警告だった。 役を降りると言うジョンだったが、ビリーやモリス夫人は、脅しに屈しない考えであり、決断を下すのは自分だとモリス夫人はジョンに伝える。 そこにバルブリッカーとカーターが現れ、モリス夫人に挨拶したアバナシー市長や市議会議員のボブ・ゲブハート(エドワード・ウィンター)らがリハーサルを見学することになる。 ロミオ役のジョンが先住民ということが話に出るが、市長らは問題ないと判断する。 尚も劇を中止させようとするバルブリッカーに嫌がらせをしようとしたビリーらは、毎日、同じ時間にトイレに行く彼女の使っている便器のパイプにヘビを入れる。 驚いたバルブリッカーは騒ぎながら体育館に戻り、現れたヘビを掴んだトミーは、グッドイナフ・コーチ(ビル・ハインドマン)から、それを捨てるよう指示される。 リハーサル中のモリス夫人と生徒達に話をしたカーター校長は、演劇の中止を求める者が市議会と教育委員会を訴えて、強引に公聴会を開催しようとしていることを知らせる。 そのため、結論が出るまでは演劇が上演できるか分からないと伝えたカーターは、納得できないモリス夫人と生徒達に、授業の一環としての練習なら文句を言われる筋合いではないと伝える。 あらゆる手段を尽くして”シェイクスピア・フェスティバル”を成功させると言うカーターは、皆を励ましてその場を去る。 ジュリエット役のウェンディは、父親の友人である市議会議員のゲブハートに根回しするために、ピーウィーらと共に彼のオフィスに向かう。 選挙が近いため、集票能力があるフレイヴェルは市議会議員を操れるのだが、市議会懸案の条例案が自分の一票で決まることを利用して、議員をこちらに囲い込むとゲブハートは生徒達に伝える。 教育委員会は演劇の上演を許可したはずだと言うゲブハートは、生徒達を励ます。 ところが、演劇中止に賛成する署名が既に5000人分集まっていることを知ったゲブハートは、それを無視すれば落選の危機だと考え、フレイヴェルと話し合うことにする。 その夜、ジョンが痛めつけられる事件が起きて、待ち合わせていたトミーやミッキーは傷ついた彼のことを心配する。 翌日、ジョンは舞台に上がるものの、ビリーと戦う場面で剣が折れてしまい、恥をかいてしまう。 その後、演劇を中止させようとするフレイヴェルらは劇場に押し入るが、ステージに上がったカーター校長は、彼らの行為を批判する。 闘い続けることを伝えるカーターは観客から拍手を受けて、その日の公演は終了させる。 モリス夫人は、脅しをかけるフレイヴェルを罵倒して追い払う。 徹底抗戦するつもりのフレイヴェルは、演劇部をワイセツ文学上演のかどで告発すると息巻く。 ピーウィーらは、そんなフレイヴェルを見ているだけのゲブハートが裏切ったことに気づく。 ”KKK”もフレイヴェルの考えを支持するが、バルブリッカーは、彼らと関係することを拒む。 フレイヴェルは、道徳の乱れを是正するための活動方針を発表する集会を開くことを伝える。 様子を窺うための戦術だとピーウィーらに説明するゲブハートは、ウェンディにその意図を話す。 ”KKK”も集会に出席することに反対するバルブリッカーは、彼らが味方だと言うフレイヴェルを見限りその場を去る。 皆で対策を考えることにしたピーウィーは、ウェンディがゲブハートと食事の約束をしたことを知る。 ピーウィーは、食事には付き合うと言うウェンディが、裏切ったゲブハートに復讐するつもりだということを知り、その方法を考える。 女好きのゲブハートは、ウェンディをものにすることしか考えていなかった。 翌日、ブライアンらは、裁判所の地下でポルノ鑑賞しているアバナシー市長や議員らの騒ぐ声を録音する。 ”KKK”を体育館に誘き寄せたトミーらは、集まっていた先住民らの前で彼らを脅す。 レストランで待つゲブハートの元に向かったウェンディは、商売女に扮して彼に恥をかかせる。 集会を開いたフレイヴェルだったが、トミーらに全裸にされた”KKK”の男達が現れたため、その場は混乱する。 その時、ポルノ鑑賞をしていた際のアバナシー市長らの声が会場に流れ、フレイヴェルもそれに絡んでいると思われて騒動になる。 騒ぎを起こしたウェンディはゲブハートに大恥をかかせ、ピーウィーがその証拠写真を撮る。 それが新聞記事になりスキャンダルが発覚したゲブハートは議員を辞職し、フレイヴェルは売春斡旋容疑で教会から追放され、ポルノ鑑賞の市議会議員はワイセツ罪容疑で告発される。 そして、エンジェル・ビーチ高校の”シェイクスピア・フェスティバル”は再開する。
...全てを見る(結末あり)
(前作「ポーキーズ」でも同じような場面がある。)
参考:
・「ポーキーズ」(1981)
・「ポーキーズ2」(1983)
・「ポーキーズ/最後の反撃」(1985)
*(簡略ストー リー)
フロリダ、エバーグレーズ、”エンジェル・ビーチ高校”。
高校生のエドワード”ピーウィー”モリスは、演劇部の講師である母が指導する”シェイクスピア・フェスティバル”の演劇に参加することを不満に思う。
初体験の相手となったウェンディが本気ではなかったと思ったピーウィーだったが、彼女から好意を伝えられて嬉しく思う。
友人のビリーは演劇に興味を持ち、仕方なく母の指導で演劇のリハーサルを始めたピーウィーらだったが、牧師のフレイヴェルと教師のバルブリッカーが、”シェイクスピア”をワイセツで汚らわしいと言って批判し、上演中止を求める。
フレイヴェルらの脅しに屈しない、生徒達やモリス夫人とカーター校長らは、対抗策を考えるのだが・・・。
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大ヒット爆笑コメディ「ポーキーズ」(1981)の続編であり、前作の翌日から始まるという設定になっている。
タイトルは”ポーキーズ”のままなのだが、前作で高校生らに破壊されたバー兼売春宿の”ポーキーズ”は登場しない。
”シェイクスピア”をワイセツでで汚らわしいと考える牧師や教師らによる、高校で開催される演劇上演を中止活動に対抗する高校生達が巻き起こす騒動が、面白おかしく描かれた作品。
しかし、前作のようなキレはなく、ほぼ同じキャストが再登場する内容に新鮮味も感じられない。
前作で約1億1100万ドルを稼ぎ出した興行収入は、1/3以下の約3400万ドルと激減するが、前作は驚異的な大ヒットであり、その時代のこの手の作品にしては健闘したとも言える。
今回は母親(イルサ・アール)が演劇部の講師として登場する、相変わらずドジでからかわれてばかりいる高校生のダン・モナハン、その親友のマーク・ヘリアー、ワイアット・ナイト、トニー・ガニオス、ロジャー・ウィルソン、その兄である警官のアート・ヒンデル、ピーウィーに手を貸す友人スコット・コロンビー、本作では大いに活躍する女子高生のカーキー・ハンター、演劇に反対する教師のナンシー・パーソンズ、校長のエリック・クリスマス、コーチのビル・ハインドマン、高校生らを裏切り痛い目に遭う市議会議員のエドワード・ウィンター、先住民の高校生ジョセフ・ランニングフォックス、演劇を中止させようとする牧師ビル・ウィリーなどが共演している。