血気盛んな高校生が巻き起こす騒動を描く、製作、監督、脚本ボブ・クラーク、出演ダン・モナハン、マーク・ヘリアー、ワイアット・ナイト、ロジャー・ウィルソン、キム・キャトラル他共演の青春コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ボブ・クラーク
製作
ドン・カーモディ
ボブ・クラーク
製作総指揮
ハロルド・グリーンバーグ
アーノルド・コペルソン
メルヴィン・サイモン
脚本:ボブ・クラーク
撮影:レジナルド・H・モリス
編集:スタン・コール
音楽
ポール・ザザ
カール・ジットラー
出演
エドワード”ピーウィー”モリス:ダン・モナハン
ビリー・マッカーシー:マーク・ヘリアー
トミー・ターナー:ワイアット・ナイト
ミッキー・ジャーヴィス:ロジャー・ウィルソン
ティム・キャヴァノー:シリル・オライリー
アンソニー”ミート”トゥペレロ:トニー・ガニオス
ウェンディ・ウィリアムズ:カーキー・ハンター
リン”ラッシー”ハニーウェル:キム・キャトラル
ブライアン・シュワルツ:スコット・コロンビー
ロイ・ブラケット・コーチ:ボイド・ゲインズ
チェリー・フォーエヴァー:スーザン・クラーク
ポーキー・ウォレス:チャック・ミッチェル
ビューラー・バルブリッカー・コーチ:ナンシー・パーソンズ
フレッド・ウォーレン・コーチ:ダグ・マクグラス
グッドイナフ・コーチ:ビル・ハインドマン
キャヴァノー:ウェイン・マウンダー
ウォレス保安官:アレックス・カラス
テッド・ジャーヴィス:アート・ヒンデル
カーター:エリック・クリスマス
アメリカ/カナダ 映画
配給 20世紀FOX
1981年製作 99分
公開
北米:1981年11月13日
日本:1982年12月11日
製作費 $5,000,000
北米興行収入 $111,289,670
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1950年代、フロリダ、エバーグレーズ。
”エンジェル・ビーチ高校”に通う小柄なエドワード”ピーウィー”モリス(ダン・モナハン)は、ビリー・マッカーシー(マーク・ヘリアー)、トミー・ターナー(ワイアット・ナイト)、ミッキー・ジャーヴィス(ロジャー・ウィルソン)らにからかわれてばかりいた。
女の子のことばかり考えているピーウィーは、ビリーとミッキーと共に女子シャワー室を覗きに行くものの、誰もいなかった。
夜になり、皆で売春婦のチェリー・フォーエヴァー(スーザン・クラーク)の元に向かったピーウィーらは、彼女に品定めをされる。
チェリーの夫だと言う黒人に襲われたように見せかけたビリーらは皆を騙し、ピーウィーらは全裸のまま慌ててら逃げる。
パトロール中の警官でミッキーの兄テッド(アート・ヒンデル)に見つかったピーウィーは、パトカーで皆の元に送ってもらう。 そこに、ティム(シリル・オライリー)の父親キャヴァノー(ウェイン・マウンダー)がバイクで現れ、黒人に脅された不甲斐ない息子を罵倒する。 ビリーらは、刑務所帰りのキャヴァノーが、喧嘩をして素手で相手を殺した話をする。 巨体のアンソニー”ミート”トゥペレロ(トニー・ガニオス)は、女が欲しいと言って騒ぐピーウィーの相手になる小柄な子はいないか考える。 バー兼売春宿の”ポーキーズ”に行くことを考えたミッキーは、ビリーとトミーから、町一番の悪党である経営者のポーキー・ウォレス(チャック・ミッチェル)に関わるのはまずいと伝える。 話をつければ大丈夫だと言うミッキーの意見に皆は賛成し、土曜の夜にポーキーズに行くことになる。 翌日ピーウィーは、デートして恥をかいたウェンディ・ウィリアムズ(カーキー・ハンター)に、皆の前でからかわれる。 ロイ・ブラケット・コーチ(ボイド・ゲインズ)は、体育教師のリン”ラッシー”ハニーウェル(キム・キャトラル)と二度デートするものの失敗し、同僚のフレッド・ウォーレン・コーチ(ダグ・マクグラス)から強引に攻めまくれと助言される。 ピーウィーらとポーキーズに向かったミッキーは、ポーキーと話をして、店の女達とパーティーをしたいと伝える。 100ドルで女三人を5人で相手をすることで話をつけたミッキーらは女を選び、ポーキーから、トラブルを起こしたら痛めつけると言われて金を払う。 保安官にバレるとまずいと言うポーキーは、誰にも見られないようにしろと伝えて、裏の階段から二階に向かわせる。 奥の部屋で待機していたミッキーらは、床が抜けて沼に落ちてしまい、ポーキーに騙されたことを知り憤慨する。 表で喧嘩になりそうになったミッキーらだったが、そこにウォレス保安官(アレックス・カラス)が現れる。 ウォレスに車のライトを壊された上に罰金までとられそうになったミッキーらだったが、初日なので許すと言われて許される。 怒りが収まらないミッキーは、兄のテッドから、ウォレス保安官がポーキーの弟であることを知らされ、仕返ししようとするものの、痛い目に遭わされると言われる。 一応、納得してその場を去ったミッキーだったが、テッドは血の気が多い弟を心配する。 ユダヤ人だということで自分を差別するティムと喧嘩になったブライアン・シュワルツ(スコット・コロンビー)は、相手を叩きのめす。 それを見て驚いたビリーとトミーは、ブライアンがボクシングと柔術を習ったことを知る。 その後、ポーキーに仕返ししたミッキーが痛めつけられたことを知ったビリーらは、テッドに連絡して病院に連れて行こうとするものの、ミッキーは家に帰ってしまう。 自分と喧嘩をして負けたために、ティムが父親に殴られたことを知ったブライアンは、彼のことを気遣う。 ブラケットに誘われていちゃついていたハニーウェルは、ビューラー・バルブリッカー・コーチ(ナンシー・パーソンズ)に注意されるものの、太っている彼女を化け物呼ばわりして罵る。 憤慨したバルブリッカーは、ハレンチ行為を通報してクビにしてやるとハニーウェルに伝えて、その場を去る。 バルブリッカーを追ったハニーウェルは、男子ロッカー室の汗の臭いで興奮してしまい、その場でブラケットと愛し合う。 その喘ぎ声が体育館中に聞こえてしまい、ブラケットは、彼女が”ラッシー”と呼ばれる理由を理解する。 それを聞いていた生徒達は爆笑し、バルブリッカーは同僚のグッドイナフ・コーチ(ビル・ハインドマン)に、ハニーウェルとブラケットのハレンチ行為を知らせる。 グッドイナフは、戻ってきたブラケットに、そろそろエンジェル・ビーチとはお別れになるなと伝える。 女子シャワー室を覗いたピーウィーらは、バルブリッカーに見つかってしまう。 バルブリッカーは、それを校長のカーター(エリック・クリスマス)に伝えるものの、内容を聞いていたブラケットとウォーレン、そしてグッドイナフは笑い転げてしまう。 ダンス・パーティーの夜、ブライアンはキャヴァノーに言いがかりをつけられるものの、ティムが父を制止する。 ティムを殴ったキャヴァノーは、現れたテッドに叩きのめされる。 キャヴァノーを見限ったティムは、ビリーから声をかけられ、友人として付き合いたいと言われる。 そこに、再びポーキーとトラブルを起こしたミッキーが傷だらけで現れ、救急車が呼ばれて病院に運ばれる。 テッドから仕返しするのは諦めろと言われたビリーらだったが、ブライアンが考えた計画に従うことになる。 ティムから、ポーキーズは偏見のある者達が集まる店だと言われたブライアンは、それならばアイルランド人風の名を名乗ると伝えて、二人のわだかまりは消える。 ポーキーとトラブルになったこともあるブラケットも加わり、保安官事務所のパトカーやポーキーズにつながる橋に細工をして爆弾も仕掛けたビリーらは、その場に待機する。 客が帰り、ポーキーを外に呼び出したビリーらは、橋と店を破壊してしまう。 パトカーに細工されたウォレス保安官は、逃げるビリーらを追うポーキーの車に乗り込む。 管轄区の境界で学生達と待機していたテッドは、ポーキーとウォレスを追い払おうとする。 ポーキーの車を壊して整備不良だ伝えたテッドは、二度とこの郡には入るなと警告する。 納得しないウォレスだったが、ポーキーに制止され仕方なく引き下がる。 ビリーらは喜び、トミーとブライアンを英雄扱いする。 ポーキーズがなくなったことで、女もいなくなると言って気落ちするピーウィーは、ウェンディが相手をしてくれることになり、スクールバスに乗り愛し合う。 そこに、茂みから現れたバルブリッカーがトミーに襲い掛かるものの、警官に制止されて連行される。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ポーキーズ」(1981)
・「ポーキーズ2」(1983)
・「ポーキーズ/最後の反撃」(1985)
*(簡略ストー リー)
1950年代、フロリダ、エバーグレーズ。
”エンジェル・ビーチ高校”に通うエドワード”ピーウィー”モリスは、小柄であることを友人のビリー、トミー、ミッキーらにからかわれながら、女の子のことばかり考える日々を送っていた。
皆でバー兼売春宿の”ポーキーズ”に行くことになったピーウィーらは、経営者で町一番の悪党のポーキーと交渉して、女達とパーティーをしようとする。
金を払ったピーウィーらは騙されてしまい、ポーキーと手を組む弟の保安官ウォレスに追い払われ、憤慨したミッキーは痛めつけられてしまう。
その後も諦めないミッキーが再び痛めつけられて病院に運ばれたため、ビリーやピーウィーらは、ポーキーとウォレスに復讐をしようとするのだが・・・。
__________
1950年代のフロリダの湿地帯エバーグレーズを舞台に、セックスに異常なほど興味を持つ高校生達が巻き起こす騒動を描く爆笑コメディ。
オリヴィア・ハッセー主演の「暗闇にベルが鳴る」(1974)などスリラーなども手掛けていたボブ・クラークが製作と脚本を兼ねた監督作品。
内容的にはありがちな青春映画なのだが、アメリカが最も反映していた1950年代が舞台であり、人々の心の豊かさと底抜けに明るい雰囲気が伝わってくる快作に仕上がっている。
多くの登場人物の個性を生かしてうまく配分している、ボブ・クラークの軽快な演出が見どころの作品。
500万ドルで製作された本作は、北米興行収入だけで約1億1100万ドルという驚異的な大ヒットとなり、1983年に続編の「ポーキーズ2」が公開された。
セックスのことしか頭にない、小柄であるためにからかわれてばかりいる高校生ダン・モナハン、その親友のマーク・ヘリアーとワイアット・ナイト、ポーキー(チャック・ミッチェル)とトラブルを起こし痛めつけられるロジャー・ウィルソン、その兄である警官のアート・ヒンデル、ユダヤ人のスコット・コロンビーを侮辱して対立するものの、ポーキーへの復讐で手を組むシリル・オライリー、その父親で刑務所帰りのウェイン・マウンダー、騒ぎを起こす高校生で巨体のトニー・ガニオス、カーキー・ハンター、体育教師キム・キャトラル、彼女に迫るコーチのボイド・ゲインズ、同僚のコーチ、ダグ・マクグラス、ビル・ハインドマン、男子生徒を目の敵にする女性コーチのナンシー・パーソンズ、売春婦のスーザン・クラーク、ポーキーの弟である保安官のアレックス・カラス、校長のエリック・クリスマスなどが共演している。