話題を呼んだ前作「ポルターガイスト」(1982)の続編。 悪霊に襲われて祖母の家に身を寄せていた家族が再び恐怖と戦う姿を描く、主演ジョベス・ウィリアムズ、クレイグ・T・ネルソン、ヘザー・オルーク他共演のホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ブライアン・ギブソン
製作総指揮:フレディ・フィールズ
製作
マイケル・グレイス
マーク・ヴィクター
脚本
マイケル・グレイス
マーク・ヴィクター
撮影:アンドリュー・ラズロ
編集:トム・ノーブル
SFX:リチャード・エドランド/ ILM
モンスター・デザイン:H・R・ギーガー
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演
ダイアン・フリーリング:ジョベス・ウィリアムズ
スティーヴ・フリーリング:クレイグ・T・ネルソン
キャロル・アン・フリーリング:ヘザー・オルーク
ロビー・フリーリング:オリヴァー・ロビンス
タンジーナ・バロンズ:ゼルダ・ルビンスタイン
テイラー:ウィル・サンプソン
ヘンリー・ケイン牧師:ジュリアン・ベック
ジェシカ・ウィルソン:ジュラルディン・フィッツジェラルド
アメリカ 映画
配給 MGM
1986年製作 90分
公開
北米:1986年5月23日
日本:1986年11月1日
製作費 $19,000,000
北米興行収入 $40,996,670
■ アカデミー賞 ■
第59回アカデミー賞
・ノミネート
視覚効果賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
カリフォルニア。
先住民の妖術師テイラー(ウィル・サンプソン)は、1年前に”ポルターガイスト”(物を動かし音を立てる霊)現象で騒動となった住宅街”クエスタ・ヴェルデ”を訪れる。
超常現象の起きた、フリーリング家のプールの地下を調べていた霊媒師タンジーナ・バロンズ(ゼルダ・ルビンスタイン)は、現れたテイラーに中の様子を知らせ、二人はそこを調べる。
スティーヴ・フリーリング(クレイグ・T・ネルソン)、妻ダイアン(ジョベス・ウィリアムズ)、息子ロビー(オリヴァー・ロビンス)、そして娘のキャロル・アン(ヘザー・オルーク)は、アリゾナ州フェニックスのダイアンの母ジェシカ・ウィルソン(ジュラルディン・フィッツジェラルド)の家に身を寄せていた。
キャロル・アンに特殊な能力があることを知ったジェシカは、自分にも物事を見抜く能力があることを彼女に伝える。 ある日、ショッピング・モールに買い物に行ったダイアンと子供達だったが、キャロル・アンが、近づいてきた異様な雰囲気のヘンリー・ケイン牧師(ジュリアン・ベック)に気を取られ逸れてしまう。 ダイアンは、直ぐにキャロル・アンを見つけるのだが、帰宅後、母ジェシカから孫娘の能力について聞かれ、1年前のことを話す。 ダイアンにとっては思い出したくない出来事だったが、その時のキャロル・アンの行動を”才能”というジェシカの言葉に、彼女は耐えられなかった。 その夜、キャロル・アンは、眠っているジェシカにキスをした後、おもちゃの電話の受話器を取り彼女と会話する。 翌朝、キャロル・アンは祖母ジェシカが亡くなったことを知らされる。 そして、キャロル・アンは再び”ポルターガイスト”現象に襲われ、スティーヴとダイアンは子供達を連れて家を出ようとする。 そこに、タンジーナの友人だというテイラーが現れ、どこに逃げても追われるとスティーヴは言われる。 レストランで過ごしていた一家だったが、ダイアンに客が近づき話しかける。 ダイアンは、”戦うしかない”と言う客の言葉で、母ジェシカだと気づき、一家はその場に現れたテイラーを信じ仕方なく家に戻る。 数日後ケイン牧師が現れ、スティーヴにテイラーが危険な男だと忠告する。 さらにケインは、スティーヴが一家の主人として自信を失い欠けていることを見抜き、家に入ろうとする。 しかし、スティーヴはそれを断り、テイラーにケインが悪霊だと知らされる。 その夜、ロビーの歯のブリッジが彼を襲いスティーヴが彼を助けるが、テイラーは、狙われているのがキャロル・アンだと伝える。 テイラーはスティーヴを連れて居留地に向かい、彼に戦うためのまじないをかける。 ダイアンの元にはタンジーナが現れ、」”クエスタ・ヴェルデ”の家の下に、大勢の人が埋められていることを伝える。 19世紀初め、宗教グループが”クエスタ・ヴェルデ”で先住民に虐殺されたらしいということだった。 さらにタンジーナは、その内の一人、ケイン牧師の写真を見せ、キャロル・アンとジェシカ、そしてダイアンにも透視能力があるはずだと指摘する。 ダイアンは、写真を利用してケインがリーダーだった一派の最後を透視する。 家に戻ったスティーヴに霊が乗り移りダイアンに襲い掛かるが、彼は正気を取り戻す。 スティーヴの体内から出た、怪物のようなものに襲われた二人は、ロビーとキャロル・アンを見つけ車で逃げ去る。 テイラーに”クエスタ・ヴェルデ”に向かうよう言われていたスティーヴは、家族を連れて自宅に戻る。 待ち構えていたタンジーナと共に、地下に向かった一家だったが、ダイアンとキャロル・アンが姿を消してしまう。 まじないを唱えていたテイラーの指示で、炎に飛び込んだスティーヴとロビーは、ダイアンとキャロル・アンを見つける。 力を合わせ悪霊を倒そうとする一家だったが、キャロル・アンが連れ去られてしまう。 しかし、ジェシカがキャロル・アンを救い、家族の元に連れ戻す。 そして、スティーヴは、テイラーに感謝し車を譲るが、自分達が帰る方法がなく彼を追いかける。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ポルターガイスト」(1982)
・「ポルターガイスト2」(1986)
・「ポルターガイスト3」(1988)
・「ポルターガイスト」(2015)
*(簡略ストー リー)
悪霊に襲われ、家を離れたスティーブらフリーリング一家は、妻ダイアンの母親ジェシカの家に身を寄せていた。
ジェシカは、自分と同じ透視能力のある孫娘のキャロル・アンを可愛がるが亡くなってしまう。
その後、一家は再び”ポルターガイスト”現象に襲われ家を離れようとするが、1年前に彼らを救うために協力した霊媒師タンジーナの友人で、先住民の妖術師テイラーが現れ、スティーヴらを引き止める。
テイラーの、どこに行っても悪霊が追って来ると言う言葉を信じ、一家は家に戻る。
家族は、テイラーの協力を得て戦いに備えるが、その目的が、キャロル・アンだと知らせる・・・。
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前作は、先端のSFX(特殊効果)が話題となったが、今回は先住民の妖術師や、透視能力を持つ祖母、また、「エイリアン」(1979)のH・R・ギーガーがモンスター・デザインを担当したため、それが度々現れる、新しい趣向を凝らした仕上がりにはなっている。
しかし、その割りには盛り上がりやまとまりに欠け、事件後1年という設定なので、それほど成長していないように工夫されている、キャロル・アンの可愛らしさ意外は、特筆すべきところのない作品でもある。
第59回アカデミー賞では、視覚効果賞にノミネートされた。
母(ジュラルディン・フィッツジェラルド)から透視能力を受け継いでいることが分かる主人公一家の妻ジョベス・ウィリアムズ、家族を守る夫クレイグ・T・ネルソン、その娘で、物語の中心人物ヘザー・オルーク、息子オリヴァー・ロビンス、霊媒師役のゼルダ・ルビンスタイン、本作公開翌年に53歳の若さで亡くなる、頼もしい先住民の妖術師ウィル・サンプソン、異様な容姿が印象意的な悪霊ジュリアン・ベックなどが共演している。