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ポリスアカデミー7 Police Academy: Mission to Moscow (1994)

人気コメディ・シリーズ第7作(最終作)。
モスクワのマフィアを捕えるために協力を求められたラサール校長と教え子らが巻き起こす騒動を描く、監督アラン・メッター、出演ジョージ・ゲインズデヴィッド・グラフマイケル・ウィンスロークレア・フォーラニ他共演の爆笑コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:アラン・メッター

製作:ポール・マスランスキー
脚本
ランドルフ・デイヴィス
ミシェル・コドス
撮影:イアン・ジョーンズ
編集
デニス・ヒル
スザンヌ・ヘインズ
音楽:ロバート・フォーク

出演
エリック・ラサール校長:ジョージ・ゲインズ
ラーヴェル・ジョーンズ:マイケル・ウィンスロー
ユージン・タックルベリー:デヴィッド・グラフ
デビー・キャラハン警部:レスリー・イースターブルック
サデウス・ハリス警部:G・W・ベイリー
アレクサンドル・ニコラエフ・ラコフ警察長官:クリストファー・リー
コンスタンチン・コナリ:ロン・パールマン
カトリーナ:クレア・フォーラニ
カイル・コナーズ:チャーリー・シュラッター
ユーリ・タリンスキー:グレッグ・バーガー
アダム:リチャード・イズラエル

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1994年製作 83分
公開
北米:1994年8月26日
日本:1994年7月30日
製作費 $6,200,000
北米興行収入 $126,250


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
世界を席巻しているゲームが話題となり、ロシアのマフィアのボス、コンスタンチン・コナリ(ロン・パールマン)が販売していると噂されていた。

コナリに手を焼いていた警察長官アレクサンドル・ニコラエフ・ラコフ(クリストファー・リー)は、エリツィン大統領から対策を考えるよう命ぜられる。

ラコフは、国際会議で顔を合わせていた、アメリカのエリック・ラサール校長(ジョージ・ゲインズ)に協力を求める。

警察学校の訓練生であるカイル・コナーズ(チャーリー・シュラッター)は、モスクワの出張捜査に優秀な訓練生が参加することを知り、自分を登録してしまう。

ラサールは教え子のラーヴェル・ジョーンズ(マイケル・ウィンスロー)とユージン・タックルベリー(デヴィッド・グラフ)そしてデビー・キャラハン警部(レスリー・イースターブルック)を呼び、モスクワからの捜査協力要請を伝える。
...全てを見る(結末あり)

ラサールは、かつて、アメリカで組織を作ろうとしたコナリを逮捕したものの、逃げられたことを話す。

その会話を、ラサールを憎むサデウス・ハリス警部(G・W・ベイリー)が、隣の部屋で盗聴していた。

教官に呼ばれたコナーズは、高所恐怖症であるために退学を言い渡されてしまう。

校長室に向かったコナーズは、成績最優秀者と偽っていたため、ラサールに歓迎される。

正直に信実を話そうとしたコナーズは、盗聴器のコードに足が引っかかる。

ラサールらはそれを引っ張り、壁を突き破ってハリスが現れる。

ハリスを責めようとしないラサールは、チームのメンバーと共にモスクワに向かう。

現地に到着して旧知のラコフに迎えられたラサールらは、犯罪組織捜査班の責任者ユーリ・タリンスキー警部補(グレッグ・バーガー)と通訳兼ガイドのカトリーナ(クレア・フォーラニ)を紹介される。

遅れて現れたハリスは、ラコフに挨拶するものの相手にされない。

空港から宿舎に向かう車に乗ろうとしたラサールは、誤って葬儀の家族の車に乗ってしまう。

タリンスキーはそれに気づくものの、車は出てしまう。

ハリスらを宿舎に案内したタリンスキーは、ボーイを部屋に閉じ込めて簡単な英語を教え、ラサールがいるように見せかけようとする。

ラコフに呼ばれたジョーンズらは、協力してコナリを逮捕することを確認する。

自分のレストランにプログラマーのアダム(リチャード・イズラエル)を連れてこさせたコナリは、どんな秘密ファイルにも侵入できるプログラムを作ることを強要する。

国際金融市場を支配しようとするコナリは、新ゲームの中にプログラムを仕組むよう指示する。

タックルベリーとジョーンズは、部屋の中にいるはずのラサール校長に声をかけ、取り込み中ということで納得する。

葬儀を終えたラサールは、何も考えずに家族の家に招かれる。

ハリスらは、地元のポリスアカデミーに向かい、タックルベリーが講師を頼まれて騒ぎを起こす。

その間、タリンスキーはラサールを捜すものの見つからない。

カトリーナに惹かれたコナーズは、彼女から相談を受けて期待するが、休みなしで働いているため休暇が欲しいと言われる。

3年も待ったにも拘らず、そこにコナーズらが来たために再び仕事を命ぜられウンザリしていることを、カトリーナはコナーズに伝える。

そのためカトリーナは、代役の女性を通訳として紹介する。

地元警察が当てにならないキャラハンは、独自で捜査を進めようとする。

全く言葉が通じないにも拘わらず、ラサールは、歓迎してくれた家族と共に楽しい時間を過ごす。

単独で捜査を始めたハリスは、コナリの屋敷の地下に向い情報を得ようとする。

アメリカ人が妨害をしようとしていることを部下から知らされたコナリは、邪魔者を皆殺しにしようとする。

ゴーリキー・パークにいたジョーンズは、コナリの部下に命を狙われるものの難を逃れる。

未だに休暇が取れないカトリーナはコナーズに不満を訴えるが、デートに誘われてそれを承諾する。

その夜、コナーズとカトリーナは、伝統あるサーカスを見に行く。

カトリーナは、自分を辞めさせるように言ってくれなかったコナーズに仕返しをしようとする。

コナーズはサーカスに参加させられてしまい、高所恐怖症の彼は怖い目に遭う。

家族に地下鉄で送ってもらったラサールは、エスカレーターでハリスとすれ違ったような気がする。

ハリスもラサールだと思うものの、気のせいだと考える。

怖い体験をしたコナーズだったが、楽しかったことをカトリーナに伝え、仕事ばかりさせてしまった彼女に謝罪してキスする。

コナリは悪人だが恋のキューピットにもなるとカトリーナに言われたコナーズは、コナリがいるカジノに向かう。

カジノで、タックルベリーとジョーンズはウエイターとバーテンダーに、キャラハンは歌手に扮する。

コナリはキャラハンに惹かれてしまい、コナーズが彼に近づき気に入られる。

それを監視していたハリスは、コナリ逮捕を自分の手柄にしようとする。

翌日キャラハンと会う約束をしたコナリは、彼女を送る。

コナリの部下となり、コンピューター内のデータを調べようとしたコナーズだったが、アクセスを拒否される。

その場に隠れていたアダムは、ゲームをしていたと言ってコナーズをからかう。

72時間何も食べずにこの部屋にいたと言うアダムは、翌日コナリが全てを支配するとコナーズに伝えてプログラミングを続ける。

その件をキャラハンに話そうとしていたコナリの会話を、コナーズは盗み聞きしようとする。

内容を知りたがるキャラハンに、それが新作ゲームであり、ヒット作の第二弾だと話したコナリは、秘密のキーがポイントだと伝える。

コナリの部下に不審に思われたコナーズは、”キー”がレストランにあると言われて、ジョーンズとタックルベリーに連絡する。

地元の警官と共に建物に忍び込んだジョーンズとタックルベリーは、金庫を見つけるが、キーは別の場所にあった。

アダムからゲームのプログラムを受け取ったコナリは、部下がアメリカ人を始末していないことを知り、警察にそれをまかせようとする。

ボリショイ劇場”でコナリが武器密輸取引をする情報を得たジョーンズだったが、ハリスもそれを知る。

その夜、ジョーンズは劇場内のピーナッツ売り、タックルベリーとカトリーナは職員に扮し、キャラハンはコナリに同伴する。

チケットがなかったハリスは、カトリーナに入場を拒否されたため、バレリーナに扮して舞台に上がり、それを追ったタックルベリーはブラックスワンを演ずる。

座った男にコナリが封筒を渡したため、タックルベリーは部隊で銃を構え、キャラハンは逮捕することをコナリに伝える。

コナーズが封筒を調べるが、それは慈善団体への寄付だった。

アメリカ側の大失態にラコフは激怒し、タリンスキーに後を任せてその場を去る。

タリンスキーから国外退去を命ぜられたジョーンズらは、ラサールの部屋に向かうものの無駄だった。

帰国の準備をしていたコナーズは、カトリーナと別れを告げる。

その時、キャラハンが連れ去れれたことを知ったコナーズは、彼女が乗せられた車に飛び移ってしがみつき、ハリスらがそれを追う。

ハリスは、追跡装置を逃げる車に発射するようタックルベリーに命じ、それが命中する。

事故を起こしそうになり振り切られたハリスらだったが、追跡装置で後を追う。

コナリの別荘。
キャラハンを責めたコナリは、責任を取ってもらうと言って結婚を迫る。

ハリスらはキャラハンの居場所を知り、木のカモフラージュをして近づく。

警察にアクセスしたという報告を受けたコナリは、秘密のキーを入力してその場を離れる。

コナリの部下は木が動いているのに気づくものの、タックルベリーに叩きのめされる。

建物に押入ったハリスらは、無事だったキャラハンから、コナリが、警察のコンピューターに侵入しようとしていることを知らされる。

キーは新ゲームの中にあると言うキャラハンらは、それが出荷される倉庫に向かおうとする。

3時までに国外退去する命令だとカトリーナに言われるものの、キャラハンらはそれを無視して現場に向かう。

倉庫に着いたハリスらはコナリを逮捕しようとするが、駆けつけたタリンスキーは、”ボリショイ劇場”の失敗を再び繰り返す訳にはいかなかった。

余裕のコナリだったが、秘密のキーに気づいたコナーズはアクセスに成功し、ゲームに仕掛けをして、個人や極秘ファイルに侵入できることをタリンスキーに伝える。

しかし、ハリスを拘束したコナリは、その場から姿を消す。

レストランに向かったコナリは、その場で家族と食事をしていたラサールが、トイレと間違えて部屋に入ってきたために焦る。

ラサールを知っていたコナリは、彼が自分を逮捕しに来たと思う。

二人は剣を交えることになる、コナリを叩きのめしたラサールは彼を逮捕する。

赤の広場
式典が開かれ、アメリカ人とロシア人が兄弟であると話すラコフは、ラサールに勲章を与える。


解説 評価 感想

参考:
・「ポリスアカデミー」(1984)
・「ポリスアカデミー2」(1985)
・「ポリスアカデミー3」(1986)
・「ポリスアカデミー4」(1987)
・「ポリスアカデミー5」(1988)
・「ポリスアカデミー6」(1989)
・「ポリスアカデミー7」(1994)

*(簡略ストー リー)
世界中で爆発的に売れているゲームを販売しているのが、ロシアのマフィア、コナリだと噂され、犯罪が絡む彼の捜査に梃子摺っていたモスクワの警察長官ラコフは、アメリカのラサール校長に協力を求める。
快くそれを引き受けたラサールは、教え子のジョーンズとタックルベリー、キャラハン警部と訓練生のコナーズ、そしてハリス警部と共にモスクワに向かう。
現地でラコフに歓迎されたラサールだったが、葬儀の車に乗ってしまい姿を消す。
地元警察のタリンスキーはそれに気づき、ラサールが部屋に閉じ篭っていることにして彼を捜す。
一方、ジョーンズらは、ラサールがいないまま、通訳のカトリーナと共にコナリが企む計画を暴こうとするのだが・・・。
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1984年から毎年公開されていたシリーズの、第6作前作から5年振りに製作された作品で、遂に最終作となってしまったと言うか、余りの出来の悪さに打ち切られたと考えた方がいいような内容だ。

脚本は最悪、シリーズの他の作品と同じ人物が演じているのかと疑ってしまうような場面もある、役者の演技も素人のようで、シラケるギャグも殆ど笑えない

元々、それほど濃い内容ではないが、完全な三流コメディとしか言いようがない、批評家、観客からも酷評されてしまった作品。

赤の広場などで実際に行われたロケ、クリストファー・リーロン・パールマンなど魅力的なキャスティングは注目で、特にデビュー二作目のクレア・フォーラニの魅力と美しさは印象に残る。

ロシア側から協力を要請されるものの、全く役に立たない役柄と思いきや、クライマックスで見事に事件を解決してしまうジョージ・ゲインズ、その教え子で、ロシアの犯罪組織壊滅に奮闘するデヴィッド・グラフマイケル・ウィンスローレスリー・イースターブルック、ドジな行動を繰り返す警部G・W・ベイリーモスクワの警察長官クリストファー・リーロシアのマフィアのボス、ロン・パールマンロシア側の通訳クレア・フォーラニ、訓練生でモスクワ出張に同行するチャーリー・シュラッターロシア側の警部補グレッグ・バーガーなどが共演している。


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