人気コメディ・シリーズ第3作。 警察学校廃校の危機を知った卒業生達のそれを阻止するための奮闘を描く、監督ジェリー・パリス、スティーヴ・グッテンバーグ、ババ・スミス、デヴィッド・グラフ、マイケル・ウィンスロー他共演の爆笑コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジェリー・パリス
製作:ポール・マスランスキー
脚本:ジーン・クインターノ
撮影:ロバート・サード
編集:バド・モリン
音楽:ロバート・フォーク
出演
ケーリー・マホニー:スティーヴ・グッテンバーグ
モーゼス・ハイタワー:ババ・スミス
ユージン・タックルベリー:デヴィッド・グラフ
ラーヴェル・ジョーンズ:マイケル・ウィンスロー
マウザー校長:アート・メトラーノ
ダグラス・ファックラー:ブルース・マーラー
ラヴァーン・フックス:マリオン・ラムジー
ゼッド・マクグランク:ボブキャット・ゴールドスウェイト
カール・スウィートチャック:ティム・カズリンスキー
バド・カークランド:アンドリュー・パリス
プロクター警部補:ランス・キンジー
エリック・ラサール校長:ジョージ・ゲインズ
デビー・キャラハン警部補:レスリー・イースターブルック
ヘンリー・J・ハースト本部長:ジョージ・R・ロバートソン
カイル・ブランクス:ブラント・フォン・ホフマン
チャド・コープランド:スコット・トムソン
カレン・アダムズ:ショーン・ウェズリー
ヘッジズ:デヴィッド・ヒューバンド
カークランド:アーサー・バタニズ
ファックラー夫人:デブラリー・スコット
ネルソン州知事:エド・ネルソン
娼婦:ジョージナ・スペルヴィン
悪党:ダグ・レノックス
ノガタ:ブライアン・トチ
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1986年製作 83分
公開
北米:1986年3月21日
日本:1984年7月5日
北米興行収入 $42,747,092
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
警察学校の校長となっていたマウザー(アート・メトラーノ)と部下の警部補プロクター(ランス・キンジー)は、憎きケーリー・マホニー(スティーヴ・グッテンバーグ)と共に訓練を受けたカイル・ブランクス(ブラント・フォン・ホフマン)とチャド・コープランド(スコット・トムソン)に駐車場で会う。
1校が廃校になるという噂を聞いていたマウザーは、エリック・ラサール校長(ジョージ・ゲインズ)の警察学校を廃校させようとして、ラサール校のブランクスとコープランドに協力を求める。
ラサール校とマウザー校の合同卒業式に出席したネルソン州知事(エド・ネルソン)は、1校を廃校することを発表する。
評定委員会が2校を比較審査し、最終決定を下すことを州知事は伝える。 ラサールと握手して別れたマウザーは、委員と州知事の元に向いゴマをすり、ヘンリー・J・ハースト本部長(ジョージ・R・ロバートソン)は、それを迷惑に思う。 マウザーの企みを知らないラサールは、ブランクスとコープランドから本校は大丈夫だと言われ、そしてマホニーの手も借りようとする。 マホニー、モーゼス・ハイタワー(ババ・スミス)、ユージン・タックルベリー(デヴィッド・グラフ)、ラーヴェル・ジョーンズ(マイケル・ウィンスロー)、ラヴァーン・フックス(マリオン・ラムジー)らは、デビー・キャラハン警部補(レスリー・イースターブルック)に迎えられ、世話になったラサールのために快く協力を引き受ける。 ダグラス・ファックラー(ブルース・マーラー)はラサール校に向かおうとするが、妻(デブラリー・スコット)も警官になると言い出して騒ぎになる。 妻はパトカーを奪って暴走し、ファックラーはボンネットにしがみつく。 警官になることを決めた照明器具店店主のカール・スウィートチャック(ティム・カズリンスキー)は、バイクでラサール校に向かう。 富豪のヘッジズ(デヴィッド・ヒューバンド)は、リムジンでラサール校に到着する。 その頃、優秀そうな訓練生ばかりであることに満足するマウザーは、日本人のノガタ(ブライアン・トチ)をクズ扱いし、ラサール校に向かわせる。 義弟バド・カークランド(アンドリュー・パリス)も訓練生になったタックルベリーは、義父(アーサー・バタニズ)から手加減は無用だと言われる。 妻と共にパトカーで到着したファックラーは、ボンネットから振り落される。 ラサール校に着いたノガタは、タクシーの運転手に高額料金を請求される。 訓練生のカレン・アダムズ(ショーン・ウェズリー)が高すぎると言って運転手に抗議して騒ぎになる。 ハイタワーと共にその場を鎮めたマホニーは、アダムズに惹かれてしまう。 改心した元悪党ゼッド・マクグランク(ボブキャット・ゴールドスウェイト)もスウィートチャックと共にラサール校に到着し、宿舎の部屋が一緒になる。 マウザー校を視察したハースト本部長は、審査するのは委員であるため、ゴマをすっても無駄だと伝える。 ジョーンズの格闘技の指導を受けたノガタは、その場にいたキャラハンに惹かれてしまう。 厳しい訓練とゼッドの異常さに嫌気がさしたスウィートチャックは逃げ出そうとするが、タックルベリーに励まされて部屋に戻る。 ブランクスとコープランドから、ラサール校の酷さを知らされたマウザーは、訓練生を現場任務に就けるよう指示する。 数日後、ラサール校とマウザー校によるボクシングの対抗戦が開かれ、出場したカークランドは苦戦する。 息子の不甲斐なさを見ていられない父はリングに上乱入し、喝を入れられたカークランドは、相手をノックアウトする。 店を襲った犯人の面通しをしていた男性は、現場に連れてこられたヘッジズが部屋の電気を点けてしまったため、犯人(ダグ・レノックス)に顔を見られてしまい、仕方なく牧師を指差してしまう。 その場にいたハーストは憤慨し、委員がこの件を採点するとマホニーは言われてしまう。 バーで楽しんでいたマホニーらは、現場任務でドジの連続だったことをマウザーに冷やかされる。 復讐しようとしたマホニーは、ガムテープで目隠しして、シャンペンとビールの味を当てられるかマウザーと賭けをする。 簡単だというマウザーは賭けに勝つが、ガムテープを無理矢理剥がしたため、眉毛が抜けてしまう。 その後、本部長に小言を言われたラサールは、これで諦めるわけにはいかないと部下や訓練生に伝えて励ます。 マホニーも、ラサール校長のために力を合わせることを誓い、その言葉を聞いたアダムズは感激する。 ジョーンズに助言を求めてキャラハンに迫ったノガタは、強引な彼女に迫られる。 警察官パーティーで、昔なじみの娼婦(ジョージナ・スペルヴィン)に声をかけられたマホニーは、彼女に協力してもらいプロクターをからかおうとする。 娼婦と愛し合っていたプロクターは、裸のまま部屋の外に出されてしまう。 自分や委員にゴマをするマウザーにうんざりするハーストは、全裸の男がホテル内にいると報告され、対応するようマウザーに命ずる。 キーのついた車でその場を離れたプロクターは、暫くして走行不能になり、ある場所に入るが、そこはゲイ・バーの”ブルー・オイスター”だった。 マウザーに嫌みを言われながら怒りを抑えるマホニーは、皆の前で彼を称える演説をする。 からかわれているとも知らずにマウザーは、拍手を受けて照れてしまう。 委員会採点の最終日となり、ハーストはマウザー校が優勢だと伝え、模範犯罪での審査を始める。 州知事と共に慈善レガッタに行くことをラサールとマウザーに伝えたハーストは、マウザー校の二人とヘッジズを護衛に付けてその場を去る。 管制室の追跡装置にテレビ・ゲームを取り付けていたブランクスとコープランドは、それに気づいたフックスに叩きのめされる。 レガッタ会場で、コックとウエイターらが犯罪集団だと気づいたヘッジズは、マホニーに無線で連絡するが、犯人に銃を突きつけられる。 それを聴いたマホニーは、査定中ではあるが、部下の命の方が大切だと言う、同乗していたラサールの指示で現場に向かう。 マウザーとプロクターもその無線を聴いていたが、マホニーの策略だと考える。 集団は出席者を襲い、金品を奪う。 対岸に行く必要があるマホニーらは、ジェット・スキーで現場に向かう。 警察が来ることに気づいた集団のリーダーは、州知事を人質に取りモーターボートで逃げる。 アダムズと共にジェット・スキーでボートを追ったマホニーは、追突して水中に落ちる。 現場に着いたラサール校長も、得意の格闘技で悪党を叩きのめす。 マホニーは遅れながらボートを追い、ジョーンズらもそれに続く。 騒ぎに気づいたマウザーとプロクターは、手漕ぎボートで現場に向かう。 州知事のボートに追いつき飛び移ったマホニーは、陸に突っ込むものの無時だった。 フックスは、集団のリーダーに銃を向けて観念させる。 その後、存続が決まったことを喜ぶラサール校長は、式典で喜びを伝える。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ポリスアカデミー」(1984)
・「ポリスアカデミー2」(1985)
・「ポリスアカデミー3」(1986)
・「ポリスアカデミー4」(1987)
・「ポリスアカデミー5」(1988)
・「ポリスアカデミー6」(1989)
・「ポリスアカデミー7」(1994)
*(簡略ストー リー)
母校の警察学校ラサール校とマウザー校のどちらかが廃校することになり、評定委員会の比較審査が行われることになる。
ラサール校長は、マウザーがスパイを送り込んでいることも知らずに、卒業生のケーリー・マホニーらに協力を求める。
マホニーは、同僚のハイタワーやタックルベリーらと共に、悪党から改心したゼッド、彼に襲われていたスウィートチャックなどドジな訓練生と共に、マウザーの妨害に対抗するのだが・・・。
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廃校の危機を救うため母校に戻った警官達が巻き起こす騒動を描くドタバタ・コメディ。
シリーズ3作目となり、話しのネタも尽きたかと思いきや、新キャラクターの活躍や様々なアイデアで楽しませてくれる。
多くの登場人物の個性を生かし、それぞれに平均的に活躍の場を与えているところがポイントで、クライマックスの水上アクションも迫力十分であり、飽きずに観られる快作に仕上がっている。
シリーズのテーマとも言えるチームワークや、ラサール校長への信頼と尊敬なども確りと描かれているところも注目したい。
警官らしくなりリーダー格として仲間達を勇気づけるスティーヴ・グッテンバーグ、その同僚の巨漢ババ・スミス、悪を憎み容赦しないデヴィッド・グラフ、今回も声帯模写が冴えるマイケル・ウィンスロー、同僚警官で、妻(デブラリー・スコット)と共に母校に向かうもののその後は登場しないブルース・マーラー、要所要所で活躍する気弱な女性警官マリオン・ラムジー、本作ではライバル校の校長役のアート・メトラーノ、その部下であるドジな警部補ランス・キンジー、廃校の危機を乗り越える警察学校校長ジョージ・ゲインズ、悪党から改心して警官になるボブキャット・ゴールドスウェイト、同じく照明器具店店主から警官になるティム・カズリンスキー、ラサール校の指導教官レスリー・イースターブルック、本部長のジョージ・R・ロバートソン、タックルベリー(デヴィッド・グラフ)の義弟で経験になるアンドリュー・パリス、その父アーサー・バタニズ、1作に続いて登場の、主人公らの妨害するブラント・フォン・ホフマンとスコット・トムソン、主人公が惹かれる訓練生で元ミス・ユニーバースのショーン・ウェズリー、富豪の訓練生デヴィッド・ヒューバンド、州知事のエド・ネルソン、1作目でも登場した娼婦ジョージナ・スペルヴィン、同じく1作目にも登場した悪党のダグ・レノックス、日本人の訓練生ブライアン・トチなどが共演している。