人気コメディ・シリーズ第2作。 最悪の犯罪地帯の分署に配属された警察学校”ポリスアカデミー”を卒業したばかりの警官が巻き起こす騒動を描く、監督ジェリー・パリス、主演スティーヴ・グッテンバーグ、ババ・スミス、デヴィッド・グラフ、マイケル・ウィンスロー他共演の爆笑コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジェリー・パリス
製作:ポール・マスランスキー
製作総指揮:ジョン・ゴールドウィン
脚本
バリー・W・プロースタイン
デヴィッド・シェフィールド
撮影:ジェームズ・クレイブ
編集:ボブ・ワイマン
音楽:ロバート・フォーク
出演
ケーリー・マホニー:スティーヴ・グッテンバーグ
モーゼス・ハイタワー:ババ・スミス
ユージン・タックルベリー:デヴィッド・グラフ
ラーヴェル・ジョーンズ:マイケル・ウィンスロー
マウザー警部補:アート・メトラーノ
ダグラス・ファックラー:ブルース・マーラー
ラヴァーン・フックス:マリオン・ラムジー
キャサリン・カークランド:コリーン・キャンプ
プロクター巡査部長:ランス・キンジー
ピーター”ピート”ラサール署長:ハワード・ヘスマン
エリック・ラサール校長:ジョージ・ゲインズ
ゼッド・マクグランク:ボブキャット・ゴールドスウェイト
カール・スウィートチャック:ティム・カズリンスキー
ビニー・シュトゥルマン:ピーター・ヴァン・ノーデン
ヘンリー・J・ハースト本部長:ジョージ・R・ロバートソン
カークランド:アーサー・バタニズ
カークランド夫人:ジャッキー・ジョセフ
バド・カークランド:アンドリュー・パリス
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1985年製作 87分
公開
北米:1985年3月29日
日本:1985年7月6日
製作費 $7,600,000
北米興行収入 $55,337,040
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
街の悪党集団のボス、ゼッド・マクグランク(ボブキャット・ゴールドスウェイト)は、照明器具店の店主カール・スウィートチャック(ティム・カズリンスキー)を襲う。
16分署。
ヘンリー・J・ハースト本部長(ジョージ・R・ロバートソン)は、最悪の犯罪地区であることを署長ピーター”ピート”ラサール署長(ハワード・ヘスマン)に伝えて追及する。
予算と人員不足で仕方がないというラサールに対し、30日以内に分署内の成績を上げなけらば、署長交代させることをハーストは伝える。
新しい部下が必要だと言うラサールに、6名の補充を認めたハーストはその場を去る。
その話を聞いていたマウザー警部補(アート・メトラーノ)は、ハーストの意見に賛成し、ラサールが失敗した場合は署長に昇進させると言われる。 弟のピーターから連絡を受けた警察学校のエリック・ラサール校長(ジョージ・ゲインズ)は、分署への補充員要請に快く応ずる。 警察学校の卒業生ケーリー・マホニー(スティーヴ・グッテンバーグ)、モーゼス・ハイタワー(ババ・スミス)、ユージン・タックルベリー(デヴィッド・グラフ)、ラーヴェル・ジョーンズ(マイケル・ウィンスロー)、ダグラス・ファックラー(ブルース・マーラー)、ラヴァーン・フックス(マリオン・ラムジー)の6人は、16分署に配属されて署長ラサールに歓迎される。 6人が着いたことを知ったマウザーは、部下のプロクター巡査部長(ランス・キンジー)を巻き込み、マホニーらの失態により署長交代を画策する。 マウザーの指示を受けることになった6人は、フックス以外はパートナーと組んで勤務に就く。 オートバイのパトロールを命ぜられたタックルベリーは、キャサリン・カークランド(コリーン・キャンプ)と組む。 制服を作っていたために遅れたマホニーは、食べてばかりいるビニー・シュトゥルマン(ピーター・ヴァン・ノーデン)と組むことになる。 女性と組むことが不満だったタックルベリーは、カークランドの銃が”コルト・パイソン”だったために、彼女が気になる存在となる。 巡回中のマホニーとシュトゥルマンは、スウィートチャックの店が強盗に襲われていることに気づき、署のフックスに連絡する。 無線でマウザーに指示を仰いだフックスは、マホニーに突入させるようにと言われる。 フックスの横にいたプロクターは、マホニーに突入するするよう命ずる。 店内にファックラーが現れてマホニーらと銃撃戦になり、押入ったタックルベリーとカークランドは銃を乱射する。 その場から逃げたスウィートチャックを、ハイタワーが捕える。 現場に駆け付けたマウザーは、マホニーらの起こした騒ぎに呆れる。 事件は報告され、1200発以上もの弾丸が撃ち込まれた店の被害額は7万6000ドル以上だった。 心の中で喜びながら、マウザーはそれをラサール署長に伝える。 発言を許されたマホニーは、ラサール校長の教えを守ったことを署長に伝える。 署長は納得し、マウザーらの努力不足で悪党がのさばっていると言う考えを伝え、マホニーらを励ます。 その頃、集団でスーパーに押入ったゼッドは、食品を奪ってその場を去る。 勤務も終り、仲間達とバーで過ごしていたマホニーは、タックルベリーから個人的な相談を受け、カークランドに恋をしてしまったことを知らされる。 恋をしたことがないタックルベリーは、女性経験もないとその場で叫んでしまう。 翌日、マウザーに呼び出されたマホニーは、シュトゥルマンと共にトンネルの監視を命ぜられる。 分署に戻ったマホニーは、自分をバカにするマウザーがシャワーを浴びている最中に、シャンプーとプラスチック樹脂をすり替えて復讐する。 路地で悪党に襲われたラサール署長は憤慨し、署に戻り、徹底抗戦することを部下に伝える。 治安維持のために出動したタックルベリーらは、悪党を捕え叩きのめす。 ゲイ・バー”ブルー・オイスター”で乱闘騒ぎが発生したとの連絡を受けたフックスは、それをマウザーに伝えるものの、マホニーを向かわせるようにと指示される。 現場に向かったマホニーとシュトゥルマンは、ハイタワーの協力を得て悪党達を逮捕する。 マホニーらの働きに満足するラサール署長は、それをハーストに報告する。 ところが、不当逮捕で悪党達を釈放するとマウザーに言われ、ラサール署長はショックを受ける。 マウザーを非難するマホニーは、次期署長に逆らう気かと言われる。 更衣室に向かったマホニーは、デートだというタックルベリーを励ます。 肛門検査を申請していたマホニーは、それを受けるのはマウザーだと看護師に伝える。 マウザーは、強引に台に乗せられて検査を受ける。 カークランドを迎えに行ったタックルベリーは、楽しい夜を過ごし、そして彼女のアパートで愛し合う。 鉄板焼き店で兄ラサールに会ったピーターは、紹介してくれた新人がドジばかりするために、窮地に立たされていることを伝える。 犯罪撲滅キャンペーンを兼ねた催しを開くことを提案されたピーターは、名案だと言って兄ラサールに感謝する。 イベント当日、会場は市長を迎え盛り上がっていたのだが、ゼッドらが乱入して騒ぎになり、催しは中止される。 ラサール署長は、本部長との約束を諦め署を去ろうとする。 新署長のマウザーは、先日のイタズラの犯人を突き止めようとして、名乗り出たマホニーを停職にする。 それを非難したシュトゥルマンも停職となり、マホニーは、ラサールと共にバーに向かう。 催しで暴れた者達が何者かが分からないためお手上げ状態のラサールだったが、シュトゥルマンがおとり捜査を提案する。 マホニーが集団に潜入することになり、パトカーで通りがかったジョーンズの相棒を痛めつけ、パトカーを壊して悪党に認められる。 カークランドとの結婚を決めたタックルベリーは、彼女の両親(アーサー・バタニズ/ジャッキー・ジョセフ)弟バド(アンドリュー・パリス)に会うが、父子で殴り合う過激な関係に驚く。 盗聴マイクを付けたマホニーは集団のアジトに向い、それをラサールとシュトゥルマンが追う。 ゼッドに会ったマホニーは、そこが動物園跡地だと分かり、マイクに向かって話す。 しかし、盗聴がバレてしまい、ラサールは、署員を動物園に向かわせる。 フックスは、無線連絡を妨害するプロクターを殴り倒し、皆にマホニーの危機を知らせる。 動物園に到着したラサールは、ハイタワーらに指示を出す。 そこに現れたマウザーは、手柄を自分のものにしようとしてファックラーと共に洞窟に向う。 胴体にロープを巻き付けて下に降りるようファックラーに指示したマウザーは、誤って落ちて宙づりになる。 マホニーと決闘をしていたゼッドは驚き、その場が混乱する中、ジョーンズが拡声器を使い声帯模写で悪党達を威嚇する。 逃げ出した悪党達だったが、ハイタワーが待ち構えていた。 ラサールは、マホニーと共に現れたゼッドに銃を向ける。 銃を捨てたゼッドは、隙を見てそれを拾おうとするが、マホニーに階段から突き落とされる。 そこに現れたフックスは、ゼッドに銃を向けて観念させる。 見事だったとマホニーに言われたラサールは、銃が空だったことを伝える。 ラサールは、シュトゥルマンが持ってきた署長の帽子をマホニーから渡される。 その後、タックルベリーとカークランドの結婚式が行われ、二人は仲間達に祝福されながらハネムーンに旅立つ。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ポリスアカデミー」(1984)
・「ポリスアカデミー2」(1985)
・「ポリスアカデミー3」(1986)
・「ポリスアカデミー4」(1987)
・「ポリスアカデミー5」(1988)
・「ポリスアカデミー6」(1989)
・「ポリスアカデミー7」(1994)
*(簡略ストー リー)
最悪の犯罪地帯である16分署の署長ラサールは、ハースト本部長から、成績を上げなければ署長交代だと言われる。
補充要員を認められたラサールは、警察学校の校長である兄ラサールに連絡して若い警官を派遣してもらう。
マホニーら6人を迎えたラサール署長は、彼らに期待して勤務に就かせる。
ラサールが失敗した場合は、自分が署長になることをハーストから約束されていたマウザー警部補は、マホニーらがしくじるように画策するのだが・・・。
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全世界で期待以上の評判となり、製作費の30倍以上の大ヒット(1億4600万ドル)を記録しシリーズ化された第二作。
タイトルは”ポリスアカデミー”なのだが、舞台は警察学校ではなく、無事に卒業した新米警官が、最悪の犯罪地帯に配属させられるという設定が実にユニーク。
愛すべきキャラクターとなった警察学校長ラサールの登場が少ないのが寂しいものの、要所要所で愉快な演技を見せてくれる。
彼が、署長を務める弟の分署の危機を救うために、ドジな新米警官を送り込むという内容がまた可笑しい。
分署内の権力争いに巻き込まれる主人公らが、チームワークを発揮して事件を解決するまでを描くストーリーは、前作とは全く違う雰囲気であり十分に楽しめる。
北米興行収入は前作に比べて30%以上減るものの(約5500万ドル)、次回作も是非観たくなる気持ちにさせてくれる楽しい作品だ。
*第一作、北米興行収入 $81,198,894
世話になった警察学校長の弟である分署長を助けるために奮闘するスティーヴ・グッテンバーグ、その同僚で、圧倒的な迫力で迫る巨漢のババ・スミス、今回は女性警官(コリーン・キャンプ)と恋に落ちて結婚するデヴィッド・グラフ、声帯模写で相手を翻弄するマイケル・ウィンスロー、同僚警官のブルース・マーラー、同じく女性警官のマリオン・ラムジー、主人公らの失態による署長昇進を画策する警部補アート・メトラーノ、その部下である巡査部長ランス・キンジー、主人公らの協力で署長交替の危機を乗り越えるハワード・ヘスマン、その兄である警察学校校長ジョージ・ゲインズ、街の悪党集団のリーダーをキレた演技で印象的に演ずるボブキャット・ゴールドスウェイト、照明器具店店主ティム・カズリンスキー、主人公の相棒となる警官ピーター・ヴァン・ノーデン、本部長ピーター・ヴァン・ノーデン、カークランド(コリーン・キャンプ)の両親アーサー・バタニズとジャッキー・ジョセフ、弟アンドリュー・パリスなどが共演している。