警察学校”ポリスアカデミー”を舞台にした人気コメディ・シリーズ第1作。 警官採用基準の一新で誰もが応募できるようになった警察学校で巻き起こる騒動を描く、監督、脚本ヒュー・ウィルソン、主演スティーヴ・グッテンバーグ、キム・キャトラル、ババ・スミス、デヴィッド・グラフ、ジョージ・ゲインズ、G・W・ベイリー他共演の爆笑コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ヒュー・ウィルソン
製作:ポール・マスランスキー
原案
ニール・イズラエル
パット・プロフト
脚本
ヒュー・ウィルソン
ニール・イズラエル
パット・プロフト
撮影:マイケル・D・マーガリーズ
編集
ロバート・ブラウン
ザック・ステンバーグ
音楽:ロバート・フォーク
出演
ケーリー・マホニー:スティーヴ・グッテンバーグ
カレン・トンプソン:キム・キャトラル
モーゼス・ハイタワー:ババ・スミス
ユージン・タックルベリー:デヴィッド・グラフ
ダグラス・ファックラー:ブルース・マーラー
ラヴァーン・フックス:マリオン・ラムジー
エリック・ラサール校長:ジョージ・ゲインズ
サデウス・ハリス警部補:G・W・ベイリー
デビー・キャラハン巡査部長:レスリー・イースターブルック
ヘンリー・J・ハースト本部長:ジョージ・R・ロバートソン
ラーヴェル・ジョーンズ:マイケル・ウィンスロー
ジョージ・マルティン:アンドリュー・ルービン
レスリー・バーバラ:ドノヴァン・スコット
カイル・ブランクス:ブラント・フォン・ホフマン
チャド・コープランド:スコット・トムソン
リード警部:テッド・ロス
悪党:ダグ・レノックス
ファックラー夫人:デブラリー・スコット
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1984年製作 96分
公開
北米:1984年3月23日
日本:1984年10月27日
製作費 $4,500,000
北米興行収入 $81,198,89
世界 $1,460,000,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
新市長メアリー・スー・ビールは、警察官採用基準を一新し全ての制限を撤廃したため、とんでもない連中が応募してしまうことになる。
警官になることを夢見るミリタリー・マニアの警備員のユージン・タックルベリー(デヴィッド・グラフ)は、警察学校に入る予定だった。
駐車場係をしていたケーリー・マホニー(スティーヴ・グッテンバーグ)は、客と揉めて騒ぎを起こし、警官に逮捕されてしまう。
常習犯のマホニーは、父親の友人であったリード警部(テッド・ロス)のお蔭で今まで大目に見てもらっていたが、今回ばかりは許してもらえず、警察学校に入るよう命ぜられる。
仕方なくそれに従ったマホニーは、同じ逮捕者で医師だというラーヴェル・ジョーンズ(マイケル・ウィンスロー)と共に警察学校に向かうことになる。 ダグラス・ファックラー(ブルース・マーラー)は、妻(デブラリー・スコット)の反対を無視して警察学校に向かう。 富豪令嬢のカレン・トンプソン(キム・キャトラル)は、人生経験を積むために警官になろうとする。 ジョーンズと共警察学校に着いたマホーニは、複数の女性に送られて来たジョージ・マルティン(アンドリュー・ルービン)に挨拶する。 クズの集まりを見て呆れるヘンリー・J・ハースト本部長(ジョージ・R・ロバートソン)は、そんな連中を警官にしようとする市長の考えに従う気になれない。 ハーストは、訓練生を自発的にやめさせるよう校長のエリック・ラサール(ジョージ・ゲインズ)に命じ、サデウス・ハリス警部補(G・W・ベイリー)にその役目を任せる。 ハリスは、早速、訓練生をいびり始め、直ぐにやめたいマホニーはトンプソンをナンパしようとする。 整列させられた訓練生は、ラサール校長の挨拶を聞き14週間の訓練を始めるために制服の支給を受ける。 どこで制服を受け取るかをレスリー・バーバラ(ドノヴァン・スコット)に訊かれたマホニーは、校長の官舎に向かわせる。 宿舎の割り当てで、マホニーはタックルベリーと同室になる。 カイル・ブランクス(ブラント・フォン・ホフマン)とチャド・コープランド(スコット・トムソン)に目を付けたハリスは、彼らに協力させようとする。 訓練は始り、ハリスは、指導官のデビー・キャラハン巡査部長(レスリー・イースターブルック)を紹介し、ブランクスとコープランドを班長にする。 初日を終えても退校できないマホニーは、声帯模写が得意のジョーンズの協力で、校長に呼び出されたことを装いラサールの元に向かう。 退学したいことをラサールに伝えたマホニーだったが、24週間預かることを、リード警部と約束したと言われて驚く。 マホニーにバカにされたハリスは、罰として夜間にランニングを命じ、ブランクスとコープランドに監視させる。 翌日、射撃訓練を行ったタックルベリーは、支給された銃では満足できず、自前の銃を使ってしまう。 その後も問題を起こすマホニーを退学させようとしたハリスは、リード警部に電話をする。 マホニーは、冷たい態度だったトンプソンに好意を示されたため、そのまま残りたい気持ちになる。 リードから退学させられないと言われたハリスは、マホニーに罰を与える。 脱落者も4名出た状況で初めての休暇となり、ハリスは、マホニーらが羽目を外さないよう、ブランクスとコープランドに見張らせる。 バーバラを脅してパーティーの場所を聞きだしたブランクスとコープランドは、”ブルー・オイスター”という店に向かうが、そこはゲイ・バーだった。 花屋だったと言う巨漢のモーゼス・ハイタワー(ババ・スミス)と共にパーティー会場に向かったマホニーは、トンプソンに声をかけられて愛し合う。 毎晩、女子寮に忍び込んでいたマルティンは、キャラハンに見つかるものの迫られる。 マホニーに恥をかかされたラサールは、ハリスに彼を何とかするようにと命ずる。 パトカー乗車の実地訓練で大失態を演じたハリスは、同乗者のマホニーにその件を口止めする。 しかし、既に全員にその件がバレていたハリスは恥をかく。 その夜、12歳の時から運転をしていないハイタワーは、運転テストを前にマホニーに協力を求める。 コープランドの車で街に向かったマホニーは、ハイタワーに運転させるものの暴走を始め、パトカーに追われてしまう。 翌日、テストを受けたハイタワーは、見事なドライビング・テクニックを見せてマホニーに感謝する。 次にテストを受けたラヴァーン・フックス(マリオン・ラムジー)は、戻った際にコープランドの足をタイヤで踏んでしまう。 フックスは謝罪するもののコープランドが彼女を侮辱したため、ハイタワーが憤慨する。 コープランドが乗り込んだパトカーを横転させてしまったハイタワーは、ハリスに追放される。 愛車を壊されたコープランドは、ブランクスと共にマホニーの元に向い、因縁をつけて殴り合いになる。 最初に殴ったのがマホニーだということを聞いたハリスは、彼を追放する。 その頃、パトロール中のファックラーのせいで街で暴動が起き、鎮圧のために全員が出動することになる。 去ろうとしていたマホニーは、仲間達と共に街に向かう。 ラサールの指示である通りに向かったハリスは、そこが危険地帯だと知らされ、暴徒に襲われそうになる。 現場の様子を見に来たラサールのパトカーに乗り込んだマホニーとジョーンズは、暴徒に車を囲まれる。 ジョーンズが機関銃の音をマイクで発して暴徒を退け、その場から逃れたマホニーらは、事故を起こして車を降りる。 男(ダグ・レノックス)に拳銃を奪われたブランクスとコープランドは、”ブルー・オイスター”に逃げ込んでしまう。 ハリスは、銃を奪った男と仲間達に囲まれてしまう。 いつもいじめられていたチンピラに出くわしたために銃を向けたバーバラは、訓練のお蔭で相手を叩きのめす。 ハリスを人質にとった男は建物の屋上から発砲し、マホニーは、隠れていたトンプソンを助けようとする。 屋上に向かったマホニーだったが、男に銃を捨てるようにと言われてそれに従う。 花屋に戻っていたハイタワーが現れ、手伝いに来たと言って男を信用させる。 ハイタワーに殴られた男は階段から転げ落ち、奪われた銃がブランクスとコープランドのものだとハリスは知らされる。 駆けつけたフックスは気がついた男に銃を向け、トンプソンはマホニーらが無事であることを確認し、一発も撃てなかったタックルベリーは悔しがる。 卒業式。 マホニーとトンプソンは愛を確かめる。 式は始り、挨拶したラサール校長は、開校以来初めてとなる、二人に栄誉賞を与えることを伝える。 壇上に呼ばれたハイタワーとマホニーは、メダルを授与されて、一言ずつ挨拶する。
...全てを見る(結末あり)
リード警部に挨拶したハリスは、マホニーが改心したことで感謝される。
参考:
・「ポリスアカデミー」(1984)
・「ポリスアカデミー2」(1985)
・「ポリスアカデミー3」(1986)
・「ポリスアカデミー4」(1987)
・「ポリスアカデミー5」(1988)
・「ポリスアカデミー6」(1989)
・「ポリスアカデミー7」(1994)
*(簡略ストー リー)
新市長による警察官採用基準の一新で、だれでも応募できるようになった警察学校に訓練生が集まる。
つまらぬ犯罪で逮捕を繰り返していたケーリー・マホニーは、今回ばかりは許せないと警部に言われ、警察学校に入れられる。
市長の考えに従う気のないハースト長官は、クズのような訓練生を自発的にやめさせるよう仕向けることをラサール校長に命じ、それをハリス警部補に任せる。
直ぐにでもやめる気だったマホニーは、ハリスに目を付けられるものの、訓練生である富豪令嬢のトンプソンに惹かれてしまう。
厳しい訓練が続く中、自分だけが24週間の特別訓練を受けることになっていたマホニーは、仲間達と共にハリスの嫌がらせに抵抗するのだが・・・。
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お馴染みのテーマ曲に乗り、1980年代を思い起こさせてくれる(代表する)人気コメディ・シリーズで、7作目以外は1984年以来毎年公開され、風物詩のようにファンに愛された作品。
従来の警察官採用基準を撤廃して、誰でも応募できるという、いかにもアメリカらしいバカバカしい発想が笑える。
個性的な登場人物が巻き起こす騒動、お色気やユーモアも満載であり、人情味溢れるシーンなども盛り込まれた見所の多い作品に仕上がっている。
”クズの集まり”だと罵られる訓練生は、失敗を繰り返すものの結構真面目であり、管理者側の間抜け度合いが上回っているところなどがまた可笑しい。
製作費が450万ドルでありながら、北米興行収入は約8200万ドル、全世界では1億4600万ドルという期待以上の大ヒットとなったためにシリーズ化された。
無理矢理入れられた警察学校で悪戦苦闘しながらも、恋や名誉を手に入れるスティーヴ・グッテンバーグ、彼と愛し合うようになる富豪令嬢キム・キャトラル、心優しく頼りになる巨漢のババ・スミス、ミリタリー・マニアのデヴィッド・グラフ、妻(デブラリー・スコット)の反対を無視して警官になるブルース・マーラー、気が弱い女性マリオン・ラムジー、声帯模写が得意のマイケル・ウィンスロー、プレイボーイのアンドリュー・ルービン、チンピラにいじめられていたため警官になるドノヴァン・スコット、訓練生をいびる班長に任命される二人組ブラント・フォン・ホフマンとスコット・トムソン、能天気な校長ジョージ・ゲインズ、訓練の指揮を執る意地の悪い警部補G・W・ベイリー、その部下で訓練指導担当の巡査部長レスリー・イースターブルック、警察本部長ジョージ・R・ロバートソン、街の悪党ダグ・レノックス、主人公を警察学校に入れる警部テッド・ロスなどが共演している。