落ちぶれた元サッカーのスター選手が別れた妻や息子との関係修復に奮闘する姿を描く、監督ガブリエレ・ムッチーノ、製作、主演ジェラルド・バトラー、ジェシカ・ビール、デニス・クエイド、ユマ・サーマン、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ他共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ガブリエレ・ムッチーノ
製作
ジェラルド・バトラー
ケヴィン・ミッシャー
ジョナサン・モストウ他
製作総指揮
エド・カゼル三世
ボアズ・デヴィッドソン
脚本:ロビー・フォックス
撮影:ピーター・メンジースJr.
編集:パドレイク・マッキンリー
音楽:アンドレア・グエラ
出演
ジョージ・ドライヤー:ジェラルド・バトラー
ステイシー・ドライヤー:ジェシカ・ビール
ルイス・ドライヤー:ノア・ロマックス
カール・キング:デニス・クエイド
パティ・キング:ユマ・サーマン
デニース:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
バーブ:ジュディ・グリア
マット:ジェームズ・タッパー
パラム:イクバル・テバ
アメリカ 映画
配給 フィルム・ディストリクト
2012年製作 105分
公開
北米:2012年12月7日
日本:2013年8月17日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $13,102,270
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
バージニア州。
かつてプロ・サッカーのスター選手だったイギリス人ジョージ・ドライヤー(ジェラルド・バトラー)は、怪我で現役を引退した。
その後ジョージは、カナダで経営していたスポーツ・バーの経営に失敗し、今では借金に追われる惨めな生活を送っていた。
そんなジョージは、妻ステイシー(ジェシカ・ビール)とも離婚して、息子ルイス(ノア・ロマックス)との関係を修復しようとしてこの地に越してきたのだった。
ルイスを迎えに行きサッカー・スクールを見学したジョージは、ステイシーが、恋人のマット(ジェームズ・タッパー)と結婚することを知りショックを受ける。
寂しさを堪え、ジョージは、ステイシーには祝福することを伝える。
スポーツ・キャスターになろうとも考えていたジョージは、再び付き添ったルイスのサッカー・スクールで、思わず指導してしまう。 それが、親達の目に留まり好評だったことをステイシーから知らされたジョージは、コーチの要請を受ける。 ジョージはそれを断ろうとするが、ルイスのために何かしたことがあるかをステイシーに問われ、仕方なくコーチを引き受ける。 紹介されたジョージは、子供の親であるカール・キング(デニス・クエイド)から、寄付金という名目で賄賂を渡され、自分の子をキーパーにしてほしいと言われる。 別の子の親デニース(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)とバーブ(ジュディ・グリア)は、ステイシーの前の夫であるジョージの存在が気になる。 その他の親達からの様々な要請にうんざりするジョージは、初めての試合に臨む。 まずまずの試合に親や子供達も満足し、ジョージは引っ越した家にルイスを連れて行く。 しかし、怖い夢を見たというルイスはステイシーの元に帰りたがり、ジョージは彼を送っていく。 流石に気の毒に思ったステイシーは、ジョージに焦らないようにと助言する。 その後もジョージのコーチは好評で、彼はカールの家で開かれるパーティーに招待される。 ジョージを気に入ったカールは、妻パティ(ユマ・サーマン)を紹介するが、彼女は夫の浮気相手を探そうとする。 カールからフェラーリを貸すと言われたジョージは、同じ車でステイシーとの楽しい思いでがあることを考え、彼女の元に向かう。 ジョージは、自分が人生を壊さなければと考えたことがないかをステイシー問う。 ステイシーは、自分にとって正に”スター”であったジョージとの満ち足りた日々を想って生きていることを伝える。 家に戻ったジョージは、その場にいたバーブを部屋に招き入れる。 バーブは直ぐに帰るのだが、ジョージは戻ってきた彼女と愛し合ってしまう。 翌朝ジョージは、パティに言い寄ろうとした男をパーティーの席で殴り、逮捕されてしまったカールからの電話を受ける。 パティの家に向かい保釈金を受け取り、カールを留置場から出したジョージは、ルイスとの約束に遅れてしまう。 結局、サッカー観戦に間に合わなくなったジョージは、それよりも貴重な体験だと言って、ルイスにフェラーリを運転させる。 ルイスとの時間を楽しむジョージは、彼が、ステイシーの結婚のことを気にしていることを知る。 そこにデニース(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)から電話があり、元スポーツ・キャスターである彼女から、”ESPN”の仕事が入る可能性を知らされる。 デニースはデモ・テープの撮り直しをジョージに提案して、二人はスタジオに向かう。 無事にテープを撮り終えたジョージは、デニースに迫られ愛し合ってしまう。 ルイスをステイシーの元に送り帰宅したジョージは、大家のパラム(イクバル・テバ)に家賃を請求される。 そこにパティから電話が入り、ジョージは、彼女が部屋を間違えて、パラムのベッドで自分を待っていることを知り焦ってしまう。 ジョージは、カールから受け取った現金で家賃を払い、その間にパティが部屋を抜け出したことを確認して家に戻る。 パティに迫られたジョージは、妻の浮気相手は殺すとカールに言われていたため、彼女を帰そうとする。 家賃が多かったと言ってパラムが返金に現れ、彼は逃げ去るパティを目撃してしまう。 パラムは、バーブのことも知っていたため、ジョージに呆れてしまう。 次のサッカーの試合前に、デニースからデモ・テープが好評だと知らされたジョージは喜ぶが、彼女が父親にキスする姿をルイスが目撃してしまう。 ルイスは気分を害し、試合中にバーブやデニースから想いを伝えられ、自分を見ていなかった父を非難する。 ジョージとステイシーは、傷ついたルイスのことなどで話し合うことになるが、彼女は子供との修復は可能であっても自分とは無理だと伝える。 ルイスに会ったジョージはサッカーの練習に誘い、雨の中でボールを蹴り合う父子を見たステイシーは感激する。 翌日、試合を終えたジョージとルイスは、ステイシーと共に楽しい時を過ごす。 その夜、幸せだった結婚生活を想うジョージは、ステイシーを失うことを悲しみ、それを彼女に伝える。 ジョージに引き止められたステイシーだったが、涙を堪えながら帰宅する。 デニースからの連絡を受けたジョージは、現れた彼女から”ESPN”が決まりそうだと知らされる。 ジョージは、その見返りを求めるデニースを拒み、ベッドで寝ているルイスの元に戻る。 ルイスから愛を告げられ離れたくないと言われたたジョージは、複雑な思いでコネチカットの”ESPN”スタジオに向かう。 ジョージのテストは好感触を得て、採用は決まる。 考えを巡らせるジョージは、ウェディング・ドレスの試着をしていたステイシーの元に向かう。 ”ESPN”に採用されたため、ルイスと共にコネチカットで自分と暮らして欲しいと頼んだジョージだったが、ステイシーはそれを拒みその場を去る。 しかし、外の車で待っていたステイシーは、ジョージの考えを理解し、家に戻りルイスの試合に向かう。 試合はルイスの得点などで勝利するが、パティの行動を探らせていたカールが、証拠写真を持ってジョージに言い寄り二人は喧嘩になる。 その場は収まるが、再びステイシーの信用を失ってしまったジョージは、独りでコネチカットに向かうことになる。 ジョージはステイシーに会い、ルイスに別れを告げて旅立つ。 動揺するステイシーの姿を見て気遣ったマットは、彼女から、ジョージを愛していたことを告げられる。 車でコネチカットに向かったジョージは引き返し、驚くルイスに、この地でも職は探せるだろうと言って、ずっと一緒にいたいことを伝える。 ステイシーは、職を捨てたジョージに結婚式は中止になったことを伝え、ルイスと共に三人でサッカーを始める。 その後ジョージは、ローカル局のスポーツ・キャスターになる。
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*(簡略ストー リー)
バージニア州。
かつてはサッカーのスター選手だったジョージ・ドライヤーは、今では落ちぶれていた。
別れた妻ステイシーと息子ルイスとの関係修復を考え引っ越したジョージは、息子のサッカー・スクールで思わず指導をしてしまう。
それが好評となりコーチを要請されたジョージは、子供達や親から支持される。
ところが、ステイシーが恋人マットと結婚することを知り、ジョージは悲しむ。
そんな時ジョージは、子供達の母親デニースやバーブに迫られ愛し合ってしまう。
”ESPN”のキャスターになれる可能性もでてきたジョージは、ステイシーの再婚が迫り、ルイスとの関係改善も進まぬまま困惑する・・・。
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不器用な男の妻子との関係改善をテーマに、やや先が見える平凡な内容ながら、まずまず楽しめる作品。
「幸せのちから」(2006)や「7つの贈り物」(2008)のガブリエレ・ムッチーノらしい、人情や人間味溢れる人物描写とコメディのマッチングで展開する物語だが、上記のように新鮮味に欠ける内容で、どこかで見たようなシーンが続くのが気になる。
ジェラルド・バトラーをはじめ、豪華スター競演が注目の作品だが、評価は今一で、興行収入も北米で約1300万ドルというよろしくない結果に終わってしまった。
誰もが知る元サッカー選手ではあるが、落ちぶれた様子が親しみを感じる、主人公を熱演するジェラルド・バトラー、その元妻ジェシカ・ビール、息子ノア・ロマックス、子供の親デニス・クエイド、その妻役のユマ・サーマン、主人公を援助するキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、主人公に迫る親ジュディ・グリア、主人公の妻の恋人ジェームズ・タッパー、主人公の大家イクバル・テバなどが共演している。