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ピッチブラック Pitch Black (2000)

ある惑星に不時着した輸送船の生存者と生命体の戦いを描く、監督、脚本デヴィッド・トゥーヒー、主演ヴィン・ディーゼルラダ・ミッチェルコール・ハウザーキース・デイヴィッド他共演のSFアクション・ホラーであるシリーズ第一作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・トゥーヒー

製作:トム・エンゲルマン
原案
ジム・ウィート
ケン・ウィート

脚本
デヴィッド・トゥーヒー

ジム・ウィート
ケン・ウィート

撮影:デヴィッド・エグビー
編集:リック・シェイン
音楽:グレーム・レヴェル

出演
リチャード・B・リディック:ヴィン・ディーゼル

キャロリン・フライ:ラダ・ミッチェル
ウィリアム・J・ジョンズ:コール・ハウザー
アブ”イマム”アル=ワリド:キース・デイヴィッド
パリス・P・オーグルビー:ルイス・フィッツジェラルド
シャロン”シャザ”モンゴメリー:クラウディア・ブラック
ジャック:リアンナ・グリフィス
ジョン”ジーク”エゼキエル:ジョン・ムーア
グレッグ・オーウェンス:サイモン・バーク

アリ:フィラス・ディラニー

アメリカ 映画
配給 USA Films(フォーカス・フィーチャーズ )
2000年製作 109分
公開
北米:2000年2月18日
日本:2000年12月2日
製作費 $23,000,000
北米興行収入 $39,240,660
世界 $53,187,660


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
民間の宇宙輸送船”ハンター・グラッツナー”は、彗星の尾を通過する際、彗星の破片の直撃を受ける。

その衝撃で目覚めた冷凍睡眠中だったドッキング・パイロットのキャロリン・フライ(ラダ・ミッチェル)は、船長が死亡したことを確認する。

フライは、操縦席に向い船体に態勢を整えようとする。

パイロットのグレッグ・オーウェンス(サイモン・バーク)は、船体が惑星に降下を始めたために、地表などを分析して酸素があることを確認する。

船首が上がらないため、フライは後部を切り離す。

尚も水平を保てないフライは、客室部分を切り離そうとするもののレバーが動かず、輸送船はそのまま不時着する。

殺人犯リチャード・B・リディック(ヴィン・ディーゼル)を護送中の執行官ウィリアム・J・ジョンズ(コール・ハウザー)は、姿を消したリディックに襲われるものの、彼を叩きのめして拘束する。
...全てを見る(結末あり)

オーエンスが着陸の衝撃で致命傷を負ったことを知ったフライは、無事だった乗客に船体から降りるよう指示し、オーエンスの死を見届ける。

イスラム教の僧侶アブ”イマム”アル=ワリド(キース・デイヴィッド)とアリ(フィラス・ディラニー)、ハッサン、スリム、入植地を探していたシャロン”シャザ”モンゴメリー(クラウディア・ブラック)とジョン”ジーク”エゼキエル(ジョン・ムーア)、美術商のパリス・P・オーグルビー(ルイス・フィッツジェラルド)、家出少年ジャック(リアンナ・グリフィス)は、他の乗客の生存の可能性はないと考える。

船体は大破したものの無事だったことで、不時着に成功したフライは生存者に感謝される。

リディックは拘束を逃れて逃亡し、ジョンズはそれに気づく。

貨物室から必要な物を持ち出したフライらは、水を探しに行くためその場を離れようとするが、三個の太陽が地表を照らし始める。

リディックを見つけた場合に合図させるため、ジョンズはジークに銃を渡す。

巨大生物の墓場のような場所に到着したフライらは、その死因が何なのかを考える。

ジョンズはフライが船長でなかったことを知り、潜んでいたリディックは、二人の様子を監視していた。

その後、フライらは居留施設にたどり着き、イマムが水を作る装置があることを確認し、それをジョンズとチェックする。

その場で小型艇を見つけたフライは喜ぶ。

そこに居住者が現れるが、ジークがリディックと間違えて射殺してしまう。

宇宙船の動力がないことを知ったフライは、ジョンズに銃声がしたと言われる。

ジークは遺体を穴に埋めようとして地下の穴に気づき、そこを覗いた瞬間に何かに襲われる。

その場に向ったシャザはジークが襲われたことを知り、そこにいたリディックの仕業だと考える。

逃げるリディックはジョンズに待ち伏せされ、手術により光の中では目が開けていられないリディックは、ゴーグルを外されシャザに叩きのめされる。

拘束されたリディックは、ジークを殺したのは自分でないことをフライに伝える。

目のことをフライとジャックに聞かれたリディックは、刑務所で医者を見つけて手術してもらうと話す。

リディックに穴を調べろと言われたフライはその中に入り、生物のようなものを確認して襲われそうになるものの、ジョンズらに助け出される。

ジョンズは、命令に従うと言う条件でリディックの拘束を解き、彼らは小型艇の動力となる電池を不時着した船体から運ぼうとする。

水を作ることに成功して祝杯を挙げるフライらに、居住者がジークを襲ったものに殺されたとリディックは指摘する。

姿が見えなくなっていたアリが、空を飛ぶ生命体に襲われて死亡し、イマムらが埋葬する。

鉱物のサンプル採取が22年前に終わっていることに気づいたフライはその時に日食が起きたことを知り、再びそれが起きることを指摘する。

暗闇になれば生命体に襲われることが分かったフライは、電池を運ぶことをジョンズに指示する。

ジョンズは、宇宙船が操縦できる脱獄犯のリディックが、皆を殺し再び逃亡する危険性をフライに語る。

この状況下では自分の方が価値があるとフライに伝えるリディックは、ジョンズが警官ではなく賞金稼ぎだと話す。

それをジョンズに確認したフライは、彼が麻薬の常習者だということを知る。

日食が始まり、フライらはバギーで電池を運ぶものの暗闇が迫る。

無数の生命体が地中から飛び立ち、フライらは一旦、貨物室に逃れるが、シャザが殺される。

侵入していた生命体にハッサンが殺され、相手が光で死滅することが分かる。

発光するものを集めさせたフライは、ソーラー駆動のバギーではなく自分達で電池を運ぶ考えを伝える。

太陽が出るまで待つべきだと言うジョンズの意見を退けたフライは、リディックを先導役にして貨物室から出る。

発光体を集めたフライは出発しようとするが、リディックを警戒しろとジョンズに再び忠告される。

小型艇に向かうフライらは生命体に襲われ、取り乱すパリスは殺される。

発光体がショートして消えてしまい、谷を向かうべきか考えるリディックは、ジャックが出血していることを伝える。

生命体は血を嗅ぎつけるのだが、実は少女だったジャックは生理中だった。

船に戻ろうと考えるフライを無視して小型艇に向かおうとするジョンズは、船長に従えと言うイマムに、彼女は船長ではなく着陸の際に客室を切り離そうとした卑怯者だと伝える。

ジョンズは考えを変えずに小型艇に向おうとして、フライらを始末することをリディックに提案する。

それに従う気になれないリディックは、ジョンズと格闘になる。

傷を負わされ出血したジョンズは、襲い掛かって来た生命体に殺される。

船に戻るフライらを引き留めたリッディックは、彼女らを連れて谷に向おうとする。

神を信じなくても神は見ていると言うイマムに、半生を刑務所で過ごし親に捨てられた者が、神を信じられると思うかと語る。

谷を通り抜けたリディックは、生命体に襲われたジャックを助ける。

雨が降り始めたためトーチは消えかけ、スリムが生命体に襲われて連れ去られてしまう。

フライらに岩場に隠れるよう指示したリディックは、入り口を岩で塞ぎ小型艇に向かう。

その場にいた発光生物を酒瓶に詰めたフライは、小型艇を離陸させようとするリディックの元に向かう。

ライトを持って戻ると言うフライに、リディックは船に乗りよう提案する。

船に乗せられようとしたフライはリディックに襲いかかり、誰も置き去りにしないと伝える。

リディックはフライにナイフを突きつけ、イマムとジャックのために死ねることを確認する。

二人はイマムとジャックの元に戻り、彼らを連れて小型艇に向かう。

遅れたリディックが生命体に傷つけられたことを知ったフライは、彼を助けようとする。

しかし、フライは生命体に連れ去られてしまう。

小型艇に向かったリディックは待機してエンジンを始動させ、誘き寄せた生命体を殺して離陸する。

最初に遭遇するのが賞金稼ぎかもしれないとジャックに言われたリディックは、”リディックは惑星で死んだ”と話すと答える。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「ピッチブラック」(2000)
・「リディック」(2004)
・「リディック: ギャラクシー・バトル」(2013)

*(簡略ストー リー)
民間の宇宙輸送船”ハンター・グラッツナー”は、彗星の破片の直撃を受けて惑星に不時着する。
船長は死亡し、ドッキング・パイロットのフライは、殺人犯リチャード・B・リディックや彼を護送中の執行官ジョンズ、イスラム教の僧侶イマムや美術賞パリス、入植者のシャザとジーク、家出少年ジャックら生存者と共にまず水を確保しようとする。
三つの太陽が地表を照らす地で、生物の墓場のような場所を確認しながら居住地にたどり着いたフライらは、小型艇を見つける。
ジークが殺され疑われたリディックは拘束されるが、フライが地中に生息する生物を確認する。
フライらは、不時着した船体から小型艇の動力となる電池を運ぼうとする。
イマムの同行者アリが空飛ぶ生命体に殺され、それが光を嫌うことが分かる。
22年前に何かが起きたことを知ったフライらは、日食に関係があることに気づく。
その日食が始まり闇に包まれる中、手術で夜目がきき飛行船の操縦もできるリディックは解放されるが、無数の生命体が襲いかかってくる・・・。
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脱獄殺人犯リディックが活躍するシリーズの第一作であり、アクション・スターとして売り出した、ヴィン・ディーゼルの実力を確認する上で是非チェックしておきたい作品。

公開当時は、斬新なアイデアと映像に注目というような宣伝をされたものの、ありがちなストーリーと生命体などの創造物もどこかで見たようなものであり、目新しい感じは受けない。

主演はもちろんヴィン・ディーゼルなのだが、生存者のリーダー格となるパイロットのラダ・ミッチェルの熱演が印象的で活躍場面が多い。

とは言っても、圧倒的な存在感のヴィン・ディーゼルの魅力は十分に発揮されている。
そして、ヴィン・ディーゼルはこの後、ハリウッドを代表するアクション・スターになる。

主人公を護送する賞金稼ぎのコール・ハウザーイスラム教の僧侶キース・デイヴィッド、美術賞のルイス・フィッツジェラルド、入植者のクラウディア・ブラックとジョン・ムーア、家出”少年”と偽る少女リアンナ・グリフィス、不時着の際に負傷して死亡するパイロットのサイモン・バーク、イマム(キース・デイヴィッド)の同行者である少年フィラス・ディラニーなどが共演している。


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