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パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl (2003)

世界中の”ディズニーパーク” にある人気アトラクション”カリブの海賊”を基に製作された、ハリウッドのヒットメイカー、ジェリー・ブラッカイマージョニー・デップが組んだアクション・アドベンチャー超大作。
監督ゴア・ヴァービンスキージェフリー・ラッシュオーランド・ブルームキーラ・ナイトレイジョナサン・プライス他共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

ジョニー・デップ / Johnny Depp 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ゴア・ヴァービンスキー

製作総指揮
マイク・ステンソン

チャド・オーマン
ポール・ディーソン
製作:ジェリー・ブラッカイマー
キャラクター原案
スチュアート・ビーティー

ジェイ・ウォルパート
テッド・エリオット
テリー・ロッシオ
脚本
テッド・エリオット

テリー・ロッシオ
撮影:ダリウス・ウォルスキー
編集
アーサー・シュミット

クレイグ・ウッド
スティーヴン・E・リフキン
音楽
ハンス・ジマー

クラウス・バデルト

出演
キャプテン・ジャック・スパロウ:ジョニー・デップ

キャプテン・ヘクター・バルボッサ:ジェフリー・ラッシュ
ウィリアム・ターナー:オーランド・ブルーム
エリザベス・スワン:キーラ・ナイトレイ
ウェザビー・スワン総督:ジョナサン・プライス
ジェームズ・ノリントン:ジャック・ダヴェンポート
ジョシャミー・ギブス航海士:ケヴィン・マクナリー
アナマリア:ゾーイ・ サルダナ
ピンテル:リー・アレンバーグ
ラゲッティ:マッケンジー・クルック
コットン:デイヴィッド・ベイリー
マーティ:マーティン・クレッバ

アメリカ 映画
配給 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

2003年製作 143分
公開
北米:2003年7月9日
日本:2003年8月2日
製作費 $140,000,000
北米興行収入 $305,388,685
世界 $652,100,000


アカデミー賞 ■
第76回アカデミー賞

・ノミネート
主演男優(ジョニー・デップ
メイクアップ・音響・音響編集・視覚効果賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
イギリスの総督ウェザビー・スワン(ジョナサン・プライス)は、ジャマイカポート・ロイヤルに向かう予定だったのだが、娘エリザベスが、漂流していた少年を見つけ、 大破した帆船を確認する。

エリザベスは、少年ウィル・ターナーを介抱するようスワンに言われ、彼が身につけていた黄金のメダルを見つける。

ウィルが海賊かと思ったその時、エリザベスは迫る海賊船”ブラックパール”を目撃する・・・。

8年後、ポート・ロイヤル
美しく成長したエリザベス(キーラ・ナイトレイ)は、父スワンからドレスをプレゼントされ、それを、イギリス海軍大尉ジェームズ・ノリントン(ジャック・ダヴェンポート)の、提督昇格式典に着てもらいたいことを伝える。

その後スワンは、屋敷の鍛冶職人として腕を上げていたウィリアム/ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)から、ノリントンに贈るサーベルを見せられる。

ウィルは、身分違いと知りながら、エリザベスに思いを寄せ、それは彼女も同じだった。

その頃、海賊キャプテン・ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)は、単独でポート・ロイヤルに上陸する。
...全てを見る(結末あり)

式典を終えたノリントンは、エリザベスにプロポーズしようとするが、ドレスがきつ過ぎて失神した彼女は、海に転落してしまう。

それを目撃したジャックは、海中に沈んだエリザベスを救い出し、彼女の黄金のメダルに気づく。

エリザベスはジャックを恩人だと言うが、ノリントンは、彼が海賊”ジャック・スパロウ”だと知り拘束しようとする。

しかし、エリザベスを脅した隙に逃亡したジャックは、鍛冶屋に逃げ込み手錠を切り、戻ってきたウィルと対面する。

二人は剣を交え、一歩も引かない戦いを繰り広げるが、ジャックは鍛冶屋の主人に殴られ、駆けつけたノリントンに捕らえられてしまう。

その夜、海賊船”ブラックパール”がポート・ロイヤルを襲撃し、ピンテル(リー・アレンバーグ)とラゲッティ(マッケンジー・クルック)が、総督の屋敷に押し入りエリザベスをさらう。

ブラックパールに連れて行かれたエリザベスは、キャプテン・ヘクター・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)の目の前で、彼が探し求めている、 黄金のメダルを海に捨てようとする。

メードの”ターナー”だと言って正体を偽り、バルボッサらを追い払おうとしたエリザベスは、メダルを渡せば引き上げると言われ、仕方なくそれに従う。

翌朝、路上で気絶していたウィルは、エリザベスを救うために、直ちに出航することをスワンとノリントンに提言するが、それは聞き入れられない。

ジャックが手がかりを知ると考えたウィルは、牢屋にいた彼を出すことを条件に、二人でブラックパールを追うことになる。

二人は”ドーントレス”を奪うが、それに気づいたノリントンが船に乗り込んできた隙に、別の船”インターセプター”を奪う。

イギリス生まれのウィルは、父ビルを捜しにこの地に来たのだが、その父を知るジャックは、彼がビル・ターナーではなく、”靴ひものビル”だと伝える。

そしてジャックは、ビルが海賊だと言って、貿易船の船乗りだと言うウィルの言葉を遮る。

仕方なくウィルはジャックの言うことを信じ、トルトゥーガに向けて旅を続ける。

トルトゥーガ
ジャックは、旧友ジョシャミー・ギブス(ケヴィン・マクナリー)に再会し、彼に海賊船ブラックパールを奪おうとしていることを伝える。

それが到底無理な話だと考えるギブスだったが、ジャックは、ウィルが”靴ひものビル”の息子だと知らせて、彼を納得させる。

その頃、バルボッサと食事をしていたエリザベスは、黄金のメダルがアステカ文明時代の金貨で、コルテスに贈られた882枚の内の一つだと知らされる。

その金貨は、神々が呪いをかけ、奪った者は天罰が下るたとも、エリザベスは聞かされる。

バルボッサは、その金貨を奪い使い果たしたが、呪いにより満たされることがなく、それを解くには、全ての金貨を回収することだった。

自分の金貨で全てが揃ったことを知ったエリザベスは、奪ったナイフでバルボッサの胸を突き刺す。

しかし、バルボッサは、呪いのせいで自分達がこの世の者ではなく、幽霊だということをエリザベスに伝える。

ジャックは、自分に恨みを持つアナマリア(ゾーイ・サルダナ)や、舌を抜かれたコットン(デイヴィッド・ベイリー)など、手下を集めて出港する。

ウィルは、ジャックの船だったブラックパールの一等航海士バルボッサが、裏切ったことをギブスから知らされる。

コンパスを頼りに”イスラ・デ・ムエルタ”に着いたジャックは、 ウィルと共に島の洞窟に向かう。

そこでは、奪った財宝を保管するバルボッサが、コルテスの呪われた宝に、エリザベスの金貨を戻そうとしていた。

しかし、金貨を戻しても呪いが解けないため、バルボッサは、エリザベスが”靴ひものビル”の娘でないことに気づく。

仲間達がバルボッサを恨み揉めている間、そこに現れたウィルが、金貨を取り戻したエリザベスを救い出す。

慎重に事を運ぼうとしていたジャックは、ウィルに殴られて気を失っていたため、エリザベスが金貨を奪い逃げたことに気づいたバルボッサに捕らえられてしまう。

ウィルと共に船に戻ったエリザベスは、8年ぶりに金貨を彼に返す。

そしてウィルは、”靴ひものビル”の血、つまり自分の血が、バルボッサらの呪いを解くために必要なだということを知る。

呪いを解くための”血”を持つ男を知っているジャックを生かしたバルボッサは、インターセプターに追いつく。

双方入り乱れた戦いが始まり、監禁されていたジャックは脱出し、金貨を持ったバルボッサの猿”ジャック”を追う。

猿はバルボッサの元に戻り、インターセプターはウィルを残したまま爆破沈没させられる。

しかし、船を脱出したウィルはバルボッサの前に現れ、自分が”靴ひものビル”の息子だと知らせ、エリザベスとジャックらを解放することを約束させる。

バルボッサはそれを聞き入れるが、ジャックとエリザベスを船から突き落とし、二人は孤島に上陸する。

ジャックは、隠してあったラム酒を飲みエリザベスとその夜を楽しむが、翌朝、彼女は酒を燃やしてしまう。

エリザベスは、その炎と煙に気づいた、父スワンも乗船する船ドーントレスに救出される。

ポート・ロイヤルに戻ろうとしたスワンだったが、エリザベスはウィルを救うために、ノリントンとの結婚を約束し、船はブラックパールを追いイスラ・デ・ムエルタに向かう。

ジャックは、ウィルを殺して呪いを解こうとするバルボッサの前に現れ、軍艦ドーントレスなどを奪うチャンスだと提案する。

バルボッサは、手下を海底からドーントレスに向かわせ、船を占領しようとする。

ジャックはバルボッサを裏切り、ウィルに剣を渡し、船を脱出したエリザベスはブラックパールに向かい、捕らえられていたギブスらを解放する。

しかし、ギブスらは船を取り戻せば満足だと言って、ウィルを助けようとするエリザベスに手を貸そうとしない。

バルボッサと剣を交えていたジャックは、裏切り者の彼を殺すため、10年間残していた一発の弾丸を放つ。

不死身のバルボッサは苦笑いをするが、その時、ウィルが手のひらを切り、血染めの金貨をコルテスの宝に戻す。

バルボッサは弾丸を受けて息絶え、ノリントンらと戦っていた手下も、呪いの解けたことを知り観念する。

ポート・ロイヤル
捕らえられたジャックは、絞首刑に処せられることになるが、エリザベスに愛を告げたウィルが、彼を助けようとする。

ノリントンらが二人を取り囲むが、エリザベスも二人を救おうと、ウィルへの愛を告げて彼に寄り添う。

ジャックは、二人に言葉をかけて海に身を投げ、現れたブラックパールに向かう。

ノリントンは潔くエリザベスを諦め、スワンは彼女に鍛冶職人を選ぶのかを問う。

エリザベスはウィルを海賊と呼び、二人は固く抱き合う。

そして、ブラックパールに戻ったジャックは、ギブスらに迎えられて、コンパスを頼りに水平線の彼方に向かう。

バルボッサの死体の元に戻った猿のジャックが、コルテスの金貨を拾い上げると、彼は再び幽霊になる。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」(2003)
・「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」(2006)
・「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」(2007)
・「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」(2011)

*(簡略ストー リー)
ジャマイカポート・ロイヤルに赴任していた、イギリスの総督スワンの娘エリザベスが、海賊バルボッサにさらわれてしまう。
バルボッサは、自分達の呪いを解くために、”靴ひものビル”が裏切って奪った金貨を持つエリザベスから、それを取り戻そうとしていたのだった。
かつて、漂流中に命を救われた、スワンの屋敷の鍛冶職人ウィルは、美しく成長した、思いを寄せるエリザベスを救うために、海賊キャプテン・ジャック・スパロウの力を借りて、海賊船”ブラックパール”で逃げたバルボッサを追う。
旧友ギブスに再会し、手下を集めたジャックは、バルボッサが向かった”イスラ・デ・ムエルタ”に到着する。
バルボッサは、エリザベスの金貨と彼女の血で、この世の者でない自分達の呪いを解こうとする。
しかし、バルボッサは、エリザベスが”ビル”の娘でないことを知る。
自分が”ビル”の息子だと、ジャックに聞かされていたウィルは、隙を見てエリザベスを救い出すことに成功する。
そしてウィルは、バルボッサらの呪いを解くために、自分が受け継いだ血が、必要だと知るのだが・・・。
__________

ディズニーパーク” の人気アトラクションを題材にしているということで、ジョニー・デップの新たな魅力と共に、大いに話題になった作品。

製作費1億4000万ドル、北米興行収入だけで3億ドルを突破し、全世界では約6億5000万ドルの大ヒットとなった。

その後の続編はさらにそれを遥かに上回り、それぞれ約10億ドルを稼ぎ出すスーパー・ヒット・シリーズとなった。

第76回アカデミー賞では、主演男優(ジョニー・デップ)、メイクアップ、音響、音響編集、視覚効果賞にノミネートされた。

風変わりな海の兵としての逞しさも兼ね備えたジョニー・デップのキャラクターは言うまでもないが、彼のワンマン作品に終わることなく、因縁の海賊に扮するジェフリー・ラッシュの存在感ある演技も素晴らしい。

その、呪われた海賊に追われるオーランド・ブルームキーラ・ナイトレイのロマンスもしっかりと描かれ、彼らを追うイギリス海軍の絡みなど、スピード感あるゴア・ヴァービンスキーの演出は見応え十分だ。

開放感溢れる美しいロケや、特撮を駆使した映像など、見所満載の娯楽作に仕上がっている。

一度聴けば誰もがハンス・ジマーの曲だと分かる、テーマ曲も印象的だ。

身分違いと知りながら、恋焦がれる人を救うことに命を懸ける”靴ひものビル”の息子オーランド・ブルーム、撮影当時17歳とは思えない、貫禄さえ感じる総督の娘キーラ・ナイトレイ、その父で総督ジョナサン・プライスイギリス海軍提督に昇格するジャック・ダヴェンポート、ジャックの旧友の航海士ケヴィン・マクナリー、”ブラックパール”に乗り込むゾーイ・ サルダナデイヴィッド・ベイリー、バルボッサ(J・ラッシュ)の手下、リー・アレンバーグマッケンジー・クルックなどが共演している。


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