マリファナ中毒の青年と売人が麻薬組織の抗争に巻き込まれる騒動を描く、監督デヴィッド・ゴードン・グリーン、製作、原案ジャド・アパトー、製作総指揮、原案、脚本、主演セス・ローゲン、ジェームズ・フランコ、ダニー・マクブライド、ゲイリー・コール、ロージー・ペレス、アンバー・ハード他共演のアクション・コメディ。 |
・コメディ
・アンバー・ハード / Amber Heard / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン
製作
ジャド・アパトー
ショーナ・ロバートソン
製作総指揮
セス・ローゲン
エヴァン・ゴールドバーグ
原案
ジャド・アパトー
セス・ローゲン
エヴァン・ゴールドバーグ
脚本
セス・ローゲン
エヴァン・ゴールドバーグ
撮影:ティム・オアー
編集:クレイグ・アルパート
音楽:グレーム・レヴェル
出演
デール・デントン:セス・ローゲン
ソール・シルバー:ジェームズ・フランコ
レッド:ダニー・マクブライド
バドロフスキー:ケヴィン・コリガン
マセソン:クレイグ・ロビンソン
テッド・ジョーンズ:ゲイリー・コール
キャロル・ブレイジア:ロージー・ペレス
アンジー・アンダーソン:アンバー・ハード
ロバート・アンダーソン:エド・ベグリーJr.
シャノン・アンダーソン:ノーラ・ダン
ジェフ・ミラー二等兵:ビル・ヘイダー
ブラット将軍:ジェームズ・レマー
ケン:ケン・チョン
バーバー:クレオ・キング
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2008年製作 112分
公開
北米:2008年8月6日
日本:未公開
製作費 $27,000,000
北米興行収入 $87,341,380
世界 $101,624,840
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1937年。
地下実験施設に向かったブラット将軍(ジェームズ・レマー)は、ジェフ・ミラー二等兵(ビル・ヘイダー)が”No.9”と言われるタバコ状のものを吸い始めて7分経過したことを知らされ、彼の異常な状態に驚く。
ミラーは、地下施設で実験をせずに”No.9”を世間に公表するべきだと伝える。
ブラットは実験に失望し、施設を閉鎖してミラーを始末するよう命ずる。
本部に電話をしたブラットは、”No.9”を法で禁じるよう伝える。
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現代。
召喚状などを渡す送達の仕事をするマリファナ中毒のデール・デントン(セス・ローゲン)は、高校生の恋人アンジー・アンダーソン(アンバー・ハード)の元に向い、彼女の両親に会うことを約束する。
売人のソール・シルバー(ジェームズ・フランコ)に会ったデールは、上物のマリファナ”パイナップル・エクスプレス”を仕入れる。 知り合って2か月になるデールに仕事を聞いたソールは、送達の内容を知らされる。 デールが召喚状を渡す予定のテッド・ジョーンズ(ゲイリー・コール)を、知っている男かもしれないとたソールは考える。 テッドの家に着いたデールは、現れた女性警官キャロル・ブレイジア(ロージー・ペレス)とテッドが、アジア系の男を殺害する現場を目撃してしまう。 焦ったデールは吸っていたマリファナを捨ててその場から逃げるが、それに気づいたデールが、落ちていた吸い殻を吸い、自分が流した”パイナップル・エクスプレス”だと確認する。 ソールのアパートに向かったデールは、目撃した殺人事件のことを興奮しながら伝える。 見られたことを話したデールは動揺するが、誰かは分からないだろうとソールに言われる。 しかし、手に入れたマリファナをテッドから仕入れたと知ったデールは、捨てた吸い殻から身元がバレるとソールに伝え、焦った二人はその場から逃げる。 テッドの手下である殺し屋バドロフスキー(ケヴィン・コリガン)とマセソン(クレイグ・ロビンソン)は、ソールの部屋に押し入り誰もいないことをテッドに連絡する。 売人のレッド(ダニー・マクブライド)に電話したソールは、ブツを自分に売ったことを誰にも言うなと伝えるが、既にパドロフスキーとマセスンがその場に現れていた。 翌日に会うことを約束したソールは、一緒にいるのがデールという男だと話してしまう。 アンジーに電話をしようとしたデールは、警官がグルなので電波で居場所を知られるとソールに言われ、それを壊そうとする。 デールは岩でそれを壊すが、ソールが自分の電話を木に投げてしまう。 ソールの電話を探そうとした二人だったが、不気味な雰囲気に怯えて車に向かう。 その場で夜を明かした二人は目覚め、レッドと約束した時間が過ぎてしまったことに気づくが、ラジオをつけたまま眠ったために車のバッテリーが上がっていた。 街道に出てヒッチハイクした二人はレッドの家に向かい、”パイナップル・エクスプレス”の件を誰かに話したかを聞く。 しかし、妻に電話をすると言ったレッドを信用しないデールは受話器を取り上げる。 レッドは二人を痛めつけるものの抵抗され、殺すと脅されたためにパドロフスキーとマセソソンに話したと伝える。 叩きのめされたレッドは拘束され、パドロフスキーとマセソソンがデールとソールを殺す気であり、協力しなければ自分も殺されると話す。 テッドが、キャロルの他に多くの警官に賄賂を払い抱え込んでいることもデールとソールは知らされる。 そこにパドロフスキーとマセソンが現れ、レッドはデールとソールに裏から逃げるよう伝える。 パドロフスキーとマセソンから連絡を受けたテッドは、デールのことを知らされレッドを始末するよう命ずる。 レッドは、パドロフスキーとマセソンに銃撃される。 デールの件をテッドから聞いたキャロルは、アジア人が雇った殺し屋である可能性をテッドに伝える。 その話を、敵対するアジア系組織のケン(ケン・チョン)は盗聴していた。 走ってアンジーの家に向かったデールは、ソールを外に残して家に入り、アンジーの両親ロバート(エド・ベグリーJr.)とシャノン(ノーラ・ダン)に挨拶する。 待ちくたびれていたロバートは苛立ち、殺人事件に巻き込まれ、アンジーや家族まで危険だと話すデールを正気とは思えない。 逃げるよう指示するデールを追い出そうとするロバートは銃を取りに行き、アンジーとシャノンは意味不明のことを言うデールを非難する。 パドロフスキーとマセソンが現れたことに気づいたソールは家に向い、驚いたアンジーはナイフを彼の背中に突き刺しロバートが発砲する。 アンジーと両親を車で避難させたデールは、ソールと共に逃げる。 その頃、デールらが一台の携帯電話を壊しもう一台は森に捨てたことと、車の中に変装用品があることをキャロルから知らされたテッドは、敵対するボスのチャンに電話をして探りを入れる。 興奮して全面戦争だとわめき散らすテッドだったが、手の内が知れると言ってキャロルは彼を避難する。 子供にマリファナを売ったデールとソールだったが、学校の常駐警官バーバー(クレオ・キング)に逮捕されてしまう。 デールの情報を調べたバーバーの、捕らえた男が当て逃げ班で指名手配だという無線を聴いたキャロルは現場に向かう。 デールをパトカーに乗せたバーバーは、殺人を目撃したという彼が女の警官も絡んでいたということで、署内に怪しい人物がいると伝える。 ソールがパトカーを止めようとするが、バーバーがデールと話していて余所見していたた、めソールと激突する。 バーバーが車を降りた隙に、無事だったソールがそれに乗り込み走り去る。 デールはそれを制止しようとするが、ソールは現れたキャロルのパトカーに衝突し、バーバーに銃撃されながら逃走する。 二人を追跡したキャロルは、事故を起こして横転してしまう。 パトカーを捨てた二人はその場を離れ、デールはアンジーに電話して別れ話などをするが、そんなことよりも早く家に帰れるようにしてほしいと彼女に言われる。 ソールが余計なことをしたために大事になったと責めるデールは、言い過ぎてしまったと謝罪する。 気分を害したソールはその場を去るものの、デールと別れたことを後悔して涙する。 同じく泣きながらアンジーに電話したデールは謝罪し、同じ気持ちの彼女に結婚したいと言われる。 デールはその気がないことを伝え、別れることを伝えて電話を切る。 老人ホームに向かったパドロフスキーとマセソンはソールの祖母に会い、孫のことについて探りを入れる。 祖母を訪ねて来たソールは、パドロフスキーとマセソンに襲われて連れ去られ、その後、施設を訪れたデールはそれを知る。 農場に連れて行かれたソールは、コーヒーポットで殴られたことで憤慨するマセソンに地下に連れて行かれる。 そこは、かつて軍の実験施設だった場所で、そこでは各種のマリファナを栽培して加工していた。 レッドの家に向かったデールは、彼が撃たれていることを知り、連れ去られたソールを助けてテッドに復讐することで意見が一致する。 武器を持って農場に向かった二人だったが、レッドは殺し屋とは戦えないと言って帰ってしまう。 建物に侵入して一人に銃を向けたデールだったが、パドロフスキーが仲間を撃ち、怖気づいたデールを拘束する。 ソールが閉じ込められている場所に連れて行かれたデールは、自分を非難する彼に謝罪して和解し拘束を逃れようとする。 パドロフスキーは、キャロルと共に現れたテッドに情況を報告し、二人は武装して乱入したというデールを警戒する。 様子を見に来たマセソンに襲いかかったデールは撃たれてしまい、ソールが銃を奪いマセソンを銃撃する。 敵対するアジア組織のケンらが建物に乱入し、激しい銃撃戦が始まる。 デールは耳を撃たれていたが無事で、ソールと共に武器を手に入れてテッドの手下を倒す。 通気口に上がったソールは、テッドが現れたため逃げ遅れたデールに助けを呼んでくると言って脱出する。 デールはテッドに襲いかかり、二人は格闘になる。 キャロルはケンに腕を撃たれるものの、彼を銃撃する。 建物に戻ったソールはキャロルを叩きのめし、現れたパドロフスキーは空腹だと言って帰ろうとする。 地上に上がったマセソンはパドロフスキーを射殺するが、車で突入してきたレッドに轢き殺される。 ソールとの友情を確かめたレッドだったが、キャロルに銃撃される。 その頃、地下でデールとテッドが格闘している場所にケンが爆弾を投げつけ、それが爆破する。 キャロルは、その勢いで吹き飛んだ車の下敷きになる。 デールは、死んだテッドに召喚状を渡して地上に上がり、ソールを抱きかかえて建物から脱出する。 ソールが無事だったことをデールは喜び、爆発物が発火して建物は爆発する。 デールとソールは、無事だったレッドが建物から現れたのを確認する。 三人は朝食をとるためにダイナーに向い、今回の事件についてを語り、友情を確かめ合う。 何発もの銃弾を受けたレッドは気を失いかけるが、三人は店を出て車で走り去る。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
召喚状などを渡す送達の仕事をするマリファナ中毒のデール・デントンは、売人のソールから上物の”パイナップル・エクスプレス”を仕入れる。
麻薬組織のボス、テッドに召喚状を渡そうとしたデールは、現れた女性警官キャロルとテッドがアジア系の男を殺害する現場を目撃してしまう。
焦ったデールは、その場に”パイナップル・エクスプレス”の吸い殻を捨てて逃走する。
落ちていた自分が流したマリファナを確認したテッドは、逃げ去った男を捜し殺害するよう、殺し屋のパドロフスキーとマセソソンに命ずる。
動揺するデールは殺人のことをソールに伝え、焦った二人は逃亡しようとするのだが・・・。
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ジャド・アパトーと盟友とも言える若手の二人セス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグが組んだドタバタ・犯罪アクション・コメディ。
麻薬関連の犯罪、下品でもあり、容赦ない殺人シーンなども過激で、この手の作品に拒否反応を示す方には受け入れられない作品かもしれない。
しかし、冴えない男達の奮闘とナンセンスなギャグやその行動がどこか古風でもあり、往年のコメディを思い起こさせてくれるような楽しさがある。
まともな人々はほとんど登場せず、主人公らの間抜け具合と憎めない悪党の絡み合いも実に可笑しい。
出演者の個性を十分に生かした、デヴィッド・ゴードン・グリーンの演出も軽快だ。
北米興行収入は約8700万ドル、全世界では1億ドルを突破するヒットとなった。
オーバー・アクションとトークで大いに笑わせてくれる主人公を演ずるセス・ローゲン、売人を怪演し、ゴールデングローブ賞主演男優賞ノミネートされたジェームズ・フランコ、何発も銃願を受けながら死なないのが不思議な、二人を裏切りまた協力もして固い友情で結ばれる売人を愉快に演ずるダニー・マクブライド、主人公らに振り回される殺し屋ケヴィン・コリガンとクレイグ・ロビンソン、麻薬組織のボス、ゲイリー・コール、彼と手を組む汚職警官ロージー・ペレス、主人公の恋人である高校生アンバー・ハード、その両親エド・ベグリーJr.とノーラ・ダン、冒頭で登場する実験台になる二等兵ビル・ヘイダー、実験を指揮する将軍ジェームズ・レマー、アジア系麻薬組織の一員ケン・チョン、学校常駐の女性警官クレオ・キングなどが共演している。