リック・リオーダンのファンタジー小説(2005~2009)の映画作品「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」(2010)の続編。 海の神であるポセイドンと人間の間に生まれた少年とその仲間達の活躍を描く、製作クリス・コロンバス、監督トール・フロイデンタール、主演ローガン・ラーマン、アレクサンドラ・ダダリオ、ダグラス・スミス、スタンリー・トゥッチ他共演のファンタジー・アドベンチャー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:トール・フロイデンタール
製作
マイケル・バーナサン
クリス・コロンバス
製作総指揮:マーク・モーガン
原作:リック・リオーダン”The Sea of Monsters”
脚本:マーク・グッゲンハイム
撮影:シェリー・ジョンソン
編集:マーク・ゴールドブラット
音楽:アンドリュー・ロッキングトン
出演
パーシー・ジャクソン:ローガン・ラーマン
アナベス・チェイス:アレクサンドラ・ダダリオ
タイソン/サイクロプス:ダグラス・スミス
クラリサ・ラ・ルー:レヴェン・ランビン
グローヴァー・アンダーウッド:ブランドン・T・ジャクソン
ルーク・キャステラン:ジェイク・アベル
ケイロン:アンソニー・スチュワート・ヘッド
ディオニューソス/ミスターD:スタンリー・トゥッチ
タレイア・グレース:パロマ・クワイアトコウスキー
ヘルメス:ネイサン・フィリオン
グライアイ:メアリー・バードソング/イヴェット・ニコール・ブラウン/ミッシー・パイル
クロノス:ロバート・ネッパー
ポリュペモス:ロバート・マイエ/ロン・パールマン(声)
預言者:ショーレ・アグダシュルー(声)
マーサ:オクタヴィア・スペンサー(声)
ジョージ:クレイグ・ロビンソン(声)
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2013年製作 106分
公開
北米:2013年8月7日
日本:2013年11月1日
製作費 $90,000,000
北米興行収入 $68,559,550
世界 $199,850,320
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
海の神”ポセイドン”と人間の間に生まれた“ハーフゴッド”のパーシー・ジャクソン(ローガン・ラーマン)は、仲間達と共にそのパワーを磨くため訓練所での日々を過ごしていた。
パーシーは、7年前に自分達のために犠牲になったタレイア・グレースのことを忘れていなかった。
タレイアは森の大木となり、バリアを張り訓練所を守っていたのだった。
ある日ケイロン(アンソニー・スチュワート・ヘッド)に呼ばれたパーシーは、サイクロプスである兄弟タイソン(ダグラス・スミス)を紹介される。
その後、境界線のバリアを突破した”コルキスの牛”がその場を襲い、パーシーやアナベス・チェイス(アレクサンドラ・ダダリオ)、クラリサ・ラ・ルー(レヴェン・ランビン)らはそれに立ち向かう。
”コルキスの牛”を倒したパーシーだったが、その場に現れた、ヘルメスの息子であるルーク・キャステラン(ジェイク・アベル)に、ある予言についてと、ミスターD(スタンリー・トゥッチ)やケイロンは、自分達を単なる子供としか思っていないと言われる。
アナベスらはタレイアの大木の異変に気づき、パーシーは、ルークの毒によって木は死に向かいバリアを弱めていることを知らせる。 自分達を滅ぼそうとすることを悟ったケイロンは、解毒剤を作ることを考え、パーシーに、ルークが言っていた予言について尋ねられる。 それを自らの手で調べたパーシーは、全能の神ゼウスの父である、封印されたクロノスが復活を企み、それに自分が関わっていることを知る。 アナベスは、木を救うためには”金の羊毛”が必要であることをミスターDに伝える。 ミスターDは、クラリサらを指名して”金の羊毛”を手に入れる旅に向かわせる。 パーシーも、アナベスやグローヴァー・アンダーウッド(ブランドン・T・ジャクソン)と共にそれを追う。 サイクロプスのタイソンも加わるが、彼を嫌うアナベスは、ミストをかけて単眼を直す。 パーシーらは、3人のグライアイ(メアリー・バードソング/イヴェット・ニコール・ブラウン/ミッシー・パイル)が運転するタクシーでワシントンD.C.に向かう。 路地で襲われたグローヴァーが連れ去られ、パーシーはそれがルークの仕業だと考える。 ルークの父ヘルメス(ネイサン・フィリオン)に会ったパーシーらは、魔法のポットやなぞれば何でも消えるシーラーなどを受け取る。 パーシーらは海に向かい、現れた”ヒッポカムポス”の背に乗りルークらのクルーザーを追う。 クルーザーに侵入したパーシーらはルークに見つかってしまい、彼が”金の羊毛”でクロノスを甦らそうとしていることを知る。 パーシーは、自分が悪かったというヘルメスからの伝言を息子のルーク伝る。 ルークは、直接自分で言うべきだと言ってヘルメスを批判し、パーシーらを拘束する。 水を自在に操れるパーシーは、海面を波立たせて船体を揺らす。 リュックを手にしたパーシーは、ヘルメスから受け取ったシーラーで鉄格子を消して脱出する。 救命ボートにアナベスとタイソンを乗せたパーシーは、ルークに立ち向かう。 タイソンがエンジンを海中に落としてしまったため、アナベスは魔法のポットを開けて噴射ガスでボートを動かす。 波に乗ったパーシーは、ルークの追跡を振り切りボートに乗る。 単眼に戻ってしまったタイソンは、化け物呼ばわりされて育った悲しい過去をパーシーに語る。 タイソンを慰めたパーシーは、サイクロプスがタレイアを殺したために、同族のタイソンを憎んでいることをアナベスから知らされる。 天候が急変してタイソンがポットを落としてしまい、ボートは魔の海に紛れ込み魔物”カリュブディス”に囲まれモンスターに飲み込まれる。 モンスターの胃袋の中でクラリサを発見したパーシーらは、その場を脱出して”キルケ・ランド”にたどり着く。 パーシーらは、ポリュペモス(ロバート・マイエ/ロン・パールマン:声)に捕えられていたグローヴァーを見つける。 ポリュペモスから”金の羊毛”を奪ったパーシーらだったが、そこにルークが現れる。 ルークは”金の羊毛”を渡さないパーシーに矢を放ち、それを防ごうとして矢を受けたタイソンは崖下の川に転落する。 パーシーらは拘束され、ルークはクロノス復活の儀式を始める。 予言通りに自分が”オリンポス”を滅ぼすことになったと悲観するパーシーは、タイソンの死を無駄にしないようにと言うアナベスらに励まされる。 拘束を逃れたパーシーは、儀式を阻止するためにルークに襲い掛かる。 剣を奪われたパーシーだったが、生きていたタイソンが現れて彼を救う。 ポセイドンの息子タイソンは、水の力によって傷が消えて助かったのだった。 その時、復活しかけたクロノスがルークとグローヴァーを飲み込んでしまい、パーシーは呪われた剣で対抗する。 クロノスは再び封印され、グローヴァーは助かりルークはポリュペモスの居場所に落下する。 アナベスが”マンティコア”に背後から襲われて傷つけられ、パーシーは”金の羊毛”で彼女を救おうとする。 息を引き取ったアナベスだったが、”金の羊毛”の力により彼女は生き返る。 パーシーは、今回の旅はクラリサの使命であったことを伝え、彼女に”金の羊毛”を渡す。 ”金の羊毛”を持ち帰ったクラリサは、タレイアの大木を復活させる。 パーシーは、単眼を隠すタイソンのサングラスを外して、二人は健闘を称え合う。 予言についての荷が下りたパーシーは、今後も起こるであろう事件に向き合っていくことをケイロンに伝える。 ”金の羊毛”のパワーは思った以上に強く、大木の根元のタレイア(パロマ・クワイアトコウスキー)が生き返る。 パーシーは、予言はゼウスの娘タレイアについて言っていたことなのか、彼女は救世主か、それとも世界を滅ぼすのかを考える。 キルケ・ランド。
...全てを見る(結末あり)
その頃、クロノスの石棺は光を放つ。
参考:
・「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」(2010)
・「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海」(2013)
*(簡略ストー リー)
海の神”ポセイドン”と人間の間に生まれた少年“ハーフゴッド”パーシー・ジャクソンは、自分が”オリンポス”を滅ぼすという予言を知ってしまう。
訓練所を守る、自分達のために犠牲になったゼウスの娘タレイアの大木が、ヘルメスの息子ルークの毒で滅びそうになる。
大木のバリアによって訓練所は守られていたため、それを救える”金の羊毛”を手に入れる旅にクラリサが指名される。
予言の件があるパーシーは、仲間のアナベスやグローヴァー、そして兄弟であるサイクロプスのタイソンと共にクラリサらを追う。
しかし、パーシーらの行く手には、”金の羊毛”を使い封印されたクロノスを復活させようとするルークが立ちはだかる・・・。
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ギリシャ神話の神々と人間との間に生まれた青年達が活躍する物語を、解り難いと決めつけず少し下調べをして鑑賞するとなかなか楽しめる内容になっている。
神話に登場する神々や魔物、モンスターなどが、現代劇とのマッチングで不思議な雰囲気を醸し出す作品で、最新技術を駆使した映像などを含め子供から大人まで楽しめる。
とは言ってもストーリーは単純であり、トール・フロイデンタールの演出も平凡、活躍する主要人物のインパクトもやや弱い。
評価も低く、前作に続き北米興行収入は期待を下回り約6900万ドル、全世界では2億ドルに迫るヒットとなった。
もう少し強い個性を望んでしまう主人公を演ずるローガン・ラーマン、その仲間達アレクサンドラ・ダダリオ、兄弟ダグラス・スミス、レヴェン・ランビン、ブランドン・T・ジャクソン、敵対するジェイク・アベル、ケイロンのアンソニー・スチュワート・ヘッド、訓練所の責任者ディオニューソス役のスタンリー・トゥッチ、大木を守るゼウスの娘パロマ・クワイアトコウスキー、ヘルメスのネイサン・フィリオン、グライアイのメアリー・バードソング/イヴェット・ニコール・ブラウン/ミッシー・パイル、クロノスのロバート・ネッパー、ポリュペモスのロバート・マイエ/ロン・パールマン(声)、預言者のショーレ・アグダシュルー、他オクタヴィア・スペンサー、クレイグ・ロビンソンが声の出演をしている。