警察官に憧れるダメ警備員が職場であるショッピング・モール襲撃犯に単独で立ち向かう姿を描く、製作アダム・サンドラー、製作、脚本、主演ケヴィン・ジェームズ、ジェイマ・メイズ他共演、監督スティーヴ・カーによる爆笑コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:スティーヴ・カー
製作
アダム・サンドラー
ジャック・ジャラプト
バリー・ベルナルディ
トッド・ガーナー
ケヴィン・ジェームズ
製作総指揮:ジェフ・サスマン
脚本
ケヴィン・ジェームズ
ニック・ベケイ
撮影:ラス・T・オルソブルック
編集:ジェフ・フリーマン
音楽:ワディ・ワクテル
出演
ポール・ブラート:ケヴィン・ジェームズ
エイミー・アンダーソン:ジェイマ・メイズ
ヴェック・シムズ:キーア・オドネル
マヤ・ブラート:レイニ・ロドリゲス
マーガレット・ブラート:シャーリー・ナイト
スチュアート:スティーヴン・ラナジージ
ブルックス:ピーター・ゲレッティ
ジェームズ・ケント:ボビー・カナヴェイル
ハワード巡査部長:アダム・フェラーラ
レオン:ジャマル・ミクソン
パフード:アディール・カリアン
ビジェイ:エリック・アヴァリ
ジャーキー:アレン・コヴァート
訓練教官:バス・ルッテン
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2009年製作 91分
公開
北米:2009年1月16日
日本:未公開
製作費 $26,000,000
北米興行収入 $146,336,180
世界 $183,293,130
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニュージャージー州、ウエスト・オレンジ、州警察訓練所。
憧れの警察官を目指すポール・ブラート(ケヴィン・ジェームズ)は、その夢が実現する一歩手前で、低血糖症のため意識を失ってしまう。
帰宅したブラートは、娘のマヤ(レイニ・ロドリゲス)と母マーガレット(レイニ・ロドリゲス)に励まされるが、肥満解消のために糖分を控え食事制限をする気もない。
マヤとマーガレットは、ブラートが不法入国者だった妻に出て行かれた後、恋人も作らずにいることを心配する。
二人の考えを聞き入れたブラートは、恋人探しのサイトに登録する。
翌日”愛車”セグウェイに乗り、警備員として働くウエスト・オレンジ・パヴォリオン・モールに向かったブラートは、店内のキオスクでウィッグ店を経営するエイミー・アンダーソン(ジェイマ・メイズ)に惹かれてしまう。 セグウェイに乗りながら新人のヴェック・シムズ(キーア・オドネル)に仕事の内容を教えたブラートは、エイミーの店の前で行き来していたため、彼女に話しかけられる。 頭頂用のウィッグが欲しいと言ってそれを購入したブラートは、”ヴィクトリアズ・シークレット”でトラブルが起きたという連絡を警備室から受けてその場に向かう。 店に着いたブラートは、女性客と格闘になってしまい、ヴェックが何もしないで見ていたため、怪我をして警備室に戻る。 その後ブラートは、仕事を終えて店を閉めたエイミーの後を追い、彼女をセグウェイに乗せて駐車場に送る。 エイミーに喜んでもらえたブラートは、いつでも乗せてあげると約束したため、彼女から電話番号を教えてもらう。 万年筆店で働くスチュアート(スティーヴン・ラナジージ)に誘われた飲み会に来るかを、エイミーはブラートに確認してその場を去る。 バーに向かったブラートは、エイミーがいたため糖分を補給して近づき話をする。 スチュアートが割って入るが、エイミーはブラートに話を続けさせる。 エイミーに酒を買いに行かせたスチュアートは、彼女とうまくいきかけているので邪魔するなとブラートに伝える。 ヴェックが口を出したためスチュアートはその場を去り、ブラートは感謝する。 ナチョスの早食いで友人レオン(ジャマル・ミクソン)と競ったブラートだったが、辛さに耐えきれずジュースをがぶ飲みしてしまう。 ところがそれはマルガリータで、酒を止めていたブラートは酔って騒ぎを起こしてしまう。 感謝祭。 ブラック・フライデー。 携帯電話を手に入れようとしたブラートは、それを販売するビジェイ(エリック・アヴァリ)に相談し、彼が娘から取り上げた電話を貸してもらう。 給料日だったため、エイミーやスチュアートそしてヴェックらは銀行に向かう。 ブラートは、同じく銀行に行きたいゲームセンターの店長に店を閉めてほしいと頼まれ、店内のゲームを楽しんでしまう。 その時、モール内では強盗団による襲撃が起き、警備室も占拠される。 ブラートは店内の騒ぎに気づかず、警備室から放り出された警備主任ブルックス(ピーター・ゲレッティ)は、警察とSWATに連絡する。 その後、銀行も襲われ、エイミーは、ヴェックが強盗団のボスだったことを知り驚く。 ビジェイの娘の恋人パフード(アディール・カリアン)からの電話を受けたブラートは、自分が浮気相手だと疑われ誤解を解こうとする。 店を出たブラートは、誰もいないため閉店時間だと考える。 その頃ヴェックは、モール内の売り上げ金を管理するコードを手に入れる計画を進める。 駆けつけた警官はモール内に入ろうとするが、犯人らが設置した装置で追い払われる。 ヴェックは、銀行内にいたエイミーらの所持品と携帯電話などを奪おうとする。 エイミーを助けようともしないスチュアートは、関係がない女だとも言って態度を急変させたため、ヴェックに軽蔑される。 現場を指揮するハワード巡査部長(アダム・フェラーラ)からの電話に出たヴェックは、出入り口にはセンサーが仕掛けられていることを伝え、何もせずに静かにしていろと伝える。 強盗に気づいたブラートは身を隠して落ち着くものの、警察の訓練を何も思い出せない。 ハワードに連絡したブラートは、犯人が人質を取っていることを知らされ、退去するよう言われる。 外に出たブラートだったが、エイミーの車があったためにモール内に戻り、内部の様子を報告することを無線でブルックスに伝える。 エイミーにメールを送ったブラートだったが、彼女は隠していた携帯電話が振動したために焦る。 見つかったブラートは犯人グループの二人に追われ、ある店舗に逃げて通気口に上り息を潜めるが、空腹で腹の虫が鳴ってしまう。 気づかれたブラートは通気口を移動し、彼の体重でそれが落下したために二人を倒す。 女を捕えたことをブルックスに伝えたブラートは、最後までやり遂げると言って外に出るのを拒む。 ブラートは、女が所持していたセンサーのような物を手にして彼女を閉じ込め、ハワードに指示された銀行に向かう。 仲間の二人がいないことを知らされたヴェックは、内部から出入り口をロックするよう指示する。 到着したSWATのジェームズ・ケント(ボビー・カナヴェイル)は、自分の方法で解決すると言ってハワードから指揮権を奪う。 銀行を監視するブラートは、ブルックスにその様子を連絡する。 ケントは、それが高校の同級生ブラートだと気づき、間抜けな役立たずは手を出すなと言って、ブルックスとの無線連絡を禁ずる。 携帯電話でブルックスに連絡したブラートは、銀行に近づくことを伝える。 銀行内に侵入したブラートは、犯人がヴェックだとことを知り驚き、その場から退避してそれをブルックスに伝える。 日焼けサロンに隠れたブラートは、追ってきた男を倒し、紫外線で浮かび上がった腕の数字を確認し、携帯電話で写真を撮る。 スケボーで追ってきた男に屋上で携帯電話を奪われたブラートは、人質のエイミーのことを知られてしまい、最初に殺すと言われる。 隣の建物にセグウェイで飛び移り、男と共に風船プールに落下したブラートは、相手を叩きのめす。 父に会うためモールに来たマヤは捕らえられるが、ヴェックにはモールでバイトしていると伝える。 コードを手に入れられず金を奪えないため、ヴェックは苛立つ。 ケントからの連絡を受けたヴェックは、攻撃の準備が整ったと言われて脅される。 エイミーに声をかけられたマヤは、父が好意を寄せていることを伝える。 マヤが捕えられているという、エイミーからのメールを受けたブラートは驚く。 電話でマヤと話したブラートは、必ず助けると言って娘を励ます。 反撃の準備をしたブラートは、ヴェックらはコードが分かり次第ケイマン諸島に向かおうとしていることをメールで知らされる。 ブラートは、コードを預かっていることを場内放送でヴェックに伝える。 邪魔している相手が間抜けなブラートだと知り驚いたヴェックは、彼の声が聞こえなくなったために不思議に思う。 マヤは、父が低血糖で意識を失ったことに気づく。 床に落ちていた汚れたキャンディを食べたブラートは、ヴェックに話しかけて脅す。 熱帯カフェにヴェックらを誘き寄せたブラートは、敵を次々倒してコードを奪う。 ブラートが抵抗しているとハワードに言われたケントだったが、彼はがそれを信じない。 ブラートの仕掛けでガス爆発が起き、ヴェック以外の犯人は一人だとブラートはブルックスに知らせる。 銀行に戻ったヴェックは、エイミーがブラートに連絡していたことを疑う。 エイミーがブラートにメールしていたことをスチュアートがバラシてしまい、携帯電話はヴェックに奪われる。 突入するというケントからの連絡を受けたブラートは、ヴェックが欲しがっているものを確保したと言って、もう少し待つよう伝える。 恋人探しサイトのブラートの登録情報を見ながら彼に電話したヴェックは、マヤとの写真で彼女が娘だと気づく。 コードを渡さない気ならエイミーかマヤを殺すと言うヴェックの脅しに乗らないブラートは、最後の戦いに挑む。 ヴェックを誘き出し銀行の天井からエイミーらを救い出そうとしたブラートだったが、体の重みで床に落下してしまう。 ブラートがコードを携帯電話に入れていることを知っていたヴェックは、それを奪おうとする。 持っているはずがないと言うブラートだったが、運悪く電話の呼び出し音が鳴る。 パフードからの電話に出て取り込み中だと言って切ったブラートは、ヴェックに負け犬呼ばわりされる。 それを認めヴェックの方が遥かに優れていると伝えたブラートは、電話を投げ渡す。 その隙にブラートは、レオンから貰った激辛タバスコをヴェックの目にかける。 それも効き目なく、ヴェックはエイミーとマヤを連れ去り、待ちきれないケントは突入の準備をする。 ヴェックは二人を人質にして車で逃げ去り、ブラートは展示車でウィンドウを突き破る。 エイミーとマヤが人質に取られたことをブラートから知らされたケントは、彼と共にヴェックを追い、見直したことをブラートに伝える。 パフードがGPSで携帯電話の位置が分かることを知っていたブラートは、彼に電話をしてヴェックの現在位置を知る。 ヴェックが軍の飛行場に向かっていることを知ったブラートは車を見つけ、ケントと運転を代わる。 車内から出てヴェックの車に飛び乗ろうとしたブラートだったが、それに失敗してしまう。 走って飛行場に向かったブラートは、プライベートジェットに乗り込もうとしたヴェックに襲いかかる。 低血糖で倒れたと見せかけたブラートは、隙を見せたヴェックを叩きのめして捕える。 現れたケントに銃を向けられたブラートは、彼も共犯だったことを知り、携帯電話を投げつけて壊してしまう。 しかし、部下に連絡したケントは、モールで捕えた犯人の腕にコードが書かれていることをブラートに伝える。 そこに、ハワードと共に現れたブルックスが、彼の銃を手にして震えながらケントを銃撃する。 ケントはハワードに逮捕される。 マヤは父を誇りに思い、ブラートはエイミーの元に向い、事件の合間に用意していた彼女へのバースデー・カードを渡す。 エイミーは感激してブラートにキスする。 ハワードに警官にならないかと聞かれたブラートは、推薦するとも言われる。 今の仕事が好きだと答えたブラートは、モールの安全を守ると言ってエイミーとマヤと共にその場を去る。 その後、ブラートとエイミーはモールで結婚式を挙げ、同僚らに祝福される。
...全てを見る(結末あり)
騒ぎの件でエイミーに嫌われたと考え心沈むブラートは、マヤに慰められる。
気まずい雰囲気でエイミーに話しかけたブラートは弁解するものの、彼女はメールを待つとだけ言ってその場を去る。
*(簡略ストー リー)
ニュージャージー州、ウエスト・オレンジ。
警察官に憧れるショッピング・モールの警備員ポール・ブラートは、肥満体と低血糖症で試験にパスすることができないでいた。
モール内をセグウェイでパトロールするブラートは、ウィッグ店の経営者エイミーに惹かれてしまう。
不法入国者の妻に逃げられたブラートは、娘マヤと母マーガレットに励まされながら、何んとかエイミーと付き合いたいと考える。
そんな時、モール内にをある犯罪グループが占拠し、エイミーらを人質に取って立てこもる。
同僚の新人ヴェックが犯人のリーダーであり、彼はモール内の売上金を管理できるコードを手に入れようとしていたのだ。
それに気づかずに一人モールに残っていたブラートは、警官やSWATが駆けつける中、退避しろという指示を受ける。
エイミーが中にいることを知ったブラートは、彼女を救うためにモールに戻り、単独で犯人に立ち向かおうとするのだが・・・。
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製作、脚本、主演を兼ねるケヴィン・ジェームズの意欲作で、製作にはアダム・サンドラーも参加し、コメディを中心に活躍するスティーヴ・カーが演出した作品。
ナンセンス・ギャグも主人公の行動なども使い古されたようなものの連続なのだが、風船かゴム・ボールのようなケヴィン・ジェームズのキャラクターが最高に可笑しい痛快コメディに仕上がっている。
ダメ男が奮起して大活躍する単純な内容なのだが、間抜けな行動で失敗を繰り返しながらも事件が解決してしまうという、古風なコメディを感じさせる展開も実にいい。
アメリカ国内では大受けで、北米興行収入は約1億4600万ドル、全世界では1億8300万ドルのヒットとなった。
このヒットを受けて、2015年に続編「モール・コップ ラスベガスも俺が守る!」が公開された。
必死に行動しても殆どが成果にならないまま、愛する者のために大奮闘する主人公を熱演するケヴィン・ジェームズ、容姿も声もかつてのゴールディ・ホーンを彷彿させる、主人公と親交を深めるウィッグ店の経営者ジェイマ・メイズ、犯行グループのリーダー、キーア・オドネル、主人公の娘レイニ・ロドリゲス、母親シャーリー・ナイト、嫌みな店員スティーヴン・ラナジージ、警備主任ピーター・ゲレッティ、SWAT指揮官で犯行グループの一員だったボビー・カナヴェイル、事件を担当する巡査部長アダム・フェラーラ、店員ジャマル・ミクソン、同じくエリック・アヴァリ、彼の娘の恋人アディール・カリアン、警察訓練教官バス・ルッテン、そして、ケヴィン・ジェームズの妻ステフィアーナ・デ・ラ・クルスが、モール内の客で端役出演している。